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5 ずっと一人だった。 孤独だった。 それが普通だと思っていた。 寂しいと思ったことも無かった。 けれど、変わった。 昴治が来てから。 二人でいる時間は優しくて、暖かくて。 泣きたいくらいの愛しさを知った。 手放したくないくらいのぬくもりを知った。 一人に戻るのは嫌だと思った。 望むのはそれだけ。 朝は昴治に見送られて狩りへ行き 戻れば二人で食事をして たわいない会話を交わし 夜は昴治を抱きしめて眠る。 それだけのささやかな幸せ。 そんな日がずっと続けばいいと思っていた。 それは祈りにも似た願い。 けれど、現実は動き出していた。 優しく、ただ優しく、そして残酷に。 『祐希…』 ---------------------------------補足ぅ! やっとこさの5話目です。 今回は祐希のモノローグです。 うん、昴治くんにメロメロンなごようすです。 …すみません。 ネタバレせずに格好良く解説できなくて…。 ということで、次回急展開必至です。 よろしければついて来てくださいデス。 |