「んン…ん!ンっ!」 ツナの着ているスウェットの下から、シルバーリングの沢山はまった骨ばった男らしい手が侵入してきて、 ブラを押し上げ、乳房を弄ってきた。 尖りきった乳首を指と指の間に挟まれ、硬くなったタコで擦られて、ツナは震える程感じてしまう。 「10代目ぇ…」 おまけに耳元で呟かれた熱くて切ない呼び声に、ツナはじゅんと股間を濡らしてしまった。 我慢出来そうにない。 獄寺が今すぐここでツナを抱いてしまいたいように、ツナも獄寺に今すぐここで抱かれてしまいたくなっていた。 電車という異様な空間の中で、二人はのっぴきならない程互いに欲情していた。 獄寺がその熱い息をツナのうなじに吹きかける度、ツナもピクピクと震えて口元を押さえる獄寺の左手に 溜め息を零してしまう。 (ああ…あっ!あっ!あぁん…だめ…気持ち、いいよぉ…!) 誰にも気付かれてはいないとはいえ、周りは見知らぬ他人ばかりの中で、乳房を揉まれる快感に気が狂いそうになる。 「10代目の乳首、おしゃぶりみてーにピンピンに勃っちゃってますよ…。興奮してるんですか?」 分かりきったことをツナの耳元で小声で囁いてくる獄寺を、ツナは首を捻って潤んだ瞳で見上げた。 口を塞がれているのでこのどうしようもない肉体の疼きを目で訴える。 「…つか、俺もすげー勃起してますけど」 すると獄寺も切なそうに笑って、スカート越しにぐりぐりと股間を押し付けてきた。 その熱さと硬さにツナは驚くよりも先に陶酔してしまう。 早くこれに貫かれたい。思って、ツナの方からも尻を振って爆発寸前の獄寺のペニスに下半身をこすりつける。 「ぅ…!」 刺激に、獄寺の右手が一瞬、ツナの口元から外れた。 「獄寺くうん…ぁん…」 「10代目…」 欲情にとろけたツナの甘い声を聞いて獄寺の瞳に剣呑な光が宿った。 雄の顔をして獄寺は手早くベルトをかちんと外すとジッとジッパーを下げて用を足す要領で ギンギンな勃起したペニスを取り出した。 そしてすかさず再びツナの口元を塞ぐと、ツナのスカートを少しばかりたくしあげて足と足の間に侵入した。 「んふぅ!」 獄寺のペニスの熱さ、硬さを太ももの間に感じてツナはくぐもった声をあげた。 さらにペニスはツナのぐちゃぐちゃに濡れたパンティに水平に寄り添ってくる。 (ああ…!嘘…こんな…ところで…) しかし獄寺はツナがためらう前にペニスをずっずっと、ツナの濡れたパンティにこすりつけるように前後させてきた。 (あん、いやあ…!) 獄寺はツナの熱く柔らかい肉の感触に酔った。 「10代目…、10代目…」 切なげな呼び声が吐息と共に耳に吹き込まれて、ツナは身をくねらせた。 (あっ、あっ…) ツナ自身によって濡らされたパンティが獄寺の先走りの汁に更にドロドロになっていく。 薄い布ごしに、濡れた肉と肉とが激しく擦れあって、とんでもなく気持ちいい。 (ああっ!こんなところで!こんなところでどうしよう!きもちいいっ) 水音がして気付かれたら、とツナは焦った。その気持ちが更に興奮をあおる。 無意識にもっと強い快感を求めてツナは腰を動かした。 下着と平行であった獄寺のペニスに角度がついて、もはや下着がぴったりと張りついてる谷間を摺り上げ クリトリスの側を突いた。 (ひゃっ!あうんっ!) 頭に霞がかかってきて、 もういっそ、このまま貫いて欲しいとツナは願った。 獄寺もツナの中に挿れてしまいたい衝動と戦っていた。外側の熱さは、知っている中の熱さを余計に思い出させた。 (すっげー熱くて、柔らかくって、オレを優しく強く受けとめてくれ10代目のアソコ…ああ!畜生!入れたい!!) しかし、獄寺の理性とツナへの愛情は、ギリギリ本能に打ち勝った。 ドアの上の電光掲示に目をやる。 「10、代目、電車のドアが、開いたら、すぐ、走って、ください」 荒い息を押さえてツナにささやけば、いぶかしげに見上げてくる。 「いいです、ね?」 ツナが不思議そうに頷く。 獄寺は腰の動を速めた。射精するための激しいピストン運動。 (ああっ!あんっ!あんっ!!) 電車のドアが開くのと、白い液体が飛んだのはどちらが先だったか。 もつれ合うように電車を降りた二人はそのまま駆け出した。 震えてもたつくツナの細い腕を、途中で獄寺が引いて支えてくれる。 一度射精して落ち着いたからか、その足取りはしっかりとしていて、まだ落ち着かないツナの方は 獄寺に寄り添って腕を引かれるままになった。 獄寺は迷いなく改札を出るとすぐ側にある児童公園へと入っていった。 さして大きくもない公園にぽつんと設置してある便所の、男子とかかれた入り口に入る段になって ツナははっとして不安げに獄寺を見る。 「大丈夫です。誰も、いません」 確かに、夕暮れ時だからか公園には誰も見当たらない。 「今すぐあなたの中に入りたいんです。駄目ですか…?」 続けて耳元で囁かれた言葉に、ツナは大げさに震えた。じゅわ、と新たに大量の愛液が溢れたのが自分でも分かる。 「だめじゃない…俺も獄寺くんのオチンチン欲しいよぉ…やっ!」 言い終わらない内に強い力で腕を引かれて、荒々しい音を立てて開かれた個室へとツナは足を踏み入れていた。 鍵が掛かったのを確認して、再び腹につくほど隆起したペニスを取り出した獄寺が息を荒げてツナを見る。 「ひゃっ…!」 「本当だ…こんなにぐちゃぐちゃのどろどろになされて…本当に俺のチンポが欲しかったんですね…」 スカートの裾から侵入した獄寺の手が、ツナの股の間、ぐちょぐちょに濡れた性器を撫でる。 「ひ…ぃん!」 どころか、裾をたくし上げて、もはやその意味をなさなくなった下着の上から、ツナの中に中指を一本、 第一関節まで挿入した。 「ああんっ!」 「いや…いや」 獄寺を見れば楽しげに笑っている。けれどツナは、早く獄寺のペニスに突き上げられたくて、ふるふると首を振った。 前戯など必要ない。 前後不覚になるまでめちゃくちゃに獄寺に揺さぶられたい。 「うっ、ひっ、意地悪、しないでっ…獄寺くんのぶっといチンポ、入れて、入れてよお…!」 瞬間、ふわ、と体が浮いた。と思ったのは束の間で、パンティをよけて獄寺のペニスが侵入してくる。 亀頭部分が入っただけでツナは軽くイってしまった。 「あああん!」 更にペニスは泡立った愛液のぬめりに助けられて膣を奥へと進んでゆく。 「10代目の中…すげーキュンキュンいってるんですけど…」 「…あん…だってっ…獄寺くんがきてくれて…嬉しんだも…ああッ…」 獄寺のペニスが一瞬大きくなって、ツナの中にどくどくと熱い精液が迸った。 「うわっ…すんません!!!」 「ん…平気…はぁ…獄寺くんの精子もっともっと欲しいよ…あんっ」 獄寺のペニスが三度充血する。 「いいんですか…?そんなこと仰られたら俺もう止まりませんよ…」 獄寺の青灰色の美しい瞳がギラギラと欲情に濡れている。ツナがこくりと頷けば、野に放たれた獣になるだろう。 分かってはいたが、分かっていたからこそ、ツナは微笑んでこくりと頷く代わりに噛みつくようなキスをした。 獄寺も荒々しくキスに応えてくる。すぐに舌が侵入してきて、ツナの舌に激しくからみつく。 と同時に、ペニスがツナの中を突き上げる。 「んっ、む、うっ、ん」 上と下で粘膜を絡みあわせ、激しく体を揺らす。お互いを必死で貪りあって、そこがどこか忘れて、快楽を追い掛けた。 獄寺君!獄寺君! ああ、もっともっと…! 10代目、10代目……っ! ああっ……!! 「いいよう…すっごいきもちいい…っ!そこもっとしてぇ…!」 「んっ、はい…!10代目…はあ、俺、もう…!」 「んっんっ!あん!いいよっ…!中、出してっ、あん!」 その後も何度も達して、気がすんで二人が外に出た時には、とっくに日が落ちて真っ暗だった。 「やべーリボーンさんに睨まれるかな…どーしましょうか、10代目」 一応二人の仲を認めてくれている家庭教師だが、度を越した行動には厳しい。 振り向くとツナが何となく歩きづらそうにしていた。 「どうしました?あ……痛みます?」 以前、休みに朝からやりまくって、ツナが股の痛みを訴えたのを思い出す。 おろおろする獄寺にツナは苦笑して手を振った。 「や、大丈夫、平気だよ。ただちょっと、その…パ、パンツが…」 最後の方は声になっていなかった。 あー、と獄寺は合点した。 愛液だけでなく精液に濡れた下着は乾いていても、ゴワゴワするのだろう。 覚えがある感触に獄寺も苦笑した。 「いっそ脱いじゃったらどーすか」 「や、やだよ!これからまた電車乗るのに!もう!獄寺君のバカ!」 「スカートめくれないように押さえててさしあげますよ」 「やだってばもー」 ツナは駆け出した。 「あ!待ってください!10代目!」 満天の星の下、二人はじゃれあいながら駅へと走っていった。 おしまい |