◆take it to the lucky―金曜日の双子座の彼―◆







アルバムをめくる指先は女のそれ。
写真をなぞって男を見上げる。
「サガ、このとき幾つ?」
膝の上にちょこんと座って次のページに手を掛けた。
教皇宮の執務室、男は女を抱えながら器用に書類にペンを滑らせていく。
「これだと、五つかな。カノンもまだこのころは可愛かったな……」
男の顎に猫のように擦り寄る小さな額。
朝からのこの珍事態に教皇宮に使える神官たちはどうしたものかと顔を見合わせていた。
普段は私情など一切挟まない教皇が今日に限っては恋人同伴で出勤した。
それでも仕事が滞るわけでもなくただ目のやり場に困るだけなので誰も何もいえないまま
もうじき昼間になろうとしている。
最近では女神の恩恵で聖域も近代化してきた。
整備されたパソコンを使いこなし、サガは教皇としてその采配を振るう。
「こっちは?」
「それは多分教皇宮の蜀台を壊してシオン様に二人そろって殴られたときのだな」
活発そうな兄の後ろに隠れる弟の姿にアフロディーテはくすくすと笑う。
同じところにある傷。
双子は不思議な引力で引き合うかのよう。
「いいなぁ、アフロもお兄様欲しかったな」
うなじに残る香水の甘さ。
「ちっちゃいころはカノンも、サガのことを兄様って呼んでたの?」
「まぁ……お兄ちゃんとは呼ばれていたな」
同じ顔の弟はすっかりと変わってしまった。
双児宮を守りはするものの兄とは疎遠のままだ。
眉間に皺を寄せてため息をつく恋人を無視して、さらにページをめくる。
「あ、これ可愛い」
司祭服を着た兄弟の姿に目を細めて。
今でも彼の寝顔にはほんのりとこの面影が残っているから。
「どこでカノンはぐれちゃったのかな」
「私が双子座の聖闘士に就任したころからかな……」
二人揃って双子座の聖闘士になることが夢だった。
しかし、選ばれるのは一人だけ。
二人目が正式な聖闘士になれるのは一人目が命を落としたときなのだ。
「うーん……聖衣は一個しかないしねぇ……」
項垂れる恋人の頭を抱きながら透ける金髪にキスを降らせる。
「教皇、昼食は……」
「ああ、今日は持参してきたから」
サガの膝の上でアフロディーテがバスケットを掲げる。
「その、アフロディーテ様は何をなさっているのでしょうか……?」
その言葉に女が顔を上げた。
「一応、お仕事のお手伝い」
「しかし……それでは教皇は動けませんが……」
「いや?業務に支障は無い。そう心配するほどでもないぞ」
次々に片付いて行く書類をみればその言葉がうそではない。
むしろ普段よりも効率がいいほどだ。
加えていつもならばため息交じりの独り言が聞こえてくるのだが、それも無い。
「サガ、お腹空いた?お昼ごはんにしよっか」
「そうだな。君とここで食事など初めてだ」
にこやかな教皇宮などありはしないと神官は頭を二度ばかり振った。




一芝居討って欲しいと頼まれたのは前の日の夜のこと。
「えー?じゃあサガは神官たちからホモに間違われてるの?」
眉間に皺を寄せて恋人は静かに頷く。
安息日以外は教皇宮に篭りきりの生活の教皇は男色だとうわさが広がっているらしい。
執務室から動くことのかなわない彼は噂を消すことは困難だ。
「アフロ、男っぽいのかなぁ……」
ふわふわの巻き毛と柔肌。
形のいい乳房は上着の上からでもはっきりとわかる。
彼女を男というほうが難しいだろう。
公式な場所に行く際はドレスを着こなす姿を知らないものはいない。
「いや、そうではないんだ……」
教皇は元々双子座の聖闘士。
しかしながら双児宮に帰る姿をみたものは無い。
教皇はお気に入りを教皇宮の寝室へと呼び込んでいると。
「だって、双魚宮に帰ってきてんだもんっ。そんなの」
職場からも近い、愛しい恋人もいる、邪魔者が入る可能性も少ない。
双魚宮はサガにとって理想と憩いが混ざったまさしく楽園。
「なぜ私が愚弟の元へ帰らねばならんのだ……」
ぶつぶつと呟いて欝真っ只中の暗雲を立ち込める姿。
慌てて広い背中を抱きしめてなんとか宥める。
サガが一度欝期間に入ればそれは方々に影響を及ぼす。
うっかり放置してしまえば自殺しかねない状況にさえ成り得る。
「はいはい、サガは何も悪くないから」
「大体、何が楽しくて私が男色だということになるのだ……」
「んー、アフロも教皇宮行くときは聖衣着用だし……大体遠征とか謁見でしか行かない
 からかなぁ……」
確かに二人の関係を知る者は一部の限られた人間だ。
サガ自身がそうも公言することもないとしているのもある。
「じゃあ、必要以上にサガにくっついていけばいいのかな」
ぶつぶつと独り言を繰り返す姿。
子供をあやす様に頬を摺り寄せて。
賢明な教皇は蓋を開ければ難解な物件だった。
普段は神のごとくと謡われていても中身はまったく違う。
意に添わないことが在れば激昂することもあれば弟を躊躇なく殴り飛ばすこともある。
かと思えば過去を悔いて一晩中泣き通すことも。
付き合うには忍耐と根気のいる相手だと黄金聖闘士は皆つぶやく。
魚座の女はそんな彼の傍に十数年寄り添ってきた。
裏も表も含めて彼が愛しいといえるのは彼女だけ。
サガの本質を知れば良からぬ考えを持つものなど逃げ出してしまうだろう。
教皇の妻に納まりたいものや寵愛を受けたいものは掃いて捨てるほど居るという現実。
(こんなサガしってたらみんな逃げ出しちゃうけどねぇ……)
定期的に訪れる欝状態を打破するためにあれこれこと手を尽くす。
反対に躁状態のときは夜がつらいと身体が悲鳴を上げる。
「いっそ、執務室で君を抱けば良いのか……」
「アフロ人に聞かれる趣味無いもん。やぁだ」
頭を抱えて繰り返されるため息が双魚宮を埋め尽くす。
よしよし、と何度も銀糸の髪を撫でる細い指。
「じゃあ、明日一日サガにべったりしてる。そうすれば誤解も解けるよ」
「そうだろうか……」
「大丈夫。アフロに任せてっ」
こうして作戦は決行されたのだ。




ベーグルサンドを頬張りながらサガは器用に書類にサインをしていく。
「あ、このサガ可愛い」
「そういえば君は私とカノンを間違えないな」
「全然違うもん。間違えるわけ無いでしょ。誰が間違えるの?」
「幼いころから神官たちでさえ私たちを見分けられなかったんだがな」
まだ悪戯盛りだった二人の少年の笑顔。
二人で手を繋いでどこまでも走った。
入れたての紅茶にジャムを落として口にする。
「洋ナシのタルトもあるよ」
「どれ?」
覆いかぶさるようにして交わされるキス。
肘掛に背を付けるような体制と首に回る細い腕。
「教皇、ここにサインを……」
どさどさと落下する書類を慌てて拾い集めて神官は慌てて執務室を後にする。
走り去る足音を聞き届けてから男は唇を離した。
「……ストレスで禿げそうだ……」
「そんなのヤダなぁ……」
そしてうわさは瞬時に塗り替えられることとなる。
教皇が権力に物を言わせて魚座の聖闘士を執務室で無理矢理に抱いていた、と。
「どうしてそうなるんだ……」
「権力にものを言わせて抱かれたことなんかないけどね」
二人で宮に帰っても、サガの欝は増していくばかり。
さらに頭を悩ませるサガを尻目にアフロディーテは生まれた疑問を一つ一つ考えていた。
(サガを悩ませて喜ぶって言ったら……一人だけだよね……)
毎日教皇宮に通えばそれも払拭できるのだろうが、そういうわけにも行かない。
彼女とて聖闘士とて各地へ任務に赴かなければならないのだ。
「サガ、お薬飲む?」
「……飲む……」
こんなときの彼は睡眠薬で眠らせてしまうが一番だことを知るくらいに彼女は彼を見つめてきた。
どうにか寝室に押し込んで、アフロディーテは聖衣箱を背負って隣の宝瓶宮へと向かう。
持ち前の俊足を活かして一息に階段を駆け下りた。
「カミュ、起きてる?」
その声にミロの身体を押しやる。
「どいて。アフロが来てる」
「ミロも居るならもっと助かったりもするんだけども……」
扉を開けば神妙な面持ちの女の姿。
普段ならば自分たちと同じように彼女も恋人と甘い時間をすごしているだろう。
「サガは?」
「睡眠薬飲ませて寝かせてきた」
出されたロシアンティーに口を付けて、アフロディーテは計画を二人に告げた。
確かに教皇宮での噂は同じ男としてミロは同情さえ感じていた。
「サガがホモって……俺がカミュと別れて氷河に手を出すくらいありえねぇよ……」
「その例えもどうかと思うけども……うん、確かにそれはなんとも……」
「それでね、元凶は多分……」
三人は顔を見合わせた。
「カノン」
「愚弟」
「カノン以外に思いつかないんだけども」
兄であるサガが苦境に立たされて嬉々としているのは実弟のカノンしか居ない。
教皇が不在になれば聖域は大混乱となるのは必至だ。
それすら喜ぶといえばただ一人。
「今ならきっと双児宮にいると思うの。だから」
聖衣箱の鎖を力いっぱい引けば、その場には流麗たる魚座の聖闘士の姿。
「相手はあのカノンだからね。手加減はいらないし、油断もしちゃだめ」
その言葉に頷き二人も聖衣を纏う。
そして一路双児宮へと向かった。





「ななななんだぁぁっっ!!!!」
崩れ落ちる壁と身体に走る激痛。
よろよろと身を起こせばさらに全身に痛みが回った。
「愚弟、覚悟しろ!!スカーレットニードル!!」
「その身に受けよ、我が絶対零度を……オーロラエクスキューション!!」
炎と氷のコラボレーションにカノンの自由は完全に奪われた。
「何なんだ!!俺がお前らに何かしたのかよ!!」
そういわれて二人は顔を見合わせた。
カノンとミロは確かに一緒に飲みに行ったり何かと仲は良い。
しかし、散々からかわれたり邪魔をされたことも数え切れない。
カミュからしてみれば大事な愛弟子のアイザックを傷物にされたことで怒り心頭だ。
「ありまくりだぁぁあああ!!いっつもカミュとヤッってるときにきやがって!!」
「アイザックを傷物にした罪だ!!」
白薔薇を手にカノンの背後にアフロディーテが構える。
くすぐるようにして首筋に花弁を掠めて。
「カノン、あんまりおイタしちゃ駄目でしょ?」
その声がいつもよりも酷く妖艶で優しい。
背筋に寒気を感じたのはカノンだけではないほどに。
普段ならば助けに入る兄も今夜は彼女の策略でヒュプノスもびっくりな深い眠りの中。
目覚めさせるには死を覚悟したほうが良いレベルだ。
しかも、サガと言うストッパーの無いこの女ほど恐怖を与えるものは無い。
「覚悟は出来てるよね?カノン」
「な……何する気だよ……」
ゆっくりと唇が近付いて。
「うわぁおぁぁおああああああああっっ!!」
「言うこと聞く?」
「何で俺が……」
今度は舌先が首筋を舐め上げる。
「うぎゃぁぁああああおぁぁぁああっっ!!」
「首攻められながら白薔薇受けたい?カノン」
やっかいな次元技も衝撃波もこれで簡単に封じられる。
双子ならば性感帯も同じだろうと踏んでの攻撃だった。
予感は見事に的中してしまった。
「頼むから止めてくれぇ……死ぬ……」
「じゃあ、言うこと聞く?」
「聞く……聞くから離れてくれぇ……」
ぐったりとして膝を付くカノンに出された提案に今度はミロとカミュが目を大きくした。
そして同時に笑い転げる。
「うははははははははは!!カノン、がんばれよッッ!!」
「駄目……笑っちゃ……うう……っ……」
しまいには咳き込むカミュの背中をミロが擦る始末。
「じゃ、カノン。明日教皇宮で待ってるからねっ」




翌日も聖域一の欝男は教皇として執務室に篭る。
相変わらずアルバムを眺める恋人を膝に、神官たちの噂を払拭しようと必死だ。
「やーん、このサガも可愛い」
「その後確か……カノンと一緒に崖から落ちたんだ。きっとあいつが頭が悪くなったのは
 それがきっかけだったんだろう」
どんよりとしてまるで今でも雨雲を呼び込みそうなため息。
「確かにサガのほうが頭いいよね」
今日は朝から二人で腕を組んでの出勤だ。
片手にバスケットを持って彼女はにこやかに笑っている。
教皇であるサガの必要以上の笑顔に神官たちは底知れぬ狂気を感じたほどだ。
「あ、これカノンだ。なんかまだ面影残ってるよね」
「それは蜂に刺されたときのだな。神官たちもよほど暇だったのか……いや、こうして
 残ってるだけでもありがたいな……」
「大丈夫。カノンは今でもサガにとって可愛い弟でしょ?」
「そうだな、問題は多いが大事な肉親だ」
「だから、きっとカノンもサガの事が大好きだよ」
「それはありえない、あっても気持ちが悪い……」
さらに増していく欝度数。いつもならば地中海性気候の笑顔も見えるのだが今日は冥界の
コキュートス張りの疲れきった笑みだけ。
「教皇、失礼します」
聖衣を纏い入ってきたのは水瓶座の女。
「アフロ、準備はできたよ。これから私はクルト圏に行ってくるから後は」
「ありがとう。気をつけてね」
程なくして入ってきたのはげんなりとした表情のカノン。
司祭服に身を包み、櫛を通された髪は美しく波打つ。
外見だけならばサガと見紛うだろう。
「……なんの冗談だ、カノン……」
「そこの鬼嫁に着せられたんだよ!!」
「鬼嫁とは酷いな。これほど私を気遣ってくれる……お前のように心労を掛けることも……」
ため息で神殿でも作れそうな勢いだ。
「カーノーンー」
「……っぐ……ゃ……ん……」
苦虫を噛み潰したように呟く言葉。
「カーノーンー、もっとはっきりっ」
「……お……ぃ……ん」
「もう一回ピラニア噛まされたい?それとも永遠に眠りたい?不能になりたい?」
恋人の口から吐き出される呪詛にサガは目を丸くした。
「アフロ……カノンは君に何かしたのか……?」
「寝込みを襲われたとかサガの振りして襲われたとか聖衣隠されて襲われたとかそんなことは
 気にしてないから、カノン、ほら」
「貴様!!私のアフロディーテに!!」
アナザーディメンションを構える男の手を白薔薇で封じて、女はにこにこと笑う。
「カノン」
「っち……わかったよ!!言えばいいんだろ!!言えば!!」
半ば自棄で吐き出した言葉にサガは唖然とした。
そしてその場に崩れて笑い転げたのだ。
「カ……カノンっ……!!そうかそうか……嬉しいぞ……」
「鬼嫁!!満足したかゴルァ!!」
「もう一回」
ぎりぎりと歯軋りをして、カノンは息を吸い込んだ。
「お兄ちゃん、天気もいいからお外でカノンと遊ぼうよ!!お兄ちゃんと一緒だったら
 カノンはそれだけで嬉しいなっ!!」
床に倒れて笑い出すサガの姿にアフロディーテは満足げに笑う。
「これで気が済んだか!!鬼嫁!!」
「ひゃ……はは……お腹痛い……っ……」
そうなのだ。
散々噂を広げまわって笑い転げていたのはこのカノンだったのだ。
報復は三倍返しを信条とするアフロディーテは情報収集に勤しんでいた。
相手が逃げるまでに捕獲とばかりに、三人揃って双児宮を襲撃。
欝の元凶を断つことに成功したのだ。
「サガ、お外で遊ぶの?」
「いや……ひゃ……はははは……仕事っ……がっ……」
握りつぶされて原子分解された万年筆が床に転がり、サガも床に転がる。
「お兄ちゃん嬉しいぞ……っ……カノン……っ……」
「可愛い弟?」
「ああ、可愛いな……っ…くく……っ……」
休憩してくるとふらつきながら出て行くサガを見送ってアフロディーテは机の上に座り込む。
「ゴラ!!鬼嫁!!いきなりぶっ挿さすぞ!!」
「サガに殺されるよ」
持参したマフィンを口にしながらひらり、とカノンの拳を交わす。
そのまま床に着地して男の顔を覗き込んだ。
「ついでにそこに座ってサガの代わりにお仕事して。あれだけ笑ってたら今日は使い物に
 ならないでしょ」
「何で俺が!!」
「大丈夫、同じ顔してるから。にこにこしてれば良いだけだし。ほとんどサガが片付けちゃったから
 あとは謁見に来た人適度にあしらってね。あ、もしサガの名前に傷でもつけたら……」
一瞬でカノンの背後に回り、その首筋に白薔薇を掠めて。
「殺すよ?」
「…………僕が悪かったです、お姉さま……一日業務に励みます……」
過酷な修行を耐え抜いて、女でありながら聖闘士最高峰の黄金に名を置く女。
「お前、サガよりも根性悪いな。ったく……」
「もう一人のサガによく言われてた。さって、アフロはサガ誘ってお昼に行ってこよっ」
執務室の扉を閉めて中庭に向かって歩き出す。
予想通りにそこにいた男の隣に彼女は自分の位置を見つけた。
「サガ、よかったね!!カノンはお兄ちゃん大好きだって」
「ははは……君は一体どんな技を仕掛けたんだ?」
「内緒。ね、お昼食べに行こう。今日はカノンが大好きなお兄ちゃんのためにお仕事代わるって」




しっかりとアルバムを胸に抱いて階段を下りる。
「今日の夜も見るんだー」
「そんなに楽しいかい?アフロ」
「うん、楽しい」
埋められない六歳差を満たしてくれる古い記憶を毎日紐解く。
それがたまらなく楽しいと彼女は呟く。
「そういえば、君が始めて聖域(ここ)に来たときにカノンと言ったな……」
「?」
「こんな妹がほしい、と」
ふわふわの巻き毛に大きな瞳。柔らかい頬の少女は聖域には存在しない部類だった。
アイオロスとアイオリア姉妹は髪を短く切り、シュラは黒髪のスレンダーな身体。
そこに現れたアフロディーテはまさに女の子という風貌だったのだ。
「でも、アフロが妹だったらもれなく近親相姦だよ」
「ああ。特にカノンがただではおかないだろうな……あれの手癖の悪さは……」
眉間に皺を寄せて二度ばかり頭を振る。
「サガは?」
「は……?」
「サガはアフロに何もしない自信あったの?」
「それは……」
「アフロが妹だったらサガもアフロの兄様だもの」
「……間違いなくカノンをぶっ倒して禁断直行したと思います……」
普段ならば断頭台直行張りの欝状態になるサガも、今日は穏やかに笑っている。
「さて、妹姫と優雅に昼食でもとりますか」





そしてその夜一晩『兄様』と呼ばれたサガが居た堪れない気持ちになったのはまた別のお話。






15:33 2007/04/23


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