◆罪と罰―――浅い夢―――◆
紆余曲折を経て、蝉玉とその一族は周に身を寄せることとなる。
周の軍は太公望とヨウゼンの元、着実にその力をつけてきていた。
無論、聞仲の仕掛けてくる道士に対してもぬかりはない。
仙人界からも援軍が下山し、その連結を深めていた。
「お師匠様、いろんな人がきますね」
「うむ、仙道の相手はわしらの仕事だからのう」
打神鞭を軽く握り、太公望はヨウゼン相手に自分の稽古を積んでいた。
変化の力を持つこの男は太公望と対峙するときでも決して手を抜かない。
本気でぶつかり合い、お互いが怪我をすることもしばしばだった。
軍師が本気で稽古をしているのを見ているせいか兵士たちにも活気が溢れている。
「少し休むとするか、ヨウゼン」
「そうですね」
二人とも肩で息をしながら、額の汗を拭う。
照りつける太陽に乾く汗の感触に太公望は耐えかねて頭布を取り払った。
風に舞う黒髪に、兵士たちの息が止まる。
「?どうかしたのか?」
太公望の背を押し、ヨウゼンは人目を避けるようにその場から離れさせた。
「師叔が女性だということを兵の殆どは知りません」
「まぁ、知ったところで変わりは無いであろう」
「いえ、飢えた狼の中にどうして肉を投げ入れるようなことを……」
髪をかき上げながら太公望は苦笑する。
「思い過ごしだ、ヨウゼン」
「……僕が嫉妬すると言えば、あなたは少しは考えてくださいますか?」
「……すまぬ、今のわしに答えを考える余裕がないのだ……」
振り返る余裕もなく、今は前に進むだけ。
「だが……もう少し余裕が持てるようになったら、考えさせてくれぬか?」
「……僕は、気は長いほうです」
並んで歩く影が二つ。
「師叔!」
屋根瓦を蹴りながら天化が目の前に下りる。
同じように稽古をつけていたのか宝剣が右手に握られていた。
「どうかしたのか?天化」
「さっきあっちでみんなが軍師がどうたらとか言ってたさ」
やれやれと太公望は頭を振った。
兵の殆どは太公望の才気を知っている。
今までの功績から言っても軍師としてはかなりの実力者と認識されているほどだ。
ただ、少数ながら女の下に付くのが嫌だという兵もいる。
相手が美少女ならば尚のことだ。
血気盛んな年頃の兵士たちにとっては太公望はある一種、欲望の捌け口としての見解もあった。
「あんな女なら相手して欲しいよな」
「いや、俺は女の指揮では動きたくは無いな」
そんなことを若い兵士たちは呟いている。
「師叔、どうするさ?俺っちが二、三発殴ってくるさ?」
欄干に座り、太公望は視線を兵士たちに向ける。
「いや、わしが自分でケリをつけるよ。今でなく、近いうちにな」
「あいつら最近入ったから師叔の強さ知らないさね」
「わしより天化のほうが強いぞ」
「俺っち、師叔が惚れそうな男になってみせるさ」
「期待しておるぞ」
軽く天化の頬に唇を落とす。
天化の顔がぽっと赤くなって、少し笑う。
「任せとくさ!俺っち強くなるから!!」
朝歌陥落を目指し、周軍は前に進む。
「御主人、仙人界からの味方ってどんな人っすかね〜」
「そうじゃのう……」
十二仙が出るには時期尚早だ。十二仙が参戦するなら十天君も黙っているはずが無い。
動くはずの聞仲の動きは無く、外野ばかりが攻撃を仕掛けてくる。
(聞仲……足止めでも食らったか?)
どちらにしても聞仲が出てこないに越したことは無い。
「御主人、なんか見えるっす」
「あれは……黄巾力士?」
「王子様たちっすよ!仙人界の味方は彼らのことだったんすね」
彼らの年少の頃を見ている二人にはその成長ぶりが嬉しいものだった。
「大きくなったっすね」
「うむ」
近づく二人を太公望から遠ざけたのは一筋の巨大な稲妻だった。
大地を抉り取るその勢い。
仙人界最強の道士、申公豹の力である。
「太公望、予言の成就する季節が来てしまったようですね……」
未だ雷公鞭はばちばちと火花を上げている。
近付く運命を牽制するかのように。
第一子である殷郊は殷の第一王位継承者である。
仙人界での修行を積めば積むほどに、彼は自分のおかれた現状を考えるようになっていった。
繰り返される言葉。
『あなたは殷の正当なる王太子。なのに敵である太公望の下に付くのですか?』
その身体に流れる血が囁く。
自分のするべき行動を。
そして、悟るのだ。自分は殷の正当なる後継者だと。
自分の天命は殷と共にある。それがどんな結果であっても。
それが王太子としての運命だと。
「さぁ、王太子、選択の時です。太公望の側について殷を滅ぼす手伝いをするか。
父である紂王の側に付き太公望と戦い王太子としての責務を全うするか」
殷郊は目をそらさずに申公豹と向かい合う。
微かな威厳。
それは血筋の成せる業だった。
「申公豹、僕を殷に連れて行ってくれ」
「兄様!!」
殷郊は黒点虎に飛び乗り、太公望と対峙する。
「僕は殷の正当な後継者だ。あなたの側に付くことは出来ない」
「………」
太公望は眉一つ動かさない。
まるで事前に予測していたかのように。
「言っておったな…太子はいつかわしの敵になると……」
朝歌に向かう太子を太公望は引き止めることなく見送る。
「太公望!兄様が行っちゃったよ!!」
「全て、予想したまま……か……」
呟いた声は誰にも届くことなく、風に消えていく。
「僕、兄様を連れ戻してくる!申公豹に騙されてるんだよ!!」
太子二人が去り、道士たちが太公望の傍に寄ってくる。
道士が相手ならば道士が迎え撃つ。
それが太公望の戦術の根幹にあるものだからだ。
「師叔、どうするのさ?」
「……ここはわしに任せて欲しい、元はといえばわしが蒔いた種じゃからのう……」
殷郊は王太子の責務を果たそうとしている。
ならば、自分は周の軍師としての責務を全うしよう。
それが道士として、また、軍師としての己のすべきことだった。
宿営地では周の幹部があれこれと策を練っていた。
太公望は現れず、軍師不在での軍議である。
「太公望のやつ……明るくしてっけど無理してるよな……」
姫発がぼんやりと呟いた。
「俺、探してくるわ」
「武王、勝手に動くことは師叔の命に逆らうことになりますよ」
「どっちにしたって怒られるんなら、太公望探してくるわ、俺」
発は太公望が居そうなところを探し回る。
少しだけ高い丘、なだらかな草原、そして、ひっそりとした岩場。
小さな岩の上に太公望は膝を抱えて座っていた。
「太公望」
「……発……」
太公望の傍に座り、姫発は胡坐になる。
「顔冷てぇな……ずっとここに居たのか?」
「ああ……少し先のことを考えておったよ……」
防護手袋を外し、太公望は宙を掴もうとした。
「?」
「星降る夜に願いを掛ければ、叶うと言うであろう?その星を掴むことが出来たら……」
今宵は星降る夜。
数え切れないほどの流星が浮かんでは消えていく。
それはまるで人の世の栄枯を映してるかのようで。
生命の輝きに似たその風景は、胸の奥に小さな光となって沈んでいく。
「なぁ、殷を倒したらお前……どうする気だ?」
伸ばした手を発が取る。
「そうじゃのう……仙人界に戻って隠居でもするか……」
そのまま、抱き寄せ、太公望の身体は発の腕の中に。
「なぁ、全部終わったらさ、道士なんか辞めちまえよ」
「?」
「俺の嫁になるってのはどうだ?」
きょとんとした顔で太公望は発を見上げた。
「多分……そんなに困らせるようなことはしねぇと思う……確約はできねぇけど」
発に見えないように太公望は笑い、発の胸に頬を当てた。
聞こえる心音は人も、道士も同じ音。
斬られれば痛みを感じ、血が流れれば死んでしまう。
「……駄目……かな……」
「全部終わって、後始末も終わって、本当にやることがなくなったらもう一度言ってくれるか?」
「……太公望……」
「もう、何もしなくていいと思えるようになったら……」
まやかしでも、嘘でも、一瞬だけでも。
星降る夜を待ち、願いを掛けよう。
「寒くないか?」
「いや……」
叶わない願い。
太公望も、発も。願うことは決して叶うことが無い。
それでも、この一瞬だけでも、甘い嘘に騙されていたかった。
「風邪引くぞ」
言われて太公望は発の身体を強く抱いた。
その背に手を回して、離れないように。
「なら、そうならぬようにしてくれ」
「んなこと言われてもよ〜」
少し、子供のような口調で話す太公望に発の鼓動が早くなる。
「発とこうして遊んでいられるのもあとどれくらいかのう……」
「?」
「武王たるものが仙道に入れ込むのは他に示しがつかんぞ」
「惚れた女に入れ込まねぇ男なんていねぇだろ」
発の手が道衣の中に忍び込み、下がっていく。
形のいい臀部を揉み、そのまま前に指を滑らせる。
「……っ…発……」
互いに着衣はそのまま。
上着の裾を太公望の手がぎゅっと掴む。
発の指はそのまま、肉壁の中に入り込むと、前後に動き始める。
耳にかかる息が熱い。
「そんな目で見んなよ……止めらんなくなるだろ……」
「…止める気はあるのか……?」
太公望にしては珍しく、少し意地の悪い口調だ。
「…あるわけねぇだろ」
ぬるりとした感触が指に絡まり、空いた手で発は太公望の着衣を落としていく。
浮かび上がる肌は無言で男を誘う。
もって生まれた転生の魔性とでも言うべきか。
「傷……増えたな……」
消える間もなく、傷は深く刻まれていく。
少女の柔肌はそれを受け入れる器。
鎖骨に歯を立て、そのまま唇を下げていく。
少し、ふくらみの増した乳房。
「…あっ……ん……」
発の頬に手を当てて、自分から唇を合わせる。
まるで、ねだる様に。
掠めて、重ねて、触れて、離れる。
「……っ…や…!……」
肉芽を摘まれ、耐え切れずに発の肩にしがみつく。
腿を伝う体液の感触さえ、性感帯に火をつける有様。
ずるりと指を抜くと、濡れたその指を発はぺろりと舐めた。
その姿に太公望は赤面して顔を背けるが、発は面白そうに笑う。
(こーゆーとこ、初心な感じだよな……こいつ……)
胡坐のまま、発は太公望の身体を抱き上げ、膝の上に乗せる。
体勢を少し変えて、向き合う座位のようにして、自身を打ち付けていく。
「…っ…あああっ!!!!」
発の上着を掴み、太公望は切なげに声を上げた。
細く、少し悲鳴に似たその声は、発の耳の奥底で響いていく。
蹂躙したいというその想い。
一方で触れることさえ禁忌と思う自分。
どっちつかずに、悩みながら互いの身体を求める。
分かってる答えを知るのがいやで、子供用に駄々をこねて。
「なぁ……俺のこと好きか……?」
腰を抱く手に力を込めて、深く繋ぎとめる。
そのまま、動きを止めると、締め付けてくる感触とその熱さに自我を無くしそうな感覚に、
発は眉を寄せた。
「…何とか言えよ……」
肩口に顔を埋めて、太公望は目を伏せた。
背中に手を伸ばして、ぎゅっと抱きしめる。
「発」
「………」
「何もかもが終わったとき、わしの身体はぼろぼろかもしれんぞ…目も潰れ、口もきけぬ様に
なるやも知れんぞ……」
「関係ねぇよ……生きててくれりゃそれでいい」
「……後始末も終わって、何もかもが終わったら……帰ってくるよ……」
「……ん……」
言葉に出してしまえば、嘘になるから。
それでも、その嘘でさえ、欲しいから。
掴んでは零れる砂のような幸福。
「わしが帰る場所になってくれるか?」
それは悲しくて、優しい嘘。
子孫を残すことが出来ない者は宮廷に居る資格は無い。
ましてや、王の傍になどは言語道断だ。
事情を知る旦ですら、おそらく顔をしかめるであろう。
周の武王と崑崙の仙人。
どう足掻いても結ばれることなど不可能なのだ。
「太公望……」
「疲れたら、休ませてくれるか?」
恨むべきは己の宿命。子を孕むことが出来ぬこの身体。
しかし、道士にならなければ発に会うことも、ましてや姫昌に出逢うことも無かった。
あの日、一族と共に土の中に埋められていれば何も始まりもしなかった。
苦しむことも、悩むことも、自問自答の日々も。
そして、恋心を抱くことも………。
「わしらにはやるべきことが多すぎるのう…発……」
胸に頬を寄せてくる姿が愛しくて。
「ああ……面倒なことが山積だな……」
乱れて、落ちる姿が艶やかで、目に焼き付ける。
このまま、嘘の中で溺れてしまおう。
何もかもを投げ捨てて。
翌日太公望は仙人界へと向かう。
二人の師である仙人に会うために。
久々に戻る仙界は何も変わりなく、緩やかな空気が流れていた。
「望ちゃん、久しぶり」
「普賢……」
「どうしたの?少し、顔色が悪いよ」
普賢の声が頭の中に響く。
そのまま、その声と意識がすぅっと消えていった。
「望ちゃん!?しっかりして!!」
普賢は太公望の身体を揺さぶるが何の反応も無い。
「普賢さん、どうしたっすか!?」
「ああ、四不象、僕じゃ運べないから、誰でもいいから呼んで来て!!」
額に浮いた汗。触れなくても高熱なのが伝わってくる。
「望ちゃん、望ちゃん……」
太極府印で体温を下げようと試みるものの、太公望の息は荒く、苦しげだ。
(しっかりして…こんなところで躓いちゃ駄目だよ……)
「………普賢……?」
「あ、気が付いたみたい…良かった」
ぼんやりとしたまま、身体を起こす。
慣れ親しんだ天上は普賢の邸宅のもの。
「わしは………」
まだ、少し痛むのかこめかみを押さえる指先。
「熱出して、倒れたの。それで、道徳にここまで運んでもらって…」
「原始様に会ってこねばならぬのだ…」
「駄目。そんな身体で外に出るなんて」
何時に無く普賢の声が強い。
太公望と普賢真人は無二の親友である。
痛々しい太公望の姿を見るのは普賢にとっても居た堪れないものだった。
「今日一日はここで休んで。一日やそこらで世界は変わらないよ」
盆に薬膳粥を入れた碗を載せ、普賢は太公望の隣に座る。
「食べて。それから考えよう」
「………普賢」
「?」
「わしは…罪人じゃ……できもしない約束をした……」
「望ちゃんが罪人なら僕も同じだよ」
さめざめと泣く太公望の肩をあやすように抱く。
「誰かを好きになることは、悪いことじゃないよ」
「わしは…自分でも自分の気持ちがわからんのだよ…」
「望ちゃん……」
安心したのか、太公望は声を上げて泣いた。
それは捨てたはずの感情で、止め処なく溢れてくる想い。
(今はゆっくり休んで……望ちゃん……)
泣き疲れて眠ったのを見届けてから、普賢は謁見の間に向かった。
「普賢」
「道徳、どうしたの?」
駆け寄ってくるのは恋人の姿。
「太公望は?」
二人並んで、ゆっくりと歩く。
普賢は大抵の事には動じない性格だ。
「疲れて寝てる。だから、僕が原始様のところに代わりに行こうと思って」
「俺も行くよ。一人よりはいいだろう?」
にこやかに道徳は笑う。
「すこし、寄り道してもいい?」
「ああ、俺は構わないけれど……」
草むらに座り込んで、浮かぶ小さな岩を見つめる。
下界での騒乱など、まるでなかったかのように時間の止まった世界。
「ねぇ、道徳。ききたいことがあるんだけどいい?」
ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「好きって、何?」
「えっ……と、その……」
「答えて」
「ん…そう言われると…でも、普賢が泣かなくて良い様に、俺に出来ることはしたい。
一緒に居てくれるだけで嬉しい。ん〜。でも、それじゃ答えになってないんだよな…」
あれやこれやと頭を抱える道徳を見て、普賢はくすくすと笑った。
「人が真剣に考えてるのに笑うなよ」
「答えが欲しいわけじゃなかったんだ…ただ、聞いてみたかっただけ。ごめんね」
悠久の時を共に過ごす相手。
一度知ってしまえば、今まで平気だった孤独も、夜も、何もかもが怖くなってしまう。
己の脆さ。貪欲さ。
種を残すことのない性行為は、ただ、肉欲を満たすためだけ。
それでも、繋がっていなければ不安に押しつぶされそうになる。
(望ちゃん、僕も僕の気持ちは分からないよ……)
「ふ、普賢!?」
ぽろぽろと涙をこぼす普賢真人の姿に道徳はおろおろとするばかり。
「あ……」
指先に零れる感触で初めて自分が泣いていることを知る。
涙――――それさえも忘れていたもの。いや、捨てたはずのものだった。
ごしごしと拳で拭って、すこし赤くなった目。
(そっか……そいうことか……)
どこにも行き場の無い想いだけが、真綿で首を締めるように身体を侵食する。
「普賢?」
唐突に抱きつかれ、空を泳ぐ手。
「不安なんだ…この先が……」
「普賢……」
「死ぬことなんて怖くなかったのに…どうして……?」
しがみつく様に抱きついてくる普賢真人をそっと抱きしめる。
「怖いって…思う。道徳が居なくなるのが……嫌……」
「…俺は死なない…普賢も死なない。太公望も天化も…誰も死なない。全部終わったら笑って、
いつも通りの日々に戻るんだ。そして、俺は普賢と一緒に居る。そうだろ?」
「本当に?」
「ああ、嘘じゃない」
自分を包む男の匂いが、安定をもたらす。
そして、同時に不安も。
(ねぇ……誰一人傷付かない戦いなんて無いんだよ……)
分かってる。痛いほどに。
混乱はいずれ二つの仙人界を巻き込んでいくだろう。
そのときは十二仙も戦地へと赴くことになる。
そのときに、一体どれだけ無事に帰ってくることが出来るだろうか?
(それでも、そんなことは無いって言ってくれる?一人じゃないって言ってくれる?)
分かりきった答えを知りたくないから、必死になって考える。
「だから、普賢もそんなこと考えなくていいから」
「……好き……」
「…え………」
この思いが罪になるのならば、罪人になろう。
「普賢……?」
「もう、言わないよ。ちゃんと聞かない方が悪いから」
願いが叶うことは、一撮みの砂糖で海を甘くするようなもの。
奇跡でも起こらなければ、どうにもならない。
『奇跡』はそう簡単には起こらないから、奇跡としての価値を出すもの。
「うん……ちゃんと聞いたからいいよ」
ぎゅっと抱かれて、目を閉じる。
甘い嘘に溺れながら。
これが罪になるのならば、どんな罰でも受け入れられるから。
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