焔と鋼/連続昼ドラ風
>620氏
「姉さん…あの人普通じゃ無いと思うんだ
だから、気を付けた方がいいんじゃないかな。」
「大丈夫だって!俺は鋼であいつは焔の姉妹。
二人合わせりゃ怖いモンなんてねーよ!」
その数日後の当方指令部
「遅かったな。
鋼の、一体今迄何処へ行っていたんだ?
お前が居なくて寂しかったんだぞ?
私達は焔と鋼の特別な姉妹。
常に一緒に居なければならないものと決まっているだろう?」
-寂しそうに眉根を寄せて腕の中にエドを抱き込むロイ
が、その心情にも気付かないのか生返事で答えるエド
「何って…リゼンブールの温泉にアルと一緒に言ってたんだけど。
今どき混浴の温泉なんて流行んないのになー。」
-顔色を蒼白に変えて後ずさるロイ、その手は震え
「!!
まさか…お前達!いや、いいんだ。
明日はそのアルフォンス君も連れてここに来たまえ。」
「あ、そうだ。
コレ温泉土産。
アルが美味しいって選んでくれた温泉饅頭。」
-笑顔で差し出すそれを震える手で受け取る。
--------場面変わる
-執務室からエドが出て行くと同時に
温泉饅頭を怒りの形相で床に叩き付けるロイ。
「鋼の……何故だ、何故なんだ…!!
アルフォンス………の弟さえ……っ!!」
--------場面変わる
大道具セット-軍部の宿舎
「なぁ、アル。
今日大佐にお土産渡して来たぞ。
お前の選んだ激辛タバスコハバネロ風温泉饅頭喜んで食べてくれたかな?」
-黒い笑顔で微笑むアルフォンス
「うん、そうだね。
残さず食べてくれると良いよね。」
心の中の言葉を挿入
『ふふ……姉さんは渡さないよ。』
-そうしてエドの何気ない言葉がアルとロイの嫉妬心を燃え上がらせ泥沼の事態へと変わって行くのです。(続く)