イカリソウ淫羊霍(いんようかく)

淫羊霍(いんようかく)は中国のホザキノイカリソウから調製される生薬で、ホザキノイカリソウを食べた羊が
1日に100回も交尾するほど精力の強いところからこの名があります。

使用部位
茎葉(
56月)

含有成分
配糖体エピメジン・イカリン・マグノフリン
精液の分泌を促進する配糖体エピメジン、イカリイン(フラボノイド類)、マグノフリン(アルカロイド類)

薬効
神経衰弱・健忘症・強壮強精・更年期

用途
地上部を切取り、水洗いして乾燥A1日量810グラムを0.5リットルの水で半量まで煮詰める3
回に分けて食間に飲用。または、お茶のようにお湯を注いで飲用。

強壮、強精の目的で、乾燥した地上部の茎葉を1日量810グラムに水0.5リットルを加えて、
煎じながら約半量になるまで煮詰めたものをこして、
3回に分けて食間に服用します。

神経衰弱、健忘症や強壮強精にもよいとされますが、心臓の悪いひとや胃腸の弱い人は飲まないようにします。

イカリソウの地上部には、イカリインという成分が含まれています。このイカリインを用いての動物実験では、
精液の分泌を促進する働きのあることが確認されています。

また、神経衰弱、健忘症、慢性気管支炎、手足のしびれ、更年期の高血圧症、小児麻痺症の治療に
用いられて1日量3〜9グラムを煎用します。

イカリソウの根は淫羊霍根(いんようかくこん)といい、腰気(こしけ)、月経不順、ぜんそく、鳥目などに
1日量9〜15グラムを煎用します。

男性だけでなく女性にも有効で、全身の神経を刺激し、生殖器の感覚を敏感にする働きを持つといわれている。
具体的な有効成分として、 ビタミンE、アルカロイドのマグノフロリン、エビシダン、根にはノルイカリイン等が解明されていますが、なかでもイカリイン Icariinというフラボノイド配糖体が知られ、これには実際に次のような効果があるという。

◎一酸化窒素(NO)レベルの上昇。
◎ホスホジエステラーゼ(PDE)-5に対する弱い阻害作用。
PDE-5の阻害効果はバイアグラと共通の作用であることが注目を集めている。
また、この他にも幾つかの薬理作用が研究されているようです


イカリソウ酒
一般には、薬酒としての利用が多いようです。イカリソウの乾燥した地上部を刻んだもの200グラムに
グラニュー糖を約半量加えて、ホワイトリカー1.8リットルに漬けます。2〜3ヶ月後に20ミリリットルくらいを
1日2回に分けて服用します。このイカリソウ酒は仙霊脾酒とも呼ばれ強壮
の効き目があるとされます。

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