ルイ子VSエン子
>331氏

【注意】髭マッチョ&オカマ椰子


亡き姉の49日を終え、弟のグラトニーを連れてアンミラに入ったエン子は息を飲んだ。
天を付く巨大なウェイトレスが彼女の前に立ちはだかったからだ。
ウェイトレスだと思ったのは、衣装が胸を強調したあのデザインの制服だったからだが、ミニスカートから伸びる逞しい足や、ブラウスの袖がはちきれんばかりの上腕二頭筋は、既に女のそれではない。
美しいブロンドをツインテールにまとめてはいるが、鼻の下には立派な髭がある。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
野太い声にビクビクしながら、エン子が2名ですと答えると、巨大ウェイトレスはズンズンと足音をたてながら二人を奥へと案内する。
エン子がオドオドしながら辺りを見回していると、向かいの席からバリボリと派手な音がした。
「うわっ、テーブル食べちゃ駄目だろ! グラトニー!」
「ラストー、おなかへったー」
「だから俺はラストじゃねえ!」
「ラストいないー、おなかへったー」
「ああ、もう。しょうがねえな。そこのメニューでも食ってろよ」
「うううぇッ、ラストー、ラストー」
「どわああ! 泣くな、うぜえ! 殺すぞ、てめえ!」
泣き出したグラトニーにセッティングされていたフォークを投げつけるが、食われてしまう。
ちょっと、小腹が空いたから食事でもと思ったのに、コブ付きでは落ち着いて食事もできそうにない。
「だあ、もういいや! 帰るぞ!」
席を立ったエン子だが、大きく分厚い手でガッチリ肩を掴まれ席に押し戻される。
「困りますな、お客様。お食事もなさらず、店の備品を壊しただけでお帰りになられるとは…」
「ああ? なんだ、金払えってか? ほら、払ってやるよ! これでいいだろ!」
札束を叩きつけ、店を出ようとしたエン子の前に、巨大ウェイトレスが立ちはだかる。
「まだ何かあるのかよ!」
「お客様」
「ああ? んだ、こら、やるってのか?」
「お釣りでございます」
そう言って、ウェイトレスはエン子の手に1万と562センズと領収書を握らせ、にっこり微笑んだ。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」
「もうこねえよ!!ヽ(#`Д´)ノウワーーーーーーーーン!!!!!!」
エン子は鉢植えを見つめ涎を垂らしていたグラトニーをつれて、半べそで店を出ていった。







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