バレンタインの奇跡
>7氏

バレンタインまでまてないっ!
鋼の錬金術師女体化スレPresentsラジオドラマ(風?)

【バレンタインの奇跡】

店員の女の子『いらっしゃいませ〜』

ファンシーショップにやって来たアル子。女の子達が群がるチョコレート売り場を 横目に過ぎ、手作りチョココーナーにやってくる

アル子『あ。あったあった。やっぱりここなら可愛い包み紙がいっぱいあるやぁ。
    カカオ豆はさっきの行商の人から、安く手に入れられたし。
    軍部の人たち皆には、お世話なってるし。これだけあればたりるかなぁ…?』

色とりどりの、包み紙を手に枚数を数えるアル子

アル子『1、2、3、4、5、6、7、8,9、10.うん。これなら大丈夫そう』

レジに向かおうとして、ふと一枚の台紙に目を留める

アル子『飴色の台紙に金のラメかぁ〜・・・。ん〜・・・。ちょっと派手な気がしないでも
    ないけど兄さんの瞳に近い色だからなぁ…これ使おうかな…」

紙を眺めながら悩んでいると、山と詰まれたチョコレート棚の前に小さい女の子がチョコをたくさん抱えているのが目に入った

アル子『(あの小さい子も、チョコレートたくさんあげるのかなぁ)』
小さい女の子『う〜う〜。と・・どかねぇ〜。あと、もちょっとなのに…」
アル子『(あれあれ?あの子‥あんなにチョコ持ってるのに一番高いところにある、大きなチョコ取ろうとしてるよ。大丈夫かなぁ…)』
小さい女の子『く‥くそぉ』
アル子『(あ、あぶない)』

チョコレートの山が女の子に向かって崩れ、女の子は埋まってしまう

小さい女の子『う、うわぁぁぁ〜。た〜す〜け〜て〜』
アル子『だ、大丈夫?今どかすからね』
小さい女の子『う〜、はやくたすけてくれ〜』
アル子『あと一つこれをどけてっと。ねぇ、大丈夫?」
小さい女の子『ふぅ、助かったぜ。サンキューなっ』

小さい女の子は、歯を見せてニカッと笑った

アル子『(わっ。この子、すっごく可愛い・・。背が小さいから小学生くらいかな?
    すごく綺麗な金色の髪。後ろで、三つ編みにしてるんだぁ…。
    動くたんびにぴょんぴょん跳ねて尻尾みたい。黄色の目も、なんだかお月様
    みたいで・・・)』
小さい女の子『ん?どした〜?俺の顔見つめて・・??』
アル子『俺・・?(こんな可愛い子なのに…俺って・・)あ。ご、ごめんね。
    なんだか、ボクの知り合いに似てる感じがしたから。君?小学生?』
小さい女の子『誰がっ、小学生なみの豆つぶドチビか〜〜〜〜っ!!』
       小さい女の子は、大声で叫んで肩を怒らせてぜえぜえしている
       アル子は戸惑いながら
アル子『ど、ドチビなんてそこまで行ってないよ・・』 
小さい女の子『そ、そうか〜?女じゃなかったっら殴ってるところだぜっ』
アル子『小学生じゃないんだとしたら・・・年長組みさん?』

ピコピコハンマーのたたく音:ピコッ!

小さい女の子『なぐるぞ・・』
アル子『殴ってから、言わないでよ・・(涙)』

なぜか、女の子はピコピコハンマーを手に持っている。そしてない胸をはり言い放つ

小さい女の子『俺は、15歳だっ!!』
アル子『15!?・・ボクより一つ年上なんだ〜』
小さい女の子『えっ?あんた、俺より一つだけ下なのっ!?』
アル子『うん』
      女の子は、首を左右に交互に傾けながら考えいる
小さい女の子『うが〜っ。やっぱり世の中ふこうへいだ〜〜〜っ』
アル子『(このこ、ちょっと乱暴者だけど、やっぱり可愛いやぁ。そうだ。ふふふっ)』

女の子は、まだ叫びながらもだえている

アル子『ねぇ、ちょっと行ったところにドーナッツ屋さんがあるから、そこでデートしない?』
小さい女の子『へ?どーなっつやさん?でーと?」
アル子『そう(にこにこ)』
小さい女の子『行く!ドーナッツ屋さんデートっ!!』

女の子は、両手を高く上げたバンザイポーズで、目を輝かせているアル子は、それを見て満足そうに微笑んだ

アル子『うん。じゃあ、行こう』
女の子の店員『ありがとうございました〜』

ファンシーショップを後にした、アル子と小さい女の子は、ドーナッツ屋を目指して歩き出した

アル子『チョコたくさんもってるけど、大丈夫?重たくない?』
小さい女の子『うわとっと。全然へーきっ!』
      女の子はチョコレートの沢山入った袋を大事そうに抱えながら、ちょっとよろめき
      ながら歩いている
アル子『でも…』
小さい女の子『へーきだって。お前だって重たそうなの持ってるだろう?』
アル子『ボクは、手さげ袋一つだから。重たくてもかさばらないよ。ねえ、だから...』
小さい女の子『んだよ。大丈夫だよ。あんまり、心配すっとハゲルぞ』
アル子『ハゲルって・・』
小さい女の子『ん〜。やっぱ、あんた。俺の知り合いに似てるかも…』
アル子『へ?』
小さい女の子『よーし。俺、あんた気に入っちゃった。ドーナッツ奢ってやるから
       早く行こうぜっ!」

女の子は、またあのニカッとした笑顔見せると走り出していったアル子も、その後に続く

アル子『あ、待って。そっちは違うよ。右だよ〜』
小さい女の子『早く来いって〜。次はどっちだ〜?』
アル子『着いたよ〜。はい。ここが街一番美味しいとされるドーナッツ屋さんです』
小さい女の子『おおすげ〜。いろんな種類がたくさんあるっ』

女の子は、お店の窓の外からベターと顔をつけて覗きこんでいる

アル子『はは...。顔つけてないで。さぁ、入ろ』
小さい女の子『どーなっつ♪どーなっつ♪どれにしようかな〜♪早くたっべなきゃ
       にげちゃうぞ〜♪ど〜なっつ〜♪』
アル子『大丈夫…。ドーナッツは逃げたりしないよ』
店員『いらっしゃい』
小さい女の子『えっと、俺はね〜。このチョコのついたの3つと生クリームの2つ。
       ふつーのドーナッツ5つに、アンドーナッツ4つ。あと、ホットココアで
       もひとつ追加で、甘口カレーパン1つ!!』

なぜか、女の子は胸を張る

アル子『(…よく食べるなぁ〜…)ボクは、ドーナツ1個とピロシキ1個とカレーパン1個。
    あと、ホットミルク1つお願いします』
小さい女の子『そんなもんでいいのか〜・・・?』

ちょっと不満そうな女の子。金なら心配しなくていいのに。と、小声で呟いている

アル子『う、うん。ボクそんなにお腹すいてないから・・・。あとここに誘ったのボクだし。
    ボクが払うよ』
小さい女の子『うんにゃ。俺が払う!年長者の言うことは聞いておくもんだって』
アル子『(一つしか違わないのに…?(苦笑))あ、ありがとう』
    小さい女の子は満足そうに笑うと、ズボンのポッケから袋を取り出し
    じゃらじゃらとカウンタの上に金貨をこれでもかってくらいばら撒く
小さい女の子『(ニヤッ)釣りはいらねえぜっ!』

どこからかだしたのか日の丸のセンスを、左手で仰いでみる

アル子『ええ〜〜??(さっきのお店といい、ここといい・・この子っていったい?)』
店員『あ、ありがとうございます〜〜。お待たせいたしましたっ。ごゆっくりどうぞ〜』
小さい女の子『はっはっはっは』
小さい女の子『いっただきまーすっ!あむっ。あむあむ』
アル子『いただきます』
小さい女の子『あむあむ。ごっくんっ。うんめーやっ。このドーナッツ』
アル子『うん。でしょう?』

女の子は、美味しそうにドーナッツを両手にもち、交互に食べている

アル子『(ふふふっ。ほんとにドーナッツ好きなんだなぁ。顔中ドーナッツの
    粕だらけだし)』

満足そうに食べていた女の子の手が、ふと止まりアル子の方を見つめる

小さい女の子『じー』

アル子の持っているコップを凝視しているようだ

アル子『ん?どうしたの?』
小さい女の子『い、いやなんでもない…』

小さい女の子らしくない言動が気になって、思ったことを口にしてみる

アル子『もしかして…牛乳嫌い?』
小さい女の子『何で分かるっっ!』

がばっと立ち上がる女の子。それに対してすましたままのアル子

アル子『いや…なんとなく...。え、えーと。牛から分泌された白濁職の汁を
   暖めたものなんて飲めるかっていう顔?していたから・・はは』
小さい女の子『はぁ…。俺って…そんなにわかりやすい顔してるかなぁ…(自己嫌悪)』
アル子『でも・・・』
小さい女の子『でもはよせよなぁ。どうせ分かってるよ。背が大きくなる〜とか、
       胸が大きくなる〜とか言って、俺に飲ませようとするやつらが要るんだよ
       だけどっ、飲めないものは飲めないんだよっ。俺は、牛乳なんか飲まなくても
       生きていけるっ!』
アル子『ははは…。確かにそうかも。『牛乳飲んだら背が大きくなる』かぁ…。
    だったらボクは、もう飲まないほうがいいのかもしれないなぁ…』
小さい女の子『なんで?』
アル子『だって、これ以上大きくなりたくないから』
小さい『胸が?』

アル子の胸を指差す。女の子

アル子『や・・・。(真っ赤)こ、ここれはごにょごにょされたから・・・」
小さい女の子『ごにょごにょって何だ?』
    女の子は興味津々って感じで聞いてくる
アル子『そ・・それはぁ・・・じゃなくてっ。ボクがこれ以上大きくなりたくないは…
    身長だよ…」
小さい女の子『しんちょう?』
アル子『言っても笑わない?』
小さい女の子『うん』
アル子『す好きな人より…背が大きいのやなんだもん…』
小さい女の子『はぁっ?』

女の子は笑いはしなかったが、まあるい瞳をさらに丸くした

小さい女の子『ん〜。好きなやつに嫌われたくないから背が大きくなりたくないのか?
       ああ。だから、3つしか食わなかったんだなぁ。おまえ』
アル子『はは〜…。(意外とするどいなぁ・・・この子)』
小さい女の子『てことは、そいつはあんたより背が低いのか?』
アル子『165?とは…言ってたけど』
小さい女の子『あんたは?』
アル子『167センチ』
小さい女の子『ひゃくろくじゅうなな〜〜っ(く〜〜。俺の理想のたかさじゃねぇかぁ〜…)』
アル子『わわっ。おっきい声でいわないでよ〜。恥ずかしいし…。君は?』
小さい女の子『……ゼ……全長……155センチ」
アル子『身長155センチかぁ・・・。女の子はそれくらいがいいよね』
小さい女の子『ははははは…』
小さい女の子『まぁ…俺のことはいいとして…。2センチしかかわらないじゃねえか」
アル子『うん、そうなんだけどね…?でも、ボクより小さいでしょう?だから、ボクと
    横に並ぶとまわりから『ちいさい。ちいさい』言われるから、いつも怒ってばかり
    いるんだ』

小さい女の子はすべてのドーナツを平らげてからココアに手をつける

小さい女の子『そいつ、カルシウム不足なんじゃないかぁ〜?』
アル子『どうだろう?じゃあ、その人に牛乳のませればいいのかなぁ・・・』
小さい女の子『ん。そうなんじゃないかぁ〜(別に俺が飲むわけじゃないし)』
アル子『そっか。そうだね。ありがとう!!』
小さい女の子『いや〜。別に礼いわれるほどのことじゃ・・・(ゾクッ。な、なんだ?
       なんで悪寒が・・・?)』
アル子『ほんと、ありがとね』
小さい女の子『あ、ああ・・・。(なんでだかまだゾクゾクすんだけど…)
       俺は、こいするおんなのこのみかただだからな』
アル子『じゃあ、君も好きな人いるの?』
小さい女の子『すきなひと?』
アル子『そう』
小さい女の子『はて?はて?はて?はて?はて?はて?・・・・・・・・・・・』

ほおっておけば、振り子時計のようにずっと首を左右に振り続けそうなので声を掛ける

アル子「その、紙袋いっぱいのチョコレートその人にあげるんじゃないの?』
小さい女の子『うんにゃ。俺が食べるっ』
アル子『そう…。(あれれ?なんでボクがっくりきてるんだろう?)』
小さい女の子『やっぱ、セントラルは旨いもんがいっぱいあるからよぉ〜。買いだめ〜』
アル子『そうなんだ。もうすぐ、バレンタインでしょう?だからボクは手作りチョコ作るんで
    そのための材料買いに来たんだ。やっぱりね・・・えへへ。好きな人には・・・
    本命の人にはボクの心のこもったチョコを送りたいんだ。受け取ってもらえないかも
    知れないけれど・・・。君も、気になる人がいるならあげてみたら?』
小さい女の子『・・・・・・』
アル子「あ。もう、こんな時間だ。食べ終わったしでようか?』
小さい女の子「ああ…」 アル子『今日は、どうもありがとう。奢ってもらっちゃったし、ほんと楽しかったよ』
小さい女の子『ああ。俺も楽しかったし』
アル子『そうだ。お礼したいから、ちょっと後ろ向いてくれる?』
小さい女の子「ん?別にお礼なんかぁ〜・・」
アル子『いいから、いいから。後ろ向いて。ね』
    くるっと女の子を後ろに向かせ、ごそごそと何かしている
アル子「はい。できあがり。鏡どうぞ』

手鏡を小さい女の子持たせて、アル子はもう一つの鏡をもって、女の子を挟んで合わせ鏡にする

小さい女の子『赤い・・リボン?』

三つ編みの先っぽに可愛らしい赤いリボンが結んである

アル子『バレンタインチョコ用のリボンなんだけどね。綺麗な金の髪にすっごく似合い
    そうだったから』
小さい女の子『さ、さんきゅな』

女の子は、真っ赤になって照れている

アル子『どういたしまして』
小さい女の子『な、なぁ。俺もこれおまえにやる』

アル子に一番大きいハート型のチョコを渡す女の子

アル子「え?え?いいの?だって、それ君が苦労して(?)手にいれたものじゃない』
小さい女の子『いいんだ。おれがやりたくなったんだから』

アル子は、チョコをそっと大事に受け取る

アル子『ありがとう...』
小さい女の子『…それと、ちょっとしゃがんでくれないか?』
アル子『え?いいけど・・・』
小さい女の子『よしよし』

小さい女の子は、アル子の頭の上に白い手袋を嵌めた右手を乗せてなでる

小さい女の子『あんたの心配事はわかったからな。禿げないようになでてるんだ』
アル子『ええ?(あれ?この感触って…)」
小さい女の子『だいじょうぶ。あんたをきっと嫌うひとなんていやしない。背が大きいって
       いうだけで嫌うやつがいるとしたら、こっちから願いさげだって言ってやれ。
       あたって砕けるのは…やっぱ痛いから。砕けない程度に頑張ってみたら
       どうだ?』
      女の子は、ゆっくりゆっくりアル子をなでる
アル子「(硬くて冷たい手のひら…。もしかして・・・機械鎧?)』
     と思った瞬間に手のひらは離れていった。なんとなくなごりおしい
小さい女の子「さあってと。俺もういくなぁ〜」

 「逃げ出してきたから探してるだろうし・・」なんてつぶやいて走り出そうとする

アル子『あ。ちょっと待って。名前。名前まだ聞いてないよ〜。ボクはアルー…』

エド『アル。こんなところで何してるんだ?』
アル子『兄さん…あ。ちょっと待ってね。今友達と・・・あれ?いない?』

多少人ごみはあるけれど、曲がり角がない大通りなのに、小さい女の子の姿はもうない

アル子『に、兄さんも見たよね?小柄で金髪三つ編みの女の子っ!
     ボクがあげた赤いリボンしてるんだけどっ」
エド『いや・・?見てないけど?』
アル子『だって確かにここにっ。
     ボクといたのにっ!もうちょっと待ってくれてたっていいのにっ』
エド『おい。アル、落ち着けって』
アル子『兄さんみたいにせっかちにいなくなることないのにっ』
エド『おいおい・・。アル。アルフォンスっ!』

どこか遠くから、あの小さい女の子の声が聞こえた気がした

小さい女の子『俺の名前はーーー』
エド『あ。とまった。アル?』
アル子『兄さん・・?(今、目の前にいる大切な人と面影のある女の子…)
     わかった。わかったよ。あのこの名前っ』

うれしくなって、アル子はエドに抱きつく

エド『うわっと。はあ〜?俺にはなにがなんだかわからねえんだけど・・そのチョコどうした?』
アル子『チョコ?』
エド『食わねえんだったら、俺にくれよ。な。な』
アル子『あれ・・?兄さん、今朝まではチョコなんていらなって言ってなかったっけ?』
エド『歯が痛かったんだから、しょうがないだろ。今は痛くねえし。半分でもいいからくれよ〜
   俺、腹へってさ〜死にそうだぜ・・』
   情けない顔をしてアル子を伺う兄。エド
アル子『これは、だ〜め。とってもとっても大好きな子からもらったんだもん。
     兄さんにだってこればっかりはあげれないよっ』

チョコをアル子から奪おうとするエドをかわして、走り出す

エド『とってもとっても大好きな子?』
アル子『うん!そうだよ』
エド『こら、アル。大好きな子ってだれだっ。兄ちゃんにおしえなさいっ」
アル子『兄さんより、とっても可愛くて優しくてかっこいい子だよ〜〜』
エド『もっと詳しく教えろ〜っ』

妹兄の追いかけっこを、遠くでからすが鳴いて応援していた

アル子『(また、会えるといいな。−−−ちゃん』
エド子『はぁ・・ちょっと腹減ってきたなぁ〜。チョコ持ってるし、食うか』

ポリポリッ:チョコかじる音

アル『姉さ〜ん』
大佐『鋼の〜』
アル&大佐『ハアハア・・探したよ(ぞ)・・・!』
エド子『(ポリポリ)ん?』
アル『姉さん。良かった〜。心配したよ。牛乳飲み終わるまで閉じ込めていたはずなのに、いないんだもん』

姉に抱きつく弟、アル。姉に聞こえないように「おかげで、無能大佐なんかと探し回るはめになっちゃったよ」 とつぶやいている

大佐『鋼の〜。私も探したぞ〜〜ぐほっ!!』

がんっ:大佐の顔にこぶしがヒットする音
大佐がエド子に抱きつこうとして、アルに裏拳(師匠直伝)かまされ、ふっ飛んでいった

エド子『また、あのドーナッツくいたいんだけどなぁ・・・』
アル『姉さん?』
エド子『(走り出してから、あの子の名前聞くの忘れてたの気がついて
    もどっんだけど・・結局、あえずじまいだったなぁ…
    どういうわけか…ドーナッツ屋もみつからなかったし。う〜ん)』
アル『姉さん?姉さん、聞いてる?』
エド子『聞いてるよ。アル』

アルが心配そうに覗きこんでくる。背が高くて優しいあの女の子を思い出させるような瞳で

背の高い優しい女の子『気になる人がいたら、チョコ渡してみたら?』
大佐『は鋼の・・・私だってさがしたんだぞ・・・ぐふっ(血を吐く音)』
アル『ちっ(がんばりやさんの無能ゾンビめ・・・)』
大佐『鋼の弟・・。今度という今度はゆるさんぞ・・」
アル『(姉さんの前だが仕方がない)
   早くとっとと姉さんと僕の前から消えてくださいよ。大佐』

一触即発の空気の中、それにまったく気がつかないエド子がアルと大佐の手のひらに何かのせる

アル&大佐『10センズチョコ…?(汗)』
エド子「いらなきゃ、返せ(ポリポリ)』
アル&大佐『いる!いります!!』

二人はそろって、ぽいっと10センズチョコを口の中に入れた          


おしまい










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