ふかふか。
>915氏
少し顔を動かすと、柔らかく弾んだ。
頬をすり寄せれば、しっとりとしているのに確かな弾力があって押し返してくる。
ほんのりと紅く染まった白いそれはどこか甘い香りがして、思わず齧り付きたくなるほど。
――マシュマロみてぇ。
ふと、真っ白なお菓子とチョコレート色のココアを思い出した。
甘党な彼女が好んで口にする飲み物。
ただでさえ甘いココアに「中央から取り寄せた」と自慢げに――実に嬉しそうに長い指先で摘んで、ココアに溶かす白くて柔らかなマシュマロ。
――似てるな。
目の前でたわわに熟したそれに、更に頬を深く埋めてその揺れる感触を楽しむ。
「――朝から元気だな」
少し険を含んだ声が上から降りてきたと思った途端、ぎゅっと抱きしめられた。
「――!!!!!!!」
「本当に鋼のはこれが好きなんだな」
「――!――!――!」
「だからって寝込みを襲うのはよくないぞ・・・・・・言ってくれたらいくらでも、まぁ鋼のなら、その、ああ――考えてやらんでもないのに・・・・・・ん、鋼の!? 鋼の!!」