幸村くんと真田くん P100/一色/A5
HPにて連載中の真幸シリーズに、書き下ろしを加えて
本にしました。
オムニバス形式、一話完結形で続いていきます。
シリーズとあるように、全ての話が繋がってます。
ネット上にあるように 真田←幸村 的。
今回本に入ったのは
◆幸村くんと真田くん(出会い編)→一年四月の話。
◆性相近し 習い相遠し →一年五月の話。
◆猫はわらう (書き下ろし)→二年四月の話。
で、100ページです。
書き下ろし分は半分以上。中身は色々な意味でホラー(笑)
《幸村くんと真田くん2》 は、ページ上の都合と、時期の都合で次回に回りました。
それと一部文章改稿。伝説の叔父さんがお兄さんになってます。
『猫はわらう』にて、お兄さん初登場。
《猫はわらう》
は、一部がサイトにある《赤也くんはじめて話》の続きになります。
が、本編は勿論幸村と真田が主役。
立海オールキャラでドタバタしつつ、所々でシリアス。
新学期が始まり、入学式も終った頃。学校近くで、猫殺しの事件が起きる。
猫を殺し、足や頭を切る事件に、当初変質者の事件として学校側は生徒達に
注意を呼びかけるが、あくる日。
ある三年の女性徒が
「二年の幸村君が殺しているのを見た」
と、学校側に訴えた。
幸村の無罪を証明するために、奔走する柳・仁王・柳生・丸井・ジャッカル。
その時、真田は公園で虐められている所を助けた、ある少年の家庭の事情を知り……
アニメを見たあとだったので、白い幸村を目指してみたのですが
見事に一癖もニ癖もある人物になりました。
基本的には立海メンバー全員の掛け合いが書いてて楽しかったです。
特にブン太と柳生の突っ込み合い。それを揶揄する仁王。
見守る柳に、絡まれるジャッカルって感じですか。
最後あたりで幸村大暴走。仁王と柳が裸足で逃げ出す勢いだった。
(誰か止めてやって下さい)
途中で幸村の不機嫌がMAXになり、八つ当たりの的になる柳が
個人的に書いてて一番楽しかった(笑)。
↓一部抜粋。
「とりあえず、お前にラブレター出してきたり、遠くから見守る系の
男、女についてあとで全部教えてくれ。関連調べてみるから」
「ああ――そうだな。しかし、どうして共学なのに男にまで慕われ
なきゃならないんだか」
「お前は見目が良いからな。お前をどうこうしたいというより、侍らした
いのだろう」
「人を人形だとでも思っているのかな」
「人形は人形でもクルミ割人形だ、と相手の指でも折ってみたらどうだ?」
「やっていいの?」
「弦一郎が泣いてもいいなら」
「やらないよ。オレは見た目通りの人間なんだ」
「―――そうか……」
柳は心底、関西人として産まれてこなかった自分を惜しんだ。