ひなまつり(アル子+ロイ子×エド子)
>543氏

灯りを点けましょ 雪洞に
お花を上げましょ 桃の花

ここは軍事司令部。軍部施設にしてはかなりミスマッチな曲が流れている
どうやらここの司令官の一存で数少ない、女子軍人の労をねぎらおうということでの『ひな祭り』である
当方司令部大佐専用デスク脇には、高価な雛人形7段飾りが鎮座している
「この人形全て揃えたの大佐なのか?」
エド子が自分の上司であるロイ子にあきれながら聞く
「あぁ、そうだ。鋼の。私や鋼の含めて軍部というものは圧倒的に男の数が多いものだからな。今日くらいは女の日であるとわからせる為にもいいと思ってな」
「すごく綺麗ですね〜。これってお雛様ですよね。ボク初めて見ました」
アル子が感嘆の声を漏らす
「フフフ。私があらゆる手段を使って遥か東方の島国から手に入れたものだ」
「あんたってくだらない物に、金使うの好きだよなぁ」
「姉さん、くだらなくなんてないよ〜。これってお雛様だよ。ボク本で知ったんだけどひな祭りって女の子のお祭りなんだよ。女の子の成長とほらお雛様の隣に座っているお内裏様のようなお婿さんが現れますようにっていう願いを込めてするものなんだって」
「ふーん」
エド子は、興味なさそうにソファーに足を組んで座り、出てきそうになっているあくびをかみ殺している
そんなエド子を気にするでもなくロイ子もアル子も惚れ惚れと雛人形をみている
いつか・・・、お内裏様のような王子様が現れるといいなぁ
アル子はぼわんと思いうかべる。すらっと背が高くて、髪は金髪で目も金。さわやかな笑顔で笑いかけてくれる王子様
その横で、ロイ子が同じようにぼわんと思い浮かべていたが、くわえタバコの男が浮かんできたので顔赤らめながらワタワタと手を使ってかき消している
カチャっと大佐室の扉が開いてリザ・ホークアイ中尉が入ってくる
「失礼します。大佐。」
「中尉、今日はこれからひな祭りを行うので中尉も参加しないか?」
「いえ、私は残務が残っていますので」
「そうか・・・。では、他の女子に声をかけてくれないか。男子禁制のひな祭りを行うと」
「わかりました。それより本日分の書類頂きたいのですが」
「書類なら全てできているぞ。ホラ持っていけ」
「…………………」
中尉はざっと書類に目を通してからロイ子に無表情のまま目を向ける
目は雄弁に『サボらずにいつものこの調子で仕事してくれれば』と語っている
ロイ子少し引きつった笑みを浮かべ小声で「善処しよう・・・」つぶやいた
「ちゅ、中尉もみてくれこのデラックスな7段雛人形を」
「毎年、見ていますが。それに…、飾り付けたのは私です。大佐」
「・・・・・・。そ、そうだったな。毎年ありがとう来年も頼む」
「了解しました。ですが大佐、人形をしまうのは大佐で行って下さい。
 雛人形はいつまでも飾っておくと『婚期』を逃がすって言われていますから」
中尉は固まっているロイ子に小さく敬礼をすると大佐室からでていった
「あはっはははっ。だからいつまでたっても大佐は独身なんだな〜」
エド子が腹を抱えて笑い転げている
「ね、姉さん。そんなに笑ったら。ぷっ。し失礼だよ〜」
アル子は噴出しながらも姉を諌めていた
時計の長針が一周する
大佐室にはロイ子の指から流れるリズムとエド子の寝息だけが響いていた
「誰も来ないな・・」
「来ませんねぇ」
アル子が目を通していた本から目をはずし答える
エド子はソファの中で子猫のように丸まって眠っている
「中尉なら皆に伝えていると思うのだが・・・」
「女子軍人の皆さん、中尉と一緒で忙しいのかもしれませんね」
「なら仕方ない。三人だけだがひなまつりを始めることにしよう。起きろ、鋼の」
「う?あ?なんだぁ〜?」
「姉さん、ひな祭り先に始めようって」

エド子とアル子の前に、雛あられと甘酒がおかれる
ロイ子の前にはにごり酒とつまみの柿ピーである
「おい・・・。ただ単に司令室で酒と菓子の飲み食いしたかっただけじゃないのか?」
「な、何を言う。酒が飲みたいだけならいつでも飲めるだろう」
「いつでもって・・・それはちょっと・・・中尉も大変だなぁ」
「ただ単に宴会をするのなら男子禁制にはしない。今日はなんといってもひな祭りだ。
女の子の日だっ」
ロイ子は、濁り酒の入った髪コップを手に言い切る
「女の子っていう年齢かよ・・」
「姉さん、そこは突っ込んじゃだめだよ」
「………。女同士大いにだな語り合おうと思ったのだよ。好きな男の話。嫌いな男の話。
仕事の話。恋愛の話。…結婚の話。ハゲ親父のスケベ上司のここがいやだとかだな・・」
「ふーん」
「好きな男の人がその場にいたら、恋の話なんて出来ませんもんね・・。だから男の人は
呼ばなかったのですね〜」
「弱みもわかるしな・・」
(・・・だから誰も来ないんだよ)
エルリック姉妹は心の中で同じつっこみをしていた
「さてでは、聞こうか。アルフォンス君は誰か好きな男とか付き合っている男とかいないのか?」
「え?え?ボクですか・・・?ボクつい最近まで鎧だったし付き合ってる人なんていませんよ。
ただやっと女の子に戻ったし・・恋はしてみたなぁとは・・・思いますけど。したことなし…。
だからボク本だけでしか恋愛のことってわかりません」
「そうか、君はまだ14歳だったのだな。恋愛するのならこれからだ。頑張りたまえ」
ロイ子は自分14歳だった時のことを思い浮かべたのか、優しい目をして恋愛の先輩としてエールを送る
「あ。ありがとうございます」
アル子も微笑んで素直に礼を述べる
「大佐。大佐の恋愛話を聞かせてくれませんか?ボク、本だけじゃなくて実際の恋愛の話って聞いてみたいです。」
「ああ。いいだろう。どんな話が聞きたいんだ?」
「・・・亡くなったヒューズ准将と恋仲だったいうのは本当なのですか?」
「・・・・・・」
ロイ子再び固まる。驚いた顔はでていないが
「えぇ?ヒューズ中佐?」
「准将だよ。2階級上がったはずだから・・・。それと、今はハボック少尉のことが好きでなんだかんだと理由をつけてつれまわしているって言うのは本当ですか?」
「ヒューズ中佐は結婚してただろう?なんでそれで恋仲なんだぁ?」
「それはね・・ごにょごにょ・・かなぁって」
アル子はエド子の耳に内緒ばなしのように手を添えて話す
「ええ〜不倫〜〜〜っ」
「駄目だよっ、姉さん。そんな大きなこえだしちゃぁ〜」
「不倫って言えば社会的には禁忌だろ。バレれば大佐や中佐の地位剥奪。もしくは免職だって話だぜっ」
「詳しいんだねぇ。姉さん」
「あ、いや・・・。俺、ほら未成年だけど社会人だからな。働いてると耳に入ってくるんだよ。いろいろと」
「そうかぁ。姉さん、国家錬金術師やってるもんね〜」
「まぁな」
ロイ子はエルリック姉妹の繰り広げる勝手な雑談に固まりながら涙をながしていた
(すまない・・私が。私が悪かったから恋愛の話は勘弁してくれ・・)
「しっかし、女って恋愛の話とかって好きだよなぁ」
「姉さんも、女の子でしょう?」
「ん。まぁそうなんだけどさ・・別に俺、興味ないし」
「姉さん、女の子なのに興味ないの〜?」
エルリック姉妹のほうで話が変わってくれたので影で胸をなでおろすロイ子だった
「ほう?なぜ恋愛に興味ないのだ?」
「ただ単に好きなものがあればいいって俺、思ってるからさ。俺の好きなものって言ったらアルだろう。母さんと・・・ウィンリィやばっちゃん、中尉に怖いけどイズミ師匠とドーナッツに錬金術の書物かなぁ」
「・・・恋愛とその好きはちがうぞ・・・鋼の」
「わ、分かってるよ。大佐。母さん見てたから・・」
「・・・姉さん?」
「いや、母さんだけじゃなくて・・・恋人を待ち続ける彼女とかな・・。どんなにどんなに思っても帰ってこないヤツ待ち続けるのはきっと好きだからなんだろうけど・・。その待ってる相手がただ単に自分がしたいことや都合のいいことばかり求めているヤツだったってのを俺、知ってるから。信じてたのに裏切るヤツなんて・・・俺、絶対許せないし」
「鋼の・・」
「だから、俺、恋愛なんてしない。自分の弱みにもなるしなっ。」
「姉さん・・・」
エド子はいつも通りにニカッて歯を見せて笑っているが、ロイ子とアル子は黙ってしまった
「おいおい、アルも大佐もしんみりすんなよ〜・・調子狂うだろ」
「調子狂わせたのは・・・鋼ののせいなのだが・・」
「あ。そか。わりぃ。俺の話なんてきにするなっっつーの」
「鋼の・・これ呑め」
半分になった一升瓶の濁り酒をエド子の前に差し出す
「飲めるわけねーだろ。俺、未成年なんだから」
「姉さん、ボクの甘酒あげるよ」
「お。わりぃな。アル」
アル子も、そっと持っていた甘酒を渡す
「鋼の。・・恋愛はいいぞ、自分を成長させることができるからな」
「だからっ、俺恋愛なんてしないってばっ」
「そうだよ、姉さん。姉さんは見た目小さくて可愛いんだからきっと姉さんにあった人が現れるよ〜」
「ちっさくて可愛いいうなっ」
ロイ子は、普段あかすことのないエド子の本音の部分を聞けたのでひな祭りも良しとしようと思うのだった
「なぁ、大佐〜。酒飲むペース早くね〜」
床には一升瓶2本が転がっている。ロイ子は3本目をあけコップに注いだ
「いや・・いつも通りだが・・?」
「いつもどうり〜っ?」
「あぁ。いやいつもより遅めかな・・。アルフォン君が呑むのを手伝ってくれてるから2本空いてるのだよ」
「え?アルが?」
「ねえさ〜ん。お酒っておもったよりおいしいよぉ〜きゃはははっ☆」
顔が赤くなったアル子が楽しいそうに笑いながら、飲んでいる
「ばっ。アル、それ酒なのか?」
エド子はアル子の手からコップを取り上げようとするがさっと両手を頭上に上げかわされてしまう
「だって、ボクの甘酒姉さんがのんじゃっらったでしょう。ボクの飲むものなくなっらゃったからぁ〜大佐におさけもらったの〜。姉さんも欲しいなら、大佐にもらいなよ〜ふふふのふ〜♪」
「ふふふのふ〜って・・・アルは酒飲むと笑い上戸になるのか・・・はぁ」
「きゃははは〜。たのしいね〜」
「こらっ。動くなっ。俺であそぶなっ。アルフォンスっ」
アル子はひょいひょいとエド子の手をかわしてご機嫌である
「鋼のも呑むか?」
「飲むわけねーだろっ。アル、そろそろ宿に帰ろうぜ」
「やぁ〜。ボクまだおさけのみたいんらも〜ん。きゃはは〜」
瞳をを潤ませイヤイヤと首をふる。よっぱらいのアル子を相手にするの疲れると思うエド子だった
「ワガママ言うなっ」
「まぁまて、鋼の。いま3本目の封を開けてしまったのだ。鋼のは飲まなくていいから飲みきるまで付き合ってくれないか。明日は特に用はないのだろう?」
エド子は、ロイ子をジロリ睨むが、ロイ子は悠然と構えている
「そうだな・・。アルがつぶれたら大佐が車代だしてくれるんだろう?」
ニヤリ笑いながらいうと、ロイ子は少しだけ困った顔をして「いいだろう」と笑いながらいった
「アル、お前はそのコップに入ってるのだけだからなっ。大佐、それ以上は酒を注ぐのはやめてくれ」
「いやだー。ボクもっとおさけのみたいよぉ〜」
「だめったらだめだ」
「了解だ、鋼の。・・・ふぅ〜・・・しかし熱くなってきたな」
ロイ子は制服の上着を脱ぎ、シャツも上から3つ目のボタンまで開く。そこから豊満な胸の谷間が顔をだした
「あんたいったい何してるんだよっ!」
エド子は顔を真っ赤にしながら怒鳴る。人前で脱いでみせるのが信じられないのだ
「何って・・熱いから服を脱いだだけだが・・」
ロイ子も幾分か酒でよっているのか、うっすらと肌が紅くなっていた
胸の谷間に、書類の束で風をおくっている
「それでもっ。胸が見えるくらいまでボタンはずすことないだろっ」
「別に全部脱いでいるわけではないし、女同士なのだから照れることなかろう?」
「そういう問題じゃねぇーっ」
「優等生だな・・・鋼のは」
可愛らしい物言いに苦笑しながらロイ子は、今ふと思いついたことを口にしてみる
「鋼のは、小さくて胸も尻もないからこうやって見るとホントに美少年だな」
「なぐるぞっ!!」
エド子は、拳を大きく振りかぶり突き出すがロイ子は素早く首をかしげる
拳は空を切るだけだった
(どいつもこいつも、俺の拳交わしやがって)
「くっ」
もう一発繰り出したがロイ子が腕を掴んで、顔を寄せてきた
「私は、褒めているのだが」
「そんなん言われてうれしいわけねーだろっ」
「では・・鋼のもちゃんと女の子だっていうわけだな」
「あ、あたりまえだろ」
ロイ子の美人の顔が少し近づいた
「そうか・・惜しいな。鋼のが男だったらなと思ったのだよ」
「え?」
残念そうに下をむいたので、近づきすぎていたロイ子の顔が離れる
ロイ子はエド子を掴んでいないほうの手で酒を煽る。掴んでいる手に力が入ったと思ったら引き寄せられて口付けされていた
「んんっっ!??」
口の中にドロリとして生暖かくて辛い液体が自分の口の中に移されてくる
エド子はそれを押し戻そうと必死になって拒むが、身体をがっちり押さえ込まれて苦しくてついには少し口を空けてしまう
かなりの量がながれこんでくる。口がふさがれているので飲み込むしかすべがなくゴクリとのどがなる
飲みきれない液体が口の端から漏れでて、エド子の襟を濡らしていった
「ふぁっ・・やあ」
やっと開放されて、息ををしようととすると甘ったるい声がでた
「鋼の。どうだ。この酒もなかなかいけるだろう?」
ニヤニヤとロイ子がエド子を見下ろしている
ムカつくが、まだ苦しくて顔が涙目の赤い顔のままにらんでみても迫力ないのが自分でもわかった
「お、俺は・・・のまねえっていっただろっ」
「息が落ち着いてから、話したほうがいいぞ」
「てめぇっ」
「大佐ずるい〜〜〜〜〜〜っ」
「うわっ。こら、アル」
今度こそこの女をぶったおしてやると勢いのまま手を合わせようとしたら、アル子に腰をタックルされた
そして、そのまま押し倒される格好になる
「姉さんにちゅーしてお酒のませるのボクもやる〜〜〜〜っ」
「おいっー。ちょっとまてーーーっ」
アル子も両頬が膨れるくらい一升瓶をラッパのみして、がバッとエド子に覆いかぶさる
「んんん〜〜〜っ」
さっきとは比べ物にならないような量の酒が押し寄せてくる。アル子は舌で、エド子の下唇を突っついたりして先へ先へと酒を送り出す
「ほう、アルフォンス君も酒はいける口なのだな・・」
ロイ子は腕を組み感心したようにつぶやいた
「んんんんん〜んんん〜〜〜」
身動きもとれず口も塞がれているが、エド子はロイ子に抗議の声をあげる
それを良しとしないように、アル子の口腔内にあった最後の酒が強引に口を割り、舌で押し出された
「んんっ!!!ぐふっ・・んーー」
喉が焼けるようにあつい。もうぜったい酒なんてのまねーぞ。アルにも飲ませるもんか
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
エド子はぐったりして、荒い息をついている。瞳は苦しさの名残と酒のせいてうるみ、唇は赤く濡れて吐き出される呼吸で揺ら揺らゆれている
「姉さん、可愛い」
アル子はまた、唇を寄せた。少し開いた口に舌を素早くもぐりこませ、エド子の舌に絡める
「ふぁっ・・あぁん」
エド子の舌をなぞり吸い上げ、口腔内をまさぐり愛撫する
「ふ・・・あ・・・や・・・めろ・・あ」
「やめなーい。だって姉さんかわいいんらもん」
のどの方にまで、アル子の舌が這いずってこようとしてるの感じてビクンッとなる
「やぁ・・・っ」
「きもちい・・いいねぇー」
なんとかエド子は、押さえ込まれた両腕をとりだしてアル子をの身体をどかそうとする
「いい加減にしろっ。この酔っ払いキス魔っ」
「ボク、キス魔じゃないも〜ん。姉さんだからしたくなっちゃっただけだよ〜」
「鋼のと、鋼の妹はそういうことする姉妹だったのか・・」
「なっとくしてねぇで、助けろ〜〜っ。大佐」
ロイ子にがなってる隙にアル子に右手首をつかまれる
エド子の掴んだ右手を広げると、その人差し指と中指を口に含む
「なっ!アル。やめろ〜〜〜。んっ」
アル子はエド子の指をゆっくりとしゃぶりだす。爪先をつついては吸い上げ指の根本にまで口に含んでは、吸い上げるように上下する
「ば・・ばかっ・・妙なことするんじゃねえっーーー」
アル子は、指をしゃぶったままでいう
「指舐められるのもきもちいいでしょう?」
カッときて左拳で頭を殴ろうとして、左腕もつかまれる
「妹を殴るのはよくないだろう?」
掴んでいたのはロイ子だった
「はなしてくれっ。もう勘弁ー」
現況はもとはといえばロイ子だが、どこかで大佐が助けてくれると思っていた
しかしーーーロイ子からもたらされた言葉はエド子の意識を一瞬吹っ飛ばせるものだった
「どうせなら、三人でしようじゃないか」
「はぁ!!??」
なんだか頭がくらくらする・・・刹那の間に異次元語をきいたような・・・
すらっとした大きな手がエド子の胸を掴む
「洗濯板かとおもったら、少しはあるのだな・・」
「洗濯板いうなっ。ぐふっ」
「姉さん。今度は、ボクの指しゃぶってよ〜」
エド子の指を舐めていたアル子が、エド子の口のなかに自分の指を差し入れた
「姉さんの口の中ってねっとりしててきもちいい〜」
「ふ・・・うう・・ふわぁ・・ああ」
自分の口の中を妹の指で蹂躙されている。くちゅくちゅとエド子の口腔から音がする
噛んでやろうとおもったら、素早くのがれていった
ロイ子は服の上からエド子の乳首に触れ、刺激を与える
「あんっ」
「鋼のは感じやすいようだな」
「ばっ。そんなわけあるかぁっ」
服の中に手が滑り込み、直に掌でまだ柔らかさのかけらもない胸を撫でる
「あ・・あぁ・・ひぁぁん」
アル子もエド子のズボン下に手を滑り込ませ、下着の上から線を引くようになぞる
「やぁ・・あ・・ほんとにやめろよ。こんなの可笑しいだろっ
「感じるのはおかしなことではないと思うが・・?鋼の」
「べ・別にかんじてるわけじゃねえっ。気持ち悪いだけだよっ」
こんな風に、アルに大佐におもちゃにされて気持ちいはずがない
「ほう?気持ちよくないか・・?」
「姉さん。だったらボクが気持ちよくしてあげるね〜」
アル子はエド子のベルトをカチャカチャとと音を立てて外していく
「な、なにするんだよ。やめろっ。やめろよ。アル」
両腕をロイ子とアル子に抑えられてるいるが、何とかはずそうともがく
「んとね〜。姉さんを気持ちよくさせたいからするんだよ〜」
エド子の膝を立たせると手際よく、ズボンを抜き取り、ピンクのショーツの上から割れ目を口でなぞる
「ひっ。・・ああ・・・やだっ・・そんなところ口つけるなっ・・・ああっ」
上着も開かれ、ささやかな胸のふくらみが声を上げるたびに上下する
「ああん・・やぁ・・・っあく・・やぁ・・ホント・・やだぁ・・・」
ロイ子もエド子への愛撫をアル子に負けるわけにはいかないとばかりに、乳房を舐めあげ吸い上げる
「やだ・・ほんと・・ひゃ・・に・・・やだっって・・・・あひっ・・きもちわる・・・い」
ロイ子とアル子は、エド子の白い素肌に紅い後を全身に残していく
「や・・ほんとに・・やめて・・・ひゃ・・・ああ。おねがい・・きもちわる・・・ひゃああ」
エド子の身体に汗が噴出す。体が少し冷えてきた
指を強く擦ったせいで血が流れている。もう・・俺・・ホントに駄目かも・・
動く指先だけが、床を這う
「ほんとに・・気持ち悪いんだっていってるだろっ!!」
『え?』
絨毯が光ったと思ったら、牛のオブジェがアル子とロイ子を吹っ飛ばしていた
「ぜえ・・・ぜえ・・ぜえ・・・助かった・・・うっ!!」
エド子は口を抑えてうずくまる
それをみてやりすぎたと感じたアル子とロイ子はそろりとエド子の側によっていく
「姉さん・・・ごめんなさい」
「鋼の・・調子に乗りすぎた・・本当にスマナイ」
「駄目・・・」
口を押さえながらエド子は、低く答える
「吐きそう・・・吐くっ」
『ええ!?』
「大佐・・これはどういうことですか?」
リザ・ホークアイ中尉はロイ子のこめかみに銃口をあて問う
「待て。待ってくれ中尉。い、今から説明するから・・」
エド子は大量の酒を飲まされたせいで、急性アルコール中毒にかかっていたらしい
大佐室の絨毯の上の汚物を男の部下4人がっせっせと片付けている
エド子は吐いた後気を失い、それを見ていたアル子がわんわん大きな声で泣き出したため中尉が飛び込んできたのが事の顛末である
「子供に、酒を飲ませればどんなことになるかお分かりになるととおもいますが……」
中尉は静かだが確実に怒っている・・
「貴方達もういいわ。後は大佐一人に片付けてもらいましょう」
「なっ・・。中尉頼む見捨てないでくれ・・」
「私は、エドワード君とアルフォンス君の様子を見に医務室に行って、そのまま直帰します。貴方達はもう帰っていいわよ」
部下達は、その場に雑巾とバケツをおいて一人二人と帰っていく
中尉もロイ子に一瞥をくれると大佐室から出て行った
そして、残ったのハボック少尉一人・・・
「ハボック・・・」
ロイ子は涙を瞳に溜めて安堵する。
ああ、やっぱりわたしのハボックだ・・
「大佐・・・」
「なんだ?ハボック少尉」
「大佐・・今回のことは、俺もあんまりだと思うっす。大将、白め向いてぶっ倒れてたし。アルのほうもずっと
白い顔してましたから。掃除・・・頑張ってください」
モップをロイ子に渡すと部屋をそっと少尉はでていった
残されたロイ子は、一人自分の執務室を泣き泣き掃除するのだった
「大丈夫?エドワード君、アルフォンス君・・・」
中尉が心配そうな顔で、エド子を覗き込んだ
「うー・・まだ気持ちわるいけど・・だいぶおさまったよ」
「ボクもなんだか・・まだ頭がガンガンするけど・・・姉さんよりは・・大丈夫です」
「ごめんなさいね。エドワード君。私の管理ミスだわ・・。あの部屋にまでアルコールを隠し持ってるとは
思わなかったものだから」
「いいって、中尉が責任感じることないって・・・。不注意にあんなモン口にしたやつが悪いんだから」
エド子は、ジロリと横に寝ているアル子を睨む
「そうだね・・。ごめんなさい・・姉さん。中尉・・・。ボク、大佐にお酒一口貰ったのは覚えているんだけど・・
それからのことはよくわからないんだ。気がついたら姉さんが青白い顔で倒れてて・・ボクどうしたらいいのかわからなくて・・・中尉が来てくれて本当によかったです」
アル子は毛布を頭にまでかぶり、嗚咽を堪えている
「いいのよ。アルフォンス君は何も覚えてないんだから。悪いのは大佐のほうよ」
「本当に・・・何も覚えていないのか?」
エド子が静かな声で、アル子に問いかける
「うん・・・ごめんなさい、姉さん」
「なら、もう絶対に酒は口にするなよ」
「うんっ」
アル子は、毛布からそっと顔をだしてにっこり頷いた
「なら、ゆるしてやらぁ〜」
そんな姉妹二人の仲直りを微笑ましくおもいながらホークアイ中尉は席を立つ
「エドワード君、アルフォンス君。私は大佐が反省しているかどうか確認のため戻るわね
明日になったら引きずってでも誤りにこさせるから待っていてね。今日はゆっくりおやすみなさい」
「おやすみ、中尉」
「ありがとうございます。おやすみなさい、中尉」
中尉がそういってくれるから、きっと大佐は明日くるだろう。それまで体力を回復させなくちゃ
ふと、アル子と目が合う
アル子は、もじもじと毛布の中から本当にすまなさそうにしている
「姉さん・・今日は本当にごめんなさい」
「わかったよ・・許してやるから。早く寝ろ」
「うん・・」
酒飲んだアル子と今のアル子では別人だ。きっと酒と大佐のせいにちがいない
そう思うと安心したせいか眠気に襲われる。ゆっくり瞼がおちてくる
その傍らで、アル子が人形のように妖しくに微笑んでいるのをエド子は見ることはなく眠りにつくのだった   


おわり










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