勝ちに向かって着実に一歩を
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最終更新日 2004.07.08
惜しい、ダメージさえなければもっといい試合ができたのに。。。
魔裂斗選手は本当に惜しかった。今年のMAXは結構いい試合が多かった。小比類巻選手もがんばったけどやっぱりブアカーオ・ポープラムックは強かった。またもやムエタイ戦士の強さを見た気がする。一昔前のチャンプア・ゲッソンリットを見てるような左ミドル、首相撲からのヒザの連打。いやー本当に強かった。ムエタイ戦士がこれでまた日本のリングにたくさんやってきて欲しいものです。
小比類巻選手がムエタイ選手に勝つ為にはやっぱり首相撲の練習とパンチの練習がもっと必要なのかなと思いました。小比類巻・魔裂斗両選手共に見られた傾向ですが、ブアカーオに首をつかまれて首相撲にいったん入ってしまうと簡単に体制を崩されてました。魔裂斗選手は前2戦の疲れもあったでしょうが、小比類巻選手は首相撲がそんなに得意ではなさそうでしたね。魔裂斗選手はダメージさえなければもっといい試合ができたような気がします。来年のK-1 WORLD MAXはまた見ごたえがある戦いになりそうですね。
ムエタイ選手についてもう一つ言いたいのは本来のムエタイルールとは違うルールで戦っているということです。K-1ルールはどちらかというとムエタイのルールよりもキックボクシングのルールにかなり近いルールです。例えば肘での攻撃はだめ、ヒザ及び蹴りでのポイントもほとんどなし。ムエタイルールだと蹴り(ハイ・ミドル・ロー)に対しては足でガードしなければポイントとなってしまいますが、K-1ルールだと腕でガードしてもガードしたとみなされてポイントになりません。
結果、ブアカーオ選手は2R終了時点でポイント的に勝っていたと思ったので3Rでは積極的な攻撃を見せませんでした。3Rは魔裂斗選手にポイントを取られないような攻撃だったと思います。3R終了時点でブアカーオ選手、魔裂斗選手の反応を見たら明確に本人たちはわかっていたと思います。でも、判定ではドローになり延長戦に入りました。ちょっとここで興ざめしてしまいました。
確かに、ホームタウンデシジョンがあるのはわかるし、日本人選手に優勝して欲しい気持ちはわからないでもないけど、あきらかにおかしいと思いました。
しかし、延長の最初1分ほどは魔裂斗選手がアグレッシブな攻撃を見せて、このまま最後まで責めつづければおもしろいな、と思ってみていました。最後は魔裂斗選手が負けてしまいましたが判定は別として非常にいい試合になったなと思いました。
2004.07.09
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