発展型LOVERS
>328氏
クリスマスイブ当日、一緒に過ごす相手もおらず仕方なくバイトにでるハボ子。
ミニスカサンタのコスプレで店頭にたち、看板を肩に担いで笑顔のサービス。
昼からずっと立ちっぱなしで腰が限界になり店の裏口で座り込み煙草をふかしていると、どこから入ってきたのか金髪の少女二人がいた。
耳が冷たそうだったので姉と思われる髪の毛の短いほうにサンタ帽子をかぶせ妹と思われる三つ編みの方に手袋をあげると二人から揃って
「ありがとう」といわれハボ子はいいことをした気分になった。
「帽子と手袋は店の備品なんだがね、ハボ子」
横を見ると裏口のドアにもたれかかっている店主の姿。
「えーと落としちゃったみたいです。帽子と手袋」
ごめんなさい、と店主であるロイに謝るハボ子。
「なんで渡したんだ、備品なのに。給料から引いておくからな」
「見てたんならそっちで持つぐらいのことしてくださいよ。
なんでだろ、なんか寒そうだったからですかね、あの姉妹が」
「私も寒いんだがな」
何かをくれと暗に言ってくる店長にハボ子は煙草の煙を吐き出した。
「一緒に過ごす相手は星の数ほどいるんでしょ。見るたびに違う女連れてますよね、店長」
「たくさん居てもそれでも寒いんだ。お前は私になにをくれる?」
>355氏
年末最期のバイトがおわり、着がえて帰ろうとしていたハボ子
そこにクリスマスイブに帽子と手袋を渡した姉妹が
「あれ、おまえら…こどもがこんな時間までうろうろしてるんじゃないよ
おねーちゃんだろ、妹を連れまわすなよー」
「僕姉じゃなくて・・・妹で」
「どこでどーみたらアルが姉に見えて俺が妹にみえんだよ、胸か胸なのか、どーせ貧乳ペチャパイのぺったんこでアルほどねーし身長も豆だよゴルァーーーッ」
「姉さん落ち着いて。」
妹のアルがそこにおいてあったポリバケツのゴミ箱で姉を殴打するのをハボ子は姉妹漫才だなぁと思い煙草をふかしつつ眺めていた。
「で、何の用?」
「そう、これ。こないだのお礼です」
「ん?」
わたされた茶色の紙袋。結構おもく触った感触がゴツゴツしている
「彼氏と使ってくださいね」
半分意識を飛ばしている姉の足をひっつかみ妹はにこやかに帰っていった。
「あー…なんだろ」
ゴソゴソと漁るとでてきたのは色んな種類の大人の玩具とどこが隠れるのかわからないぐらい透けている下着数組。
「悪趣味……つかサイズ…、うわー合ってるし。あの姉妹…ただもんじゃないな」
「悪趣味か?私は結構好きだがな。こういうのとか」
背後からひょいとロイが下着のひとつを摘んでひろげた。
「今夜はこれで遊ぼうじゃないか。うん、年末から年始にかけて新たな扉が開けそうだな、ハボ子」
クリスマスから付き合い始めた二人。