◆青年よ大地に立て、胸に愛を抱き天を仰げ◆






(なんとかして……もう一回水着見たいよな……今度は邪魔されないで)
意外な水着姿は、目に焼きついて離れない。
三日たった今でも鮮明に思い出せるほどに。
(白鶴洞に湖あったよな……あそこなら普賢だって……)
二人だけならば、そう嫌がらないだろうと算段付けて白鶴洞へと向かう。
勢い良く扉を開けて飛び込んできた声。
「水着は、着ないから」
「なんで分かったんだ」
「分からないとでも思った?そんなに浅い仲じゃないでしょう?」
小さな向日葵を植えた鉢を手に、普賢はため息を付いた。
「夏は暑いんだ。白鶴洞(ここ)には湖だってあるし。二人だけならいいだろ?」
太陽に向かって咲く花は、彼女の手の中で大きく笑う。
夏の花は愛しさだけではなく、太陽の匂いがすると恋人は笑うのに。
その笑顔に揺れて、太陽のように咲く花の鮮やかさ。
「水浴びしたいときは、一人でするから」
並べられた鉢は、それぞれに飾りが付いている。
硝子玉をあしらって、涼を呼び込むように。
「たまには一緒に……」
「暇なら書庫の掃除手伝ってくれないかな」
「そ、それは……」
「手伝ってくれるなら、考えてもいいよ」
何時もの道衣ではなく、袖なしの上着に短めの下穿き。
ほんのりと淡い水色に光る爪。
(あれ……爪の色……)
指先にはない色が、足の爪でくすくすと笑う。
「なぁ、爪。どうしたんだ?」
「夏らしいでしょう?」
「あー……うん」
「変?」
白いうなじに引き寄せられて。
「いや、変じゃないよ」
「何か冷たいもの、持ってくるね。青峯山の方はもっと酷いでしょ?終南山なんか
 耐えられないから、雲中子なんか黄竜のところに避難中なんだって」
褒められれば、唇が綻ぶ。
まだ、人間を捨てきれない性の愛しさ。
女であることを主張する仙人は、恋人のところで涼を取る。
どうやら修指甲(マニキュア)の元々の持ち主は雲中子らしい。
真っ赤な爪にはなれないが、好きな色を選べといわれたのだろう。
(太公望も鮮やかな緋色だったことがあったな。まぁ、俺的にはもっと強めの色でも
 いいんだけども……うん、そうだな)
玻璃に入った冷茶と氷は、自分たちのように絡まって溶け合う。
「普賢、もう一回海に行かないか?」
「いかない」
返ってくる言葉は予想した物と同じ。
「じゃあ、一緒に下山しないか?甘いものでも食いに」
「ん……それならいいよ」
だましあいの上手な彼女の弱点を、気付かれないように狙い打って。
腹の底に隠した下心を見せないように、視線をずらす事に専念する。
「明日行こう、普賢。今日は俺もこっちに泊まるし」
「掃除しに行こうかと思ってたんだけども、白鶴洞(うち)でいい?」
「紫陽洞(うち)より、お前が寛げるだろ?俺はどっちでも大丈夫だし」
理由はこじつけでも構わないから、二人で居られることを大事にしたいだけ。
きらきらと笑う爪が誘うから。
その手に、唇に、触れて居たいだけ。



首筋に光る銀色の鎖は、彼女を封じる魔法のそれ。
(寝てると、子供だよなぁ……犯罪者の気分だ……)
海を見たときのはしゃぎ方は、子供がおもちゃを手に入れたときと同じで。
もっと何かを与えたくなってしまう。
「……よく、寝てますねぇ……」
敷布に包まって、覗くのは肩口と細い足首。
猫可愛がりにしてきた少女は、剣を持ち自分に挑むこともある。
顔に似合わない気の強さ。
(黙ってると人形みたいなのな、お前って。でも、気ぃ強いし、意外と手も出るし)
喧嘩をすれば、自分が結局は折れてしまう。
初めに好きだと言ってしまったほうが、負けなのはずっと昔からの男女の法則。
どれだけ痛い目にあっても追いかけてしまう。
(惚れちゃったら、負けなんだよなぁ……昔の俺じゃ考えられんしな……)
薄い背中は頼りなく細いのに、時折自分を包み込む。
「……ん……ぅ……」
さわさわと髪を撫でれば、擽ったそうに身を捩る。
(よしよし。大事にするから……あんまり意地悪なことはお互いに止めような)
夏の湿度は、肌を密着させる媚薬。
いつもよりも少しだけ湿った夢は、どこか心地よくて手放すのが惜しかった。




照りつける日差しは、崑崙も西周も同じで額の汗を手で拭う。
「しっかし、暑いな」
「うん。夏だもんね」
並んで歩けば多少の目は引くものの、二人が仙人だとは誰も知る由もない。
絡まる視線を切り捨てて、絡ませた指先。
「海、綺麗だったよね。ありがとう」
「あ、うん……」
「また連れて行って。今度はあなたの生まれた場所にも」
夏の暑さ。太陽の眩しさ。空の青さ。本当の気持ち。
この手を離さないように、不安がる彼女を守れるように。
「そうだ、普賢。ちょっとこっち来てみろよ」
手を取って入った店先には、年頃の少女が好きそうなものが並んでいる。
その中の一つを取って、彼女の手に。

「?」
小さな硝子瓶の中には、空と海の混ざったような色。
「次に塗るなら。俺、こういう色好きなんだ」
「綺麗……うん……」
「こんなのもいいよな」
銀の中に溶け込む虹の粉。琥珀に淡桃、入れたての桂花茶。
色鮮やかな液体は、爪に心に魔法をかける。
「指は手と足を合わせても二十本しかないんだよ?」
「飽きたら変えればいいだろ?雲中子みたいに日替わりにしろとか言わないけどな」
たまには十七の少女に時間を戻して。
心の奥に閉じ込めているだろう欲求を開放してあげたい。
それが勝手な思いでも、恋とはそういうものなのだろう。




(何も揉め事が無い日って……いいさねぇ……)
買い物ついでに見回りを命じられた天化は、空を仰いで一人で笑う。
(これで帰って師叔といい感じに過ごせたら、もっといいさねぇ……)
ふと見れば、人だかり。
「何かあったさ?」
「何か、仙人様同士の喧嘩だって」
道士のぶつかり合いは被害が強大になる。その前に止めなければとんでもないことに。
人ごみを掻き分けて前に出れば。
「コ、コーチ!普賢さん!何やってるさぁ!!??」
互いの宝貝を持って睨みあう二人の姿。
「今日という今日は、この服着てもらうぞ、普賢」
二刀流の莫邪を構え、道徳は間合いを詰める。
「どうしてボクがそんな超短裙(ミニスカート)を穿く必要があるのかな?」
ぼんやりと光り始める太極符印。発動までの準備は万端だ。
「決まってるだろ……夏だからだよ……ッ!!」
大地を蹴って切りかかる男の剣先を、防護壁で何とか防ぐ。
太極符印は攻撃するまでに僅かな誤時が出る。
その隙を突けば攻撃用の宝貝で討ち取れない相手ではない。
「コーチ!!!」
「て、天化!?」
逆に生まれてしまった隙を見逃すほど、普賢真人は剣呑ではなかった。
生み出したのは風。
道徳真君の手元だけを狙って莫邪の宝剣を叩き落として、引き寄せる。
「武器が無ければ、ボクだって君に勝てるよ?」
「まだ鑚心釘(これ)があったりすんだけどなー、普賢」
「ともかく二人とも、街場で喧嘩するのは止めるさ!!怪我人が出るさね!!!」
二人の間に割って入って、いつもとは逆の立場で制止させる。
「喧嘩してもいいけども、ここじゃダメさ」
人だかりが出来ていることに、気付いたのか普賢が俯く。
「話、しようか……場所移して」
「うん……」
何時だって傍迷惑な痴話喧嘩は、派手な打ち上げ花火のよう。
一瞬だけは大きくなるが、過ぎれば綺麗な思い出に変わるのだから。




「なんでお前までついて来るんだよ」
情宿の一室、いるのは二人の男と一人の女。
「おれっちが仲裁したさ」
「だから何だよ」
「俺っちも混ざりたいさね」
ぎゃあぎゃあと言い合う男二人に普賢はため息をつくばかり。
「ボク、お風呂入ってくるね」
逃げるが勝ちなら、そうしてしまおう。特にこの二人が相手ならば。
普賢が消えたのを確認して、道徳は天化の胸倉を掴んだ。
「お前、そんなに封神台に送り込まれたいのか?」
「俺っちが来なかったらコーチが封神台に送り込まれてたさ」
至近距離で太極符印の直撃を食らえば、いくら道徳真君でも無傷ではいられない。
「お前、俺が太公望に手を出しても文句は言わないか?」
「んー……師叔は可愛いさ、普賢さんも可愛い」
「ああ」
「だから、可愛いものを独り占めしてるのはよくないさ、コーチ」
むちゃくちゃな理論展開で、天化は食い下がる。
「……分かった。一回限りだ」
「本当さ!?」
「その代わり、俺が太公望に手を出しても文句は言わせんぞ」
「わ、わかったさ…………」
親指が示すのは長椅子の影。
隠れて待っていろということらしい。
指示通りに身を隠せば、程なくして湯上りの香りを振りまく普賢の姿。
浴巾一枚で隠された身体と、伸びた魅惑的な脚。
「天化は帰ったの?」
「さっき帰した。おいで、普賢」
寝台に誘って、身体を包む布を外す。
外気に晒されて揺れる乳房と、ぱた…と落ちる湯の翳り。
重なっては、離れる口唇。
ちゅ…と舌先が絡まって、小さな頭が男の胸に埋まる。
背中を抱いて、滑るように手は腰に。
少しだけ普賢の身体を起こさせて、目の前に来た乳首に吸い付く。
「ぁん!」
転がすように舌先を動かして、時折歯を立てる。
ぎゅっとしがみつく腕。
少しだけ解いて、両手で包む込むように乳房をやんわりと揉み抱く。
「あ……っは、ん!!」
唇が乳首から離れると、つ…と糸が伝う。
指先と、唇がゆっくりと下がって腹部と濡れ始めた入り口に。
ちゅくっ…と入り込むと、小さな肩が竦む。
蠢かせて、指先を折るとびくんと仰け反る身体。
膝立ちの少女を押し倒して、喉元に噛み付く。
「あ!!あんっ…!!」
膝を開かせて、その間に顔を埋める。
舌先で愛液を掬うように舐め取って、入り口に捻じ込む。
「んんんッッ!!あ、あぁん!!…ゃ……ア!!」
じゅる…じゅく……体液のこぼれる濡れた音。
敷布を掴む指先と、甘い嬌声。
濡れた突起を口腔で転がして、ちゅく…と吸い上げる。
「……ぁ……っは…!!…ッ…」
足首を取って、踝に触れる唇。そのまま撫でるように脹脛へ。
「あ!!や…!!!やぁん……ッ!!」
指を一本ずつ丹念に舐め嬲られて、溶けていく意識。
「乗って」
身体を跨がせて、立ち上がったそれに手を掛けさせる。
ゆっくりと腰を沈めさせて、躊躇いがちな唇に自分のそれを重ねて。
舌先を絡めたまま、奥まで繋がる。
「…ふ…ぁあ!!……ん!!」
腰を抱いて、下から突き上げていく。
汗と甘い匂いが、倒錯させて何かをゆっくりと壊してくれる。
(うわ……普賢さん……開発完了って感じさ……)
間近で見る房事。それも自分の師匠とその相手。
「…ん……っふ……」
執拗に繰り返される接吻は、ぴちゃぴちゃと音を上げて理性を麻痺させる。
うっとりと目を閉じているのを確かめて、道徳は指先だけで天化を呼んだ。
(やっぱずっと見てんの……ばれてたさねぇ……)
衣服を落として、後ろからそっと柔らかい乳房を掴む手。
「!!!」
「俺っちも、混ぜてもらうさね。普賢さん」
突然のことで、理解できずに彼女は恋人の目を見つめた。
「一回こっきりで」
「や……そんなの…!!」
抗う声は、腰を抱かれて止まってしまう。
「使え。普賢に傷でも付けてみろ。確実にその首刎ねて封神台に送り込んでやる」
投げられた小瓶を受け取って、中の液体を指に絡める。
「や!!天化止めて……ッ!!」
繋がれたまま、指は奥へと入り込んでいく。
「あぁんっっ!!」
慣らす様に動かして、首筋に唇を当てて。
「きゃ…んっ!!」
舌先が耳に触れて、ふ…と掛かる息。耳朶を噛んで、飾りごと口中に。
(やだ……こんなの……ボク……っ……)
それでも、教え込まれた身体は快楽に従順すぎて。
触れられれば、濡れてしまう。
「!!」
繋がったまま、濡れた突起を摘まれて声が詰まる。
「あ!!や!!やんッ!!」
ちゅ…ちゅく…湿った音を立てて、天化の指は慣らす様に動き回る。
くびれた腰に、汗と女の匂い。
首筋に唇を当てるだけで、震える肢体。
(師叔とは……違った意味で可愛いさ……)
指を増やしながら、執拗に耳の裏に舌を這わせて。
びくん、と仰け反る身体を抱いて尖った乳首をくりゅ…摘む。
その度に、締め付けてくる肉壁。
倒れそうな身体を支えるのは恋人の手。
「も……いいさね?普賢さん……」
ずる…と引き抜かれる指。
「あ!!!」
先端が押し当てられて、ぐ…と入り込んでくる感触。
前後を同時に貫かれるのは、彼女にとっては初めての経験。
薄膜を隔てて、擦り合う刺激が意識を奪っていく。
「あぁっ!!!あ!!……ひゃ…ぁぅ!!」
半開きの口からこぼれる涎。
腰に掛かった手が、ぐい、と抱き寄せる。
「!!!!」
逃げようとしても、男二人に動きは封じられて敵わない。
余計に深く繋がって、ただ喘いで悦楽を甘受するしかないのだ。
(中で……ボク……)
道徳の手を取って、親指に舌を這わせる。
口中に含んで、軽く歯を立てて何度も吸い上げて。
目じりの涙を払ってくれる指先は、何処か熱くて淫靡。
その頭を抱いて、何度も何度も唇を押し当てた。
「ぁう!!!天……化ぁ……ッ!!」
「俺っちにもして……普賢さん……」
天化の頬に手を伸ばして、出された舌に自分のそれを絡ませていく。
「普賢、こっち向いて」
両手で乳房を掴んで、その先端をぺろ…と舐め上げていく舌先。
その度に、塞いだはずの入り口から抑えきれない体液がとろとろと零れる。
「…ふ……ぁア!あんッッ!!!」
「そんなに気持ちいい?普賢」
男の息は、それだけで身体を熱くしてしまう媚薬。
まして、二人に嬲られているのだから。
ほんの僅かな動きでさえも、絡め取ろうとするのは女の性。
(コーチの好みに……変えられたってとこさね。羨ましいさ……)
天化の手が乳房を掴み、道徳の手が腰を滑る。
室内に響くのは女の嬌声と甘い息。
「ああんっ!!や…っは…ん!!あぁ…ッ…!!」
崩れ落ちそうな身体と、崩壊寸前の理性に揺られて投げ出される視線。
じんじんと繋がった箇所が熱を帯びて、これが夢ではないと普賢に告げた。
突き上げられて、内側で絡まる肉欲はただただ身体を熱くして。
『もっと』と強請る声すら上がらないほど。
「あ!!!あ…ぅああああッん!!!!」
涙交じりの嬌声を上げて、崩れる身体。
それを抱きとめて、駄目押しのように甘い接吻。
額に、鼻筋に、頬に、そして唇に。
夏の空気に犯された身体が三体。収まらない欲望のままに、女の肌に唇を寄せる。
「……ひ…ぅ……ん……」
子供のようにぐずる恋人を宥めて、腰を進める。
片目で背後の愛弟子に合図して、彼女の理性を壊すために抉るように突き上げていく。
「まだ、終わってないのは……いい子だから分かるよな?」
「俺っちたちにもいい思いさせて、普賢さん……」
己の内部で脈打つ二つの熱源は、ありありと分かる。
「あんッッ!!!」
細い手首を取って、引き寄せて、終わらない淫夜に溺れてしまおう。
何もかもを夏熱のせいにして、一瞬の快楽をむさぼって。
ここにいるのは道士でも仙人でもなく。
ただの、発情期を持てあました男と女だけ。
何度も、何度でも、受け入れて求めて、吐き出させて、吐き出して。
「あ…ああぅ!!…ふ…ぁんぅ!!」
落ちて、堕ちて、泥のように溶け合うまで。
終わらない享楽、終われない情愛。




(身体……重いよ……)
生暖かい空気で目を覚まして、普賢はのろのろと身体を起こした。
道徳も天化も目を覚ます気配はない。
(もう、こんなことしないでね……)
眠る恋人の額に唇を落とす。
(望ちゃんにこんなことしちゃ、だめだよ)
同じように天化の頬にも。
普賢を守るような形で眠る二人の姿は、先刻までの淫惑さは欠片も無くて。
ただ、大事なものを壊れないように抱きしめる子供のようにも見えた。
(あ……流れ星……)
朝の気配はまだ遠く、黄色と緑の光を帯びた蛍が窓枠に腰掛ける。
「おいで」
指先を飾る光は、まるで宝石のようで彼女の肌の白さを引き立てた。
まだ奥のほうが痺れた様に熱く、身体をずらすたびに前後から零れる暖かな液体。
(ボク……だんだん、ダメになってる気がする……)
ぷわん、と蛍は離れて明かりは空を彩る星たちだけ。
(考えてもどうにもならないよね。寝よう、明日から……ちゃんとしよう)
道徳の胸に顔を埋める。
(せっかくだから……)
起こさないように気をつけながら天化の身体をそっと引き寄せて。
二人に守られるようにして抱かれて眠る形を取る。
(もっと違う形で大事にしてね……)
きらり、流れる星だけが知る秘密。
濡れた身体を洗い流したらいつもの顔で扉を開けよう。





「普賢〜〜〜、そんなに怒らなくたっていいだろ?」
「いい加減にしないと封神台に送り込むよ」
味を占めればもう一度、同じ想いをしたいのが人間の悲しい性。
『一度だけ』で了承させたのにも関わらずこの体たらく。
「普賢〜〜〜〜」
「……いい加減にしなさい。強制転移。道徳真君を青峯山へ」
太極符印を発動させて、恋人は自宅へと強制送還。
「もう。しょーがない人なんだから」
円卓の上に載せた篠籠いっぱいに詰まった花火。
西周で慌しく動く親友からの夏の贈り物。
(夜まで……道徳が反省してくれたら、一緒にしたいな……)
まだ吹く風は熱を帯びて冷める気配は無い。
この恋と同じように。


蛍火、西瓜、線香花火。
夏の終わりはまだまだ遠くて――――――――。





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0:22 2004/08/17

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