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>176氏
久しぶりにイーストシティに泊まっていた夜、機械鎧の出張メンテナンスとやらでウィンリィが訪ねてきた。
他愛もない昔話をしていただけなのに、いつの間にかこんなことになっている。
じゃれあいの延長から思わぬところに発展してしまった、女同士の性関係。
セックスをしているという意識はないものの、触り合いはいつからか愛撫に、その手は胸元から下半身へと及んでいった。
リゼンブールでは幾度となくこうやって肌を合わせたけれど、マスタング大佐と、お付き合い……というような関係になってからは一度もやっていない。
流されるままに唇を交わして、押し倒されるままに肌を重ねて、さあここからイイところ、といったちょうどその時、どこから嗅ぎ付けたのか、ロイがやってきた。
「鋼の!今日は何の日だったかな?チョコレートを……」
「…………」
固まる視線。
濡れた下着を今ちょうど脱がしますよ、といった具合に脚を抱えあげられ、あらわになった秘所に注がれる視線が痛い。
「……ウィンリィ嬢。私も参加して構わないかな?」
「メンバー募集中」
「って……てめぇら勝手に進めんじゃねぇ!!」
エド子のものよりも幾分か細い手が、執拗に胸をはいまわる。
寄せあげては揉みしだき、つんと立ち上がった突起を気まぐれにつままれる。
一糸まとわぬ姿で、嫌がる膝を割り開かれた。
膝の上に抱えあげて抱き込みような姿勢で両の乳房を愛撫する幼馴染みと、押し広げた脚の付け根に顔をうずめて溢れる愛液を器用に舌で舐め取る男。
双方から同時に与えられる刺激に、頭がぼうっとしてもう何も考えられない。
ようやくふくらみはじめたばかりの胸を好き勝手に弄ばれ、ウィンリィのほっそりした指が乳首をかすめるたびに吐息がこぼれる。
そのたびに彼女にもたれかかるように力を入れてしまい、エド子は自分よりもはるかに大人びた――同い年だというのに!――
まるくふくれた両胸に背中を押し付けるかたちになる。
ぽよん、とその弾力を感じるたびに、ウィンリィはくすくす笑いながら指の間で乳首を押しつぶして喜ぶのだ。
背後のウィンリィに胸を捕らえられ、前のロイは卑猥な水音を立てて最も快楽に弱い部分を責めてくる。
逃げようがなかった。
押し殺した嬌声と熱い吐息をそっと吐き出すたびに、ロイの舌先が淫唇の中に進入する。
浅い割れ目を丁寧に舐め、吸い付いてくるさまを見下ろすのは普段の横暴ぶりからしたらなかなかに小気味いいものだったりもするのだけど、与えられる快感にはとてもじゃないが敵わない。
挿入を求めてヒクつく膣の入り口をぐるり舐めまわされて、思わず太腿で彼の頭を締め付けた。
滴り落ちる果汁を逃すものかとすすっていたロイの舌がまた伸ばされて、今度は剥き出しにされたクリトリスをなぞられる。
幼馴染みの指とロイの舌でなぶられ、包皮を剥き上げられたばかりの肉芯は桃色を通り越して赤く実り、触れられるたびに膝がガクガク震える。
顔は真っ赤になってるんだろう、頬が熱い。
丹念に転がされて、時折軽く吸い付かれる。あられもない声が唇をついて出るのが止められない。
もっともっと、と強い刺激を欲しがる身体があらぬことを口走ってしまいそうで、
「も、もぅ、いい、から……っ」
必死にそれだけを口にした途端、ウィンリィの膝の上から下ろされ、ロイの舌からも解放される。
あれ?終わった?……よかった、でも……ちょっと物足りない、かも。
どうしよう、こんな中途半端なところで止められて。
絶頂に押し上げられることなく解放されてしまった膣奥が、きゅくんと疼く。
逡巡するエド子の視界に、ベッドに転がって下着を脱ぎ始めるウィンリィが映った。
ちょいちょい、と指で呼ばれ、顔を寄せるとキスを見舞われた。
柔らかい唇を押し付けられて、それに応えるように何度も唇を合わせる。
「ね、あたしのも、して」
エド子に負けず劣らず蜜を溢れさせた秘唇を指で擦りながら等価交換なんでしょ?と訊いてくる幼馴染みに頷いて、彼女の上に覆いかぶさる。
シックスナインと呼ばれる体勢でそこに頭をうずめて、先ほどロイに施されたように、透明な粘液をたらたらこぼす秘裂を舐め上げる。
多分自分のそこも、また濡れだしているんだろう。
太腿に伝う液体を感じて、またそれをウィンリィに見られていることに興奮して、ああもう自分の指でいいからぐりぐり弄ってしまいたい、指を2本入れて、かき回してしまいたい。
昨夜したばかりの自慰行為を思い出し、さらに興奮が高まる。
そしてまた一筋愛液が滴ったのを感じた途端、明らかにウィンリィではない手で、腰を高く持ち上げられた。
「いい眺めだな、鋼の」
「え、ちょっ、何……ぅああっ!」
熱いものが膣口に押し当てられたかと思うと、それが強引に押し入ってきた。
ロイのペニスを一気に奥まで押し込まれ、馴染ませるように軽く身体をゆすられる。
「……っ」
ロイのものを膣いっぱいに頬張り、小刻みに内壁を擦られる感覚に翻弄される。
ウィンリィの下腹部に顔を押し付けるようにして抽送の衝撃に耐えてはいたものの、受け入れる準備は出来ていたとはいえ、前触れもなく強すぎる刺激を受けてはたまらない。
自分のものとは思えない、いや思いたくないほど淫らな声が閉じることの出来ない唇から、奥を突かれるたびに吐き出される。
エド子は知らぬ間に涙のにじんだ目を閉じて、そこだけに意識を集中させた。
押し広げられた淫唇がロイをくわえ込んでいるところがまざまざと瞼の内側に思い描かれてしまい、そんな結合部をウィンリィに、しかもこんな至近距離で見られているのかと思うともう、恥ずかしくてしようがない。
それなのに身体は否が応でも高みへ押し上げられていきつつあって、幼馴染みの視線さえ快感に感じてしまう自分がいる。
弱いところをペニスの先端でつつかれ、あと少しでもうイッてしまいそう。
ぐっと身体に力の入ったエド子に気づいたのか、
「もう……イキそう?」
ウィンリィに訊かれる。
気づけば彼女も自分で自分の秘所を弄くりまわしていて、すっかり荒い息。
涙目でこくこくと何度も頷けば、ロイの動きまでがより激しいものになる。
「手伝って……あげる、ね」
「ぁ、や、だめ、だめ、ウィンリっ……!」
ぐちぐち音を立ててロイが出入りを繰り返すそこにウィンリィの手が添えられたかと思うと、彼女の愛液にまみれたままの指で、もう弾けそうに堅くなったクリトリスに触れられた。
そのまま、ロイの動きにあわせてめちゃくちゃに擦りたてられる。
「やだ、や、だ、も、イク、イ……っああぁ!!」
脱力して崩れ落ちる身体を2人に抱きとめられ、仰向けに横たえられる。
浮かんだ汗でしっとり湿った肌に、冷たいシーツが心地いい。
上がったままの呼吸に、エド子の薄い胸が上下していた。
横になるとまったくの平らになってしまう乳房に手を伸ばされ、ゆっくり円を描くように優しく撫でられる。
「1人だけイッちゃうの、ずるい」
頬を膨らまして覆いかぶさってきたウィンリィの重みを受け止め、今まで繰り返してきたように幾度も軽いキスを交わした。
2人の身体の間で押しつぶされた幼馴染みの胸のボリュームに閉口し、エド子は眉をしかめてそれを見やる。なんでこいつだけ、こんなに大きいんだ。
ベッドの端に腰掛けたロイは不自然なほど満面の笑みを浮かべて、エド子の髪を撫でている。
絶対に裏のある笑顔だ。間違いない。
「…………鋼の」
腰に来るような低音で呼びかけられる。ああやっぱり何か企んでる。
「私もまだ出していないのだがね。チョコレートもまだもらっていないよ」
まだ忘れていなかったのか。
とろけるような笑顔でそんなことを言わないでくれ。いっそアンタが溶けちまえ。
心の中でそんな悪態をついたエド子に、こちらも天使の微笑でウィンリィが顔を覗きこんでくる。
「…………エド」
「……な、なんだよ」
「3人でしよっか」
「ハァ!?」
「それはいい提案だ、お嬢さん」
がっしりと握手を交わすロイとウィンリィ。もちろん2人とも弾けんばかりの笑顔を浮かべている。
「何考えてんだお前ら!?」
1人頭を抱えるエド子だった。
「だって、それが一番効率的じゃない?」
「っふ……だからって……!」
裸体のままでいそいそと自分の荷物を漁るウィンリィは、やけに浮かれている。
ロイの股間に顔をうずめ、硬直したままのペニスに愛撫を加えていたエド子は彼女の提案に已然として反論していた。
「ほら、サボるんじゃない」
「るせぇ……ん、……ぅ」
唇でカリ首から先を挟んで、ロイに教えられたように舌をうまく使って刺激を与える。
根元まではうまく咥えきれなくて、左手で竿の部分を扱きながら亀頭に唾液をまぶしては舐め上げる。
じわじわ自分の秘所がぬかるみ始めているのを感じながら、ロイの先端からこぼれてくる透明な液体を、わざと音を立ててすすった。
「あ、見っけ」
戻ってきたウィンリィが手にしているものを視界の端で捉え、エド子が固まる。
「…………何持ってきてんだよ……」
「だって、したかったんだもん」
両側に男性器を模した張型を無造作にシーツの上に転がし、ウィンリィはエド子の脚の付け根に右手をもぐりこませた。
「ゃ、ちょ……ウィンリィ!」
「また濡れてきてるね」
先ほどの挿入で随分やわらかくなったエド子の膣口に指をあてがい、浅瀬で指先を遊ばせる。
「んっ……ふ、ぁ」
また半分ほど包皮に隠れてしまったクリトリスをウィンリィに軽く弄られ、エド子はこらえきれず、ロイのペニスから口を離してしまう。
後頭部をゆっくり撫でるロイの手に心地よさを感じて、左手で亀頭全体を包み込むように握りながら、下方にある袋へと唇を寄せる。
痛みを与えないよう軽く吸い付くと、ロイが詰めていた息を吐いた。
それとなく上目遣いで見上げると、隠してはいるものの、切羽詰ったような表情をしていた。
それぞれが立てる水音が混ざり合って、熱のこもった室内に響く。
加えられた刺激と期待でひどく充血したエド子の秘所を片手で弄り、蜜液をたっぷりつけた指で後孔をも慣らしはじめると、
これからされることをなんとなく悟ったのか、エド子の身体がびくり震えた。
既にロイの手で開発されているエド子の後ろは思いのほか敏感で、ウィンリィが思っていたよりも素直にほころんでくれる。
ロイのものを咥えることで喘ぎ声を押し殺そうとしているエド子の背中に抱きつき、触れてもいないのに硬くしこった乳首を擦りつけはじめた。
自らの狭間にも刺激を与え、慣れた手つきで官能を煽り立てる。
「ね、もう……入れていい?」
「オレに聞くな……よ…………っ」
「入れちゃう……入れちゃうから、ね」
大きく脚を広げたウィンリィが、濡れそぼった自分のそこに張型の片端をあてがう。
切なげな表情で呑み込まれる玩具は微妙な角度がついていて、まるで彼女の下半身に男のそれが生えているよう。
ロイから身体を離し、幼馴染みの腕に組み敷かれる。
もうどうしようもないほど、四肢に力が入らない。
太腿をぐっと割られ、粘液にまみれ口を開けて震えているそこに、張型の片端を押し当てられた。
知らず知らずのうちに詰めていた息を小さく吐くのが合図になる。
丸みを帯びた先端が小さな穴を押し広げて侵入してくる。
一番太いところが入ってしまえば、あとは思うより簡単に呑み込めてしまう。
男はまだロイしか知らないけれど、ウィンリィと共にした夜は大概この玩具にさんざん鳴かされた。
ゆっくりと、だが強引に膣奥まで挿入されて、喉の奥で引きつった小さな悲鳴が上がる。
唾液を飲み込む音さえもがやけに大きく聞こえた。
膣の内壁を擦りあげて胎内に収まる異物。ロイのものとは違う、無機質な冷たさ。
「…………っ」
「……入っちゃった……ぁ……」
「動いて……うごいて…………」
抱き合いながら、互いの腰を突き上げ合う。
いつの間にか、簡単に気持ちよくなる術を覚えてしまっていた身体。
ベッドに縫い付けられていた姿勢からぐるんとひっくり返され、ロイの前に尻を突き出すような体勢をとらされる。
丸みを帯びた双丘の奥でひくひく震えるアヌスを男の指でなぞられ、薄い避妊具を装着したロイが押し付けられた。
たっぷり潤されてローションまで塗りつけられた後孔に、確かな熱を持ったものがあてがわれる。
「力を抜きなさい、鋼の」
「わかって……る……ッ」
指なんかより圧倒的に大きい質量に、後孔を犯される。
前後の穴をそれぞれふさがれ、エド子はこのまま身体が壊れてしまいそうな錯覚にかられた。
傷つけないようにゆっくり侵入してくるロイをついつい締め付けてしまい、そのたびに「痛くないかい?」と気遣われる。
前も後ろもそれぞれ経験はあるけれど、さすがに2本同時というのは初めてである。
丁寧にほぐされたせいか、痛くはなかったけれど、身体の出口をふさがれるような圧迫感を感じる。
ゆっくり腰を使うと意外なもので、予想していたよりも気持ちいい。
反り返った張型が膣内の性感帯をぐりぐり擦りあげ、少しずつ快感が煽り立てられていく。
「……ん、うぅ、ぁ」
「エド……エド……ん、もっと、動いて、もっと」
「ンなこと言われたって……んゃ、ぁ!」
3人重なって、上からも下からも貫かれている。
そんな状況が、エド子を肉体的にも精神的にも高ぶらせていた。
最初は苦しかったはずの後孔も、次第に快感を感じられるようになってきた。
身体の奥からこみ上げてくる波を感じる。駆り立てられる。
生理的に浮かんだ涙で視界が滲む。
一際大きく張型を突き上げた瞬間にロイを深くまで突き立てられ、意識が散った。