静かなる謝罪
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい 「…嫌われちゃったな」 許してください、なんてどの口が言えるというのだろう。 本当下らない。 それでも一度会っておきたかった。 変らないこの願いを確かめておきたかった。 「漸く、手に入れたんだ」 再び呟き、ぎゅっと手を握る。 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさい、春華を生み、育ててくれた神木(お母さん) 貴方が育てた子は私が頂きました。 「愛してるよ、春華」 だからどうか。 まだ気が付かない振りを続けていて。 まだ、ボクは貴方の傍に居たいと願っているのだから。 (あぁ、なんて自分は我侭なんだろう…!) 戻 2009.8/24 如月修羅 |