血印攻め
>282氏

「ふぁ・・・姉さん・・・僕もぅ・・・っ!」
セントラルにある内装も整った宿屋の一室に幼い少年の上げるか細い悲鳴が聞こえていた。
良く見ると鎧の前の保護具は外され、その中に一人の少女が一糸まとわぬ姿で潜り込んでいた。
そして、少女の秘所には鎧の小手に付けられているなめし皮の手が湿った水音を立てながらそこを擦っている。
「んっ!・・・ぁ!ああっ!アル・・・ッ!!」
「うぁあ!姉さんっ!!」
少女の身体はその指の動きに合わせてがくがくと揺れる。
合わせて鎧の身体の腕も力なく下げられ、ガシャリと言う音を立てた。
その少女と鎧の情交と言う一種、信じられない風景はその姉弟の間ではいつもの事。

だが、その弟である鎧の中は空。
少女が責めていたのは、その鎧の中にある自分のもっとも弱く、他人には決して明かさぬ急所。
この世と真理のある向こう側、その魂を繋ぎ止める為の血印。
4年の歳月ですっかり鎧の錆の様に深く結合してしまい、少女が舐めたり手で擦ったた位では効力は消えることは無い。
何故、このような事に及んでしまったかと言うのも話せば長くなるが・・・
以前、弟が鎧の中で猫を飼っていた時の事。
その猫がその鎧の中の血印を舐めた時、言い得ようも無い感覚が身体を走り恐怖を覚えこの血印を書いた姉に相談した所・・・その血印をぺたぺたと触れられた。
自分はというと、そこから走る意味不明の感覚に・・・知らず知らずの内に声を上げてしまっていた。
その声は喘ぎ声と言って良かったのだろうか?
弟が上げる声に反応してか、宿に戻り二人きりになると姉は度々弟のそこを撫で擦ったり舌で舐めあげたりするようになった。
それをやられる度に、今はもう無い背筋・・・脊髄を走り抜けていく感覚に思考が真っ白になり、気持ち良いと言っていいのだろうか。
そんな感覚が走っていた。
二人でするようになったのは、シャワーを浴びて裸のままの姉が濡れ髪のまま
「シャワーでのぼせたから。」
と弟にぴたりと密着した時だった。
普通は濡れ髪で鎧に触れれば錆びてしまうのがオチだが、いつも丹念にオイルを塗ってたりある程度の錆は姉が錬成で消してくれるのでその心配はしなくても大丈夫だった。
そして・・・いつものように姉が弟の腹部にある保護具をそっと外し始める。
来るであろう感覚の波にぎゅっと目を閉じた。
と言っても外目からでは赤い光が暗くなったようにしか見えないが。
ぴちゃぴちゃとした水音が鎧の中に響き渡り、じんと伝わる感覚に鎧のつなぎ目から軋んだ金属音が
小刻みに漏れる。
その姉の姿を中を犯されている弟が見ていると・・・
鎧に潜り込んだ上半身の下、そこから出ている白くすらっとした生身の足と鋼の足のさらに上。
その股間から滴った尿とはまた違った透明な液体がシーツに濡れたような染みを作っている。
弟は不思議に思いながらそこに指を這わせると鎧の中から。
「ぁ・・・んぅっ!馬鹿っ!どこ触ってんだよ!!」
中からガンガンと鎧を叩く音が聞こえたが、此処を触った時姉も自分の出したような声を上げていた。
自分ばかりされっぱなしで寂しい気持ちと姉の上げた声にぞくぞくする気持ちを押さえられなくて・・・
その手の動きはくちゅくちゅと音を立てて姉の股間にある女性器の表面を往復する。
「やっ!・・・フぅ・・・ん!駄目だ・・・っあ!て・・・言ってる・・・んアあっ!!」
声にならない声をあげて姉がもがくように足をばたつかせる。
その間鎧の中の血印を責める舌や指の動きが負けじと激しくなり、弟にも喘鳴のような熱に浮かされたような吐息を上げさせていた。
何だか怒られてしまいそうだったので腕を止めると・・・
鎧の中から朱に染まった頬をした姉が目を潤ませて出てきた。
それがいつもより・・・綺麗で無いはずの喉で唾を飲み込んでしまいそう。
「アル・・・」
姉が小さく呟いて、先ほどのまま透明な液体でぬらつく指をぺろぺろと舐めあげ。
その手を自らの腰に導いた。
「姉さん・・・?」
分からずに聞く弟に姉は無言でその指を股間に擦り付け、ため息を漏らす。
それを理解した弟はその指をかすかに動かし始めた。
「っ・・・ふぅ・・・んん・・・っあ!」
そこを撫で上げ、指を擦り付ける度に姉からは、甘い喘ぎと縋るような視線を送ってくる。
「姉さん・・・気持ちいい?」
自分じゃ良く分からなかった感覚。
触れたときに一番反応の強かった割れ目の上にある赤く腫れた突起を指で押しつぶすと
「ふぁああっ!アル!!そこ・・・いいっ!!」
と身体を反らせながら、手がシーツをぎゅっと掴み閉じられた目蓋が震えていた。
姉も自分と同じような感覚に襲われているんだろうか?
それを知りたくなり、そこを重点的に責める
「っあ!ああんっ!・・・ひっ!あふぁ・・・ぁ!
 はぁあぁああっん!」
喉から断続的に甲高く甘い声があがり、突然その身体がビクンと海老反りにしなる。
絶頂に昇り詰めぐったりとする姉を顔を心配そうにみやる。
「大丈夫・・・姉さん?」
姉から伸ばされた手がガコン!と兜を殴った。
小さく目をそらしながら
「このバカヤロっ!」
その顔に浮かぶものは照れの様だったと思う。

それからというもの・・・姉と弟は慰めあうように身体を重ねるようになった。



そして、それから数カ月後
「うぁ・・・アル!そこっ・・・いれてぇ・・・!!」
どこで覚えたのか・・・姉が「入れて」という言葉を口にした。
あれから、色々と興味が出てきてそれなりに本などで色事に関するものを読んでいたアルだったが・・・
入れてといわれても、この太い指では・・・姉の処女の証を破ってしまいそうで怖かった。
「ね・・・姉さん!?僕の指でそれやっちゃうと・・・破けちゃうよここ。」
うろたえる弟の姿に
「俺はアルだから・・・言ってるん・・・だ。」
声を上げて乾いて掠れた喉でぎゅっと股間に這わされた小手を握る。
「う・・・ん。
 痛いかもしれないよ?」
おずおずとそこに指を添えると十分に濡れたそこが吸い付くように痙攣する。
「アルっ!」
しがみつく姉のそこに指を埋める、そこはその太い指には狭すぎて圧迫される指の感触も伝わってきそうだ。
「ふぁ!!・・・うぁっ!」
まだ入り口に入ったそれを慣らすように弟の指が軽く注挿されると、今までに聞いたことの無い喘ぎが姉から聞こえた。
そこが慣れて来た頃、さらに奥へと指を埋めていく・・・
「うっ!い・・・痛いっ!アルっ!」
その感覚にビクンと身体が固まり、目が見開かれる。
「姉さんっ!」
心配そうに手の動きを止めると、姉が自分から腰を動かす。
「痛いけど・・・っ!来いよっ!」
それに頷き一気に指を埋める
「っあああっ!!!ぐっ!」
苦鳴の声を上げた姉に泣きそうな気分になりながら、手元を見ると
そこからは一筋の血が滴っていた。
「っ!痛ぇ・・・人から聞いた時は大丈夫だって思ってたのに・・・。」
人ですらないこの身体が・・・姉の処女を奪ってしまった事に後悔を覚え。
「姉さん!本当に僕でよかったの?」
そう聞いていた。
「お前じゃなきゃ嫌だっていつも言ってる・・・だろうが。
 その代わり、元に戻ったらお前の初めて・・・貰うからな。」
痛みで多少引きつった笑いを浮べた姉の姿とその言葉に妙な気持ちを覚えながら、指を軽く動かすと最初は痛みを喉でかみ締めるような吐息だけだったのが・・・
「ふぅぁ・・・んっ」
徐々に甘い声へと変わっていった。
それに突き動かされるまま・・・弟の指がより深く注挿されていく。
姉の方も下腹部から伝わってくる以前よりも強い熱を秘めた感覚に何度も気を失いそうになりながら、喉から声を張り上げ高みへと上り詰めていた。

・・・そして次の日
「何か気抜けしちゃうよな・・・
 今日まで待ってりゃ良かったかも。」
そう漏らす姉の前には生身の姿に戻った一糸纏わぬ弟の姿。
その姿に頬を染める姿がなんとも愛らしげに見える。
先ほど錬成が成功し、裸のまま錬成陣の上に座り込む弟が腕をさすりながら
「何か着ないと・・・寒いね。」
そう言った時、その胸に勢い良く明るい金髪の姉が一気に飛び込んできた。
元に戻ったばかりの、まだ慣れない身体だったので派手に引っくり返ってしまう。
咄嗟に受身を取らなかったら、ちょっとヤバかったかも。
「アル!お前の初めて・・・俺にくれるんだよな?」
にこにこと微笑む姉に冷や汗をかきながら・・・その片隅で期待していた所もあったかもしれない。
その頭一つ半小さな身体を、お姫様だっこと言う体勢で抱えあげると、不意に地に付かない足に慌てるように軽くもがく姉の姿。
その姿にっこり微笑み額にキスを落とし、またいつものように姉の身体をベッドの上に横たえた。











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