In the mire and a lotus
2
目の前で仲間の頭上に紙ふぶきが舞うのをあっけに取られながら見上げる。
「あ、アムルが・・・。」
「当たった・・・?」
アスカの言っていた『双方で一日各一人のみ当たるサービス』、それをどうやら仲間の一人が当たってしまった、らしい。
「わ、私が・・・?」
今だ信じきれずにアムルが同じ呟きを繰り返す。
「そうです!おめでとうございます!本日受賞された貴女には当エリア名物の『最上級泥マッサージ』をプレゼントしますっ!!」
「っ!ええっ!?ほっ、本当!?」
完全に営業トークなワン助にようやく事を理解できたのかアムルがいつになく動揺しながらも興奮気味に反応する。
「アっ、アムルすげーじゃんっ!こんなに人がいんのに当たっちまうなんてよおっ!」
「ほっ、本当に・・・!いやだ、私どうしましょう。そんな嘘、まさか・・・。」
感激な声をあげるアスカにアムルが上擦った声で必死に答える。
「アムルやったね!おめでとうっ。」
「内容も女向けでラッキーだな。」
そこでようやくダボダボいいながらフェニックスとティキが二人も元にやって来た。
多少の泥を落として。
「え、ええ。そんな、こんなの・・・、嘘みたい。」
「なんでだよ、本当じゃん。」
「まあ本人だったら驚くのも無理ないだろーけどさ。」
「違うのっ、当たったことも驚いたんだけど・・・っ!」
「・・・アムル?」
アムルのあまりの動揺っぷりにさすがに三人共訝しみだしたが。
「私この『泥マッサージ』を受けてみたかったのよっ!!」
『は?』
「やだわ、こんなの。いくら偶然にしたって嘘みたいっ!ああでもどうしよう、すごく嬉しくって!!」
動揺が去ると今度は興奮が勝ってきたのだろう。
アムルの声がだんだん力の入るものになって来た。
『・・・。』
「他にもね、やってみたいなー、って言うのはあったんだけど実際できるかどうかは分からないじゃない?」
でもその内の一つができるなんてっ、きゃーっ!とアムルがそれはもうごっつい嬉しいオーラを発揮しまくる。
「そーいやーパンフを食い入るように見てたのってこのことだったのかー。」
「アムルも女の子だしね。きっとどこかで我慢してたんじゃないのかな。」
いくら時代が時代とはいえ、年頃の女の子としては身なりに気を使いたいのは当然だろう。
「まっ、俺達には理解できねー感覚だけどな。」
「違うよティキ。分からなくっても『想像』しなきゃ。」
ティキの一歩距離を置くような言葉にフェニックスがえっへんと諌める発言をするも。
「・・・おまえのおつむでそんなこと言われたくねーよっ、このレンコン頭っ。」
「はああ?レンコン〜??」
レンコンは食べるもの。
何故何故?
とティキの言葉に頭を捻るとつんつんと腕をつつかれた。
「あのね、フェニックスさん。たぶん『中身がすかすか・穴だらけ』って言いたいんだと思うんだ、お・い・らvv」
「ああ、なるほど〜、・・・ってティキ!アスカ!」
きゃーっとアスカがゴム長靴を腿上げしながらドボンドボンと沼の中を逃げまくり、フェニックスやティキがその周りを追い立てる。
その間アムルは必要な手続きをし、着替えをするつもりで一旦施設内の宿に一人向かった。
だって夢のえすてこーすが自分を呼んでいるから。
それから間もなく。
『本日はご来園真にありがとうございます。先ほど本日のココホレワン助賞が決定いたしましたっ。』
若干音の割れた、軍艦マーチみたいな勇ましい曲をBGMに近くのスピーカーから園内放送が流れた。
「あ、これってアムルのことだろ?」
フェニックスとティキ(なんか交ざった)の攻撃をかいくぐり、奇跡的にほとんど汚れを気にすることなくアスカがふと視線をあげる。
『なお、本日の商品は当園の誇る最上級泥マッサージです。』
「アムル周りの人から羨ましがられそうだね。」
続く放送にフェニックスもスピーカーの方を向くと。
『なお、公開場所は園内ホテルのロビーとなっております。皆様お気軽にお越し下さいっ。』
ジャーンっ、とそして放送が終わった。
「・・・。」
「・・・。」
「・・・、なあ、今なんてった?」
「・・・『公開』、・・・とかなんとか。」
「そ、それってさあ・・・。」
ばっと勢い良く三人が顔を向け合う。
『それってアムルが見世物になるってことかーーーっ!?』
理解した瞬間三人がダボッと泥畑の中を走り出す。
そりゃあ自分達はそんなに話しは聞いてなかったけど、でもこれはいくらなんでも本人の希望なはずがない。
「アムル今頃困ってるぜ!」
「ああ、浮かれ気分で案内された場所が公衆の面前ってねーだろっ。」
「早く行かなきゃっ!・・・、所でティキっ。」
泥に足が取られる畑の広さに舌打ちしつつフェニックスがティキの方に振り向く。
「なんだっ。」
「こーしゅーの面前って、口が臭いとかなんか関係あるの?」
ドゴンっとティキがフェニックスの頭を叩き倒した。
フェニックスが顔面から泥沼につっこんだけど知るもんか、なくらい一気に頭に血が上ったから。
せっかくちょっと乾きだしてたのにね(´・ω・`)
たたたっとアスカが一人ホテルまで俊敏に人並みを走り抜ける。
あれからまたフェニックスとティキは泥まみれになったので、もうこいつら知らねえと置いてきてしまった。
いやまあ元々汚れまくってたし、どの道あの二人は一回着替えしなおさなければならなかったし。
放送を聴いて皆パニックになってたけど、あんな茶色に染まった二人と走るよりは一人の方がましに違いない。
そう思うとフェニックスのあほっぷりもまあ、たまには役にたったのかも、と一人渇いた笑いがははっと顔にはりつく。
一応着替えの他に荷物の管理とかもっと詳しい聞き込みとかしておく様に言ったけど、ひとまずここは自分がなんとかしないと。
走り続けて胸に息苦しさを覚えるもそれでも足を止めず目的の場所に着くと同時だった。
パンパカパーンっ。
聞き覚えのある割れたファンファーレ。
はっと近くのスピーカーを見上げると、またあの軍艦マーチみたいな曲ががんがんと流れ出した。
『本日はご来園真にありがとうございます。先ほど本日の花咲か仙人賞が決定したしましたっ。』
『なお、本日の商品は当園の誇る最上級アロマオイルエステです。』
『公開場所は園内ホテルのロビーとなっております。皆様お気軽にお越し下さい。』
ジャーンっ、と〆も同じように終わる。
「・・・。」
あっけに取られながらアスカはぽかんと口を開いたままだ。
え?あれ?なんかすげー被ってね?
それはつまり、アムルと同じような被験者がもう一人いるということか。
いや、もしかしたらその当選者はそういう条件を了承してるのかもしれないけれど。
アムルはきっと調子の良い事言われたか都合の悪いことは聞かされてないかに違いない。
中止の放送がないということはアムルの人のよさにつけこまれた可能性が大きい。
ちっと大きく舌打ちしながらアスカはホテルの入り口まで一直線に駆けた。
そして既にロビーに出来た人だかりに飛び込み無理矢理身体を隙間に差込前に進む。
「おいおい、見ろよ。」
「おーっ。」
そんな歓声が聞こえるもアスカには真っ赤になって困ったアムルの姿しか想像できず。
「ちょっとごめんよ!」
ぐいっと人並みを掻き分け最前までたどり着いたアスカは見た。
長い髪を一つにまとめ、バスローブをはおり素足にはスリッパを履いて。
その露出の多さにああ既に、と思うも。
「あらアスカ。」
アムルが、最前列に現れた小さな仲間を見つけてにこっと嬉しそうに、笑った。
「ほえ・・・。」
その顔はちょっと緑がかったねずみ色。
水分を幾分含んでいるのか照明に映えててかてか光ってる。
両目と鼻の穴と口だけが素顔であとはのっぺり泥がペーストされていた状態で。
「ア・・・、アムル?」
何故アムルはこんなに笑っているのだろう。
何故こんな顔をしているのだろう。
そういえば、ここにいるのはアムルとエステシャンのおねーちゃんだけだ。
ぼーぜんと眺めるアスカにアムルはにこっと笑いかける。
『お集まりの皆様、この度はご来園いただきありがとうございます。本日はなんと大変奇跡的なことが起こりました!』
するとタイミングを見計らったかのようにエステシャンの一人の女の子天使がマイクを持った。
『花咲か仙人賞とココホレワン助賞を、なんとここにいますアムル嬢がダブル受賞されたのですっ!』
「っえええええーーーーっ!?」
そのマイクパフォーマンスにアスカが盛大にびびった声をあげた。
おお〜〜っ、と観衆が声をあげる中、司会は続く。
『もちろん両方の賞の内容はどちらにも知らされておりません。ですから内容も、受賞者もまったくの偶然なのです!』
それはすごいとさらに驚きの歓声があがるなか、アスカがあわあわとアムルに前のめりに詰め寄る。
「えっ、あ・・・。でもっ、その。あ、アムル・・・、いいのかよ?」
その、こんな大勢の前でエステを受けるだなんて。
今だってすごい顔なんだぞ?
もしかしたら服だって脱がなきゃならないんだぞ?
そんなアスカの思いが伝わったのだろう。
アムルがちょっと眉根を下げ、恥ずかしそうに言った。
「それがね、アスカ。実は私、・・・このアロマオイルエステもすごくやってみたかったのvv」
「・・・。」
それに下は水着だし、その部分は後で個室でやり直すと言われ。
他にも好条件を出され、自分の希望が一気にかなう上、企画が園主催だけにエステシャンもトップクラスの縁縄如天がつくという。
「ちょっと恥ずかしいけど、たまにはいいかな、って。」
そうはにかむアムルの笑顔はねずみ色の泥パックから溢れんばかりに嬉しそうだった。
『それではお連れの方にも感想を聞いてみましょう。』
気が付くと客席からアムルの方にかなり移動していた自分に突然マイクが向けられた。
「えっ!?おっ、おいらっ!?」
『ええ、アムルさんのことや当園のことなどっ。』
にこにこの縁縄如天がアスカの応対を笑顔の圧力で待っている。
「え〜、じゃ、じゃあ・・・。アムルがすっげー嬉しそうでおいらも嬉しい、です。」
声がちょっと普段より小さいのは観衆の視線が自分に向けられているから。
「アスカ・・・。」
偶然とはいえ今は自分ばかり優遇を受けていることに仲間に申し訳ないかもと思っていたアムルなので、アスカの言葉にじんっとする。
「なあ、これってここだけ?」
アスカがマイクを指差して軽く周囲を見渡した。
『ああ、この音声は園内生放送中よ。』
なにせ呼べるだけ観客を呼ばなければならないから。
そっか、と一回口を噤んでアスカはもう一度開いた。
「フェニックス〜、ティキ〜、そーゆーわけだから集合なしなっ。アムルも大丈夫だし荷物よろしくー。」
マイクを通したちょっと疲れた、そんな伝言にアムルがあらっと目を開く。
どうやら自分がウキウキしてる間に仲間を不安がらせていたらしい。
申し訳ない気持ちと、心配してもらったありがたい気持ちと、自分を立ててくれる気遣いと。
なかなか見通しのない旅の中、心と身体のリフレッシュをもしできたら・・・と思っていたのだが。
そうよね、いろいろあるけどそんな仲間だから一緒に旅を続けられるのよね、と施術の前に心が一足先にスッキリするアムルだった。
そんなアスカの声はなんとか落とせるだけ泥を落としたフェニックスとティキがいろいろ聞き込みをしてる時に流れた。
放送直後にたたっと集まり互いにあ〜あ、と息をつく。
「な〜んだ、アムルちゃんと了解してたんだ〜・・・。」
「俺達のはやとちり、っていうか思い込みだったんだな。」
なんかこう、ボアボアの時とかの『きゃっ、やめてっ』な印象が先にたったのだけど、よく考えたら彼女は最後にイカサマってた。
そう、もしかしなくてもメンバーの中では一番肝が据わって一番切り替えが理性というか打算的なのかもしれない。
「じゃあもういいかな、僕が聞いてきた話。」
「ああ、俺も聞いたことあったんだけどなー・・・。」
ぼんやりつぶやく二人がふと気付く。
「あれ?もしかしてティキ、僕と同じこと聞いたとか?」
「・・・おまえ誰に話を聞き込みに行った。」
「えと、アスカがサービスの話を聞いてきた掃除のおばさん。」
「・・・じゃあほぼ同じだな。俺は屋台のオヤジだよっ。」
しら〜〜〜っとした空気が流れた。
聞き込みに手分けして仕入れたのは結局同じ情報って。
「・・・アスカどうする?」
「まっ、いーんじゃねーの?アムルがこんな喜ぶ目にあったのもあいつの『おかげ』なんだしな。」
フェニックスとティキが聞き込んだ情報。
それは要は『園内の従業員』による来園客情報の聞き込みがあるということ。
そしてそれを各自が所属する各管理人に伝え、それを元にその日のサービスに妥当な人選をするのだという。
ちなみにフェニックスが聞いた掃除のおばさんは花咲か仙人サイドの人。
ティキが聞いた屋台のおっちゃんはココホレワン助サイドの人。
つまりアスカは情報を聞き込みに行ったつもりが逆に相手に自分達のことをべらべら教えてしまったということなのだ。
それも器用にも双方に。
確かに今日のサービス内容はたまたまかぶっていた。
ただそういうこと事態はたまにあるのだが、今回は偶然にも互いに『アムル』に目をつけてしまったという。
なぜそんな『やらせ』みたいなことをするかというと。
「にしても『決闘』の方法が観客数の多さっていうのが平和なんだよっ。」
「本当。どっちの『公開サービス』が人が集まるかだって、わざわざ人数数えてるっていうんだからよくやるよ。」
最終的により集客できた『企画』を発案・実行できた方が園を管理するにふさわしい、とそんな内容だという。
基本的に客が困ることはないし、むしろ楽しい美味しいで日に日に『公開ショー』の見物人は増えているそうだが。
「なんか今回両方を足しても過去最大の見物客数らしいよ。」
「・・・そりゃあなー。」
アムルはかなり可愛いと思う。
加えてスタイルもいいし、気立ても笑顔もいい。
そんな美女がエステを受けてさらに華やかになるのだ。
いやむしろ、美女のそんなくつろいだ姿、っていうのが貴重なのかもしれない。
元々水面下で人気の企画だ。
口コミで『今日のはすげーらしい』と噂が流れ時間の経過と共にどんどん記録更新しているのだろう。
となるとアムルが選ばれたのはやっぱり偶然と言うより必然か。
「じゃあ僕らどーする?」
「・・・風呂以外に何があるんだ。」
ところどころ乾いてきたとは言え、簡単に手足や顔をあらっただけで泥は体中あちこち汚したままなのだ。
服の洗濯もしないといけないし、それならやっぱり早いほうがいい。
アムルはまだエステ中みたいだし、アスカはたぶんそっちについているんだろう。
ぶっちゃけ泊まる部屋は押さえてあるから最終的にそこに集まればいーのだ。
「それよりこっちをどーする。」
はあっとティキが息を吐いて足元の山を指差す。
アスカが気にしていた一行の『荷物』。
それは取り放題で頑張った大量のレンコン、泥つきのまま。
「そーいえば夕飯で使えるっていうし、調理場に持っていけばいいんじゃないかな。」
「ああそうか、っち、面倒くせーなー。」
「まあまあ、僕台車借りてくるよっ。」
そう言ってフェニックスが管理人室まで軽やかに走って行く。
「・・・。」
フェニックスを見送りながらもう一度レンコンの山に目を下ろす。
自分の故郷の象徴でもある花。
の、地下茎。
ふっと軽い笑みがもれる。
蓮もレンコンも、見る側が区別してるだけで結局『同じ』植物なのだ。
「まっ、後でいいか。」
もちろんここまで来たのだから自分の目的は果すつもりで。
ただ今はフェニックスが戻ってくる前に、と手近なホースを探す。
ガラガラと台車を押してフェニックスが戻ってきた時にはレンコンの泥はきれいに落とされていた。
そしてもって。
そのままホテルに行くと公開ショーはもう終わっていたようでアムル達の姿はなく。
まあいいやと受付でレンコンやら部屋の鍵やら確認したら。
なんかえらい豪華な部屋に通された。
なんでも『公開ショー』を受ける条件の一つにスィートルーム無料、ってのがあるらしい。
「あ、アムル、たぶんこれも聞いたんだろーね・・・。」
「やべえ、こいつはアスカに頭上がらなくなるぞ。」
その豪華な部屋の内装にフェニックスが怯み、ティキがその価値の高さに頭を一つふった。
ふとフェニックスが前面の広いガラス窓に気付く。
「わあ・・・。」
そこは花の里自慢の満開の桜を一望でき。
「・・・。」
その薄紅色の群集に思わず息を呑む。
「きれいだね。」
「・・・。」
「ティキ?」
「あっ、ああ・・・。」
フェニックスに呼ばれはっと自分がその景色に見入っていたことに気付く。
「後でさ、他の花も見に行こうよ。」
「花って・・・、おまえに分かるのか?」
「失礼だなっ!分かるさ!」
ふいっと横を向くフェニックスに思わず苦笑がもれる。
そうだな、後でちゃんと見に行こう。
最初は一人で、自国の思いに浸る気でいたけれど。
「・・・でもまあティキが失礼なのは分かってたことだからなあ。しょうがない、さっさとお風呂入ろうかっ。」
と、またさっとこっちを向いて何事もなかったかのように自分を促すフェニックス。
その切り替えの早さにティキはまた苦笑してしまう。
本当、いつのまにこの天使の存在を当たり前のように受け入れてしまったのだろうか。
ちゃんと見に行こう、望郷の花を。
こいつらと一緒に。
よしっ!と軽く背伸びをしながらティキは青がとけたような空を背景に満開の淡紅色を見渡した。
そんなティキは実はちゃんと知らない。
その花言葉は『神聖』『雄大』。
そして。
『離れ行く愛』
もし知っていたら、まるではるか昔の故国に、自分に連なるある一人の女王を思いだしていたのかもしれない。
後日談なのだが。
その後花咲か仙人とココホレワン助は対立の姿勢を崩し、互いに協力しあうようになった。
というのも、たまたまとはいえアムルに二つの同じようなサービスを施した際の集客は過去例にないくらい多く。
さらにそれらのエステを受けたいという一般客も増え。
なんだ、バラバラに競い合うよりも互いに協調した方が良い効果が得られるのだと気付いたのだ。
それに互いが互いの領域を侵さず、敬意を示していけば相手を支配に置くよりもずっと楽しい。
そしてまるで憑き物が落ちたように二人はまた元ののんびり、しっかりと里の管理をしていくようになったということだった。
END