好きな人
>528氏

今日も泥と土埃に塗れ、軍の土木部と呼ばれる小隊を率いるのは短く切られた明るい金色の髪、大柄で気風の良い銜え煙草の人物は180cm近い身長と鍛え上げられた腕、軍服を着込んだその姿とぶっきらぼうな口調で軍の中では意味、色男マスタング大佐と人気を2分すると迄言われる王子様的存在。
だけれど…その人物はおつき合い相手いない暦=年齢と言う葛藤に苦しみその実、乙女な気持ちを抱えた正真正銘の女性なのだった。
「少尉、後は俺らに任せて休んで下さいよ。」
「そうそう、姐さんばっかに仕事を任せきりなんて、男がすたるってモンです。」
そう言われ…街に出て、友人のキャスリンとは結構趣味が合うので以前に一緒に買い物に行った軍の近くにあるショップでパステルカラーな淡い色の石鹸入れを買ったが「前に来てらした彼女への贈り物ですか?」なんて言われて可愛く包装されてしまった。
はぁ……
溜め息を付きながらスカーの遺体捜索で疲れ果てた身体を土手にゴロンと横たえる。
その土手の下の方で……段ボールを持って困ったような顔をしているどこかで見たような少年。
「ん?……大将の弟のアルフォンスか?」
土手をかけ降り困っているらしい少年に話し掛ける。
「そんな顔して…どうした?」
「そこで拾ったんですけど
 今直ぐ暖めてやらないと死んでしまいそうなんです。
 宿はここから遠くてどうしようかと…」
箱の中で蹲る子猫は小刻みに身体を震わせて寒がっている。
この気温で震えている所も見ると明らかに脱水症状らしい。
「オレん部屋ならこっから近いしなぁ…
 ちょっと、待ってなよ。
 車回してやっから。」
その手を引っ張って近くに止めてあった車に二人で乗り込み数分後に着いたのはそれなりに良さげなマンションの前。
急いで箱に入った子猫を毛布で包み水を与える。
「よし、これでもう大丈夫だ。
 後は水を補給させとけば何とかなるだろ。」
先ほど迄震えていた子猫は何とかもう大丈夫らしく安らかに寝息を立て始めた。
「少尉って…猫を飼ってたんですか?」
「いや、オレの家って田舎だからさ。
 猫とか犬とか飼ってる奴が多くて。」
もう少し様子を見た後、帰ると言うのでそこにアルフォンスを残し仕事に戻る事にした。
さっき、部屋に来た瞬間
「少尉の部屋って何か……可愛いんですね!?」
と驚きの表情を浮かべていたのには少しショックを受けたかもしれない。

瓦礫の山を突き崩し、大量の土砂の下から出て来るのは無惨な御遺体の数々。
出て来る度に心臓に悪い程グちゃ味噌状態で判別が付かない物が多いの為に取りあえずは鑑識行きとなる。
「じゃあ、今日はもう終わりにしようや!!」
隊の面々に向けて声をかけ、汗を首にかけたタオルで拭う。
「あーあ、今日も出なかったなぁ……」
今日の作業報告書を持って軍部へ顔を出すと、例の大佐は…
「おい、ハボック…借りにも君は女性なんだから
 何も雑用にまで携わる事はあるまい?
 隊の男達に任せて休んでいろと……ああ、手がこんなになっているじゃ無いか?
 中尉、救急箱を。」
そう言い、取られた手を返され表に向けると血豆が出来ていた事に気が付いた。
回りの女達と同じ扱いをしてくれるのはいいが、この上司は少しフェミニスト過ぎるかも知れない。
「すみません…。」
手に包帯を巻きながら大佐は
「もう少し、自分を大事にしたらどうだ?」
そう念を押すように言った。
外はもう真っ暗で止めてあった車を回して部屋へと向かい鍵を開け、泥だらけの身体を洗おうと電気も付けずに風呂場へと向かい汚れを落とす。
風呂から上がりガシガシと濡れた頭をタオルで噴きながら風呂にのぼせた身体をぐったりベットへ勢い良く横たえると…
ベッドからはむにっと柔らかい感触と寝ぼけたような声。

ベットスタンドの電気を付けると……アルフォンスが寝ぼけ眼をこすっていた。
「あ、僕眠ってしまってたんですね…。」
咄嗟に胸を隠そうと思ったが、吃驚してそれもままなら無い。
アルフォンスははっと息を飲むように
「少尉って結構胸大きかったんですね。
 いつも軍服を着てるから…全然分からなかったや。」
そう言って抵抗なく…目の前にある熟れた女の裸の前で少年は微笑んで手を伸ばした。
「え……ぁ、ちょっと!?」
狼狽える女の胸にそっと頬を寄せてやわやわと揉みしだく。
こんな事誰にもされた事が無かったので抵抗も出来ずにされるがままになってしまう。
「少尉って勿論僕よりも恋愛の経験とか豊富ですよね。
 僕みたいな子供が……実は貴女の事を好きだって言ったとしたら
 ……どうします?」
「え………?」
絶句する口をキスで塞がれた。
自分でも全然キスの経験は無いけれど向うの触れるだけなキスも随分不器用だと感じた。
良く同じ少尉のブレダの隊の奴らとロビーで煙草を吸って下世話な話に巻き込まれるのでそれなりに話をやり過ごす事はあったけれど…経験は全く無い。
しかも…これは告白だろうか?
自分の事を好きだと言ってくれているし
この少年が鎧姿だった時の頃から一緒にいると安心した気持ちになっていたのは本当の事で。
だけれど…年齢の方も一回りは違うし、女の可愛げも全く無い所か男と間違われアームストロング家に問答無用で見合いにまで行かされた自分に何故?
考えを巡らせれば、この少年の姉である大将もかなり男らしかった。
その姉も今は大佐といい仲だとは聞いている。しかも…これは告白だろうか?
「少尉……?」
何も言えずに居る俺を抱き締めた腕は自分のものよりも固くて驚いた。
「ん、……ああ………俺もアルフォンスの事は嫌いじゃない。
 だけど……いいのか?こんな事。」
(こんな事ってどう言う事だよ……。アルフォンスはやたら積極的だし、今どきの子供は経験も早いって言うから手練とかだったら…俺どうするよ!?)
「アルフォンス……笑わないで聞けよ。
 実は俺………。」
言葉を遮るように
「おつき合いされてる方…
 やっぱり居るんですよね。」
と残念そうに肩をがっくりと落とした少年は悲しそうな笑顔をこちらに向けた。
「いや、そうじゃなくて……」
説明をしようとした瞬間、少年に身体を勢い良く押し倒される。
力は自分よりは無い筈なのに何故か撥ね除けられられず、今度のキスでは舌が入ってきた。
くすぐったくて何だか訳が分からなくなりそうなキスは息をする事さえ忘れさせやっと互いの口が離れた時には互いに咳き込んでいた。
そして次は胸に舌を這わされて襲って来た感覚の怖さに震えてしまう。
すると、アルフォンスは自分よりも女の子みたいな綺麗な顔を淡く朱に染めて
こちらの手を二回り小さな手で握り眼光を鋭くさせる様はやはり男の顔だった。
「じゃあ、その相手から …僕が少尉を奪う事にします。」
そんな…普通は物騒だと思われる言葉に何故か自分の胸がドキドキ言っているのも分かる。
こちらが返答を返す前に首筋を吸われて乳首を指先で摘まれた。
丹念に揉まれる胸と切羽詰まった顔はこちらが少年を抱いているかの様な危うい錯角。
気持ちいいんだけれど、自慰もロクにした事が無いのでどう感じていいのかさえ戸惑う身体がもどかしくて堪らない。
それに、目の前の少年のズボンの前はきつそうに張り詰めているから…立っているのか?
良く隊の男共が隠れて如何わしい雑誌をおっ広げた前で自慰をしている最中に喝を入れて仕事に戻らせる事はあったので屹立している状態の男のそれを見るのは初めてな訳じゃ無い。
首筋に顔を埋めている最中のズボンの前を開けてそれを下着から引き出してやると……
綺麗な顔とまだ若い身体には似合わない大きく…だけれど綺麗な色をした物が勢いよく姿を見せた。
それを恐る恐るそっと手で握り込むと
「んっ……ぅ!!!」
息を飲んでアルフォンスは動きを止めた。 
先ほどから思っていたがぎこちない動きは……
「アルフォンス…お前、やっぱり……?」
その少年の顔がこちらを向いて
「そうですよ…僕は少尉の言う通り、初めてなんです。
 だけど、この気持ちをどうしても押さえる事が出来ないんだ…。」
少年の手は足の間に入って秘所に辿り着く。
「……ぁ!!」
濡れていたのか、触られた途端ぬるっとした感触。
ぬちゅ…と上下に擦り付けるような動作で思わず息が上がる。
「おかしいな…大佐が姉さんにした時には凄い声上げてたと思うんだけど。」
確かめる様にそこに指を擦り付け、穴にぬるっとした感覚のまま、指が軽く突き込まれた。
気持ちいいのか悪いのか良く分からないけれど指だけでも変な圧迫感は感じる。
「それは…大将が敏感なんだと思う。
 俺は手に血豆が出来ても気が突かない程、鈍感って言うか…っん!」
突き込まれた指は少し軽い痛みを伴って中を動いたと思えば2本に増やされて蠢き始める
「ぁ……何か、ん………っく!」
強く中を擦られて息が詰まった。
「ごめんなさい…痛かったですか?」
「いや……良かっ……んふぅ…ぁ!!」
指が中で折り曲げられて、今迄に上げた事の無い声が上がった。
(な……なんだよ!俺こんな……恥ずかしいぞ!?)
「今の少尉、凄く綺麗で驚いちゃいました。
 それで……僕、貴女を抱きたいんです。」
その声に満足したのかじゅぷじゅぷと指を出し入れされて声も上がる
「ひぐっ!っあ!んくぅ………アルフ……ォ……っあ!やめ……ぁう!」
(しかも…よりによってこんな綺麗な少年が俺を抱きたいだって?)
制止の言葉は喘ぎに消されて止まらない。
短く熱い吐息は胸を苦しくさせ、広げられた太ももに大きく屹立した茎が当たって…息を飲む。
アルフォンスも興奮しているのか息が荒く、見上げれば潤んだような目で自分を見てきゅっと目を瞑った後、後にも引けないような程赤くした頬。
「すみません少尉、……御免なさい!!」
それだけ言うとアルフォンスから一気に腰をそこに突き込まれた。
「っあ……っ痛!!ぁ!!ぅ……うぁ!っ!」
自分の喉から出たのは悲鳴だか喘ぎだか良く分からない声。
入って来た瞬間は確かに痛かったが、今はもう何とも無い。
散々指でそこを慣らされたからだろうか?
ぜぇぜぇと息を吐きながら顔を上げたアルフォンスが驚いた様に指を繋がった所に伸ばして目をしばたく、指先は赤く染まっていて…自分が女になったのだと改めて気付かされた破瓜の証。
「え?……少尉…まさか、コレって……。」
「笑わないで聞けって言ったろ……俺さ、初めてだったんだ。」
この歳で奥手と言うか、出合いが無かったから何だろうが…恥ずかしかった。
赤くなった顔を逸らせると身体をぎゅうっと抱き締められて。
「じゃあ…お互い初めてになれたんですよね。
 何だかうれしいなぁ……。」
にこにことした笑いで抱き締めて来るアルフォンスを見ていると
あそこが熱くなってキュウと締るような気がした。
「っく…っ!
 少尉の中…入れてるだけで本当に気持ちいいです。
 あの、動いて…いいですか?」
はにかむ様に戸惑い気味の表情は可愛くて抱き締めたくなってしまう。
「ああ、だけど……ゆっくりな。」
(……本当はもっと強く動きたいんだろうけど、アルフォンスは俺の事を気遣ってか優しく動いてくれている)
「んっ……ふっあ…。」
痛みと苦しみの入り交じった訳の分からない腹の奥から伝わる衝撃は何時の間にか蕩けるような甘さになって身体を走り抜ける。
「少…尉……っ……っ!
 痛く、…無いですか?」
苦し気な声で問う彼の声で身体が更なる熱を欲して疼くのが分かる。
「う……ん、動き……っん!……たいなら
 いいぞ…俺も……っあ…まだ、いけるし…。」
その言葉の後、アルフォンスの表情がはっと輝いて強く腰を掴んだから最奥を擦られ…意識が跳びそうになった。
「じゃ、あ……僕に掴まって…て下さい。」
手を首に回させて、またぎゅっと目を瞑って…
「っひ……あっ!!」
強く腰とがぶつけられて今迄に無い声と痺れる様な強い感覚はどこか怖い気持ちへと変わり…アルフォンスの首に回した手に自然と力を込めていた。

続く






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