「…ロイ…。」
私達は、サカを抜けベルン本国に迫っていた。
相手はあのゼフィール、
味方の犠牲無しで倒すには難しい相手だ。
誰が犠牲になるのか。
皆そんなことを考えていた。
それはロイも一緒だった。
毎晩遅くまで策を巡らせ、
味方の犠牲を最小限に押さえようと努力していた。
でも、私はそんな貴方が心配だった。
貴方は優しいから、
もし誰かが死んだら貴方は自分を責めてしまう。
それが心配だった。
「ロイ…。」
私は貴方の部屋に行った。
貴方は目の下にくまを作って、必死に策を考えていた。
貴方は私が肩を叩くまで、私が入ったのにも気付かなかった。
「リッ、リリーナ!!」
貴方は私に驚いて思わずペンを床に落とした。
「どうしたんだい、こんな遅くに…。」
「いや、ちょっと話がしたくて。」
「話って?」
「ロイ、あんまり無理しちゃダメよ。
いざ戦闘になっても、ばてて動けないわよ。」
「でも、相手はあのベルンだ。
味方の犠牲無しでは勝つことは難しい。
だけど、僕は誰一人として失いたくは無い…。」
「優しいのね、ロイは…。」
「………。」
二人は黙ってしまった。
私も何を話して良いか分からなかった。
「んっ!!」
ロイがいきなりキスをしてきた。
不器用ではあったけれど、
貴方は優しくキスをしてくれた。
そして私をベットに押し倒した。
始め私も何がなんだか分からなかったけれど、
私もロイを受け入れた。
「あっあれ・・?」
不器用な手で私の服を脱がそうとしたけれど
なかなか脱がすコトが出来なかった。
「いいよ、私が脱ぐから…。」
私は自分で服を脱いだ。
その横で貴方も服を脱いだ。
生まれて始めて異性にさらした肌。
とてもとても恥ずかしかったけれど、
貴方だから我慢できた。
「んっ・・。」
貴方の手が私の胸に触れた。
とても不器用だけれど、
貴方が触れていると思うと顔が熱くなる。
やがて貴方が私の乳首に吸い付いた。
吸われる度に私の体がだんだん熱くなる。
「あっ!!」
貴方の指が私の秘部に触れた。
指が秘部のある部分に触れたとき私に電撃のような物が走った。
「んっ・・あっ・・。」
貴方がソコに触れる度私は声を上げた。
だんだん私のソコが潤いを帯びてくる。
「リリーナ、いい?」
「うん・・。」
貴方は私にの中に入ろうとするがなかなか上手くいかない。
私は、貴方が入りやすいように股を広げた。
私の中に貴方が入ってくる。
「ああっ!!」
私は痛みに声を上げた。
貴方は入れかけたソレを引き抜こうとする。
「待って、抜かないで。」
「でも…。」
「私は…大丈夫だから…。続けて…。」
入りかけていたソレを貴方は、
私の中に押し込んだ。
肉が裂ける痛みに、私の目から涙がこぼれる。
そんな私に貴方は何度も大丈夫と声をかけてくれた。
私は、大丈夫だよ。
貴方が少しでも痛く無いように優しくしてくれたから。
そして、貴方のソレが全て私の中に埋まった。
「動いていい?」
「いちいち聞かないで…。
私だって答えるの恥ずかしいんだから…。」
「ごめん・・。」
「貴方の、思うようにして…。」
私がそう言うと貴方は少しずつ動き出した。
始めは優しく、そしてだんだん激しく動く。
私からだんだん痛みが消え、
そして快楽に変わっていった。
「あああっ!!あっ!!!」
私の中で貴方のソレが擦れる度、
私に快楽の波が押し寄せた。
「ロイ…ロイ!!」
貴方の背中にしがみついて私は貴方の名を呼んだ。
私達は、何より不安だった。
大切な仲間が死んでしまうのでは無いか。
そんなことがいつも頭をよぎっていた。
その不安を振り払うためには、肌を重ねることしか
今の私達には出来なかった。
「…ああっ…あああっ…ロ…ロイ!あああんっ!!」
「…リリーナ…いくよ…。」
「…私も…もうっ…あっ…あああっ!!!」
私の中で熱い液体が弾けた…。
「リリーナ…。」
未だ快楽の余韻が体に残っている私に貴方が言った。
「キミの体、傷だらけだね…。」
「あら、それは貴方もよ。」
「ぷっ、はははははは。」
二人は吹き出してしまった。
私の頭から不安が消えていた。
「ロイ、絶対に生きて、みんなで帰りましょう。」
「ああ、絶対に。」
そして貴方はもう一度私にキスをしてくれた。
戦争が終わるまでこの思いは胸の奥にしまっておこう。
二人で帰る時が来るその日まで…・。
神様、私に力を下さい。
大切な人達を守る力を。
そして…
大切な貴方を、助ける力を…。