エド×アル子
>678氏
朝、下半身に違和感を感じて目が覚めた。
どうしてだろうと辺りを見渡すと、やられた残骸が所々に飛び散っていて…
慌てて下に手を伸ばすと、そこを被っていた物はなく、ヌルリとした感触で頭が真っ白になってしまった。
横には兄さんが満足そうな顔をして寝ている。
最低だ……。
寝ているボクに手を出すだなんて。
寝ている時に、ちょっかいを出される事はよくあったけど、その時はすぐに気が付いて逃げていた。
でも今回は、ここまでされても気が付かなかっただなんて…おかしいよ。
…そう言えば昨夜、兄さんの様子がおかしかったんだ。
『今日は俺が食事用意してやるから…な!』
何か妙に落ち着きなくてバタバタと用意していたっけ。この時に気がつけばよかったんだ。
『なあ、変な味とか匂いとかしないか?』
てっきり味付けとかに自信がなくて聞いてくるのだと思っていた。
そうじゃなくて、食事に一服盛ってたんだ…
気がつけなかったボクもボクだけど、そんな人の風上にも置けない事をする兄さんも兄さんだ!
沸々と怒りが沸いてきた。兄さんの頭に力任せで怒りの鉄拳を食らわせる。
ゴン!!と素晴らしい音と共に兄さんが跳ね起きた。
「痛っ! アル? な、何すんだよ!」
頭を抱え、目頭に涙を溜めてこちらを睨み付ける。 自分が悪い事したのに、なにその態度!!
「兄さん…一服盛ったでしょ……」
やべぇ…って感じで、冷や汗流しながら顔を背けたが、意を決したように勢いよくこちらを向いた。
「……だって仕方ねえじゃん! こうでもしなきゃお前やらせてくれないしさ。」
「兄さん! それって人として最低だよ!!」
「オレは…お前が他の奴にやられるのが嫌なんだよ! アルの事は全て俺がやりたいんだ。 嫌か?」
いつも強気なその瞳が不安そうに揺れている。これは反則だよ。ボクにだけ見せてくれるその表情…
ああ…ちょっぴりキュンときてしまったじゃないか…
これだからボクは兄さんに何されても許しちゃうんだよね。
「それでも、他のやり方とかあったでしょ。もう…」
「ごめん、アル。許してくれるか?」
「わかったよ、今回だけだからね。」
「よかった。」
顔がでれんとだらしなく緩んだ。 と思ったら、
「実は、まだヤリたりないんだよな。わるいと思ったから最後まではやってないんだ。これが。」
手がワキワキといやらしい動きをし始めた。
「え? ちょっと待って! 兄さん最後までって…ダメ! これ以上はダメだよ!!」
「問答無用! ついでだから最後までヤらせろ!」
ああ、スイッチ入っちゃった。こうなると何いっても駄目なんだよ……甘い顔するんじゃなかった。
「ついでって何だよ! もう最低最悪この下手くそ兄貴!!」
急いで逃げようとしたけれど、もうがっしりと掴まれていた。
こういう時だけはいやに素早いんだよね。無駄だとわかっているけど出来るかぎり抵抗してやる!
「嫌だよ! 駄目ったら駄目! 離してよ、この不能!!」
「不能は大佐だろ♪」
「うわーん、馬鹿兄、やめ…やん、ああん…」
「ふう…やっとで終わった。一生懸命やったから昨夜だって殆ど徹夜だったんだぞ。」
「やりすぎだよ!! 何でつるつるにしちゃったのさ。これじゃあネズミの尻尾だよ!」
「そのうち綺麗に生えそろうさ! あ、薬塗ってあるから触るなよ。」
シッポ全ての毛を綺麗に刈り取られて薬でヌルヌルになったアル子でした……
終わり
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