課長と部長 10P
                                               
 ホテル裕子のチェックアウトを済ますと

 「なんか食っていくか?」と部長が聞いてきた

 その顔はいつも会社で見せる普通の部長だった

 とても、今の部長と先ほどの情事は結びつきそうも無い
 私も今の部長の顔を見ていると、今ひとつ実感がわかない

 「夢?」

 そう思ってしまいそうだ
 だが夢では無い。現実なんだ
 現にこうして二人でホテル裕子を出たじゃないか

 返答をしない私の部長は再度聞いた

 「腹へっただろ?ラーメンにするか?この近くに上手い店があるから行かないか?」

 ラーメン・・・・
 そう聞いた途端に腹が減ってきた
 どうしてラーメンは別腹なのだろう。しかも夜中程ラーメンを食いたくなる
 食い気に釣られて思わず
 
 「はい」

 と、そう答えてしまった・・
 しまった・・・もうここで帰るはずだったのに・・・

 「そうだろ?あんなに激しく感じていたもんな、腹もへるだろう」

 部長はニヤっと笑いながら言った
 その顔はさっき弥生のベッドで見せた顔だった

 途端に鳥肌がたった
 そして胸の奥がキュウと痛くなった

 な?なんだ?この感じ・・・・??

 「じゃ、行くぞ。こっちだ」

 部長が右方向へスタスタと歩き出す

 「は・・はい・・」

 私は慌てるように歩き出した

 部長の隣に追いつくと、部長が私の方に顔を向けた

 「なぁ、課長これから会社以外では俺の事キムタクってよんでいいぞ」

 そう言って部長はまたあのニヤっとした笑いを浮かべた

 誰が呼ぶかよ!!エロジジィ!!


 ・・・とは思ったが、どうも逆らえそうにない自分がいる事になんとなく気づき始めていた私だった









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