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DEPECHE MODE   デペッシュ・モード

Dave Gahan(vo),Martin Lee Gore(g),Andrew Fletcher(key)

デペッシュ・モード


RECOMMEND ALBUM

MASTER'S COMMENT

Exciter
Depeche Mode

Mute/Reprise
2001-05-15
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デベッシュ・モードのおすすめ盤を考えるのは、なかなか苦労した。

DMは時代をくぎって2枚のベスト盤を出しているが、入門段階では少し入りにくい入り口だ。

そこでおすすめしたいのが、この最新作 「Exciter」 だ。まずこのアルバムで彼らの真骨頂を感じて欲しい。

もしかしたらこの1枚が、新たな世界との衝撃的な出会いになるかもしれない。

◆ BIOGRAPHY ◆

デイヴ・ガーン、マーティン・L・ゴア率いるデペッシュ・モード (以下 「DM」) は、おそらく日本で最も不当に低い評価を受けているヨーロッパのバンドではないか。

世界でのその人気たるや、U2やR.E.M.らと 堂々と肩を並べ、セールス的にも大きな成功を手にしている。

そのライヴ・パフォーマンスも絶賛に値する。(ぜひライヴDVD 「One Night In Paris」 を推薦したい)

デイヴ・ガーンやマーティン・ゴアを始めとするメンバー達の 「カリスマ的」 な個性と才能も彼らの絶大な人気に一役買っている。

デペッシュ・モードは、1976年に英エセックスでマーティン・ゴア、ヴィンス・クラーク、アンドリュー・フレッチャーの3人で結成された。

そして、ヴォーカルにデイヴ・ガーンを迎え、81年に 「Dreaming Of Me」 でデビュー。

DMはインディ・レーベル 「MUTE」 を代表するバンドとして籍を置きながら、レーベルとともに成長していく。

軽快なエレ・ポップで人気を博した彼らだったが、当時はまだアイドル的な熱気に包まれるバンドであった。

そんな状態に嫌気がさしたのか、1stアルバム「Speak & Spell」 発表後にヴィンス・クラークがバンドから脱退。(ヴィンスは 「Yazoo」、「Erasure」 で活躍)

ヴィンスの脱退でメインのソングライターを失ったDMだったが、幸運にも代わりにバンドの核としてマーティンがその才能を遺憾なく発揮するようになる。

彼がアルバム制作の舵取りを担った2作目 「A Broken Flame」 からは、DMのサウンドは包み込むような優しさを帯びたセンチメンタルなものへと変化する。

82年にヴィンス・クラークの後任として、アラン・ワイルダーが加入。翌年には3rdアルバム 「Construction Time Again」 をリリース。

このアルバムからシングル・カットされた 「Everybody Counts」 は、全米チャートで6位にランクインするヒット・シングルとなった。

「Construction Time Again」 のヒットによって、DMはドイツをはじめとするヨーロッパ全域でその人気を獲得する。

ドイツでレコーディングを敢行した4thアルバム 「Some Great Rewind」 も 「People Are People」 というDM屈指のヒット・ソングを生んだ。

この頃にはマーティンがソングライティングを司るDMの作品には、次第に 「妖艶さ」 が見え隠れするようになる。

もちろん、そこにはヴォーカルたるデイヴ・ガーンの魅力も大きく関係している。

85年に発表した5thアルバム 「Black Celebration」 も、前作同様ベルリンでレコーディングされた。

そして、続く87年にはデペッシュ・モードを世界のスターダムに押し上げることになる 「Music For The Masses」 がリリースされる。

この作品は 「Never Let Me Down」 や 「Little 15」 などの多くのスマッシュ・ヒットを世に送り出し、DMの作品はアメリカでも本格的にブレイク。

ライヴ盤 「101」 を挟んで、91年に7作目 「Violator」 を発表。このアルバムは 「Enjoy The Silence」 という名曲を生み出した。

94年には、通算8枚目のアルバムとなる 「Songs Of Faith And Devotion」 をリリース。この作品は全英全米初登場No.1を記録。

デイヴの力強く壮大でディープな世界を作り出す魂のヴォーカル、マーティンの作り出すダークで重厚なサウンドで世界を制した。

彼らはシーンの潮流にへつらうだけのバンドではない。時には自らの作品を通じたシリアスな問題提起 (「社会批判」 「宗教観」 「SM」 「死」 など) で、

世間の物議をかもすことも多々あった。しかし、だからこそ彼らのスケールの大きな世界観や、繊細で恐ろしいほどに切ないメロディは真正面から受け入れられ、

世界中の人々を魅了してやまないのではないだろうか。

そして、DMは 「デボーショナル・ツアー」 へと旅立つ。しかし、ツアーを続けるにつれて、バンドは次第に自らの身を磨り減らしていく。

95年6月にサウンドの柱となっていた永年の友、アランが脱退を決意。デイヴはヘロイン摂取によるオーヴァードーズにより、生死の境をさまよう。

「デペッシュ・モードはもう終わりだろう。」 誰もがそう思った97年、彼らは再び一つとなり、ニュー・アルバム 「Ultra」 を引っさげて奇跡の復活を果たす。

危機を乗り越え、さらなる進化を遂げて帰ってきたデペッシュ・モードの 「Ultra」 は全米チャート4位にランクインするヒット作となる。

2001年に4年ぶりにリリースした新作 「Exciter」 もアメリカ、ヨーロッパで大ヒット。

デペッシュ・モードはデビューから20年以上を経た今でも、世界中を心酔させ続けている。

◆ DISCOGRAPHY ◆

SPEAK & SPELL (1981)
A BROKEN FLAME (1982)
CONSTRUCTION TIME AGAIN (1983)
SOME GREAT REWARD (1984)
BLACK CELEBRATION (1985)
THE SINGLES 81-85 (1985)
MUSIC FOR THE MASSES (1987)
101 (1989)
VIOLATOR
(1991)
SONGS OF FAITH AND DEVOTION (1993)
ULTRA (1997)
THE SINGLES 86-98 (1998)

EXCITER (2001)

◆ DEPECHE MODE LINKS ◆

Depeche Mode.com

デペッシュ・モードのオフィシャルサイト。

Mute (Depeche Mode)

所属レーベル・MUTEによるデペッシュ・モードのページ。

◆ MY FAVOURITE SONGS ◆

「Dream On」 (from 『Exciter』, 2001)

21世紀の彼らを象徴するシングル。自分も夢を見続けなければと思う 。

「Freelove」 (from 『Exciter』, 2001)

DMの生み出す甘くて美しい愛の世界。 触れそうで触れられない、そんなセンチメンタルさがいい。

「Personal Jesus」 (from 『Violator』, 1991)

世界中を賛否両論の渦に巻き込みかけた1曲。マリリン・マンソンのカヴァーも有名。

 

 

 

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