秘密事
ユ/ン/ケ/ル | ゚Д゚)ノ 氏

今日もチェスの賭試合を挑まれ、あっさり勝つ。
ここのところ連日で、いい小遣い稼ぎになっている。中央の連中は意外と間抜けだ。
己の見た目が愚鈍そうで、とても知能派に見えないのも、有利な理由のひとつだろう。

間抜け共からせしめた金をポッケにしまい、意気揚々と廊下を歩く。
中央に移動して日が浅く、少し迷ってしまったようだ。見慣れたいつもの職務室が見当たらない。
その辺のやつに聞いてもいいが、それが間抜け共の耳に入るのも癪に触る。
どうせ同じ建物の中、いずれ行き着くと考えて、散歩がてら廊下を進んだ。

「痛……っ、やめ、いやだっ」

小さく女の声がする。何ごとだ、色事だ、それしかない、そうに決まっている。
素早く辺りを見回すと、角の部屋の扉がわずかに開いているので気配を消して近付く。
音を立てないように、扉を更に少し開く。どんな女が犯られているのか。
無理やりならば助けねばならないが、女の声のひそめ様、合意の上なのは間違いない。
部屋は会議室なのか、大きめの机がある。その上に、黒髪の女が横たわっていた。

「痛い! もっと、優しく、うっ」
「仕方ないでしょう、我慢なさってください」
「でも痛い、う、あ、いっ! 痛い、もう止めて……」

大佐と中尉だ。上官ふたりがこんな所で何ごとだ、色事だ、大変だ。
大佐は胸を露にされ、中尉の両手で片方ずつ乳房を揉まれている。
乳房は中尉の両手で包んでなお余っていた。白い乳房に濃い赤の乳首、乳首は立っている。
乳房は面白いように形を変え、そのたび大佐は身悶えて、痛いと訴える。
それにしても、あの二人がそんな関係だったとは。
いや、怪しい言動ならいくつもあった、それが怪し過ぎて、かえって無いと思っていた。

「いた、痛い、中尉、もういい、やめて」
「だめです、ここで止めたら、もっと辛いんですよ?」
「だってすごく痛い、もう嫌だ」
「貴方が私の言うことを聞かないからです」

何だなんだ、痴情のもつれか。大佐は怒られてるのか、それでひどくされてるのか?
大佐は痛い痛いと言いながら抵抗する様子はない、されるがままだ。
手を握りしめ、目をかたく閉じて痛みに耐える姿は、なかなかいい。
有無を言わせず自分達を中央に引っ張った時の、毅然とした姿とは対照的だ。
気の強い女はベッドでは従順というが、覗き見るこれはまったくその通り。

……しかし、色気のない揉み方だ。もう少し乳首にも構ってやらなければ。
中尉は反対側の乳房に手を移し、そこでも同じように両手で揉む。
大佐はやはり痛い痛いと半泣きの声をあげながら、身を任せている。
しばらく見ているが、構うのは乳房ばかりで、一向に先に進まない。

「まだ痛いですか?」
「いや、……ちょっと気持ち良くなってきた」
「筋肉がほぐれて、血行が良くなってきたんでしょう」
「それにしても痛かった、私は肩を揉んでくれと言ったのに」
「貴方の肩凝りの原因は、胸筋の凝りだと申し上げたはずです、なのにまたこんな」
「そのデザインが好きなんだ、仕方ないだろう」
「こんな小さなブラジャーをして、胸が圧迫されるのも当然でしょう?」
「いたたっ! 強くするな!」
「サイズの合ったものを買って着けると約束して頂くまで、止めません」
「わかった、わかったから! 約束する!」
「そうですか、では」

揉み方が優しくなった。大佐は安心したように、握りしめた手を緩く開いた。
なんだ、愛撫じゃなかったのか。肩揉みならぬ乳揉みとわかると興味が失せる。
つまらない、まあ大佐の生乳が拝めたので良しとするか。
今までも大佐の胸は大きい方だと思っていたが、あれで圧迫されていたとは。
サイズ通りというブラジャーをしてきたら、軍服をどれほど押し上げるだろう。
これは楽しみだ。大佐早く着けてこい。
そっと扉を元の開き具合に戻して、気付かれないようにそこから離れる。
上官ふたりが留守の間に戻ろうと、再び廊下を歩き始めた。


「……行ったようですね」
「誰だった?」
「さあ、誰でもいいでしょう、見られて困るところは見せていないし」
「我々も、もう戻ろう、仕事が気になる」
「いつもさぼってばかりのくせに」
「あんっ! 中尉、だめだ、こんな所で……」
「私の言うことを守って頂けなかった罰ですよ、覚悟はいいですね?」


おわり






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