「速く走れ。」
「チョットそれがレディに対する言い方ですの?」
「………」
城の中をクラリーネとルドガーが走っている。
クラリーネは兄のクレインに合わせてやると言う
口実にまんまとはまって城に捕らえられていたところを
ルドガーに助けられたのだ。
「貴方、チョット早すぎますわよ。
レディに対する思いやりとかはありませんの?」
「ごちゃごちゃ言うなら置いて行くぞ。」
「待ちたまえ。」
脱出を急ぐ二人の前に一人の男が立ちはだかった。
男の名前はナーシェンと言い、ベルン三竜将の一人である。
「貴方、先ほどのスッポンですわね。」
「スッ、スッポン…。」
「そうですわよ。貴方なんて
クレインお兄さまに比べたら貴方なんてスッポン以下。
このスッポン、スッポン!!」
クラリーネはまるでゴミを見るような目でナーシェンに罵声を浴びせまくる。
その後ろでルドガーはあきれ果てていた。
(こいつ、死にたいのか…。)
「小娘ぇぇ、言わせておけば!!」
そう言うと、ナーシェンは自分の剣を引き抜いた。
「じっくり遊んでやろうと思ったが、
こんなあばずれ遊んでも楽しくない。」
ナーシェンは剣をクラリーネに向けて振り下ろした。
「ちっ。」
ルドガーは自分の剣を抜くとナーシェンの剣を受け止めた。
「ここは、オレがくい止める。お前は先に行け!!」
「でっでも…。」
「いいから早く行け!!」
「逃がしはせぬ。」
そう言うと、ナーシェンもう一度
剣を振り下ろした。
(ぎぃん)
鉄が割れるような音と共にルドガーの
剣が真っ二つに折れそれともに
ルドガーの体も肩から腰にかけて深く斬りつけられた。
「がっ…。」
ルドガーはおびただしい血を流しながら床に倒れ込だ。
「あっ、あぁぁ…。」
目の前で起きた一瞬の出来事にクラリーネは
腰を抜かしてしまった。
「さぁて、次は貴方ですね…。」
ナーシェンはクラリーネにトドメの一撃を加えようと
したが、がたがたと震えるクラリーネを見て剣をおろした。
「やっぱり、殺す前に楽しませてもらわないとね。」
そう言うと、ナーシェンはクラリーネの下着をおろした。
「いっ、嫌…。」
クラリーネは必死でナーシェンから逃れようとするが、
両脚が言うことを聞かなかった。
ナーシェンはズボンの中から自分のいきり立った
一物を出した。
ナーシェンは動けないクラリーネの
股を開いた。
「みっ、見ないでぇ…。」
恥辱と恐怖の入り交じった表情で言った。
「なぁんだまだ処女じゃないか。それにしても言い声で鳴いてくれる。
処女を取るには、まだ惜しい。」
そう言うとナーシェンはクラリーネの秘部ではなく、
菊座に手を伸ばした。
(みちぃ)
クラリーネの中にナーシェンが入ってきた。
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
クラリーネの叫び声が城にこだまする。
ナーシェンはそんなクラリーネの
叫び声を聞きながら腰を振った。
(なんで、まだ誰ともしたこと無いのに、
こんな下品な方が初めてなんて…。)
クラリーネにとって自分の中に他人が入ってくるのは
初めての体験だった。
「まだまだ胸が小さいですね。」
まだ発達していないクラリーネの胸をナーシェンが
いやらしく愛撫する。
「そろそろ出しますよ。」
「いあやぁぁぁ!!」
(ごぼっ)
クラリーネの中で熱い何かが放たれた。
「君がよく締め付けるからもう逝ってしまったよ。」
「ううっ、ひぐぅ。」
ショックで泣いているクラリーネを後目に、
ナーシェンは射精の余韻に浸っていた。
「さぁて、第二ラウンドといきますか。」
ナーシェンが腰を振ろうとした次の瞬間、
ナーシェンの胸にじぶんの剣が突き刺さった。
「なっ何故…。」
ナーシェンは後ろを向くと、そこには先ほど
倒されたルドガーがいた。
「なぜ、貴様は死んだハズでは…。」
「勝手に殺されては困る。」
「何故、この私が…。」
それがナーシェンの最後の言葉だった。
ルドガーはナーシェンを切った瞬間、自分の体の
異変に気付いていた。
先ほど斬られた傷がほとんどふさがっていた。
(これが、うわさに聞くルーンソードかなるほど大した能力だ。)
ルドガーはルーンソードを鞘にしまうと、泣いているクラリーネ
に駆け寄ってきた。
「うっうっうぅぅ。」
「………泣くな………。」
ルドガーは自分ではフォローしているつもりなのだが
上手いフォローの仕方が分からなかった。
「とりあえず、下着を着ろ…。」
「あっ!!」
クラリーネははっとしたように自分の下着を履いた。
「逃げるぞ…。」
ルドガーはクラリーネの手を引いて馬小屋に急いだ。
二人は馬小屋から馬を盗み逃げようとするが、
クラリーネが馬にまたがった瞬間、
「あっ!!」
クラリーネが馬から転げ落ちた。
見ると菊座に接している当たりの下着が
血で赤く染まっていた。
(しょうがない…。)
ルドガーは痛みで蹲っているクラリ−ネに
手をさしのべた。
「乗れ。」
「でも…。」
「良いから。」
そう言うと強引にクラリーネを
馬上に引き上げた。
「こうすれば痛くないだろう。」
そう言うとルドガーは自分の膝にクラリーネを乗せた。
「この格好は、何か嫌ですわ…。」
「しゃべるな、舌を噛むぞ。」
そう言うとルドガーは馬を全速力で走らせた。
(この人…・。)
馬を走らせているルドガーに
熱い眼差しを送っているクラリーネに
気付くことはなかった。