愛の形
◆NTfdJPC0DE氏

ロックベル家二階の一室で、信じられない光景が繰り広げられていた。
「ヒャッ…嫌っ…やめっ…父さん!」
ベットに裸で仰向けに寝かされ、両手を羽交い締めにされているのは、人体錬成を行った当時の10歳姿であるアル子。
その小さな体を跨ぐようにして上にのし掛かっているのは、実の父親であるホーエンハイムだ。
まだ育っていないささやかな膨らみに顔を埋め、左右に擦りつけてみるが柔らかさを感じることはできない。

「おかしいな?アル子の顔はトリシャ似なのに体は全然違う。折角俺が元に戻してあげたっていうのにこれじゃあ物足りない…取り敢えず、今はこれで我慢して育てるしかないな。髪も伸ばさなければ…」
恐怖に戦くアル子を余所に一人ブツブツと呟く男は、完全に自分のことしか考えていない。
「嫌だ!僕は母さんじゃないよ!アル子だ!きちんと見てよ、父さん!」

必死の訴えにも耳を貸さず、アル子の体とトリシャの体の共通点を探そうとする親父。
「う〜ん。乳首の色はトリシャの方が濃いなぁ。でも足の指の形がそっくりだ」
手近な物で縄と鞭を錬成すると手早くその縄でアル子を縛り上げ、足の指を一本一本舐めあげたり、しゃぶったりする。
「やめてよぉ…こんなの酷い…僕の父さんはこんなんじゃない…」
泣きながら止めてくれと言う我が子顎を持ち上げ、にっこりと邪気のない顔を見せる。
「トリシャ…泣くほどいいのかい?君の大好きな亀甲縛りだからね。
さぁ次は一番大好きな鞭だよ。離れていた間に鍛えた鞭さばきをとくと見ておくれ」
この男には自分の言葉など届いていないと悟ったアル子は、必死に逃げようとベットの上から転げ落ちた。
強かに体を打ち付けたが構わず青虫のように這い蹲って逃げる。
その背中を生々しい音と共に激しい痛みが走った。
痛みに耐え、振り返れば鞭を振り回している自分の父親が立っている。

「いけないね、トリシャ。俺から逃げられると思っているのかい?」
鞭の固い持ち手部分を舐めるとそれをなんの前触れもなくアル子の尻の穴に突き立てた。
「!………っ………」
あまりの痛さに悲鳴すら上げることが出来ない。
そんな子供を無視して、あっさりとその鞭を抜き取ると溜め息をついた。

「久しぶりで入れる穴を間違えちゃったよ」
抜き取られるときも同様の痛みを覚えたアル子だったが、死に物狂いで叫んだ。
「兄さん!じっちゃん!ウィンリィ!誰か助けてーーー!」
「無駄だ。この家には誰も…」

その時、ドアが開かれた。

「…何やってんだい、ホーエンハイム」
訝しげな目で立っているのは、ピナ夫じっちゃん。
「助けて、じっちゃん!」
縛られ、真っ赤な痣を背中に付けられたアル子の悲惨な姿を見て、ピナ夫は大きく振りかぶった。
ガコーン
大きな音を立ててヒットしたのは、特大スパナ。
そのまま失神した男を見捨て、可哀相な少女の元へ駆け寄る。
「大丈夫…かい?」
大丈夫なわけがないことくらいわかっているが、他になんと声をかけたら良いのかわかららない。
小刻みに震えている小さな体にそっとシーツをかけてやる。
「このことはウィンリィには言わないで…」
涙ながらに訴えるアル子にピナ夫は迷った。
己の孫娘と幼なじみのこの少女が、恋人関係にあることは紹介されて知っていたのだ。
「あんたが本当にウィンリィを好きなら隠すことはない。あの子ならあんたの支えになるはずさ。信じな。」
「うん…」

 ピナ夫に言われた通り、ありのままをウィンリィに話すと彼女は泣き出したがアル子をギュッと抱きしめてくれた。
実の父親にあんなことをされたので、もしかしたら嫌われるのではと怖れていたのだが優しい恋人は、心から労って慰めてくれたのだ。
今のところプラトニックな関係だが、二人は十分満たされていた。

終わり







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