思い出は風の中で
>260氏

は〜い。わたし、ウィンリィよ。
(え〜と・・。ないじゃないのよ・・。製作者さっさとカンペをよこしなさいよっ)
ははは〜。神々の皆様失礼いたしました〜。これからさくっとこのお話のあらましをお教えいたしますね
禁忌キッズな兄妹は、ようやくすべてを取り戻してリゼンプールの村で暮らしていました
兄と妹仲良く暮らしたいと考えている可愛い妹をよそに、ちっこい兄貴の方は何だかんだと理由をつけて取り付く暇もありません
ふ〜ん。そうだったんんだ〜。だから、アルは落ち込んでいたのね
どうせ大方、エドのほうは可愛く成長していた妹にどう接したらいいかわからずにもんもんとしてたんでしょうよ
あ。続き続きね
そんな、ある日妹アル子は、兄弟が良く遊び場にしていた丘で箱の中から出てきた鍵を見つけます
それは家を焼いた時に失くした筈の大事な大事な宝物をしめす鍵でした
ピナコばっちゃんに教えてもらったとおり鍵を使うと、アル子のお母さんからの素敵なプレゼントがありました...
それは純白のウェディングドレスで、奇跡のような贈り物にアル子は涙するのでした・・・
ここいい場面よね〜・・。特にわたしの台詞が…泣かすわね〜
アル子はそれを着込み、自分の兄に想いのすべてを伝えます
「今までの禁忌はすべて許し、これからの禁忌は自分が背負う」と
戸惑いながらも兄も妹にこたえます。
「お前だけに、罪はおわせない」と
こうしてこの兄妹の新たなる禁忌の物語が始まったのです・・・って
ちょっと、製作者〜。
妹は自分の想いのすべてを伝え、戸惑いながら兄も答えるって・・なによ?
わたしとアル子ちゃんのラブラブハッピーな物語かいてくれるんじゃなかったの〜?
ちょっとまちなさ〜いっ

あ。いけないタイトルは〜

想い出は風の中で 第二話 天使は風の中から現れる


「アル〜。アル?どこだ〜?」
さっきから兄さんがボクを呼んでいるけれど、ボクは兄さんのとこにいけないでいた
なぜかというと…
「そうね〜。アルにはこっちが似合うかしら。それなら、これとこれがいいかしらね〜?」
ウィンリィの着せ替え人形になっていたから
「ね。ねぇ、ウィンリィ。もうそろそろ時間がなくなってきてるんだけど・・・」
「えー?セントラル行くからおめかししたいって言ったのは、アルのほうでしょう?」
「そ…そうだけど・・。(せっかく女の子に戻ったし可愛い格好で兄さんと中央の街を歩きたいなんて思ったけど)
 たぶん、そろそろボクが行かないとキレルじゃ・・ないかな?」
「アル〜。アルフォンスや〜い。いないのか〜?一人で先いっちまうぞ〜っ」
と、大きな声を張り上げる兄さんの声が・・・。
待って〜待ってよ〜。兄さん。おいてっちゃヤダ〜
「う。ウィリンィ〜・・・」
「まったくしょうがない兄貴ね。女の子が張り切って可愛くめかしこんでいる時は時間がかかるものだと相場がきまってるのにね。いい、アル?あ〜いうせっかちな兄貴みたいな男と一緒になったら駄目だからね」
「ははは・・・」
内心ギクリとなりつつも、ボクは笑顔で返す
ごめんね…。ウィンリィ。ボクとせっかちな男の兄さんは・・もう恋人同士なんだ
いつか言えるときがきたら言うからね
ウィンリィが近くの窓を開け、手じかにあったスパナを思いっきり投げた
ゴオオオッンていう大きな音がして兄さんにぶつかった
ウィンリィはイエア!と声を上げて、ボクを振り返り親指を突き出す
兄さんの頭は、鋼と一緒だから多分大丈夫だとおもうんだけど・・
あ。頭から血がドクドクでてるよ
「くぅおの〜。ウィンリィ〜。毎度の事ながら俺を殺すきか〜っ」
「あんた、背もちっさいけど中身もちっさい男ね〜。女の子が綺麗にめかしこんでるんだから少しくらい待ちなさいよっ」
「ちっさいいうなっ。俺はアルをさがしてるんだよっ」
「あ。兄さん、ボクここいるから。待ってて今すぐーー」
「アル。アルはまだ駄目よっ。仕上げがまだだからっ」
すぐでも飛び出そうとしていたボクの腕をつかんで、ウィンリィは強引に引き戻す
「と、いうわけだから〜。エド〜。もう少しくらいそこで待ってなさいね」
窓から見える兄さんは、頭をさすりながらムスっとして赤いトランクの上に胡坐をかいて座り込んでいた
兄さ〜ん。ボクもほんとは早くそっちに行きたいんだよ〜・・・
「ほら、アル。俯いてないでちょっと顔上げて。それと、唇つきだして〜」
え?
ウィンリィの顔がだんだっと迫ってく。
あと、もう少しでくっつきそうなくらいまで近づたと思ったら
絵の具のような小さな刷毛で唇をなぞられた
「かんせ〜い♪」
ウィンリィはガッツポースをしたあと、いそいそとおっきな鏡を運び出してきた
「やっぱりわたしの見立ては完璧ね〜♪」
鼻歌まじりにその大きな鏡の前にボクを立たせえる
鏡を覗き込むと見知らぬ女の子が立っていた
短いけど茶色の混じったやわらかそうな金の髪。桜色に色づいた唇
初夏の新芽を思い犯させるような薄いグリーンの半袖のワンピース。背中がスースーするなと思ったら紐で結んであるだけだった
右腕には、ワンピースの色と同じ色のサークレット
まじまじと鏡を見つめても、目の前にいるのが自分とは思えない・・
ドレス着たときは・・ボク鏡みてなかったんだよね・・
だからちゃんと女の子に見えるのか心配だたんだけど・・・
「大丈夫っ。あんたはどっからみても女の子だからね。これでエドを脅かしましょ?」
ボクの心配を見透かしたようにウィンリィは、バシッとボクの背中をたたいた
痛いよ〜。もう、兄さんも幼馴染の姉さんもどっちも乱暴者なんだから〜。でも、ありがとう
「あっと、あとこれ」
「麦わら帽子?」
「そうよ。夏場の紫外線は女の子の肌には大敵だからね。持ってきなさいよ」
「ありがとう」
「このワンピわたしのお下がりだけどどう?」
「うん。背中あいててちょっと大胆な気がしないでもないけどすごく可愛いね。でも…ちょっと胸が苦しいかな」
わっ。ウィンリィの目がギラーンってひかったよ・・・
「な、何とか大丈夫みたーー」
ボクが言い終わる前に兄さんがドアを開けて入ってきた
「おいっ、いつまで待たせるきだよ。早くしねーと汽車がいっちまうぞっ」
ボクはとっさにウィンリィの後ろに隠れていた
「あら〜?アル。どうしたの〜?」
恥ずかしくって・・・。兄さんの前に出れないよ〜・・
夕べは・・あんなこともしちゃったけど
「ウィンリィ。俺の妹で遊ぶなよなっ」
「わたしがアルで遊ぶわけないしょ〜?セントラル行くのに女の子のかっこしたいって言われたから手伝っただけよ。
 ほら、アルもいつまでも恥ずかしがってないで、エドに堂々とみせなさい」
「う、うん・・」
ボクはおずおずと前に進んで、全身が兄さんに見えるように立つ
「ど、どうかな…。兄さん」
「・・・・・。準備できたみたいだな・・・行くぞ」
無表情にそれだけいってすたすたと外にでていってしまう兄さん・・・
「あ・・あんたねえっ」
ウィンリィが声を荒げたけど、バタンってドアが閉まるのが早かった
「やっぱり、ボクにはこんな可愛らしいの似合わないんだね・・・」
「・・・アル・・」
いつもの服にきがえようかなぁ,,,
準備できたけど・・なんだか悲しくって服を脱ごうとしたら窓から外の様子を伺っているウィンリィに手招きされた
なんだろう?ぼくもそおーっと窓に近づく。見ると・・・
顔いや・・全身真っ赤にした兄さんがしゃがみこんで両手で頭をかかえていた
ボクとウィンリィは、顔を見合わせて外に聞こえるような大きな笑い声を上げていた
「いってらっしゃい」
幼馴染の姉が手をふってボク達を送り出してくれるいつもの光景。
ボクたちの帰りを暖かく待ってくれる場所ーそうここがボク達の故郷なんだと
疲れたら帰っておいでと無言の約束を交わして旅に出て行く
大丈夫。もうぼくらの願いは適ったから。当てのない旅には出て行かないよ
ボクも兄さんもウィリンィやばっちゃんにはとても感謝してるんだ
だから、今度は幸せにみんなが幸せになるための旅をしていこうと思う
ゆっくりと自分のペースでね
「あ。兄さん。先に駅に言ってて。ボクしわすれた事があるから」
「あ?」
ボクはワンピースの裾を持って小走りかけだした
鍵を開けて家の中にはいり、あるものを探す
それは、鋼の大きな鎧・・・
「ボクを・・兄さんを守ってくれてありがとう。もう一人のボク」
ひんやりとした鉄の胴体を触ってささやく
「これからも、ここからボク達をみまもってね」
鎧は何の反応も返さないけれどど・・
確かにボクらは一つだったから、その空洞の鎧から確かに何かが伝わってきたような気がした
「もう、しわすれたことはすんだのか?」
家からでると先に行っているとばかりと思っていた兄さんが、壁に寄りかかって待っていた
「うん」
ボクたちはそろって駅へ続く道を歩いていく
夏の日差しはこれからもっともっと輝き照るだろう。吸い込まれそうな青い空に白い雲がぼくたちの行く道とは反対に流れていった
ふいに声が聞こえた。兄さんの声。小声でぼそぼそとしたものだたけど
「その服・・おまえに・・アルに似合ってるよ」
「うん。ありがとう。兄さん」
いつも、兄さんの後追いかけてきたから少しくらいは追いかけてもらいたいなぁ〜と思って
ボクは坂道を駆け出す
「おい。待てよ」
麦わら帽子を押さえて、振り返る。兄さんは眩しそうに目を細めていた
「兄さん、早く行こう。セントラルへ」
ボク達がセントラルについたのは、長かった夏の日差しが西の空に沈もうとしている時刻だった
夕刻なだけあって、セントラルの駅構内は人で溢れていた
「なぁ、アル。すまねえけど先、宿にいっててくれねえか?」
「ええ?なんで?兄さん。こんな時間から中央司令部にいってもお邪魔なだけじゃぁ・・・」
「いや、軍部には明日いくよ。どうせ、かなりの時間かかるだろうしな・・ちょっと資料を見に・・」
「図書館にいくの?もうしまってると思うよ」
「図書館じゃなくて・・本屋に・・・。うん・・まぁ・・目ぼしいものあったらいいなぁなんて思ってさ」
う〜ん?なんか歯切れが悪いなぁ〜・・・?
でも、研究熱心の兄さんのことだからすぐにでも気になることは調べたいのかもしれない
「いいよ。いつもの宿でいいんだよね?ボク先にいってるね」
「わりぃな、アル。それじゃなっ」
「うん、いってらっしゃい」
走っていく兄さんの姿は、すぐに人ごみの中にまぎれて見えなくなった
さてと、ボクも行こうかな
トランクを両手で持って駅舎からでる。駅前も行きかう人々でごった返していた
どこかの飲食店からは香ばしい匂いと陽気な歌声が響いてきている
これを見るだけで、ここはセントラルなんだなぁっておもう
リゼンプールでこんなに人が集まる時といえばお祭りのときくらいだもんね
ボクはゆっくりゆったり夕暮れの街中を歩いた
街頭がぽつんぽつんと一つずつ明かりを灯していく
今日は兄さんと歩けなかったけれど、明日は歩けたらいいなぁ・・
できれば、腕を組んだりなんかして・・えへへ
「か〜のじょ。ねえったら、そ・こ・の彼女〜♪」
「え?ボクのこと?」
最初呼び止められてるのがボクだとは気がつかなかった
行きかう人の中に綺麗な女の人いっぱいいたし、『彼女』なんて呼ばれたことなかったから
「ねぇねぇ、かのじょ〜。セントラルまで一人で来たんでしょ〜?一人でぶらぶらしてるんならさあ〜
 いっしょにお茶でもしな〜い?」
ボクを呼び止めたのは、いわゆる一つのじゃなくて・・街のチンピラ風のお兄さんだった
これから夜になるっていうの丸眼鏡のサングラスかけて、白いTシャツの上にでっかい南洋風の花をあしらったシャツを来ていた
兄さん風にいえば、日がな一日大手を振って歩き回る、下等なるゴロツキってなるのかなぁ〜?
「あ。ボクはー」
結構ですって言おうと思ったんだけど、下等なるゴロツキのお兄さん地面に倒れてた
「俺の妹に何するきか〜〜〜っ!ぶっころすぞ。てめぇ」
兄さん、兄さん、もう無理だよ・・。この人気絶してるもん
「だめだよ〜。兄さん。弱いゴロツキさんに飛び膝蹴りくらわしちゃぁ〜。話せば分かってくれるかもしれないでしょう?」
「だぁ〜おまえは〜もうっ。早く戻ってきて正解だったぜっ」
「ん?兄さんん本屋はもういいの?」
「う・・まぁ・・ちーっとばっかしいい資料みつけたしな・・」
「そうなんだ。読み終わったらボクにも見せてよ」
「う・・・。アルが・・・になったらな」
「???」
いつもの宿について、宿帳に記入する
宿の主人にいつものベット二つの一部屋たのもうとおもったら
「いや、勘定は一緒で、部屋一つずつで」
って・・先に兄さんに言われてしまった
なんで?どうして?って問い詰めると、兄妹で一つの部屋はまずいだろう?
とかいった・・鎧の時は平気でとまってたじゃないか
それにボクたち恋人同士でしょう?
「兄ちゃんの研究の成果、後で見せてやるから。風引かないうちに寝なさい」
なんて、もっともらしいこといって兄さんぶるから、ボクはそうそうに布団にもぐりこんで不貞寝することしにした
もう〜兄さんの研究ばか〜〜
せっかくボクが戻ってからのセントラル初日の夜なのに〜
ボクがいない時にお腹出して寝て、風邪ひいたってしらないからね〜だっ    


 つづく




幕間
宿別室のエドワード氏
エド「うっひょお〜。おんなの身体ってこうなってるんかぁ〜・・
   神秘・・まさしく神秘だな。なになに?卵子は精子と結合することにより
   微粒の電気をは放ち・・って、俺の求めてるものとち〜が〜うっ
   もっとこう、ためっていうか実践的な資料が手にはいらないものか・・・
   はぁ・・むりだよなぁ・・俺まだ15だし・・18歳以上じゃないと無理か〜・・
   こんなん調べてるなんてアルフォンスの前じゃみれないからな・・・男心は複雑なんだよ・・
   もうこうなったら非合法でも、国家権力使ってエロ本だろうがHOWTO本だろうが集めてやるっ
   はっはっは〜」
   と一晩中熱心にナニの研究を続けているのでありました・・・










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