二人乗り
>790氏

研究の為に軍部の資料を見に来たエド。
玄関前でなにやら揉めている一団と出会う。

「?大佐じゃん。どうしたの?」
「・・・急ぎの要があるのだが、生憎車が全部掃けてしまっていてな・・・予約してあったはずなのに・・・まったく!!」
「ふ〜ん・・・なんだったら俺が送ってやろうか?」
「どうやって?」
パン!!ビリビリ!!!(錬成中)
「自転車で俺が送ってってやるよ」
「う、む。まあ、気持ちはありがたいのだが・・・鋼のになんか悪い気がするな・・・」
「遠慮なんて大佐らしくねえな。自転車も錬成しちまったし、他にアシもないんだろ?だったらさっさと乗る!!」
「むっ!そうか・・・なら、任せるとしよう・・・」

「で、どこまでいけばいいんだ?」
「うむ。東部監察庁まで頼む」
「う・・・あの、坂の上の役所?」
「・・・大丈夫か?なんなら歩いていくが・・・」
「・・・よっしゃ!!!任せとけ!!しっかり捕まってろよ大佐!!!」
「ふふふ・・・ああ・・・よろしく頼むぞ、エドワード・・・」

その日の役所前通りには、自転車で懸命に坂を昇る少年と、それに二人乗りで寄り添う軍部の女性の姿が観られた。









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