うる☆やつら
>490氏
軍司令部の廊下をマッハで走り抜けるは、鋼の錬金術師エド子・エルリック。
目をハート型にしてそれを追うは、焔の錬金術師ロイ・マスタング大佐。
なぜか廊下に座布団をひいて、猫とまったりしているアルフォンス。
「鋼の!なぜ逃げる?いつものように抱擁を交わし、熱いベーゼを…」
「うっせい、馬っ鹿野郎ー、畜生!俺に触んな!」
「エド子っち…君の罵声も快感だが、私はエドチャマを直に感じたいのだ!ふふふ…捕ま〜えた」
ロイがエド子の頬を両手で包もうとした瞬間、バチッと大きな音と衝撃が走った。
思わず体を離す二人。
「だから言っただろ!俺、あんたに触られるとビビッ!ときちゃうんだ。これが
きたら、結婚しなきゃいけないってヒューズ中佐が言ってた。責任とれよ!」
一瞬固まるロイ、座布団を吹っ飛ばしてすっ転ぶアルフォンス。
アルフォンスが体勢を立て直す前に、ロイがエド子の手を取り跪く。
やはり手を取った時にまた、バチッとなった。
「ああ、この痛みこそ運命の衝撃なのだよ、エドエド。結婚しよう。今すぐしよう。
中尉、エドキュンのドレスを!少尉×2、会場準備だ!准尉、ケーキ屋へ走れ!
曹長、あらゆる手段を使ってお偉方を呼び出せ!指輪は二人で錬成しよう。
ハッハッハ!錬金術師ならではの愛の共同作業だな。さぁ、行くぞエドリン!」
ロイに抱き上げられて連れて行かれる姉の側頭部を見送りながら、アルフォンスは呟いた。
「それは単なる静電気なのに…」
まぁ結婚は勢いっていうから…と弟が思ったかどうかは、定かではない。
はい、おしまい。