鬼畜陵辱1日目
>495氏

【傾向】還暦、鷹の眼、嫉妬、金鰤etcによる鬼畜、陵辱
【描写】嫉妬金鰤ハボ子、還暦鷹の眼ロイ子。
【注意】 死相漂ってます



椅子に座ったまま縛られ、体が不自由な痺れを残していた。
ロイ子は窮屈な気分と、細い悲鳴の音で意識を取り戻す。
後ろ手に縛られているので動けない。
足も首も紐がきっちりと巻かれてあり、左腕には軍服の上から刺された痕が残っているのを覚えた。
確か、注射針のようなものだったと思う。
しかし、眼前に刻まれた風景を、ロイ子は信じられないといった顔で脳裏に焼き付けた。
―――声、声がでない…それ、やめてくれ、彼女を…どうか
打たれた麻酔も一気に醒める。
ハボ子が金切り声をあげて強姦されているのだ。
―――頼むから
助けてと彼女は叫ぶが、布で目を塞がれて周りがわからず…
また、ロープで天井から吊るされたまま二人の男に交わりを強いられ、宙にもがくことしかできなかった。
ヒューズに化けたエンヴィーとキンブリーが彼女の体を苦しませている。
はじめに貫いたヒューズの体でハボ子は苦痛のあまり失神しそうになった。
しかし、キンブリーが起きろと彼女を殴り覚醒を保持させ続けた。
大してほぐされたわけでもなく、それなりの女の体への準備を与えてやるエンヴィーでもなかったのでハボ子は痛みに苦しんだ。
キンブリーが笑いながらハボ子の貫通される状況を愉しんでいたが、途中から活性化した自身の怒張もハボ子に交えて快楽を貪った。
手首、肩や胸部をロープで縛られ、上から無抵抗極まりない全裸の姿でつるされているハボ子…
膣の中にはヒューズの男根を、バックには裂けるほど押し開けられたようにキンブリーのものが詰め込まれている。
「うぅ、あんぅ…っ、やぁだ、ァア…っ」
「こいつ、よだれ流していっちゃってるよ」
エンヴィーの台詞がヒューズの口から流れた。
「きついですよ。こっちは、…生娘はいいですねぇ」
キンブリーが呻きながら中で飛沫を放っていく。
「アァ、ンアンッ…助け、てぇ…っ」
処女の証である彼女の最初の血が、太ももに流れ…白い液体がいく筋にもなって結合部位からあふれている。
開かされた両の脚、身を捻って結合から逃げようとしても中を容赦なく抉られる。
情も交わさぬ相手に、彼女は初めての挿入によって繋げられた。
「あっ、う、…ひぃい」
無慈悲に揺り動かされ、体がぎしぎしと軋んでいく。
激痛の中にほとばしる言い知れぬ快楽の一点、中に生ぬるいものが放散されてハボ子は悲鳴をあげ続けた。
「ヤァ、…アッ…!」
ロイ子は練成陣を発動させる手袋を取り上げられ、両手の神経を一時的に封じられている。
これでは術の何も成しえない。
辱められる彼女を助けることもできずに、ただ眺め続けるだけだった。
―――くそっ、この体が動けたら!
ハボ子の悲鳴が無慈悲に伝ってくる。
「中尉、アアァ…ホーク…アイッ…やぁ、あ」
半年後、ハボ子はホークアイと結婚するはずだったのだ。
ホークアイと相愛になったハボ子は無邪気に微笑んでとても美しかった。
結婚まで綺麗な体でいるんだといつか自分にのろけていた彼女を、踏みにじるその行いは、ロイ子を絶望させている。
ひそかに彼女が幸せになっていく様子をロイ子は心から喜んでいたのに、あんな目にあっている彼女を助けられない自身を、ロイ子はうらんで泣いてしまった。
もう見ていられない。
――――やめ、ろ
いっそ自分と早く代えてくれとすらロイ子は願う。
ハボ子は、犯されたまま泣いて、涙で目を覆う布を存分に湿らせていた。
「――い、や…やめ、ろ」
声をだして、彼らをとめたい。だが、喉の奥が動かない。
未だ痺れる体では、呼吸すらもようやくで…
「ハボ、子…少、…い」
とうとう…喉を、体の機能を痺れる薬剤から発火させたロイ子は叫んだ。
「やめて、やめてくれ!」
しかし、そこで椅子の後ろに声が現る。
『できぬよ』
一言で彼女の願いは退けられた。
振り向こうとするが、ロイ子は首も回せない。
髪を頭の頂上から捕まれ、耳元で彼女は相手に唇だけでささやかれた。
聞き覚えのある男の声…軍部で知らぬものは皆無の声音
横目で見えた存在…国軍の最高位にいるあの男―――
大総統であるキング・ブラッドレイがこちらに話しかけてきたのだ。
「キンブリーは花火の使いすぎでまったく不能だったのに、思わぬところで役に立ったな」
そんな役回りにハボ子を使わせる、非情な彼女への扱いにロイ子は強く憎悪した。
ロイ子の首、頤に両手を回しブラッドレイはその肌を後ろから重なって撫で回す。
「エンヴィーが遊びたがっていてね…このごろ覚えたラストとの戯れのせいか夢中だな」
「あなたは、何をたくらんでいるのです!」
髪を後ろに引っ張られた。
「くっ!」
ロイ子は口を開け、食いしばっている歯の噛み合わせを必死で繋ぐ。
「なぶって殺すなら私を使えばいい。ハボ子少尉をもう、放してやってください!」
「部下思いの上司…か。しかしそれも気の毒に」
「…何?」
その瞬間、ロイ子は首もとの固定を解かれブラッドレイの反対側、後ろの斜め上に首を担がれた。
「―――おはよう、大佐」
瞬時にキスを、彼女は受ける。
食いしばっていた歯にこもる力が抜け、あっけなく舌が忍んでくるのを許してしまった。
熱い口付けが今…驚愕したままのロイ子に重ねられる。
彼女はそれをしてくる相手が信じられないといった心で向き合ってしまった。
麻酔から目覚めたことに優しく微笑みかけられ、前髪を指で撫でられた。
知っている部下、斜めから自分を見下ろす信頼篤い忠実な副官…
ホークアイ中尉がブラッドレイの横から接してきたのだ。
「嘘…そんな、まさか」
彼はそんな男じゃない。唇を震わせながら、ロイ子はひとつ言葉を漏らした。
「君が…私を」
裏切るなんて…その言葉をロイ子は最後まで表せなかった。
自惚れていたのか、それとも自分は軍部で築いた仲間や同志と無限の信頼関係に自信を持っていたのに、違う眼鏡をかけて見ていたのだろうか
これまでの信じあっていた絆が、がたがたと崩れていくようだった。
認めたくない。
彼は、この男だけは違うと、当然のように仲間だと思っていた。
大事な部下であるハボ子の花嫁姿の横にいるべき特権を持つ彼、ハボ子の唯一の結婚相手であり、自分を常に支えてくれる無二の同胞で…
かけがえのない存在だったのだ。
ロイ子はやりきれなくて…悲しみの瞳でホークアイを見返した。
だが、とっさに出る言葉は彼が愛しいはずのあの存在のためで
「ハボ子少尉を、騙して、た…?」
自分を騙していたとは言わなかった。言えなかった。
自分よりも、ハボ子のことのほうがロイ子にとっての大きな怒りだ。
今のハボ子へのあまりの痛々しい仕打ちに、ロイ子は苦悶の声で叫んで咎めた。
見抜けなかった自分の責任で、ハボ子があんなにも無残に陵辱されていることに――――
「寝返ったのは何故だ!」
「あの血は、大佐のためのものです」
未だ陵辱され続けている、ハボ子の痛みと膣から流す鮮血の苦味をホークアイは指をさして、仄めかした。
向こうのほうで、未だうごめくあの3人…犯され続けるハボ子の姿――――
「ハァ、…や、めてェ…ぅあん」
「おら、もっと叫べよ。この狗が!」
エンヴィーが彼女の乳首をびりびりと捻じって、ハボ子を後背から犯しだした。
キンブリーが続いて、ハボ子に前部から向き合い再び彼女の奥を貫きだしていく。
「き、つい…いやぁ!」
「ほんとよく締まる体ですねえ」
「ヒィ、イァ…っ」
ぎちぎちと下からふたつの獣に犯されたハボ子は、なすすべもなく蹂躙されている。
わすか数メートル先の光景、ロイ子はホークアイに早くやめてやってくれと顔を崩した。
「大佐は自分よりも、身内が傷つくほうがいやなんでしょう」
「あたりまえだ!」
「だったら大佐、門を開けてください。私が死んだら開けてほしい」
「開け、る?」
そこでブラッドレイはロイ子に囁きかけた。
「あまり真面目に考えてくれるな。彼はちょっとおかしいんだよ」
ロイ子はそこでブラッドレイに耳を噛まれた。
気持ち悪そうに顔を振り、彼女が唇を自身で噛んでいくのをブラッドレイは微笑んでいる。
「なかなか人格が安定しなくてね、君の知ってる鷹の眼はなくなりつつある」
「大総、統…何の話、を?」
「鷹の眼は、門の向こうに向かって歩き出している」
「何のことを!」
「きちんと繋いでおかぬから、こうなったのかもしれん」
同時に、ロイ子は片目の男のごつい手のひらが胸元を撫でてくるのを覚えた。
ぎゅっと揉むように軍服の上から拘束されたままの体が脅かされていく。
「この体を…鷹の眼が欲しがるんだよ。
うわべだけの愛情ならそのへんの女達で済ませていた彼だった…
だが、肉体の悦びだけでなく、君の魂をも彼は望む。
殺しまくった君の闇に憧れて同化したくなったらしい――――
やがて、おさえがきかなくなって、その欲望が刃とならぬよう適当な女でふたをしていった」
「だからといって、ハボ子を巻き込むな!」
「いつわりの心、それなりに鷹の眼は賢かったよ…
しかし、ふたをすると落ち着く彼は、歯がゆいあまりに自身に我慢ができなくなった。
いつか、君に忘れられてしまうのではないかと時々、扉を叩きだしたが、君にはちっとも振り向いてもらえない」
「―――…そんなの…私のせいで、は…」
ホークアイがハボ子と並んで結婚すると報告してきた時の様子をロイ子は思い出した。
ハボ子は幸せそうに顔を満たしていたが、どこかホークアイはいつもと違って無表情だったのだから…
ロイ子は、彼なりの照れ隠しのことだとその時は全く気にも留めなかったが、そこで戸を叩いていた彼だということを今照らし合わせる。
「そこで、少し考えが捩れて、変わっていったらしい。
扉を開けるほどの衝撃を与えれば、君が自分のために考える時間を持ち出す。
それで、どうすればマスタングを泣かせることができるかと本気で考えだしたんだ。
だんだんと欲望と愛情から狂気になって
人を傷つけることへのモラルが消失していって…
私には、都合が良かった。―――お前が門を開ければ良いのだから」
「開けるって…私が?」
「誓いたまえ、可愛い部下を助けたいなら…門を開けに行くことを」
断るとロイ子はつばを吐いた。
眼帯にちょうどそれがかかり、ブラッドレイはそれを軽くぬぐう。
だが、続いて彼は…彼女の胸の先を、服の上から強く捻った。
「ア、ウッ!」
小さな刺激にロイ子は耐え忍んだ。
詰め寄ってくるブラッドレイの口調がだんだんと激しているのを感じ取りながら、ロイ子は間近で迫られる。
「お前とて愛されたかったはずだ」
「馬鹿にするなっ…私は違う!」
「焼死体を作り続けて、お前は人を愛さなくなった…得たいとは思わないのかね。
その空っぽの体に、いつか君の求める鷹の眼を刻みたいと」
「あいにく男に不自由してはいないのでね!」
「実行したまえ、門を開ければ鷹の眼が手に入るぞ。取り戻せる」
「そんな男はいらん」
「部下が幸せになるのを見ているだけで、本当に満足だったか?」
「ああ、満足だったとも」
「きかぬ女だな」
やおらそっと、ブラッドレイがロイ子の口を指で大きく開けさせ彼女の声を接吻とともに封じていった。
「ハッ、…ング」
歯で男の舌を噛み切ってやろうと顎を動かすが、上下の歯ぐきごとごつい指でこじあけられて、ぬるぬるとした舌に侵入される。
唾液が混じり、無理にこじ入ってくるブラッドレイの深いまさぐりにロイ子は深く付き合わされた。
「目の前で殺さねば、君は門を開けぬかな…」
片目の男に小さく呟かれたロイ子は、その意味をわかることなく
悔しさに耐えながら口付けを強いられていった。
しばらくして、
「見てください。大佐…ほら」
上から口をふさがれたまま、裏切られた部下にロイ子は途中で話しかけられる。
ブラッドレイのキスは長かった。
数分が経過していたらしく、あまりの嫌悪と気持ちの悪さで、ロイ子は頭の中がよどんでしまった。
ただ合間にできる呼吸だけが自分にとっての許されたもので…
はやくそれを終わることだけを考えていた。
しかし、
「なっ…!」
口を離されてから、ブラッドレイによって首ごと前を向かされてしまう。
ロイ子は驚愕と苦渋に満ちた瞳で、再び眺めさせられた。
つま先から一歩先の距離に転がる体…けだものに吸い尽くされた痛々しいハボ子の肌…近くでロイ子はそれを見させられたのだ。
眼を布で巻かれている彼女…大切な、妹のような自分の部下…全裸で太ももに血を流すハボ子は、よくよく見れば、耳にもテープが張られている。
視覚と聴覚…見ることも聞くこともできぬまま、ただ無残に犯され続けたハボ子の体は震えてそこにあった。
つるされた状態をようやく解かれた彼女は、エンヴィーとキンブリーが飽きた後に空しく放置されていた。
それをホークアイが下ろして持ってきたのだ。
やがて、彼は引きずって転がされたハボ子を無遠慮に持ち上げ、
「中尉、何を…す、る」
「ほら、ここ…綺麗だったのにこんなに汚くなってます」
ホークアイは、ハボ子を床にうつぶせにさせて彼女の両手を後ろ手にテープで止めてから、彼女の荒らされた部分を指差した。
そして、ずっとつるされていたときからある、胸部や腰に巻かれていた紐をぐいと持ち上げていく。
「ハボ子…!」
彼は、座っているロイ子に向けてハボ子の下半身だけが見えるように再び上に吊り上げ、固定しだした。
「痛、い…っ…ん」
ぎりっと紐が腹部や腰骨を締める。
うつぶせで顔や肩は床についたまま、尻の部分だけが…酷く犯され続けた蕾も、内奥のみが晒されるかのように宙に浮かされた。
ハボ子は、消え入りそうな泣き声でうめいた。
一体、自身を犯して、今ここまで引きずった後も、引っ張りあげる人間は誰なのか…何故こんなことをされているのかハボ子はまったくわからなかった。
見えない、聞こえない…辱められていることしか体の感覚は覚えていない。
ホークアイの指がずぶりとハボ子の膣に入っていく。
「グァッ!」
血の混じったその部分から、じゅくじゅくと白い粘液が零れてきた。
「混ざって汚い」
凝視していたホークアイは、吐き出すように言い放った。
嘲りや冷酷さを越した声…まるで、汚いものでも見るかのように彼は表現している。
「んっ、や、ヤメ…てぇ」
「大佐、見てくださいよ。こんなに飲んで…まだでてきます」
入り口から彼は突っ込んだ指をぐりぐりと動かしている。
「あ、あっぅ…やぁん」
「何が綺麗な体…やはりメス狗じゃないですか。こんなものでも感じているんだから」
「い…はぁっ…ふ、ぅあ」
無防備に突っ込まれた秘孔の中を指でかき回されたハボ子は、泣きながら痛いと訴えだす。
エンヴィーやキンブリーが好きなだけ放っていったものが、雫を垂らしてそこから紅色のものと混ざってでてきたのだ。
ロイ子は、ホークアイに示されたものが目の前で惨めに扱われている様に涙で訴えた。
「中尉、やめてくれ…お願い、だ…放してやってくれ!」
一度はハボ子と愛を誓い合った仲ではなかったのか、とロイ子は激しく罵った。
“―――どうか、私を呼んで”
ハボ子は、誰に何をされているのかもわからない。
見えず、聞こえず…体だけをもてあそばれているのだ。
犯されて、中を汚された。
そして今、結婚まで約束していた好きな男に、愛されることもなく汚いとまで言われている。
ロイ子の前で陵辱された傷跡をこじ開けられ、愛していると信じていた男に裏切られた彼女…
「一度汚れれば、十分汚い」
「ヒャァ、ン…やめ、て」
「目障りです」
ホークアイは、透明な瞳で静かに冷たく言葉を繋いだ。
そして、ホルスターから取り出した銃をハボ子の後頭部に向けて構えたが、彼が今、最も見下している場所―――ハボ子の開かれた下肢の中にそれを移動させた。
ロイ子がやめろと大声でわめいたが、ホークアイは我を失ったかのように引き金に手を伸ばしていく。
ロイ子の体中の血や心臓の音が、恐怖で湧き上がった。
“―――私が死んだら”
ハボ子は、銃口がそこにあてられ、冷たい金属の感触に更に声を鳴らしていく。
“大佐しかいないんです”
「撃つな、中尉、やめろっ!」
「こんな醜いものを、誰が好んで愛します」
“開けに来て欲しい”
ロイ子は胸が張り裂けそうな心で、ハボ子のために腹の底から叫んで言った。
「開けるから、君が死んだら開けるからっ、撃たないでくれ!」
そこで還暦の男は両手を叩いて空気を切る。
気持ちのこもらない拍手、パンパンと微笑みながら手を叩き、
ブラッドレイはホークアイに声をかけた。
何かに取り付かれたように不動だったホークアイだったが、気を取り戻した彼は額に汗をかいたまま、銃を下ろしていった。
脅しが成し遂げられたことに、眼を合わせたブラッドレイとホークアイはやがて、薄く失笑する。
互いの合理、利害が一致したかのように―――
「良かったではないか。君のための焔なら、さぞかしそれは美しかろう」
「はい、大総統閣下…私はとても、うれしく思います」
「さて、もうこんな時間だ。今日はこれまでにして我々は乾杯するとしよう。
エンヴィー達に食事はまだかとせかされておるし」
ロイ子の縄がホークアイによって紐解かれた。
「あっ…!」
「用心のための拘束でしたが、やはり外してさしあげます。
この部屋では錬金術も何も使えませんし、あなた達は封印された箱にいるのだから」
ホークアイの言葉を耳の淵で朦朧とした意識で聞き取ったロイ子…
拘束から自由になった反動で、ロイ子は椅子からずり落ちる。
体を未だ蝕む痺れが彼女の息をあがらせている。
彼女は床にひれ伏して数度、咳き込んだ。
「少尉、ハボ、子…っ」
それでもロイ子はすぐさまハボ子の元に駆け寄った。
「待ってろ…すぐ、ほどいてやるから…」
泣きながらロイ子がハボ子の体に繋がれたもの全てを、神経の鈍くなった手先と歯で取ろうとしていた。
視界に零れている涙でハボ子の散らされた体にぽたぽたと水滴が落ちていく。
懸命にロイ子が歯で噛み切ったりしようとしてテープや紐を綻ばせていく。
爪がはがれて、血が滲む。鈍い指先がまともに動かない。
ロイ子は半ば麻痺している手先の変わりに、結局は口だけを使ってハボ子を助けようと必死になっていた。
「そんなもののためにどうして…―――」
ホークアイがずるずると体をひきずりながら、這っていったロイ子の姿を冷徹な瞳で見つめていた。
やがて、ブラッドレイが先に室内から出て行ったのに、彼も続いて姿を消す。
開放されたハボ子…彼女をロイ子は強く抱擁する。
陵辱された体に自分の上着をかけると、泣きはらした瞳のハボ子がロイ子の顔を見返した。そして金髪の彼女は、ロイ子を見ては声を小さく漏らしていた。
「大佐、…何が、どうなって……俺、痛くて」
「ハボ、子…っ」
「暗くて、何も聞こえなかった。体が、痛くて逃げられなくて…っ…」
泣いて悲しむことしかできなかった自分を許してくれとロイ子は思った。
自分は彼女にどうやって真実を伝えればいい。
あまりに過酷なホークアイの仕打ちを、ハボ子に知らせたくはない…
涙する彼女が再度抱きしめると、
「そんな泣いたら、中尉に怒られますよ…いつか、助けにきてくれ…る」
逆に心配そうにしてきたハボ子は、この状況を救いに来てくれるであろう男のことを口にしていた。
そして、腫れ上がった瞼を閉じて、彼女はそのまま気を失う。
ハボ子の叶いそうにない未来にロイ子は嗚咽を漏らし、号泣しだす。
室内に残された二人…長い一日目が終わっていった。

二日目へ続






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