カラフルキャンディ
>122氏
マリ男・ロス少尉が居なくなってからというもの、自分は貞操の危機を感じているであります。
「おはよう! ブロッシュ君!!」
足音高く、上着を脱ぎ捨て、蛍光ピンクのビキニも露わに、今朝も上司のルイ子少佐が自分に向かってドスドス突進してきます。
あと少しで包容というところでかわし、始業を知らせる鐘が鳴るまで、この攻防戦は続くであります。
正直、自分は女性に抱きつかれるのは嫌いではありません。
例えば、ホークアイ中尉やロイ子大佐のような美女に抱きつかれたら、天にも昇ってしまうでしょう。
しかし、ルイ子少佐は…。
ナイスバディなのは認めます。
巨乳なのも認めます。
ただ、その胸は脂肪や乳腺ではなく筋肉ではありますまいか。
銘に偽りのない豪腕を誇示する上腕二頭筋とか、板チョコのような腹筋とか、女性でそこまで筋肉を育てられる少佐は凄いと思います。
でもね、やっぱね、自分としては女体は、ある程度は柔らかくてプニプニしてるのがいいです。
それから、人前でバンバン脱ぐ女の子はどうかと思います。
ていうか、自分は女性の恥じらう表情が大好きなんでありますよう。
まちがっても、ムキムキに上半身を見せびらかし、朝の包容と称して締め上げられる趣味はないんでありますよう。
だから、もう、勘弁シテクラサイヨ!! ママさん! ママサ〜ン!!
ああ、いかんいかん。恐怖のあまり、言葉使いがペリーさんになてしまいましたヨ。
しかし、始業の鐘まであと5分!!
この5分を持ちこたえれば、包容はなし! 俺の勝ち!!
俺、ガンバレ! 超ガンバレ!!
ガンバ…え…あぁ〜〜〜〜〜〜ッ!!
「誰だ! こんな所に書類が詰まった段ボール箱置いた奴は!!」
あっ、自分でありましたッ!!
なんで、昨日のうちに資料室にはこんでないかなあ?(テヘッ
てぇ、転んでる場合じゃねえよ!!
少佐、キタ━━━━Σ(゚д゚;)━━━!!!!!!
「さあ、遠慮はいらん! 我が輩の胸に飛び込んでいらっしゃぁ〜い・」
「ひぃいいッ!! グッ…ぎゃあぁぁああぁxcぁあdfl、sm、jkふじこ」
ボキッボキボキボキッ!!!!!
めしょっ。
「うーむ、朝のスキンシップは気持ちがいいなあ? なあ、軍曹?」
「ふ…ふぇい…」
マリ男少尉。
マリ男少尉がいなくなって、自分は死んでしまいそうであります。
少尉、何故、逝ってしまわれたのですは?
帰ってきてぇ…(ガフッ
〜fin〜