「は、あ、あ…も、苦し…」 いつまでも軽い絶頂が続く状態にツナは根を上げた。 上目づかいに潤んだ瞳に見上げられて、獄寺のペニスが更に質量を増す。 「そろそろ中に欲しくなりましたか?」 ツナはハッとして俯く。具体的にどうして欲しいと思っていたわけではなかった。 だが、この満たされない疼きは、きっとそうなのだろう。 認めたくはなかった。金で買われて否応なく犯された男に抱かれたがっているなどと。 「ちが…」 「本当に?」 ツナの花弁をいじっていた獄寺の手が離れる。 そのままツナの体を離してしまった。 「え…」 また放り出されるのかと、ツナは無意識に縋るように見つめながら瞳を揺らした。 そんな目で俺を見るから…俺は止まらなくなるんですよ… 獄寺は今度正面からツナを抱きしめると、そのまま仰向けに布団に倒れこんだ。 ツナが獄寺を押し倒しているような体勢になる。 「さ、10代目」 「…あっ!」 触れさせられた熱いものが獄寺のペニスだと分かってツナは慌てて手を離した。 「先程、お教えしたでしょう?ぬるぬるになってる貴方のあそこに、俺のものを挿れて、 もっと気持ちよくなってください。俺のも濡れてるから、すんなり入りますよ、もう何度も入れましたしね」 「や、やだっ!」 ツナは顔をそむけた。 こんな状況だというのに、その仕草はどこか子供っぽく可愛らしかった。 「じゃあずっとこのままですよ」 子供に言いきかせるような物言いで笑う獄寺もどこか無邪気な子供のようだった。 ツナは不意に、まだほんの子供の頃の事を思い出す。 自分も獄寺も五歳くらいだったろうか。その頃から獄寺はツナに仕える、という態度をとっていたが、 たまに普通に遊ぶ時もあった。 ある時、近所の子供達も交えて遊んだ“花いちもんめ”。 ツナが呼ばれて獄寺の手を離した時、獄寺は癇癪を起こして(ツナにはそうとしか見えなかった) ツナを呼んだ相手とケンカになった。 あの頃から感じていた獄寺の自分への独占欲。 それがこんな最悪の形で爆発するなんて。 続 |