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どんなに苦しくて眠れなくとも、朝は容赦なくやってくるものだ。 寝不足の為の頭痛と戦いながら、なんとか一日の授業をこなした淳だが、だからといって悩みが解消されるわけでもない。むしろ働かない脳味噌のおかげで、ほったらかしになっている。 夕食が終わり、部屋に戻れば観月はいなかった。時間をずらして入浴と食事をとったらしい。それでも就寝時間になれば否応なく顔を合わせる羽目になるのだが、その頃には完璧に立ち直っていた。 綻びひとつ見せない、昂然とした態度に救われたのは淳のほうだ。 その度に逃げ出したくなった。 恥ずかしい。あまりに幼い自分が至らずに恥ずかしい。 (同じクラスじゃなくて良かったかも) 五時間目終了のチャイムとともに、だるさに負けて机につっぷす。観月や柳沢には弱っているところを見せたくない。 低い声が頭上から聞こえた。 眉を顰めて、こちらを見下ろしていた。精悍な顔立ちに、切れ長の双眸。大人びた容姿に、そのような表情を浮べられると、同級生とは思えない威圧感がある。喋ったことがあまりないから、相手の思惑がわからず余計そう感じるのかもしれないが。 ぽん、と肩を軽く叩くと、HRが始まるので自席へと戻っていった。 興味が無いのかと思えば、ささやかながらも優しさを示す。 (恐いって云ったら悪いけどさ。ってかバネのほうがどっちかっていうと強面だし。でも、黙ってると何考えてるんだかわからないところが恐いんだよね) ぼんやりと、遠くの席にある広い背中を眺めた。 (赤澤が観月の疵のこと知ったら、どうするかな) 自分じゃダメだった。自分では見て見ぬふりをするのが精一杯だった。 (オレがここにいる意味はあるんだろうか) 昨夜から何度も繰り返した自問自答。 答えを探そうするたびに、ずぶずぶと深みに嵌って出てこられなくなる。大体今まで、他人の人生に向き合ったことも介入したこともない。仲間とは、友人とは、一緒にいれば楽しくて、話しは尽きず日が沈むまで喋って遊んで、時にはケンカして、だけどどれも他愛も無いもので――。 教師の話を右から左に聞き流していると、HRはいつの間にか終わっていた。急いで鞄を持って教室から出る。 部室に走って辿り着けば、カギは幸いにも既に開いていた。入ると何名かが着替えている。 悪意ある声音で咎められ、淳はしまったと周りに目を向けた。同学年でも観月と激しく反目しあっている蒲原、西川、安井が揃い踏みだった。刺のある視線を向けられ、げんなりとしながらも「こんにちは」と幾分強めに声に出した。これが相手の気分を損ねる原因となった。 「無視かよ」 返したら返したで文句を云われ、黙ってたら黙ってたで反感を買うものらしい。仕方なしに当り障り無く対応する。 「ラケットが悪いんじゃねえの? なんか汚い木のラケット使ってるだろう」 感情が篭らないように、気をつけて言葉を紡ぐ。 「ねえ、一回ちゃんと見てみたかったんだ。見せてくれよ。手作りのウッドラケットって初めて見た。既製品とは違う形してるよな」 「いいよ」 バッグからラケットを取り出す。三人はそれを手に取り、まじまじと興味深そうに見入った。何か悪さをする素振りはない。自分が穿ちすぎたことを恥、淳は制服を畳んでロッカーにしまった。 「けっこう軽いな。もっと重いのかと思った」 蒲浦がぶんぶんと振り回す。気持ちはわかるが、狭い空間で振り回していい物でもない。注意しようとしたら、案の定西川の肘に当たった。「いってぇ!」打ち所が悪かったらしく、感電したように震えて腕を振り払う。ラケットが飛んでいった。 全員の視線がラケットを追う。方向からしてドアに当たって落ちるかと思いきや、間の悪いことに開いていた。開けていたのは赤澤で、突然飛んできたラケットに仰天して反射的に叩き落す。足もとに落ちたそれは、後ろにいた観月が――踏んだ。 耳障りで痛々しい音が部室に響く。 どう良いほうに解釈しても、無事とは思えない音だった。 「壊れてる」 「オ、オレのせいかな…」 ラケットを結果的に飛ばした西川は首を振って「オレじゃないぞ! ってか、踏んだのは観月じゃん」と、指さした。 隣で安井が慌てふためいて、責任逃れをしようとしている西川を留める。 「これ、木更津のラケットだよな。なんで飛んできたんだよ。お前等何してたんだ?」 「――謝るのはオレにじゃないと思うんだけど」 冷たく赤澤が放つ。三人は迫力負けしたように、気まずい顔で互いを見ていた。 「謝るのは、踏んだ僕でしょう」 観月がしゃがんで、ラケットを拾う。赤澤がその邪魔にならないようにドア前から離れた。 「すみませんでした、木更津くん。ただ――、形ある物はいつかは壊れるものです。ウッドは寿命が短い。木の弾力がなくなるも早いでしょう。丁度良かったんじゃないですか、きみにはきみに合ったラケットがありますよ」 「これまでのデータで、きみに合ったラケットの目途は立ててます。個人仕様で作られたラケットも使いやすかったものかもしれませんが、所詮は時代遅れのウッドラケット。このように壊れ易いですし、壊れたからといって修理をしてくれる方はライバル校の顧問でしょ? いつまでも頼れないんですから、やはり丁度良かったんですよ」 何も云わず、何も聞かず。赤澤は淳のしたいように取り計らってくれた。口を挟もうとした観月を睨んで止めてくれたのもわかった。淳はそれを幸いと、バッグを担ぐとジャージ姿のまま部室から出る。ドア付近で観月と擦れ違ったが、顔をわざと背けたままにした。 部室を出ると、他部員に見つかるのが厭で走り出す。 部活動が必須の学院なので、下校する生徒のいない道をひたすらに走った。 木々の多い街中。坂道、車の多い舗道。がむしゃらに走って、気づけば街中にいた。学生服やサラリーマン、奥様方で溢れた駅前は、有名な百貨店とその周囲に洒落た店が軒を連ねる、都内でもそれなりに名の知れた食のスポットだ。自然、集まる人間の数が違う。人混みを避けるようにして、淳は尚も足を進めた。 初めて駅から先に出た。大きな橋を渡ろうかで迷い、結局渡らずに土手へと降りていった。 視界が開け、眼下に多摩川が悠々と流れている。空はじょじょに西から茜色に染まり初めていた。 川辺では母子が石を投げて遊んでいる。対岸ではランニングする者が後を絶たないでいた。 淳は人目を避けるように、鉄橋下のコンクリートで固められた土手に座り込むと、バッグから携帯を取り出す。 震える手で、通話ボタンを押した。 呼び出し音に、心音が重なる。 (出て――…出てよ。今日は部活無いでしょう…。お願いだから) 『どうした?』 繋がった。 途端、ぶわりと涙が溢れ出す。景色がぼやけて、慌てて下を向いた。 久し振り――、そうだ。長い間片割の声を聞いてなかった。だけど久し振りのような気はまったくしない。 けれど――声を聞いた途端に、ただの子供に戻ってしまった。 嗚咽が漏れないように気をつけたつもりだが、それでも涙声はどうしようもない。 『泣いてるの? どうしたんだよ、淳。何があった』 相手の声のトーンが変わる。怒ってる声だ。 「亮ちゃん…どうしよう。オ、オジイの…ラケット…壊れ、壊れちゃったよ」 「どうしよう…どうしよう…」 「来てよ! たったひとりの兄弟でしょ!」 何か亮が喋ったが、それさえ聞こえない。こちら側のスピーカーと、対岸のスピーカーが反響しあって凄まじい音なのだ。 「びっくりした」 携帯で喋りながら、何の気なしに上を見上げる。鉄橋横の二子橋に目をやり、ぎょっとした。 見知った制服姿の少年が、こちらに気づいて身を乗り出していたのだ。目が合ったとわかった途端「そこにいるだーね!」と叫んで、走り出した。こちらに来るのだろう。 慌てて切ると、袖で目元を拭った。 「木更津!」 土手の上に現れたのは柳沢だった。制服のズボンの裾が汚れるのも構わず、草の茂みを必死の形相で駆け下りてくる。 目元が赤くなっていたらしい。羞恥のために頬を染めて、顔を背けた。 これまで赤澤が補強組側に立ったことはなかったはずだ。知らず漏らせば、柳沢は複雑な顔をした。 「赤澤は…微妙な立場だからな。オレ達のこと手放しで受け止めているのはアイツくらいだ。だけど、もしそれを表立って態度に示したら、オレ達に反感持ってる部員が辞めかねない。だから敢えて、時期を見計らってるんだ」 「今年の夏に、都大会でテニスの名門校、青学の先輩と対戦して勝ったんだって。個人戦では全国まで行ったらしい。そこで学院側はテニス部に目をつけたんだ。ただでさえ強い生徒がいるなら見逃す手はないわな。補強してもっと強くすればいいって」 「赤澤も部を強くするのは賛成なんだ。でも、今まで一緒に部を支えてきた仲間をないがしろにしたくもない」 言葉を止めた先。 ――辞めるなよ――。 そう、耳に届いた気がした。 「って云うか、赤澤に云われたんだけど。オレ達の苗字って云い難いじゃん。名前で呼ばないか? 試合中、舌噛みそうになっちゃって」 はにかんで、そう提案され、淳は目をしばたかせる。 「ああ、それわかる。オレも云い難い」 くすくすと笑う淳に、柳沢は恥ずかしそうに、口を尖らせて云い募った。 声を出して笑うと、柳沢もにんまりと笑顔を淳に向ける。 ずっと手の甲に置かれたままだった、柳沢の手に自分の掌を重ねた。少しでも感謝の気持ちが伝わればいいと思った。 「観月といえば、これ渡すよう頼まれてただーね」 ラケットバッグをごそごそと探ると、一本の見慣れないラケットを取り出す。 「はい、淳の」 「観月ってヒネクレ者だ」 「――あ、もうそんな時間か。悪い、観月怒ってんの?」 「いや、大丈夫だーね。今淳と多摩川にいるから…。もう帰るから…」 「………」 ぽかんと口を開けっ放しで、道を塞いでいる少年を凝視する。 学ラン姿で、髪は肩まで伸びている。薄明かりの下でも、その容姿は柳沢を驚かすには充分だった。 「来てやったお兄様に感謝の言葉はないのかよ」 「亮ちゃん…」 淳が呼んだ名前で、柳沢はやはりと確信する。と、陽の落ちた川辺に淳の叫びが木霊した。 「え、ええええ―――っ! うっそ、マジで? マジで来たの!」 土手の上で、やはり学ラン姿の二人が手を大きく振っていた。 「そうだよ。いつの間に切ったんだ? 校則でダメだったとか?」 羞恥に身悶えすると、心のままに亮の腹を殴る。 「何すんだよ!」 「ええーええええ――っ! ってかバネとサエに云ったの? 云っちゃったのか!」 黒羽と佐伯の暢気な返答に、淳は目の前が真っ暗になった。 がっつりと両手で組み合うと、今度は力比べになる。 「どうする? ブチ殺しておくか〜」 亮が横から告げると、淳の腕を取った。 「はい? 帰るって…何処へ」 「ちょっと待つだーね! 淳はルドルフを辞めないだーよ!」 「淳のダブルスパートナーだーね」 「変な顔」 ひんやりと、淳が応戦。これには柳沢のほうが震え上がった。 「傍で見ているとヒヤヒヤすんだけど。久し振りに見ると楽しいねえ」 黒羽が欠伸でもするかのように云った。 右腕を黒羽に、左腕を佐伯に捕らえて淳は渋面を作る。「どうしようかなー」と亮がニヤリと笑った。 柳沢が再度助け出そうとした折、土手の上でこちらを見ている人影に気づいてぎょっとする。 「おい、何やってんだ」 鋭い牽制が闇夜を割く。 全員の視線が、土手上の人物に集まった。 「そいつ等、オレのダチなんだけど。なんか用か」 警戒心も顕わに、厳しい表情でこちらを睨んでいる。ルドルフの制服をはためかせて立っていたのは赤澤だった。 「ウチの部長」 威圧感ある赤澤に対しても、嫌味を欠かさない亮の豪胆さに淳は嘆息を漏らす。 「弟?」 「ああ…双子の。なんでこんな所に? ってかマジでそっくりだな。こりゃ観月も間違うわ」 赤澤は背後に向かってしきりに怒鳴っている。盛り上がっている土手の向こう側にはどうやら観月がいるらしかった。 「カツ上げとか思われたみたいだね」 眼下に集まっている一同を見下ろして、ばつ悪気な表情をする。 咎めるように名を呼ばれ、こちらも決まり悪く兄と向き合った。 勢いよく頭を下げる。千葉から東京の外れまで、来るのは本当に時間がかかっただろうし、自分のわがままのせいで大変な迷惑をかけてしまった。 下げたままでいると、亮がこれみよがしに溜息をつく。淳の頭を軽く叩いた。 「ラケット、どうする?」 顔を上げると、んんーと云い淀む。そして「新しいラケット貰ったんだ」と答えた。 それが迎えてに来てくれたという、亮達に対する答えでもあった。 「そっか…。サエ、バネ。帰るぞ」 亮は颯爽と踵を返すと、二人に命令する。 「おう」 黒羽と佐伯はあっさり頷くと、亮の後ろに続いた。 「今度の土日に一回帰るよ。サエ、お姉さんにも謝っておいて」 「大丈夫。姉さん、亮だったらいつでもお嫁にきていいって云ってるくらいだから」 しかしこちらは余裕で避ける。舌打ちした淳だったが、亮が飛んできて「そういう冗談は嫌いだ!」と蹴りを入れたので満足した。 「騒がせちゃってごめんね」 姿が消えたのを見届けてから、淳は柳沢を申しわけなく窺う。 「慎也…」 歯切れ悪く、柳沢はそこで止めた。そして肩を落とすと一転、晴れやかな表情を浮べる。 「残ってくれて、嬉しかっただーね」 ムスっとした顔で、相変わらず土手の上にいる。 「もちろん、僕もですけどね」 悩ましげに長嘆され、淳は二人にも謝罪した。 「ごめん、観月。赤澤くんも、せっかく躰を気遣ってくれたのに」 「いえ、悪いのは僕です。少しばかり、云い過ぎました。すみません」 キッと、赤澤を睨みつけると理不尽この上ない八つ当たりを開始する。が、赤澤はまったく気にした風もない。 「まーな。じゃ、オレ帰るわ」 こちらもあっさりしたもので、片手をあげるとさっさと土手を降りていった。観月は逡巡したように目を泳がすと、躊躇いがちに声をかけた。 「赤澤、ありがとうございました」 赤澤は何か答えたようだが、土手下にいる淳には聞こえない。急いで堤防を昇ったが、その時には既に赤澤の姿はなかった。 思案に暮れながらも歩き出す観月に並びながら、淳は疑問に思っていたことを訊いてみた。 「ねえ、なんで赤澤くんと観月がここに?」 今は家族よりも長い時間一緒に居る。今更ながらに思って、おかしくなった。 「新しいウッドラケット、頼まなくて良かったんですか」 「いいよ。だってオレにはもう新しいラケットあるもん」 「そうかな。せっかく慎也がキレイな顔って云ってくれたから。今度両手に花でもさせてあげようと思ったんだけど」 胡乱な眼差しを観月が二人に向けた。 「いやさー」 こげ茶色のジャケットに、臙脂のネクタイ。胸元には頑強な盾と輝く光をモチーフとしたエンブレム。 その姿が違和感なくなり、瀟洒な佇まいの校舎に溶け込んでいくようになれば、相反して波の音が絶えない六角の古びた校舎に馴染まなくなっているんだろう。 淳は寂寥感を振り切るように、新しい仲間達の背中を追い越した。 |
終わったー(涙)
なんでこの話がこんなに長くなったんだろう〜。
書いても書いても終わらないから死にかけました。
これにかかりきりになっている場合じゃ思い切りないのに。
真面目な話では初めて六角を書いてみました。
佐伯の扱いがおかしくてすみません。ってかこんな力関係の六角って珍しいかもですね。
この話は大分前からちょっとだけ書いて、原稿が忙しくなって放っておいたものです。
でも待ってて良かったかな。そういう話もありますよね(言い訳)
萌のなにひとつない、クソ長い話を読んで下さってありがとうございます。
そもそも本命カップリングだけじゃなくて、周囲の話も書いてみたいと思っていました。
20.5巻を穴が開くほど見ましたよ〜。
淳が秋にスカウトされて、尚且つ数日後にはあっさり転入しているものだから悩みました。
果たして淳はどうしてルドルフに来たのか?
私なりに考えてみたのですが…
云っておきますが私一卵性の双子のことなんかサッパリわかりませんよ。
妄想と想像力の賜物ですから。怒らないで、一卵性の双子さん…(見ている方がいるか知りませんが)
過去に出逢った双子は多分全員一卵性だった気がします。
気がするというのも、一卵性と二卵性ってよほど精密に検査しなきゃわからないものらしいんですよ。
今回調べててびっくりした。
一卵性でも早い段階で分かれると、胎盤が二つできるらしい。
だからどうやって調べるかっていうと、本人達が昔どれだけ間違われたかで決めるんだってさ。
(勿論100%じゃないですけど)
話は戻りますが、過去出逢った双子5組は本当に仲が良かった。
一組なんか高校に入ってまで手繋いで帰ってたからなあ。
双子のこと調べてたら、けっこう衝撃的事実が。
一卵性より二卵性のほうが日本では圧倒的に少ないらしいです。
ただ、最近は不妊治療だとかで増えているらしいんですが。
多胎児は未熟児で生まれてくる確率が圧倒的に多いため、戦前はきちんと育つのも珍しかったようです。
なので双子は珍しいものだったし、弱くて生き残る率が少ないからと忌み嫌われてたみたいですね。
犬猫みたいに複数で産まれてくるから、畜生腹とも蔑まされたりしたみたいです。
双子だからって結婚断られたりと、大変な差別があったと知ってびっくりした。
昔は先に産まれたほうが妹・弟になったのは、あとから産まれたくるほうが弱いから、
強く育って欲しいと願いを込めて長子にしたとか。
あとは、もうひとりを押し退けて先に出てきたから、先に産まれた子供は夜叉の生まれ変わりだから
先に産まれた子を殺して、次の子を長子としたとか・・・
まあ、色々あったみたいです。
あと忘れるところでしたが(笑)
この話は直様との合同誌にある『エチュード』の木更津視点の話でもあります。
だから赤澤のイイところまるでなしだったんです。(エチュードでイイ所どりしてます)
蒲原くんと中西くんと安井くん。これに遠矢くんという元副部長が加わって
観月と赤澤が部内を纏めるのに右往左往している話です。
ってかエチュードとこれ合わせたら100ページの本ができるんですけどね…とほほ。
『あなたは知らない』とも繋がっているので、観月の疵についてはそっちでもちょいと触れてます。
赤澤は三年の5月に入寮したという設定なので、この話の時期は自宅通学です。
とりあえず、書きたいもの書けたらサッパリしました。
これ書いてる最中に六角でとあるマイナーCPに嵌ったのは内緒です。
(あああ〜〜〜バレバレ?/汗)