メリークリスマス
>306氏

もうすぐクリスマスだ。どこの町も人も皆、いつもより元気が良いエド子は宿を離れ、町を歩く。寒いのでマフラーをぐるぐる巻きにして縮こまっている姿は誰が見ても可愛かった
アルのプレゼントは何にしようか。
そう考えているうちにサンタ帽子のお姉さんに声を掛けられた
「お嬢さん、クリスマスの予定はあるの?」
「えっ、俺?って…なんでお嬢さん!!」
「人目見れば分かるわよ。うちのお店に来てみない?
きっと欲しい物が見つかるはずよ」
「ちょ…待ってって!?」
強引にお姉さんに引っ張られてきたお店はピンク色の建物。普段エド子はこんな場所に入った事は無い
そもそも、男のフリをしているエド子がこんな所に入るのはおかしいのだ
「ほら、入って!」
扉を開けると店内は女の人で賑わっている。ここはいわゆるランジェリーショップ
クリスマスに向けて女の人達は熱心に下着を選んでいる
ポカンと口を空けたエド子が立ったままで居ると先ほどのお姉さんが手を引いて場所を案内してくれる
「これなんかどうかしら?クリスマスにピッタリね。可愛いサンタさんに彼氏も大満足よ」
「な…」
マネキンが来ているのはサンタをモチーフにした下着のセット。フリフリでほとんど大切な部分を隠す事が出来ないTバッグに白いファーがついたブラジャー。真っ赤でフリルの付いたスケスケのベビードール
こんなものを見るのは始めてのエド子は口をぱくぱくさせた
「これを…着るのか…?」
そう思っているうちに何人もの女性がこの下着を買っていくのだ
「他にも人気なのはこれかな?」
お姉さんが次に持ってきたのは黒猫セット
全身レースの黒の下着にふわふわの耳がついたカチューシャがついている。首もとのチョーカーや
ガーターベルトが色っぽい
これらを着た姿を想像してエド子は真っ赤になってしまった
「お嬢さんは彼氏はいないの?好きな人は?」
「えっ、あ、その…つまり…」
もじもじとしているエド子をみてお姉さんは感づいたのかそっと耳元でアドバイスをした
「恥ずかしがらないで、頑張ってみたら?きっと喜んでくれるよ」





その後、にぎやかな街の中で真っ赤な顔のままピンク色の紙袋をしっかり抱えるエド子がいました

12/24 夜
コンコン
控えめなノックの音にロイは入室を促した…が
その後読んでいた本をボトリと落としてしまった
入浴してスッキリしたエド子がパジャマ姿で扉の前に居るはずなのに
そこには真っ赤な顔で扉の端に縮こまっているサンタがいた

end





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