Be satisfyied with・・・

 

 

「い〜や〜っ!!絶対嫌ぁ〜っ!!」

ネビルの前代未聞の怒涛の抵抗劇は、場所を風呂場に移して尚続いた。

いい加減ドラコもお手上げ状態だ。

なんだってネビルは、こんなにも一緒に風呂に入るのを嫌がるんだろう‥?

さっき外で強引に犯した時だって、こんなに抵抗しなかったのに。

‥そういえば、初めて抱いた時以来ドラコはネビルと一緒に風呂に入ったことが無い。

幾度と無く身体を重ねているのに。

シャワーすら、一緒に浴びた事が無い。

でも、グリフィンドールの共同浴場ではポッターやウィーズリーと、同じ時間に同じ風呂に入っているんだよな?

‥‥‥ずるい。

っていうか、憎い。

僕もネビルと風呂に入りたい。

そして、出来ることなら例え規則でも、不可抗力でも、他の奴にネビルの裸なんか見せたくない。

 

「どうして僕とじゃ駄目なんだ?‥いつも、‥‥ポッターたちと同じ風呂に入るんだろう?」

なんだか、自分が全否定されている様な悲しい気持ちになって、ドラコは半ば自棄になった。

「どうして僕とは嫌なんだよ?」

つい子供みたいな口調になってしまって、拗ねているのがバレバレだ。

ドラコの表情も、余裕が消え情けなく歪んでいる。

「いつもは良いの!!‥‥‥今だから‥駄‥目‥なの‥」

言っている最中に、ネビルはしまったという顔をした。

声の勢いが、だんだん無くなり小さくなった。

ドラコはその隙を見逃さない。

つまり、ドラコに抱かれた後だから駄目だと‥そういうことだろうか?

ネビルは真っ赤な顔で、俯いてしまった。

対照的に、ドラコの表情は明るさを取り戻している。

 

ドラコが腕を伸ばして、ネビルの頬に触れるとネビルの身体が揺れて強張る。

それにくすりと微笑んで、ドラコは自分の方にネビルを引き寄せた。

そして、ネビルの耳元で囁いた。

「‥‥ネビル‥洗ってやるよ、僕が‥身体の隅々まで‥」

ネビルの背に素早く回されたドラコの掌が、服の上からいやらしくネビルの身体を弄る。

「いやだって‥ば」

力なくドラコの身体と自分の間にある腕を突っぱねながら、ネビルの抵抗は止まない。

「責任を取ると‥言っただろう?」

囁きながら、ネビルの耳に舌を這わす。

「やっもっ‥嫌‥‥いやぁ‥」

小刻みに身体を震わせて抵抗する様は、まるで犯している最中の様に艶っぽい。

きっとまだ、行為の後の身体の余韻も醒めていないんだろう。

それはドラコとて同じだ。

むしろ、もっとやりたい。

 

我慢できなくなって、ドラコは有無を言わさずネビルの身体から強引に服を脱がせた。

何個かシャツのボタンが弾けたが、全く気にしない。

余りの唐突さに、言葉も出ずにネビルが赤面している間に、自分の服も乱暴に脱ぎ散らかした。

「ほら、ちゃんと洗ってやるから‥」

ネビルの腕を取って、バスタブへと連れて行く。

真っ赤な顔で、泣きそうに俯いたままネビルは腕を引かれるままに、バスタブの中に座った。

無言で縮こまって、ドラコに背を向ける。

背骨の浮いた白い肌が、肩甲骨が、細い肩が、震えていた。

ドラコはシャワーのコックを捻って、お湯を出し自分とネビルの身体を濡らす。

ネックを固定して、頭上から容赦のない温かい雨を降らせた。

そんな事で、頑ななネビルの身体も心も解く事は出来ない。

ドラコは無言のまま、ネビルのうなじへと唇を寄せ、吸った。

「あっ‥」

一瞬解けたネビルの腕の隙間に、自分の腕を滑り込ませて後ろから抱き締める。

水を含んだお互いの素肌が、吸い付く様に密着した。

 

「ネビル‥誘っているのか?」

耳元で囁くと、ネビルの唇が震えた。

「ち‥がう‥」

ネビルは震える声で、やっとそれだけを口にした。

顔は見えないけれど、きっと目に涙をいっぱい溜めて、ドラコを睨んでいるだろう。

「‥僕には誘っている様にしか見えないが?」

ドラコの悪戯な指が、ネビルの胸の突起を探り当てて摘む。

途端に大きく揺れるネビルの身体。

声は出なかった。

ドラコの指が、ネビルの口に入り込んでしまったから。

「僕が嫌なら指を噛み千切れ‥」

そう言ったのを最後に、ドラコの声も聞こえなくなった。

首筋に吸い付き、肌を舐め、背骨に歯を立てる。

ドラコの狂ったように急速な愛撫をネビルの身体に施した。

聞こえてくるのは、二人の頭上から降り注ぐシャワーの音と、ドラコの愛撫が立てる音。

そして、ネビルがドラコの指を舐める音のみ。

 

ネビルには、ドラコの指を噛み千切る事なんて到底できない。

もたらされる快感を堪えている内に、本能的に指を舐め上げていた。

そして、後ろ向きの体勢ではドラコに縋れない事を初めて実感する。

縋れない所か、今ドラコがどんな顔をしているのかすらわからない。

声も聞こえない。

縋る事が出来ない事が、こんなにも心細いものだとは思わなかった。

いつだって、ドラコの視線に晒される事が恥ずかしくて仕方なかったのに。

ネビルは快楽で力の入らない両手で、口内を弄るドラコの指を必死で引き剥がした。

「はぁ‥‥ドラ‥コ‥‥洗ってくれるんじゃ‥‥なかったの?」

既に下半身に伸ばされているドラコの手に翻弄されながらも、ネビルは切れ切れに言葉を紡ぐ。

背後ですくすく笑うドラコの声が聞こえた。

「いいのか?僕がネビルを洗っても?」

「‥‥‥全部、ドラコの‥せい‥だ‥」

涙を零しながら、ネビルは自ら身体を反転させて、ドラコを正面から見据えた。

「わかっている」

ドラコは笑って、ネビルに口付けた。

 

泡の付いたスポンジが、ネビルの肌の上を優しく滑る。

もうシャワーは二人を温めてはいない。

そんな事をしなくても、二人の体温はとうに上がりきっている。

愛撫にも似たその刺激は、自分で洗うのとは違って酷くいやらしい。

ネビルはドラコの首に両腕を絡ませて、浅い呼吸を繰り返した。

ドラコはネビルの身体を洗う手を止めぬまま、優しく何度もネビルに口付けを落とす。

その度に、「好きだ」「愛してる」「可愛い」と睦言を繰り返す。

恥ずかしくてネビルは、その口を完全に塞いでやりたくなった。

丁度良く降りてきた唇を、ドラコの後頭部を押さえつけて固定する。

生まれて初めて自分から舌を絡ませて、ドラコの言葉を封じた。

そのまま、バスタブの中に押し倒されるが、もう厭わない。

何度もドラコに抱かれた身体だ。

回数が増えた所で、何が変わる訳じゃない。

健康な身体であるが故、快楽を追い求める事を、熱を開放する欲求を、ネビルの身体も知っている。

深い口付けの最中も、ドラコの手は休む事無くネビルの身体をスポンジで撫で回した。

最初から、洗うというよりは愛撫に近いその行為。

 

石鹸でぬめりを帯びた腰の中心に、ドラコの指が添えられて、ネビルは小さく身を捩った。

次いで、泡をたっぷり含んだもう片方の手の指が、先刻ドラコを咥えた小さな蕾へ。

するりと進入を果たし、中をかき回す。

くちゅくちゅといういやらしい水音と共に、蕾から中に残っていたドラコの精液が吐き出され始める。

常と違うぬるぬるとした感覚に、ネビルは首を逸らせてドラコの唇への長い口付けを終わらせて喘ぐ。

「んんっはっあぁ‥‥やっ変‥‥な、感じ‥」

ネビルが喘ぐと、ドラコは笑って耳元に唇を寄せた。

「いつもは‥1人でどうやって洗うんだ?」

卑猥なドラコの言葉に、ビクリと身体を震わせながらネビルは答えた。

「‥んあっ‥ゆ‥びで‥」

「指で‥こうやって掻き回すのか?」

淫猥な音を立ててドラコが中を掻き回すと、ネビルの口から快楽の吐息が零れる。

「あっは‥そ‥‥」

ネビルは目を閉じ、既に理性を放棄し始めていた。

 

「‥こっちは?どうしてる?」

立ち上がって、既に先走りを零しているネビルの股間をゆるやかに擦って、ドラコが問うと、ネビルが腰を揺らした。

「やっ‥‥あっ‥自分で‥」

「‥僕抜きで楽しんでいるのか?‥僕は役不足だと?」

ドラコが根元をきつく握り締めると、ネビルは悲鳴に似た嬌声を上げる。

「ひっぃっ‥ちが‥‥ちがう‥そ‥じゃな‥」

ネビルの瞳から、大粒の涙が何個も生まれては頬を伝う。

「‥‥んやっ‥ドラ‥コっ‥手‥離してぇ‥‥苦し‥」

泣き喚くその様は、ドラコの嗜虐心をそそった。

「僕をイかせたら離してやる‥いつも自分にする様に‥できるだろう?」

ドラコの言葉に、一瞬目を見開いたネビルだったが、ドラコが本気だと悟ると、観念した様におずおずとドラコのそそり立った欲望へと両手を這わせ始めた。

それを確認し、笑みを零しながら、ドラコはネビルの中を掻き回す行為を再開する。

 

ぎこちないネビルの愛撫は、思いの外ドラコへ強い快感をもたらした。

好きな人間の掌が、指が、自身に触れていると思っただけで、直ぐにでも精を吐き出しそうになる。

与えられた快楽をネビルに伝え返す様に、ドラコのネビルへの愛撫も激しくなった。

「んあんっやあっドラ‥コ‥‥もっ離して‥‥おかし‥くなるっ‥」

ドラコの指に翻弄されて、ネビルの腰がいやらしく揺れた。

ドラコの指を咥え込んだ蕾が、ひくひくと誘うように蠢いてドラコは余りの欲情的な光景に息を飲む。

堪らずに、自分とネビルの、先走りに濡れ今にも限界を迎えそうな雄同士の先端を、擦り合わせる様に擦り付けた。

「ああぁっあん‥やあん‥出ちゃ‥う‥‥もぅ‥我慢でき‥なっいぃっっ‥」

二人の限界は、同時だった。

自分の限界に合わせて、ドラコがネビルを戒めていた手を離した。

飛び散ったお互いの精液が、裸の身体に降り注ぐ。

断続的に、吐き出され続けるネビルの精液をドラコは愛しそうに、何度も掬い取っては口に運んだ。

 

「すごいな‥君の手で僕の身体はこんなに感じた‥」

ドラコはそう言って、ネビルの身体に飛んだ自分の飛沫を、指で掬って胸の突起に塗りこめた。

「や‥変態っ‥‥いわな‥で‥」

快楽に霞む理性で、ネビルはドラコの唇を自分の唇で無理やり塞いだ。

これ以上、ドラコが紡ぐ卑猥な台詞を聞きたくなかった。

舌を絡ませながら、ドラコは当然のようにネビルの足を押し開き、片方を肩へ抱え上げる。

射精の余韻の残る自身を、強引に蕾にあてがって腰を奥へと進める。

「奥からも掻き出さないといけないよな?」

ネビルの背が反って唇が離れた一瞬に、そう言って再び唇を塞ぐ。

急性な腰の動きに、強すぎる快楽に、ネビルが意識を手放す刹那、ドラコは自身を引き抜きネビルの身体へと二度目の精を放った。

 

その後、ネビルの身体を綺麗に洗い直し、自分の身体も洗って、ドラコはベッドにネビルの身体を横たえた。

満足げに眠る横顔に、愛しさが込み上げてきてネビルの額に口付ける。

ネビルが起きたら、どうやって許してもらおう‥‥。

少し、気が重いが、ドラコは満足だった。

当分の間、一人寝が辛いだろうと‥少し後悔もした。

それでも、ドラコの心は幸せに満たされていた。

 

Fin

 

終わった〜!!やったー!!

エロってのは、文才、画力じゃない、気力だよ!と昔仰っていた凛姉さん!!

ど‥どうですか?どきどき‥。

引越し祝いに捧げます。返品不可で‥(苦笑)

そして、こんな頭沸いた駄文を読んでくださったそこの貴方!

ありがとうございます!感想とか頂けたら死んで喜びます!

っていうか、ありがとう!そして心の底からごめんなさい!!

おそまつさまでした。

2004・03・20 みづきちよ

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