( 5P )

その頃になってきたら、段々と意識が戻ってきて、体のだるさもわりと取れてきた
 手を動かしてみたら、自分の思い通りに動く事に気づいた・・・

 これはチャンスだ!

ふと、ベッド脇のテーブルに目をやると、さっきタケルが握っていたナイフが元に戻されていた

 『あれを・・・つかんで・・それで、こいつらを脅して逃げるしかない!!』

 僕はチャンスを待った
 とりあえず、今僕とのキスに夢中になっているタケルが僕から離れるのが一番だ
 こう体を包み込まれるようにくっついていられては・・非力な僕にはとても逃げれそうにない
 一瞬でいい
 一瞬離れた隙を見てベッドから飛び出せ!
 そして、あのナイフを掴むんだ!!

 僕は黙ってその時を待った

 しばらくして、タケルは僕から顔を離した
 彼の口元から出た唾液が僕の口と繋がっていたのを見たら僕は顔がカッと赤くなった

 「ふふふ・・・どうやら諦めたみたいだな・・・。じゃ、アレでも使うか」

 そう言うと、僕の耳や乳首を弄っていたオロチが

 「おう、アレにしようぜ。アレの方が俺は萌えるんだって」

 と、二人そろってバッグの方へ歩き出した!
 同時に二人が体から離れた!
 大和は相変わらず下半身を触ってはいるけど、でも急に動いても対処出来ないはずだ!

 よし!今だ!飛び出せ!

 僕は全身の力を出して、ベッドからガバァと起き上がった
 大和はその時に僕の足に蹴られて、ベッドからゴロンと落ちた

 「おまっ・・えっ!!」

 慌てたオロチとタケルが僕を襲おうとした瞬間、僕はナイフを掴む事が出来た
 ナイフを掴んだ勢いで僕はゴロゴロと転がるように転倒した
 だがすぐに、立ち上がり両手でしっかりとナイフを握った

 「近寄るな!僕に近寄るな!」

 緊張のせいで少し声がうわずっている・・・
 それを、下着姿の男3人がベッド脇で呆然と見ている

 起き上がって全体の部屋の雰囲気を始めてみた
 どうやら、シティホテルらしい
 それも、ある程度のランクのあるホテルだ。ビジネスホテルとは全然違う高級感がある

 そして、部屋の出入り口はベッドの向こうにある
 つまり、僕はベッドを跨いで渡るか、彼等の横をすり抜けないとドアに行けない体制だ
 おまけに僕は全裸
 自分の服は・・・?と見渡すと、あったが・・・それも彼等の後ろ背になる
 しかし全裸で逃げるわけにもいかない
 女なら「レイプされそうなんです」と全裸でフロントに走ったらかくまってくれるだろうけど
 男が・・・そんな事はちょっと出来そうもない・・・

 僕はどうしていいか答えが見つからなかったが・・・とりあえずナイフを突き出しながら叫んだ

 「そのまま床にうつぶせろ!全員だ!早く!」

 だが、3人はニヤニヤ笑って少しも聞く耳を持たない
 全然余裕の態度なのだ
 おまけに、大和なんてずっと勃起したままだ!
 僕にナイフを突きつけられるのがそんなに快感か?!
 ちくしょう!この変態野郎!!
 まったく馬鹿にされてる!なんて嫌な奴等なんだ!
 ちっくしょう!ちくしょう!もうどうなったっていい!こいつ等誰でもいから刺してやる!!

 「ち・・・・くっしょおおおおおおおおお!!!」

 僕はベッドにバンと飛び乗った
 スプリングのバネが僕を押し上げるようにボンと跳ね返してきて
 その反動で、僕は3人に飛び掛かるようにナイフを突き上げ振り落とした



 ザッ・・・・・!!



 切れた!






 



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