アルフォンスの日記
>20氏

―ある日のアルフォンス日記―
昨日、兄さんにボクの下着姿を見られてしまいました。(計画的に見せたとも言うケド)
上下黒の色っぽいボクのお気に入りやつ。その時にわかったんだけど、兄さんにとって、今のボクは「ふんどし一丁のアルフォンス君」の位置付けのままみたいです。
「黒のふんどしも中々いいんじゃないか。」などと、とても失礼な事を言われました。
一度こうと決めたら中々認識を変えようとしないからな〜
こんなにプリンプリンなのに…兄さんの認識不足には困った物です。
ですから鎧の体と女の子の体の違いをこれからゆっくり、じっくり、教えていく(じゃなくて)解ってもらうつもりです。
―――

さあ、今回の作戦は『同衾で2度美味しいチャンス到来大作戦!』だ。(何か微妙な作戦名だな〜)
この作戦夜眠る前と、朝目覚めの2度のチャンスがウリだね!
フンドシ一丁のアルフォンス君の認識のままならベッドに潜り込むのも簡単だろうしね。

「ねえ、兄さん…ここで一緒に寝てもいい?」
枕を抱きかかえて兄さんの部屋を覗き込み遠慮気味に尋ねてみる。
兄さんはベッドに横になって本を読んでいたんだけど、それを閉じて枕もとに置いた。
「どうしたんだ?」
「ええと…ちょっと怖い夢みちゃって…その…」
「ああ、いいぞ。 オレはソファーで寝るから。」
「駄目だよ! 風邪ひいちゃうよ。 ボクはベッドの端でいいから…」
上目使いでモジモジしていたら仕方ないなって感じで体をずらしてベッドを開けてくれた。
毛布を持ち上げておいでって待っていてくれる。 兄さんてボクには本当に甘いんだよね。
ボクは色々やりやすくていいんだけどね…(黒い微笑み)
そこに飛び込むと兄さんの体温で温かくなってる。この温もりが感じられるって最高だよね!
実は…寝巻の下は何も身につけていないんだ。胸元が見えそうなの。さあ兄さん、これから悩殺してあげるよ。
かと言ってすぐに実行に移すと怪しまれるからね。少し時間を置いて。
…くかー…
少し時間を置いて…ってあれ? 規則正しい寝息が、聞こえてきた。
「…兄さん?」
ほっぺたを突っ突いてみても反応が無い。
もう寝てるじゃないかーーー!! ちょっと、夜はこれからだよ?! もう信じられない!!
こんなボン、キュ、ボンの可愛い女の子が無防備な姿晒してホルモン分泌しているっていうのに!!
寝付き良すぎ! 子供じゃないんだから!
……寝てるなら悪戯しちゃうよ?
ホッペタを引っ張ってみたり、胸を押し付けてみたり、寝巻の上から指を這わせてみたり、最後はやっぱり…下をちょこっと弄ってみたり…
…起つんだ、起つんだジョォォォー!! 
だめか…虚しいな…仕方ない、朝のチャンスに賭けよっと。
寝巻の胸をもっと肌蹴て生身の腕を抱きしめておやすみなさい。

―――朝―――

窓から朝日が降り注いでいる。 うう〜ん朝か、兄さんまだ寝てるね。
(チッ、朝起ちしてないや、残念。)
「…ん〜」
よし、起きたみたい。寝たふりして様子を窺おう。
「ン……アル…? ああ…そっか、昨夜…」
もしかしてボクの事忘れていたの? それって酷くない?
「オーイ、アル? …ちょっとこれは…」
起き上がろうとしたら腕に気がついたみたい。胸の谷間に腕が挟まっているんだものね。
それを外そうと躍起になっている。結構気持ちいい。
「はあ〜。ヤバイって。」
ああ、盛大なため息ついてるよ。 男として嬉しい物でしょ?! 兄さん大丈夫?!
じゃあ、これはどう?
「う〜ん。」
わざと胸が見えるように寝返りをうってみる。前のボタン半分以上外してあるから眺めは最高だと思うよ。
よし唾をのむゴクンって音が聞こえた!
意識の無い女の子が目の前にいるんだよ! 寝てるから少しくらい触ってもばれないよ!
ばれても言い訳は効く状況だよ。 さあ! 男になりなよ!!
よし、動く気配がした。胸元に兄さんの手が! やった! 成功だ!!

…ってちょっと兄さん、何してるんだよ!!
寝巻のボタンを全て留めてるよ、この人!!
折角出ているんだよ?! それを隠してどうするのさ!
もう少しじっくり観察するなり少し触れてみるなりするでしょ、普通は!!
「先が思い遣られるなー」
その言葉そっくり兄さんに返すよ。
兄さん…ボク色々な意味で心配になってきちゃったよ…

はあ〜今回も失敗か…

_| ̄|○


終わり







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