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PRIMAL SCREAM  プライマル・スクリーム

Bobby Gillespie(vo), Andrew Innes(g), Robert “Throb” Young (g), Gary “Mani” Mounfield(b), Martin Duffy(key)

プライマル・スクリーム


RECOMMEND ALBUM

MASTER'S COMMENT

ダーティ・ヒッツ
プライマル・スクリーム

ソニーミュージックエンタテインメント
2003-10-29
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2002年の来日公演や翌年のフジロックでの見事なまでのパフォーマンスは、

プライマル・スクリームというバンドの衰えるどころかますます増していく実力と、

その日本での人気を確かめるには絶好の機会であった。

このベストではそんな彼らが歩んできた道のりのすべてが記されている。

◆ BIOGRAPHY ◆

フロントマンたるボビー・ギレスピーのミック・ジャガーばりの圧倒的なパーソナリティー、そしてストーン・ローゼスで時代を制したマニの加入。

正式なメンバーではないが、さまざまな面でボビーやバンドとの関わりを持つケヴィン・シールズ(マイ・ブラディ・ヴァレンタイン)のサポート。

そんなメンバー個々の個性も際立っていながら、バンドとしてのアティチュードはしっかりと保たれているのが彼らプライマルズというチームの強さだ。

プライマル・スクリームというバンドは一見ゲリラ的で革命的なバンドなのだが、実はステディでロックな魂を忘れずにプレイし続ける、ロック・ファンに

とっては原点を回帰させてくれるグレート・ロック・チームなのである。

プライマル・スクリームは1984年にジーザス&ザ・メリーチェインのドラマー、ボビー・ギレスピーによってグラスゴーで結成された。

ボビーはアルバム1枚でジーザス&ザ・メリーチェインを脱退。

旧友アラン・マッギーが設立したクリエイションと契約し、85年に 「All Fall Down」 でデビュー。

87年にはメイヨ・トンプソンをプロデューサーに迎え、当時のインディ・ギター・シーンを象徴する1stアルバム 「Sonic Flower Groove」 をリリース。

現在のプライマルズのサウンドからは想像しにくいが、初期の彼らのサウンドはあのバーズを彷彿とさせるギター・ポップだった。

ギターのジム・ビーティー脱退後の89年に発表したセカンド 「Primal Scream」 では、デトロイト・スタイルのガレージ・ロックにアプローチした。

ファーストではギター・ポップ、セカンドではセクシーなパンク・ロックと正面から向き合ったプライマルズであったが、3作目となった 「Screamadelica」

(1991年) がプライマルズ・サウンドの分岐点となる作品となる。

アシッド・ハウス全盛のクラブ・シーンに強く影響を受け、あのダンス・フロアのカリスマ、アンディ・ウェザオールと組んだこのアルバムは、それまでにはない

斬新なサウンドで 「アシッド・ハウスとロックンロールの融合」 を果たし、91年を代表する作品となった。

しかし、94年にリリースした 「Give Out But Don't Give Up」 では、ファンたちの予想とは裏腹に再びロックンロールへと回帰する。

アメリカ南部のメンフィスに赴き、ジョージ・クリントンら多彩なゲストを迎えての意欲作となった4thアルバムであったが、本国UKのプレスからは酷評を受け、

バンドは空中分解寸前にまで陥ることになる。この窮地を救ったのが、96年の元ストーン・ローゼスのマニの加入だった。

97年には今までのアルバムの総決算的な5thアルバム 「Vanishing Point」 を発表。(このあたりで、ようやくプライマルズのサウンドにシーンが追いつく)

96年にチームに加わったマニが本格的に参加した 「Xtrmntr」 (2000年) は、2000年に幕を閉じたクリエイションからのラスト・アルバムとなり、彼らの最高

傑作と賞される作品となった。以前から加入を夢見ていた加入を夢見ていたというマニのメンバー入りは、プライマルズのヘヴィなグルーヴをいっそう際立たせた。

そして、ギターとして参加したマイ・ブラディ・バレンタインのケヴィン・シールズの存在も彼らに大きな影響を与えた。

2002年には8作目となる 「Evil Heat」 をリリース。彼らはここに至ってもエレクトロ・パンクという新たなロックンロール・スタイルに挑戦し、見事に成し遂げた。

このようなプライマルズが歩んで来た過程は、一見すればただの 「迷走」 にしか見えないかもしれない。

しかし、アルバムごとにスタイルを変えながら、彼らは確信犯的にそのパフォーマンスとインスピレーションを増幅させ、大ブレイクを果たしていった。

彼らはローリング・ストーンズやバーズなどの先駆者たちから多くを学び、吸収しながら 「型にはまらない」 という自分たちのスタイルを確立していく。

そこにはボビー率いるプライマル・スクリームというチームの音楽に対する徹底的な愛情と、アーティストとしての恐ろしいほどに非凡なセンスがあったのである。

プライマル・スクリームというバンドは、常に時代の最先端を走り続けて来たセンセーショナルな奴らなのである。

◆ DISCOGRAPHY ◆

SONIC FLOWER GROOVE (1987)
PRIMAL SCREAM (1989)
SCREAMADELICA (1991)
GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP (1994)
VANISHING POINT (1997)
ECHO DEK (1997)
XTRMNTR (2000)

EVIL HEAT
(2002)
DIRTY HITS (2003)
SHOOT SPEED (2004)

◆ PRIMAL SCREAM LINKS ◆

Primal Scream Microsite

プライマル・スクリームのファンサイト。詳細なニュース、バンド紹介、ディスコグラフィーなど。

◆ MY FAVOURITE SONGS ◆

「Accelerator」 (from 『Xtrmntr』, 2000)

アドレナリン全開の合法ドラッグナンバー 。車の中で聴くのは危険です、やめましょう。

「City」 (from 『Evil Heat』, 2002)

フジロックと 「Live In Japan」 で鳥肌立ちまくりだった爆裂ナンバー 。ボビー最高!東京も病んだ街なんでしょうかねぇー。

「Miss Lucifer」 (from 『Evil Heat』, 2002)

とにかくダンシングなナンバー。PVがメチャメチャ印象的。邪悪なプライマルズを象徴する曲。シェイカベイベー!

「Jesus」 (from 『Vanishing Point』, 1997)

知る人ぞ知る 「Star」 収録の超名曲。夜聴くと本当に泣けてきます。神よ、我を許し給え。

「Rocks」 (from 『Give Out But Don't Give Up』, 1994)

プライマルズの最高かつスタンダードなロック・ナンバー。日本でも何気にCMで使われてます。

「Kill All Hippies」 (from 『Xtrmntr』, 2000)

詞がキマシタ。このアルバムを象徴するキラー・チューン。コレ聴いてるうちは正気ではいられません。

 

 

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