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【2026年注目】モンブラン グレイシャー・シリーズ 133268 実機レビュー|4810m防水+ノンオキシジェン技術で“深海と雪山”を制する一本

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【2026年注目】モンブラン グレイシャー・シリーズ 133268 実機レビュー|4810m防水+ノンオキシジェン技術で“深海と雪山”を制する一本
スーパーコピーアルプス最高峰・モンブラン(標高4810メートル)——
その名を冠するドイツのラグジュアリーブランド モンブラン(Montblanc)が、
2025年、驚くべき新作を発表した。
「グレイシャー・シリーズ ダイバー 4810m スペシャルエディション」(Ref.133268)。
その名の通り、4810メートルの水深に耐えるという、
まさに“山の高さ=海の深さ”という詩的なコンセプトを体現したダイバーズウォッチだ。
だが、この時計の真価は、単なる防水性能だけではない。
ノンオキシジェン技術、手作業による氷河模様ダイヤル、チタン製ケース——
極限環境を想定した数々の革新が、日常使いにも驚くほど快適な一本を生み出している。
■ モンブランと「4810」という数字の意味
モンブランのブランド名は、フランス語で「白い山」を意味し、
実際にはアルプス最高峰・モンブラン山(標高4478m)に由来する。
しかし、ブランドは創業以来、象徴的数字として「4810」 を採用。
これは、かつての測量による標高値(4810m)に敬意を表したものだ。
今回、この数字を防水深度(4810m)に転用したのは、
「山を登る者も、海へ潜る者も、極限に挑む精神は同じ」というメッセージの表れだろう。
■ ノンオキシジェン技術:極限環境への答え
このモデル最大の特徴は、ノンオキシジェン技術(Non-Oxygen Technology)の採用。
ケース内部を完全無酸素環境で組み立てることで、以下のメリットを実現:
結露の防止:急激な気圧変化(高山・深海)でも曇らない
部品の酸化防止:長期使用による劣化を大幅に抑制
排気バルブ不要:ヘリウムガス排出時に酸素が侵入するリスクを排除
💡 注目ポイント:
通常のダイバーズウォッチには「排気バルブ」が付くが、
モンブランは「ノンオキシジェン構造こそが真の信頼性」と判断し、
あえてバルブを省略。その分、ケースの一体感と信頼性が高まっている。
■ デザイン:氷河からインスピレーションを得た芸術品
▶ 手作業で仕上げられた「氷河模様」ダイヤル
深藍のダイヤルには、「グラッテ・ボワゼ」(gratté boisé)と呼ばれる
伝統的手法で氷河の流れを再現。
表面を特殊な工具で削り、光の反射で“氷が溶ける瞬間”を表現している。
この工程は通常のブラシ仕上げの3倍以上の時間を要するという。
▶ ブラックアルマイト処理ベゼル
ベゼル素材はブラックアルマイト処理アルミニウム。
極寒・塩害環境でも耐久性を発揮。
側面の環状凹槽デザインは、手袋着用時や暗所でも確実に操作可能。
▶ 夜光性能:深海でも視認性抜群
時針・分針・秒針先端、およびインデックスには、
ホワイト Super-LumiNova® を充填。
暗所では青白く発光し、深海でも瞬時に時刻を読み取れる。
■ 装着感:43mmでも驚くほど快適
ケース径:43mm
厚み:19.4mm
素材:ブラッシュ仕上げチタン(軽量かつ高強度)
重量:約110g(ステンレス比で30%軽量)
厚みがあるように見えるが、ラグのカーブが手首にフィットするため、
日常使用でも違和感は少ない。
むしろ、チタン特有の冷たさと軽さが、夏場の装着に最適だ。
■ 裏蓋:氷河を立体的にレーザー彫刻
裏蓋は密閉式だが、その中央には、
氷河の断面をイメージした立体彫刻が施されている。
レーザー加工後に酸化処理を施すことで、
自然なブルー・グレーのグラデーションを実現。
これは、単なる装飾ではなく、“地球の記憶”を封じ込めたアート作品だ。
■ ムーブメント:MB 29.29 自動巻き
振動数:28,800bph
動力:120時間(5日間)
精度:COSC(スイス公式クロノメーター検定)認定
長時間の動力と高精度を両立。
週末に外しても、月曜日まで止まらない実用性が魅力。
■ 編集部コメント:これは“道具”であり、“シンボル”でもある
モンブラン グレイシャー 133268は、
「ただ深く潜れるダイバーズウォッチ」ではない。
山岳探検家と海洋探査者の精神を一つにした、現代の冒険者のためのシンボルだ。
日常ではスーツの袖口から控えめに覗き、
週末には雪山や海へと連れ出す——
そんな“二面性”を持つ一本は、そう多くない。

ブレゲがなぜパイロットウォッチを作るに至ったのか。

ブレゲがタイプ XXをリバイバルさせ、当時の軍用/民生用のテイストを反映させたふたつのフライバッククロノグラフを発売したことはすでにご存知だろう。時計やムーブメントについての詳しいレビューは、すでに米国の同僚であるマークが執筆しているので、今回僕はプレス向けのツアーで巡ったフランスの航空博物館、およびそこで見た過去のタイプ 20/XXなどの展示を踏まえて、ブレゲによる航空計器の歩みについて触れてみたいと思う。

ル・ブルジェ航空宇宙博物館は、パリとシャルル・ド・ゴール空港のちょうど中間くらいに位置し、あのコンコルドの展示(しかも2機も!)で有名だ。19世紀の航空黎明期からの歴史が学べ、木や布で作られた飛行機や第一次世界大戦時の戦闘機、開発段階だった初期のヘリコプターにいたるまでがところせましと展示されている。そこにはあのアルベルト・サントス=デュモンが製作・搭乗したドゥモワゼル号や、ルイ-シャルル・ブレゲ製作によるXIなども含まれる。正直、現在の飛行機の姿とかけ離れているため、1900年代初頭の有人飛行というものがいかに先進で危険の伴う開発だったか、まざまざと感じさせられた。

ルイ-シャルル・ブレゲスーパーコピー(1880〜1955年)は、アブラアン-ルイ・ブレゲ(1747〜1823年)から5代目に当たる人物で、ブレゲ・アビエーションの創業者。時計製造から始まったブレゲが、最先端の産業だった航空関連の事業に進出しているあたり、フランスにおいてブレゲがいかに先駆的な会社だったかが伺える。思えば、ルイ・ブレゲはフランス海軍御用達時計師を務めており、1800年代にはマリンクロノメーターを開発していたし、その子孫も同じような役割を果たしていたことはむしろ必然だったともいえる。この話は、展示の写真とともに後半改めて触れるとして、まずはブレゲによるアビエーションウォッチを見ていきたい。

今回ル・ブルジェ博物館で見ることができたのは、新作のみならず第1〜3世代のタイプ 20/XXだ。積算計の計測時間が15分、30分と異なるツーカウンターのもの、3カウンター仕様になり回転ベゼルも追加されたものなど様々な仕様のものがあり、数年単位で技術が進歩していった様子がうかがえた。ブレゲは当時、腕時計とコックピットクロックの両方を製造し、1900年代初頭にはパイロットウォッチを製造しており、1930年代まで戦火のなかで軍への納入を続けた。ブレゲ一族が創業した時計製造会社は1954年にフランス海軍航空隊(Aéronavale)への正式サプライヤーとなり、それ以降にタイプ 20/XXという名の腕時計が製造され始める。軍からの要求により、すべての時計がフライバッククロノグラフと積算計、回転ベゼルを備えることとなった。

タイプ 20/XXは、第1世代が1953〜1970年、第2世代が1971〜1986年、第3世代が1995〜2020年と大まかに分けられている。第1世代が主に軍用だったのに対し、第2世代以降は民生品としての販売も広がりを見せ、スウォッチ・グループ傘下となる1999年以降には複数のコンプリケーションを搭載したタイプ XX/XXIを生み出すにも至った。

タイプ XX第1世代のNo.4100。1960年1月13日にフランス海軍航空隊に納入されたと記されており、合計で500本が製造されたうちの5番。3時位置には15分積算計が、9時位置にはスモールセコンドが配される。

フランス軍に納入されていたタイプ 20、No.7211。この個体は1955年11月16日納入で、1959年までのあいだに1100本が製造された。軍用品のためBreguetのロゴは見当たらない。3時位置には30分積算計が確認できる。

第3世代のタイプ XX トランスアトランティック Ref.3827。当時世界限定90本だけ製造されたプラチナモデル。この世代は1995〜2020年まで製造され、多くのバリエーションを生み出した。

原点回帰ではなく新しいタイプ XXのはじまり

2020年に製造を終えた第3世代から、一体どんな進化がもたらされるのか、多くの愛好家も発表の会場であるプティ・パレにいた関係者も固唾をのんでそのお披露目を待った。その答えは軍用と民生用のオリジナルの意匠を思わせるふたつの時計だったわけだが、少なからず落胆の声があったことも知っている。その理由の多くは日付表示の存在だったり、先代からの価格の上昇幅だったりしたわけだが、前者はまだこの時計を手に取っていない人の感想だろうと思う。そもそも僕は、日付の有無はそのデザインのされ方によって評価すべきと考えていて、今回のタイプ XXは十分に考慮されたものだと感じた。

わかっている、4時半位置が最も嫌われる日付表示の位置ということは重々承知だ。けれど、インデックスと異なるフォントが採用されて時刻や日付を見にくくさせることもなく、他の位置(例えば3・6・9時)でインデックスを潰したりカウンターのバランスを崩したりすることもない。位置に関してはノーチョイスだったように思えるが、それでも嫌という人は実機を見てそのバランスの取り方を観察して欲しい。さて、後者は現代のブレゲによる新しいフライバッククロノグラフが搭載されたことを思うと十分に納得できるものだろうと思う。

会場のプティ・パレは1900年のパリ万博のために建てられたもので、現在では美術館として運用されているもの。古代ギリシャ様式の荘厳な建築で、時計の発表にはいささか不釣り合いに思えた。けれどブレゲのタイプ 20/XXに対する誇りを改めて感じると、会の主役としてふさわしく思えるし、そもそもこの会場が使えるということ自体から、パリが栄華を誇った時代にブレゲが果たした役割がやはり大きかったのだと理解した。

ル・ブルジェ航空博物館
さて、最後にル・ブルジェの展示をお目にかけて終わろうと思う。黎明期の飛行機は実際に見るのが初めてで(正確にはここにあるものすべて初めて見たのだが、似たものを見たことがないという意味で)、ただただ言葉を失った。戦時中に用いられた戦闘機もその進化の過程を追うことができるし、その後1950年代に訪れるジェット旅客機の時代までを包括的に楽しめるので、航空ファンにとって垂涎の場所だろうと思う。そのすべてを掲載することはできないが、わずか50年ちょっとのあいだに凄まじい発展を遂げた航空史の一端を感じてもらえたら嬉しい(個人的にはコンコルドに注目!)。

冒頭に触れたが、ブレゲで5代目にあたりブレゲ・アビエーション創業者であるルイ-シャルル・ブレゲは、航空機用のコックピットクロックにとどまらず機体開発にも乗り出していた。第一次世界大戦は航空機が投入された最初の戦争であり、ブレゲ・アビエーションはブレゲ14という名の複葉機などを製造して貢献。戦後にはそうした戦闘機を航空貨物のために有効活用し、一方で航空科学に務めてヘリコプター開発なども勤しんだという。ブレゲは、世界が近代の扉を開き、その後のジェットエイジにつながっていく土台の一部を間違いなく築いたのだ。

エールフランスが運行していたコンコルドが2機展示されており、内部に入ることも可能。ブレゲ・アビエーションが元となった会社が航空貨物などを担うなかで合併を重ね、現在のエールフランス航空になった。

展示されているコンコルドは操縦席も眺めることができた! びっしりと詰まった計器類と、かなり狭い室内が印象的だった。

1975年12月22日、Air Servie Gabonに販売されたコックピットクロック。コンコルドに搭載されたものも同型のクロックだ。

コンコルドの計器類。中央にブレゲのロゴが入った計器がふたつ確認できる。

本記事のほとんどがフランス航空界にかかわる内容になってしまったが、航行に必要な計測をするうえでブレゲはフランスにおける紛れもないパイオニアなのだ。タイプ 20/XXを身につけるときに思い出す事実としてお伝えしたかったし、ブレゲは現在パイロットウォッチを製造する時計メーカーのなかでも指折りだと思う。クラシカルかつ上品な時計としてのブレゲとは違ったイメージを宿すタイプ 20/XXは、航空計器というツール開発に邁進していた、創業者の次の時代を想起させるアイコンなのだ。

ウブロ クラシック・フュージョン チタニウム リミテッド エディション

プレッピー・キッズと時計界の偏屈な反逆児をコラボさせたらどうなるか?

ウブロスーパーコピーは論争を巻き起こすことを恐れないブランドだ。派手なデザインからエッジの効いたマーケティング戦術、そしてオールスターのアンバサダーまで、ウブロはそのビジョンに妥協を許さず、時計業界の権威に保守的にならないことを恐れないのである。時計業界に身を置く私たちは、ウブロの最新作に目を奪われ、しばし見とれてしまう。そして同じように、私たち自身も彼らのようになりたいと思うことがよくあるのだ。

特別なコラボレーションが実現する可能性があるなか、我々はウブロとHodinkeeの共同プロジェクトに最適な方向性を決定する必要があった。ビッグ・バン? それとももっとワイルドなもの? 最終的に、実現不可能というだけでなく、まさに購入不可能なウブロについて考えずにはいられなかった。そう、誰も買えない時計だ。

2012年、ウブロは自動車整備業界からヒントを得て、顧客にプラスチック製のクォーツウォッチを提供し始めた。このサービスはウブロのアトリエでのみ利用可能で、時計そのものは購入することができず、文字盤には「Not For Sale」(非売品)の文字がはっきりと印刷されていた。しかしもちろん、独占的なサービスは需要を喚起するものであり、ウブロはルールを破って自分だけの時計を手に入れたいという顧客からの数え切れないほどの要望をかわしてきた。そして今、それが可能になった。まったく同じではないけれど。

ウブロの貸出用時計をクラシックにアレンジしたこのモデルは、決してウブロに返却する必要のない1本である。

この時計では、できる限り純正品にこだわり、いくつかの特別なアップデートを加えることで、独自のアレンジを加えたいと我々は考えた。オリジナルから離れ、Hodinkeeのエッセンスを感じさせる単色のグレーを採用。ラバーストラップは、ウブロのラグジュアリーに対する破壊的な影響力の決定的な要素であるが、プラスティックケースの代わりに、軽量なグレード5のマイクロブラスト加工を施したチタンを選択した。文字盤のレイアウトに変更はなく、アワーマーカーを省いたシンプルな時刻と日付、そして真っ赤な秒針が配されている。文字盤には6時位置のすぐ上に「Not For Resale」(再販禁止)の文字がある。

できるだけ多くの人に似合うようにと、直径38mm、厚さ9.85mmというユニセックスなサイズに仕上げた。ムーブメントには、パワーリザーブ42時間のスイス製自動巻きCal. HUB 1110を搭載。クラシック・フュージョン チタニウム リミテッドエディション for Hodinkeeは、100本のみ生産され、価格はすべて7900ドルだ。Hodinkee Shopでのみ手に入れることができる限定モデルとなる。

カジュアルにつけたり、ドレスアップしたり、お好きなようにどうぞ。すべてあなたのものだ。ウブロなのだから、ルールは破るためにあるのだ。

タグ・ホイヤーは、世界で最も認知された時計ブランドのひとつである。

流れが今年、直径39mmのタグ・ホイヤー カレラ “グラスボックス”が発表されたことを機に変わったかもしれない。そのことは、ここ数年で最高のタグ・ホイヤーとさえ呼ばれていることからもわかる。長年カレラを愛用者してきた私(ヴィンテージのカレラを数本所有)としては、かねてから実際に賞賛に値するのかどうか1週間着用してみたいと思っていた。

tag heuer carrera glassbox 39mm black
 表面的には、ホイヤーの伝統をやりすぎ感なく受け継いだ、程よいサイズのモダンな時計に見える。しかし、私はこのカレラ グラスボックスが一体何なのか、そしてタグ・ホイヤーの方向性にとってどのような意味を持つのか、さらに深く掘り下げてみたいと思った。タグ・ホイヤー カレラ グラスボックスの39mm、ブラックの新作とともに、A Week On The Wristをお届けしよう。

カレラ略史
heuer carrera chronograph history
タグ・ホイヤースーパーコピーn級品が、カレラを発表したのは1963年のことだ。60年代に製造された手巻き式の初代カレラは、私のお気に入りのクロノグラフのひとつである。ジェームズ・ステイシーの言葉を借りれば、1本筋の通った純粋なクロノグラフであり、それ以上でもそれ以下でもない。

Reference Points:ホイヤー ヴィンテージカレラ 歴代モデルを徹底解説

2023年初め、40本以上のカレラを取り上げたReference Pointsで、ホイヤーのヴィンテージカレラについて深く掘り下げた。そのストーリーは、手巻き式のカレラから始まる。詳しくはこちらをご覧いただきたい。

 ジャック・ホイヤーはカレラをデザインし、伝説的なレース“カレラ パナメリカーナ”にちなんでこのモデルを名付けた。彼が我々に説明してくれたように、この時計は最大限の視認性を念頭に置いてデザインされた。外側の目盛(アウタースケール)の長さや太さに至るまで、すべてにおいて視認性が優先されている(詳しい説明はリンク先の動画をご覧いただきたいが、“3分の1ルール”がその肝となっている)。ホイヤーはまた、風防を固定し、防水性を高める小さな外側のリング、テンションリングの使用権を獲得したばかりだった。つまり、ホイヤーはクロノグラフのアウタースケールをテンションリングに加えたことで、大きくてすっきりとしたダイヤルを実現することができたのである。

 カレラは、同時代のモデル、すなわちオメガ スピードマスター、さらにはロレックス デイトナと多くの共通点があった。デイトナとカレラはともにバルジュー72を採用し、ダイヤルはシンガー社製であった。これは3レジスターのレイアウト、アワーマーカー、フォントが似ていることに起因する。よく見ると、これらのディテールの一部はグラスボックスにも採用されている。カレラは常に私のお気に入りだ。デザインはすっきりしているし、選びきれないほどバラエティに富んでいるし、ホイヤーのカーレースとの結びつきは実に深い。

tag heuer carrera 2447 nst
ホイヤー カレラ Ref.2447 NST(“ボルボ”ダイヤル)が、新作カレラ グラスボックスのインスピレーションとなったことは、Reference Points:ホイヤー ヴィンテージカレラ 歴代モデルを徹底解説に詳しい。

heuer carrera 2447n
オールドカレラ Ref.2447Nと...

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...かつて私が所有していたRef.7753Nは、カレラに対する私の愛を育むきっかけとなった。

 おそらく最も重要なのは、これらのヴィンテージカレラが、ロレックスやオメガの同種のモデルよりもはるかに手頃であるということだ。ジェフ・スタイン氏がOn the Dashで正確に解説しているように、聖杯ともいうべきカレラは何本かある。インディアナポリスでインディ500を観戦しながら育った私としては、スピードウェイの翼と車輪のロゴが入ったホイヤーは個人的なお気に入りだ。しかし、このような傑作でさえ、オークションの開催日によっては5万ドル(日本円で約750万円)かそれ以上にはならない。まともなヴィンテージデイトナをその値段で探すことは不可能だろう。私は何年ものあいだ、ヴィンテージカレラを何本か所有してきたが、今でもお気に入りのヴィンテージウォッチのひとつである。直径36mmのケースはコンパクトだが、ポリッシュ仕上げの長いラグが手首に独特のエレガントな存在感を与えてくれる。タグ・ホイヤーが現代のカレラでこのバランスを再現するのを待ち望んでいたことは言うまでもない。

tag heuer carrera glassbox 60th anniversary
2023年初めに発表された60周年記念カレラは、初代39mm “グラスボックス”を使用した最新のモデルである。

 カレラという名は60年代に遡るが、タグ・ホイヤーは2015年に“グラスボックス”を発表した。39mmケースの新しいドーム型サファイアクリスタル風防は、あのヴィンテージカレラのドーム型プラスチック風防を思い起こさせるデザインだった。2015年から2023年まで、ホイヤーは39mmのグラスボックスケースを8つのリファレンスに使用したが、それらはあくまで限定モデルだった(ダートとスキッパーのふたつはHODINKEE限定モデルだった)。6時位置の“Heuer”のみのロゴが示すように、これらは通常、歴史的なデザインを直接参照したものであった。これらの限定モデルには、ちょっとしたバグも共通して存在した。真正面から見るとタキメーターが見えにくいのだ。だが、安心して欲しい。今回は違う。

 カレラ誕生60周年にあたる2023年、タグ・ホイヤーは第2世代の39mmグラスボックスを発表した。最も重要なのは、第1世代のグラスボックスとは異なり、限定モデルではなく通常生産モデルであるということだ。

スペックシート
tag heuer carrera glassbox 39mm
私の16cmの手首に装着されたカレラ グラスボックス。

アップデートされたタグ・ホイヤー カレラ“グラスボックス”は、直径39mm、ラグからラグまでの全長は46mm、厚さ14mmだ。ベゼルレス構造で、グラスボックスの風防はミドルケースに直接はめ込まれている。ラグはポリッシュ仕上げ、ミドルケースはサテン仕上げが織りなしている。このサイズ感は装着感のよさに直結しているのだが、欠点がないわけではない(それについては後述する)。ダイヤルは窪んだ形状で、アウタースケールはダイヤルのスロープのかかった部分に、数字は上部に配置されている。これは特に斜めから見ると、ドーム型風防を埋め尽くすような視覚効果をもたらしている。空白部分をどうするかという“課題”に対するグラスボックスのデザインが提起した奇想天外な解ではあるが、1週間を通じて私を圧倒的に魅了した特徴である。これまでのグラスボックスダイヤルのいずれとも異なるが、初代カレラに3D効果を与えたオリジナルのリテンションリングを現代風にアレンジしたように感じられる。一般的なテーマとして、タグ・ホイヤーは新しいグラスボックスのために伝統的なインスピレーションをふんだんに取り入れたものの、やり過ぎ感はいささかも覗かせていない。

tag heuer carrera glassbox dial
グラスボックスのスロープ状ダイヤルは、私がほかの時計で見たことのない類のものだ。

 ブラックのカレラ グラスボックスは、快適なパッド入りレザーストラップを装着し、パンチング加工が施され、昔のレーシングストラップを思い起こさせるものだ。ストラップは20mmから18mmへとテーパードがかかっており、ダブルセーフティプッシュボタン付きフォールディングクラスプで取り付けられている。パッドが入って厚みがあるため、フォールディングクラスプに通すのは少し難しいが、歯間フロスを扱える程度の器用さがあれば、このクラスプのサイズを調整することは可能だ。ストラップはカレラのレースのコスプレ感をわずかに感じさせるものの、それはそれでいい。時計、特にヴィンテージウォッチというものは、とにかくコスプレ的要素に溢れたものなのだから。

blue dial carrera glassbox 39mm 2023
ブルーダイヤルのカレラは、よりモダンな雰囲気がある。

 私はブラックダイヤルを選んで1週間を過ごしたが、よりモダンな印象のブルーダイヤルもある。ブルーダイヤルを好む人(ダニー・ミルトンと読み替えて欲しい)がいるのはわかるが、私は6時位置のデイト窓に割って入るスモールセコンドがどうしても好きになれなかった。

 ブラックダイヤルバージョンは、ホイヤーの伝統からさらに多くのヒントを得ており、Ref.2447NST直系のブラックダイヤルとシルバーインダイヤルを備えた逆パンダ仕様となっている。針とアプライドアワーマーカーの上の夜光プロットには“フォティーナ(フェイク・パティーナ)”風夜光が塗布されている。私はこの夜光塗料の控えめさに違和感を覚えなかった。針の中央にはブラックストライプが走っているのは、視認性を高めるために同様の加飾が追加された初代カレラの第2世代を思い起こさせる。インダイヤルは、シンガー社が製造した初代カレラのダイヤルをほうふつとさせるフォントと相まって高度に再現されている。

tag heuer carrera glassbox 39mm thickness
厚さは14mmだが、約3mmは“グラスボックス”風防によるものだ。

 もちろん、デイト窓の配置についても触れなければならない。デイト窓は12時位置にあり、ダイヤルのほかの部分と比較的うまく調和している。しかし、それゆえにクロノグラフ針が帰零すると、デイト窓が部分的に遮られ、読みづらくなるのである。もしデイト窓をあまり好まないのであれば、これを逆にポジティブに捉え、この時計を実質デイト窓なしのモデルとして解釈することもできよう。批判的な(そしてより現実的な)見方としては、基本的にデザイン上の欠陥というものだ。

 おもしろいことに、ホイヤーは60年代にダート Ref.3147で初めてカレラにデイト窓を採用した際、同じように12時位置の上に配置した。ホイヤーはすぐにこの視認性の欠陥に気づき、デイト窓を9時位置に移動させ、愛好家たちに愛され、スキッパーとダートのHODINKEE限定モデルのインスピレーションとなった、現在のダートを作り上げたのである。時には、過去の失敗から学び漏らすこともある。

tag heuer carrera glassbox on wrist
 先代の39mmグラスボックスには、古い“Heuer”のロゴが使用されていたが、新世代のグラスボックスにモダンな“TAG Heuer”ロゴが入っているのを見たときは嬉しかった。これはヘリテージモデルではなく、初代カレラを徹底的に現代的にアレンジしたものだ。タグ・ホイヤーが作るべくして作った時計なのだ。タグ・ホイヤーは40年近い歴史を持つ。一方では、プラズマ・トゥールビヨンのような最先端の時計(タグはアヴァンギャルドの頭文字から構成される)を製作し、他方では、限定モデルのヘリテージ・リメイクで時計愛好家を満足させようとしている。カレラ グラスボックスは、タグのこのふたつの側面のバランスを見事に取っている(マリオカートとのコラボレーションが、なぜか私にも同じように響いたことを認めよう。なぜなら、タグがレースの伝統というものをもっと気楽に捉えていることを示しているからだ)。

 完璧ではないが、カレラ グラスボックスはタグ・ホイヤーにとって正しい方向への大きな1歩である。これまでのグラスボックス限定モデルの成功をもとに、現代の消費者にふさわしいカレラ グラスボックスを作り上げたのだ。

「私たちは、(これらの時計が)ヴィンテージモデルの復刻版とみなされていることで、可能性が狭められていると感じていました」と、ブランドCEOのフレデリック・アルノー氏は、今年初めに新しいグラスボックスを発表した際に、初代グラスボックスについて語った。「このモデルを現代らしい時計にするために、どのように進化し続けることができるだろうか? と自問自答したのです」

tag heuer carrera caliber th20-00
カレラ グラスボックスのCal.TH20-00は、コラムホイール式クロノグラフと垂直クラッチを備えている。

 カレラ グラスボックスの内部には、自社製キャリバーTH20-00が搭載されている。2万8800振動/時(4Hz)の振動数と80時間のパワーリザーブを誇る、素晴らしい自動巻きクロノグラフムーブメントだ。この点については競合モデルのセクションで説明するが、このムーブメントはクラス最高のものであり、この価格帯では比類のないものである。Cal.TH20-00は、タグ・ホイヤーが2017年に発表したキャリバーホイヤー02の次世代型ムーブメントである。コラムホイールと垂直クラッチ機構を備え、まさに高級自社製クロノグラフムーブメントに求められる機能を備えている。ムーブメントはシースルーケースバック越しに眺めることができる。このムーブメントに施された工業的な仕上げはともかく、コラムホイール(クロノグラフ機構のオン/オフを担うパーツ)が作動しているのを眺めるのは、いつ見ても楽しいものだ。

 垂直クラッチにより、プッシュボタンを押したときのクロノグラフの挙動はスムーズだ。バターのような滑らかさとまではいかないが、クロノグラフをスタートさせるときの反動の感触は満足のいくものだ。

ア・ウィーク・オン・ザ・リスト
tag heuer carrera glassbox black dial 39mm
tag heuer carrera glassbox 39mm
tag heuer carrera glassbox 39mm wristshot
AWeek On The Wristのコンセプトは、レビュアーが朝から晩まで、カジュアルからドレススタイルまで、丸7日間時計を着用し続けてその感触を確認するというものだ。毎晩6時にタキシードを着るという儀式を体現したいのは山々だが(俺を一体誰だと思っている?農夫か?)、ボタンダウンのシャツとスラックス以外の服を着ることはない。しかし、カレラ グラスボックスは、どこにでもつけて行けるモダンなスポーツクロノグラフとして、その期待に応えてくれる。ヴィンテージのカレラが欲しいのなら、その代わりに現行カレラを買えばいいのだ(2レジスターのカレラなら、グラスボックスとほぼ同じ値段で手に入るだろう)。また、これは先代のグラスボックスや90年代のCS3110のような復刻版ではない。これは完全にタグ・ホイヤーの現行モデルであり、着用にあたり、特別な配慮は必要ない。

 最大の疑問に答えよう。厚さはそれほど問題ではない。厚さは14mmで、約3mmはドーム型風防によるものだ。角ばったラグ、より正確にはラグの長さと直径の比率(という物差しがあるとすれば)には少しがっかりさせられた。説明しよう。初代カレラは直径36mmだが、ポリッシュ仕上げの長いラグのおかげでラグからラグの全長は約45mmだ。大胆だがエレガントで、カレラは洗練された手首の存在感を与えている。直径39mmとラグからラグの全長46mmのカレラ グラスボックスは、それに比べると短く窮屈に感じられる。

tag heuer carrera glassbox dial macro
 しかし、現代のグラスボックスとヴィンテージのカレラを比較するのは現実的ではない。それはさておき、事実は変わらない。この時計の装着感は素晴らしい。コンパクトだが、ベゼルレスで、ダイヤルにスロープが設けられたことで、より大きく感じられる。ホイヤー カレラは完璧な“ドレスクロノグラフ”であり、レース会場でも、その夜のブラックタイの授賞式でも着用できる時計だった。タグ・ホイヤー カレラ グラスボックスは、真のスポーツクロノグラフのように感じられる。タキメータースケールがダイヤルより高く配置され、クロノグラフ機能が文字どおり前面に出ているからだ。Cal.TH20-00を内蔵するグラスボックスの性能は折り紙付きだ。

 ジャック・ホイヤーが求めたとおり、視認性は抜群だ。先代のグラスボックスの視認性の問題は、新しいダイヤルとベゼルの一体化のおかげで解消されている。メインダイヤルの上に配置されたトラックにより、クロノグラフとしての機能は特に優れている。

tag heuer carrera glassbox thickness
 ダイヤルの窪んだ形状は、ダイヤルの端に向かって上方に傾斜し、風防を埋め尽くしている。ダイヤルは、例えば60周年記念モデルのカレラと比べると確かに賑やかだが、この時計のインスピレーションは、Ref.2447NSTを直系としており、それがアウタースケールで少し賑やかな印象をもたらしている。その狙いは、初代カレラの核となる要素に新たな解釈を加えた、これらの復刻版よりも野心的なものである。角度によっては、タキメータースケールそのものがサファイアベゼルの一部であるかのように錯覚する。インダイヤルは、60年代を彷彿とさせるフォントと円形のシボ加工で、特によく表現されていると感じる特徴だ。

 この斬新で素晴らしく、混乱させるような目の錯覚を生み出す風防とスロープの設けられたダイヤルの組み合わせのおかげで、私はダイヤルから目が離せなかった。仕様上はブラックとシルバーのクロノグラフダイヤルということだが、それ以上のものがある。

競合モデル
 カレラ グラスボックス(希望小売価格 税込80万8500円)は、価格だけを見れば、競合相手は数多い。ロンジン、チューダー、オメガなどは、75〜100万円の価格帯で堅実なクロノグラフを提供している。ここでは、カレラ グラスボックスと競合するいくつかのモデルを紹介しよう:

ロンジン スピリット クロノグラフ:税込49万8300円
チューダー ブラックベイ クロノ:税込72万500円(ブレスレット仕様)
タグ・ホイヤー グラスボックス:税込80万8500円
オメガ スピードマスター ムーンウォッチ:税込102万3000円(ストラップ仕様)
IWC パイロット41 クロノグラフ:税込108万9000円(ストラップ仕様)
ブライトリング プレミエかトップタイム:税込100万円前後
 このリストを見れば、どれもカレラ グラスボックスのスペック、デザイン、価格を完全に凌駕するものではないことがわかるだろう。どういうことか、詳しく見てみよう。

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ

omega speedmaster 2021
スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ コーアクシャル マスタークロノメーター クロノグラフ 310.30.42.50.01.001

 スピードマスター ムーンウォッチのいわゆる欠点は、技術的に言えば、カレラ グラスボックスには及ばないということだ。手巻きで50m防水しかなく、デザインは1970年代からほとんど変わっていない。しかし、見方を変えれば、これは欠陥ではなく特徴である。オメガは長年にわたって一貫してスピードマスターを改良しており、最近では2021年に改良が施されている。それは決して流行遅れでもなければ、生産終了でもない。ある意味、これはタグ・ホイヤーがこの50年間、カレラがやれたかもしれない、いや、やるべきだったかもしれないことなのだ。

 マスタークロノメーター スピーディプロは、ストラップ仕様が税込102万3000円から、ブレスレット付きは風防の材質(ヘサライト/サファイア)によってもう少し高くなる。スピードマスターと同列に扱われるカレラの通常生産モデルが存在するという事実は、タグ・ホイヤーがこの1本で、いかに大きな飛躍を遂げたかを示している。確かに、もしあなたが自分のウォッチボックスに加えるモダンなクロノグラフを1本選ぶのであれば、私はおそらくどんな時でも、カレラ グラスボックスよりもスピードマスターを勧めるだろう。しかし、ある種の人にとっては、タグ・ホイヤーは他とは異なる興味深い選択肢を提供してくれる存在なのだ。

チューダー ブラックベイ クロノ

tudor black bay chrono
 この価格帯で比較をしたときに必ずと言っていいほど登場するのが、チューダーである。ブラックベイ クロノグラフはブレスレット仕様で税込72万500円だが、カレラ グラスボックスよりサイズが大きい(直径41mm×厚さ14.5mm)。このモデルはムーブメントにMT5813を使用しており、基本的な構造はブライトリングB01のチューダー仕様である。つまり、チューダーにとっては自社製ムーブメントではなく、スペックもTH20-00とは一致しない。一方、今年ヘリテージクロノグラフを生産終了し、その後、自社製ムーブメントを搭載したOnly Watch(現在は延期)向けのゴールドケースの“ビッグブロック”を発表したため、チューダーの次世代ヘリテージ・クロノがどのようなものに進化するのか、熱心なファンが待ち望んでいる。

ロンジン スピリット クロノグラフ

longines spirit chronograph
 ヘリテージにインスパイアされたロンジンの多くのモデルが好きだが、クロノグラフはまだどれもピンとこない。ロンジンのクロノグラフは、価格(75万円以下)で優れている反面、スペックで劣ることが多い。スピリット・クロノグラフは42mmとやや大きめで、新作スピリット・フライバックは17mmとド厚めだ。

その他の競合モデル

longines spirit chronograph
プレミエ ヘリテージ B09 クロノグラフ 40 シルバーダイヤル 18KRG

 ブラックベイ クロノに使用されているブライトリングのキャリバーB01について触れたが、技術的な観点から見ると、おそらくTH 20-00に最も近い競合相手であろう。ブライトリングは多くのコレクションに自社製キャリバーを採用しているが、いずれもリーズナブルな代替品とするには少々高価すぎる。ナビタイマーB01は税込116万6000円から、プレミエB09とトップタイムB01はミニマルでミッドセンチュリーらしいデザインという点で素晴らしい比較対象だが、それぞれ税込100万円前後からとなっている。また、ハブリング²が100万円以下で超絶クロノグラフ(そしてスプリットセコンドまで)を製造していることも、もし手にする機会があるのであれば、言及しておく必要がある。

 また、競合モデルとして挙げるには高価すぎる IWC パイロット41 クロノグラフはストラップ仕様が税込108万9000円から(IWC ポルトギーゼは税込117万7000円から)、ゼニス エル・プリメロ クロノマスター オリジナルはストラップ仕様が税込115万5000円から。最近モデルチェンジした税込197万4500円のロレックス デイトナに到達するまで、このまま市場価格の昇順に列挙していくことも可能だが、そろそろ話題を変えてもいい頃合いだろう。

 もちろん、これはすべてあなたが地元の正規代理店に立ち寄って、新品を入手することを前提としている。私たちの予算を超えるこれらの時計の多くは、中古であればより手頃な価格で見つけることができる。その先には、90年代のチューダー クロノグラフの話題も出てくるかもしれないが、それはまた別の種類の話になるだろう。

毎年恒例となったグランドセイコーの横浜髙島屋限定モデルが今年もこの秋に発売される。

昨年のモデルはグランドセイコー スポーツコレクションのパワーリザーブ付きGMTウォッチをベースとしていたが、2024年モデルでは1967年に発売されたグランドセイコー史上初の自動巻機械式モデル、62GSを現代的にアレンジした62GS現代デザインモデルをベースとし、ダイヤルカラーをアレンジした。デザインテーマは横浜スカイブルー。朝日が輝く横浜の空の爽やかなブルーをダイヤルにあしらい、朝方の横浜の空にかかる雲、横浜港を象徴する船舶や橋梁の白からインスピレーションを得たという白のGrand Seikoロゴや機能表示、目盛り、そして秒針が特徴だ。


グランドセイコー ヘリテージコレクションの62GS現代デザインには、スプリングドライブムーブメントを搭載したモデルやブライトチタンを外装に用いたやや小ぶりなモデルなど、いくつか種類があるが、本作は40mmのステンレススティールモデルがベースとなっている。直径40mm、厚さ12.9mmのケースに収まるのは自動巻きCal.9S85。精度の要となるパーツを素材から見直し、高振動に必要なトルクと最大巻上時約55時間という実用的な持続時間を実現した2009年に登場したロングセラーの自動巻きムーブメントで、動力ぜんまい、ひげぜんまい、脱進機に独自の革新的な技術を採用し、職人の手による微細な調整によって高精度を実現する。3万6000振動/時のハイビートで刻まれるダイナミックな秒針の動きも特徴だ。Cal.9S85の詳細は公式サイトでも紹介されているので、ロレックススーパーコピースペックについてはそちらもぜひ参考にしていただきたい。

 既存のヘリテージコレクションの62GS現代デザインにもブルーのダイヤルを持つモデル(SBGH273)はあるが、そちらはブルーといっても深い藍色のダイヤルを持ちシックな印象だが、前述のとおり、本作では朝日が輝く横浜の空に着想を得たというライトブルーのダイヤルによって非常に爽やかな印象を与える。62GS現代デザインモデルでは、ザラツ研磨によって実現したシャープな多面体からなるケースもとても目を引くが、色鮮やかなダイヤルはそれにも負けない存在感を備えている。

 既存の62GS現代デザインモデルでもシースルーバック仕様で、ガラス中央部分にブランドのシンボルでもある獅子のモチーフが印象的なグランドセイコーロゴがあしらわれているが、本作は既存のゴールドカラーではなく濃いネイビーカラーでプリントされている。本作にはGSロゴが入ったワンプッシュ3つ折れ方式バックルを備えたブルーステッチ入りのホワイトレザーストラップが付属し、好みに合わせてSS製ブレスレットと付け替えることができる。

 本作はモデル名にもあるように横浜髙島屋でのみ販売される限定モデルで、2024年の横浜髙島屋65周年にちなんで65本限定となっている。価格は92万4000円(税込)で、発売は10月18日(金)を予定しているが、8月21日(水)~ 27日(火)の抽選販売申込期間に申し込みをして当選した人だけが購入可能な方式を取っているため、欲しい方は何はともあれ、まずは抽選に申し込みをする必要がある。

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ファースト・インプレッション

横浜髙島屋との限定モデルは過去にもグランドセイコーのさまざまなモデルをベースに独自のダイヤルアレンジを施したモデルが作られてきたが、久々にベーシックなモデルがベースに選ばれたということが筆者にとっては印象的だった。個人的にはベーシックなモデル(と言っても、3万6000振動/時の高振動ムーブメントを搭載したメカニカルハイビート36000がベースなので、ベーシックと呼ぶのはいささかはばかられるが)がベースとなったことは、歓迎すべき大きなポイントだ。


 機能的には時刻表示と日付表示のみとシンプルなだけに、きわめてダイヤルの存在感が際立っているように感じられる。特に、見る環境で表情が変わるダイヤルの質感は、筆者の目にとても印象的に映った。屋外など太陽光が当たる環境では、ダイヤルに施された繊細なサンレイ仕上げとともに針やインデックスが光を受けてキラキラと輝き、まさに空を切り取ったような爽やかなライトブルーの色味を見せる。一方、少し日陰に入るとサンレイ仕上げの効果は抑えられるものの、落ち着いたブルーと立体的な針やインデックスがダイヤルにメリハリを与え、どことなく力強い雰囲気を与えていた。このダイヤルの表情の変化は思わずダイヤルに見入ってしまうほど、この時計の代えがたい魅力となっている。


 それだけでも十分に魅力的だが、さらによかったのが付属のレザーストラップの存在だ。ホワイトカラーのレザーストラップは普段なら自分で手に取ることはない色味だが、ややパステルがかった本作のライトブルーのダイヤルにとてもマッチしており、ブレスレットの状態とはまた異なる爽やかさを時計に与えてくれた。よりカジュアルな雰囲気で時計をつけたいというときには、ぜひともこの付属のレザーストラップにつけ替えてみて欲しい。同じ時計とは思えないほど、印象が大きく変わるはずだ。


 できる限り表情の変化を伝えられるように写真を撮影したつもりだが、やはりその絶妙な変化は実機で確認するのが一番だ。前述のとおり、本作は8月21日(水)~ 27日(火)の抽選販売申込期間に申し込みをして当選した人だけが購入可能な抽選販売方式を取っている。横浜髙島屋1階 正面特設会場では本作のサンプルを手に取ることができるほか、新作や日本の自然の移ろいにインスパイアされたほかのコレクションなど、豊富なラインナップと比較しながら購入を検討することができる。気になる方は店舗に足を運んでサンプルを確認の上、申し込んで欲しい。フェアの詳細は以下のとおりだ。

【グランドセイコー フェア】
■期間: 2024年8月21日(水)~ 9月3日(火) まで。 ※抽選販売申込期間は8月27日(火)まで。横浜髙島屋1階 正面特設会場でのみ受付。
■購入特典: グランドセイコーをご購入の先着20名様にオリジナルノベルティをプレゼント
■場所: 横浜髙島屋1階 正面特設会場は8月27日(火)まで、5階ジュエリー&ウオッチサロンは9月3日(火)まで
■TEL: 045-311-5111(代表)

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基本情報
ブランド:グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名:ヘリテージコレクション メカニカルハイビート36000 横浜髙島屋限定 2024(Heritage Collection Mechanical highbeat 36000 Yokohama Takashimaya Limited Edition 2024)
型番:SBGH361

直径:40mm(ラグからラグまで47mm)
厚さ:12.9mm
ケース素材:ステンレススティール
文字盤色:横浜スカイブルー
インデックス:アプライドバー
夜光:なし
防水性能:10気圧(日常生活用強化防水)
ストラップ/ブレスレット:SS製ブレスレット、交換用ホワイトレザーストラップが付属

ムーブメント情報
キャリバー:9S85
機能:時・分表示、センターセコンド、3時位置に日付表示
直径:28.4mm
厚さ:5.9mm
パワーリザーブ:約55時間
巻き上げ方式: 自動巻き(手巻つき)
振動数:3万6000振動/時
石数:37
追加情報:平均日差+5~-3秒(※)

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