情事の後
>560氏
イーストシティの繁華街にある古びたラブホテルの一室。
大きめに作られたベッドの上で裸で横たわる二人。
けだるい空気が流れる中、枕元のライトが赤く二人を照らしている。
満ち足りていると言う感じはこういう事を言うのだろうか。
私は鋼の・・・エドワードの髪の匂いを嗅ぎながらそう思った。
日々の激務の中、自分でも分かる程に少しずつ欠けていく私の心。
その隙間に染み渡り、埋めていく様な快楽。そして残る親愛の感情。
エドの髪を触り、見つめ合う。それだけで自然と笑みが溢れてしまう。
(愛していると言う事か・・・やはり恥ずかしいな・・・)
笑みに反応してか、エドも口元で微笑む。
私はゆっくりとエドを胸元に抱き寄せる。
肌越しに感じる体温が、身体の芯に染み込んでゆくような感じ。
これだけで私は癒される。
情事の後。けだるい空気の中、私は朝までの短い眠りについた・・・