月松みたいな話(ジパング)
チョット前に書いて友人に押し付けた小説ともSSと言うのもおこがましいモノです。
当時かなり自分の中で月松フィーバーでして、下手ながらも書かないと気がすまなかったんですな。
なんだか恥ずかしいので読み返してません。(そんなものUPしていいのか)
うん・・・いろいろ無茶苦茶やと思います・・・;題とかはつけてないです。

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角松をこの病院に入院させて一週間が経った。
意識も二日前に戻って、容態も安定している。
本当は、角松の意識が戻ったら、帰還命令が出たことと、
矢吹少佐と草加のことを告げてさっさと上海に戻るつもりだった。
でも、私はまだ病院(ここ)で角松の世話をしている。

「あんた、無精髭似合わないな」
そう言われた角松はきょとんとして如月を見た。
確かに角松の顔には無精髭が生えていた。
「そりゃ、一週間も放置してるからな。俺もあんまり好きじゃないが、動けないんだから仕様がない」
そう言って角松は少し笑った。
如月は、少し考えるような顔をして、すっと席を立ち病室を出ていった。
掴めん男だ。
まぁいい。帰ってくるまで少し休もう。

そうして目を閉じていると、扉が開く音が聞こえた。
「角松?寝たのか?」 如月だった。
「いや、起きてるよ」
あんた、気付かないうちに寝るからな。
そう言って呆れたような表情をする如月の手にはカップと剃刀が握られていた。
カップの中には、メレンゲみたいな泡が見える。
「…あんたが剃ってくれるのか?」
「あんたが看護婦の方がいいって言うなら、呼んでくるが」
「いや、お願いするよ。如月中尉」

「もう終わるぞ」
角松の肌に残った泡を手拭いで拭きながら如月は角松に声をかけた。
しかし、返事は帰ってこない。
見ると、角松は静かに寝息を立てていた。
「顔剃られててよく寝られるな…」

急に、米内閣下からこの仕事の話を持ち出されたことを思い出した。
『話の途中で寝られてしまってね。僕が起きたときはもういなかったけど。余程疲れてたんだろうね』
最初閣下からこの話を聞いたときは驚いた。米内閣下の前で、自宅で眠ってしまうなんて。
おまけにそのことを閣下がとても楽しそうに話してた。まるで自分の子供のことみたいに。
「どんな男か気になってたが…」
予想以上の男だった。何もかも。

現に、ただの寝顔にこんなに心が乱されている自分がいる。
思ったよりまつ毛が長いだけ。思ったより寝顔が幼く見えるだけ。
それだけなのに。
気付いたら唇を寄せていた。
寝顔を見るのはこれが初めてじゃないのに。今日はどうかしている。
「寝込みを襲うなんて…私らしいな」
そう呟いて、如月は剃刀を入れたカップと手拭いを持って、病室を出た。

生真面目な男だから、こんな事を悟られちゃいけない。
溥儀の事も草加の事も自分の責任だと思っているだろうから。
これ以上角松に負担をかけるわけにはいかない。
…そうだな、角松が目覚めたら、何食わぬ顔で林檎でも剥いてやろう。


…おわります。スイマセン。

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んー・・・一応、読み返してみました・・・何やってんだろ、如月。つーか、何かいてんだろ、私・・・。

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