『できるかな(腸内洗浄編)』

「お姉ちゃん、これなに?」
 しまった、と思った。小太郎のヤツ、なんで人の部屋にまで入って、勝手に押入を漁っているのか……!
 小太郎が持っているのはミニペットボトル程度の小さなタンクだった。縁にはS字型の金具、底には排水用の穴が空いている。
「これなにー。ねえお姉ちゃん、これなにー? なになになにー?」
「あー、うるさいっ! 人の物を勝手に触るなっ!」
 私が怒鳴ると、小太郎はひそひそ声で私に話しかけた。
「お姉ちゃん、こ・れ・な・に?」
「………………うるさいのところだけ、反応するんじゃねーよ」
 うーん、これなにと問われても、さて何と説明すればいいものか……。私は少し戸惑ってしまう。
 ……まあ、いいか。別に人目をはばかるようなエロアイテムというワケではないのだ。
「『腸内洗浄』の道具よ。あんたには関係のないモノ。ほら、早く返しなさい」
「『ちょうないせんじょう』ってなーにーっ?」
 小太郎は目をキラキラさせながら私に問いかけてくる。この年の離れた弟は好奇心の塊だ。何か分からないものがあれば、腹ぺこのブラックバスみたいにパクパクと食いついてくる。
 そんなこの子を、私は日頃から可愛がってきたのだが……、今回はちょっとばかり憎らしい。興味の対象が、なんでよりによってそれかなぁ……。思わず赤面してしまう。
 小太郎はタンクを中をのぞいたり、ひっくり返して読めもしないメーカー名を眺めたりしている。まるでリンゴを与えた猿の様だ。
 しょうがない、教えてやるか。
「腸内洗浄っていうのはね、お腹の中を洗ってキレイキレイにすること。そうすると毒素が流れて、美容や健康にいいの。分かった?」
「……分かんない」
「それはあなたの頭が悪いから。ほら、早く返してよ。お願いだから」
「えー? でもぉ、でもでもでもさぁ……」
 小太郎は不思議そうな顔で私を見ていた。
「これでどうやってお腹の中をキレイにするの?」
 来た……。それの説明をしたくなかったから、誤魔化したかったのに……。
 小太郎は天井の一点を見上げながら、なにやらいろいろ考えている。しかし上手く想像が回らないのか、眉を八の字に曲げ、得心のいかない顔をしている。
「あのね、それだけで洗うってワケじゃないの。ホースやノズルにローション、あとはコーヒーとか使うのよ」
「ふーん、そうなんだぁ……」
 小太郎は思考することを止めたようだ。いっぱい道具の名前が出てきたことで、わけが分からなくなってしまったのだろう。まあ、この子はあんまり賢い方じゃない。将来がちょっと不安だが、今回は重畳、重畳。
「うん、そういうこと。じゃあそれはとっととしまいなさいね」
 私は片付けを小太郎に促した。基本的には素直な性格だし、ちゃんと従うと思ったのだ。
 しかし、小太郎の答えは違った。
「やってみたい」
「へ?」
「腸内洗浄、やってみたいっ!」
 私は見誤った。小太郎の目は、まだキラキラと輝いたままだったのだ。



 洗面器の中には、お湯がくまれている。私は温度計の目盛りを見ながら、水を注いでいく。
「36度……っと。まあ、小太郎には1リットルも入らないとは思うけど」
 続いて私はお湯の中に缶コーヒーを注いでいく。これはエネマ用のもので、通販で購入した。これ以外でやるには豆からひかないといけないらしい。インスタントではアウトだそうだ。
 腸内洗浄については、たまたまつけていたテレビでやっていた。インターネットで検索したら、ガンガン通販サイトにヒットした。つまり流行っているのだ、こんなことが。
 私も初めてやったときにはビックリした。いつも以上にでてしまった大量の内容物にもだが、きつい匂い、そしてなにより腸にこびりついていたらしい黒い物質の存在に……。
 これが宿便ってヤツなのかと、ちょっぴり感動した。以来、私は浣腸がクセになってしまった。
 医学的な中毒性はないと、解説書にはあるのだが……。やっぱり気持ちいいのだ、これは。
 体中の悪い物が全部流れていく感じ。ギリギリまで我慢しての開放感。それが大腸癌の予防とかにまでなるって言うなら、願ったり叶ったりだ。
 ――いや、やばいとは思ってるんですよ? まさかお尻で感じているなんて。
 だから私は、こんなことをしているなんて弟に知られたくなかった。ましてや、興味なんて持って欲しくなかったのだ。
 しかし、そんな姉の気持ちも知らないで、小太郎はトイレにフルチンで腰掛けて、足をパタパタさせている。
 しょうがないなぁ、まったく……。
「じゃあ小太郎、ローションはお尻に塗ったね?」
「うん、言われた通りにしたよ。ちゃんと指とか中に入れたし」
「ダイジョブだった?」
「うんっ!」
 小太郎は快活な笑顔を浮かべながら、首を縦に振った。なにがそんなに楽しいのか……。
「小太郎、怖くないの? お尻からコーヒー入れられちゃうんだよ」
「別に平気だよ。だって、お姉ちゃん、毎週やってるんでしょ?」
「ま、まあそうだけど……」
 私は顔が熱くなる。事実は事実なのだが、小太郎の口から改めて言われると、やっぱり恥ずかしい。
「いきなりやれって言われたら困るかも知れないけどさ、お姉ちゃんがやってるなら平気だよ。それで身体の中の悪い物がなくなっちゃうのなら、やってみたい」
「そっか、じゃあいいのね」
「うんっ、いいよー」
 私は小太郎の意志を確認し、タンクから伸びたホースのノズルを手渡した。これにもローションが塗ってある。
「それじゃ、これをお尻に入れてね。ゆっくりでいいから」
「分かった。やってみる」
 小太郎はノズルを受け取ると、おずおずと先をお尻の中心部にあてた。
「んっ……」
 小太郎が小さく呻く。指先が少し動き、同時に腰も浮く。それでも先端はヌルリと小太郎の中に入っていく。
「もうちょっと、奥まで入れて……」
 私の言葉に導かれて、小太郎の指がノズルを握り直す。プラスチックの筒が小太郎の中に埋め込まれていく。
 私は思わず魅入ってしまう。なんか、やらしい……。
 まだ年端もいかない少年が、お尻に無機質な物体を入れて、吐息を漏らしている。私の心臓は凧糸で絡め取られたかのようにキュッと締め付けられる。
 小太郎は一生懸命、ノズルを中に入れていく……。薄く目をつぶり……、意識をお尻と指先に集中させている……。
 やだ、かわいい……。
「お姉ちゃん……、これでいい?」
「…………え? う、うん。いいよ、オッケー」
 やばい……、私いま、マジで心を抜かれてた。まだサンタクロースを信じている様な幼い少年に、……確かに欲情していた。
「なんか変な感じー……。ホントに入っちゃったんだ」
「なに言ってるの。これからもっとたくさん入っちゃうんだよ?」
 私は小太郎の肩に触れ、便座に座るように促した。小太郎はストンと腰を落とす。
 お尻からは一本のホースが伸びている。先には私の持つコーヒー入りのタンクがある。私はトイレの棚に、タンクのS字金具を引っかけた。
「それじゃ、コーヒー入れるからね。いくよ……」
「うん、いいよー」
 軽い返事……。私はホースの途中にあるコックをゆっくりとひねった。細いホースの中を、褐色の液体が走りだす。
 スルスルとコーヒーはホースの中を抜けていく。そしてついに小太郎のお尻に到着する。
「あっ?!」
 小太郎が驚きの声を上げた。コーヒーが体内が入ったのだ。
 トクトクとコーヒーが流れていく。おそらく小太郎の下腹部には、生暖かい感覚がジワッと広がっているはずだ。
「んっ……、入ってきてる……。お腹、ポカポカする……」
 順調に小太郎の中にコーヒーは進入していく。小太郎は軽く拳を握り、お行儀よく膝の上にのせている。
「つらくなったら言いなさいね。たぶんこれ全部は入らないから」
「余ったら、やっぱり飲むの?」
「飲まねーよ!」
 っていうか、これ飲んで平気なの? まあ、毒があるワケはないんだけど。
 そんなことを言ってる間にも、タンクの中身はみるみると減っていく。
 私は改めて小太郎のお腹を見る。特に目立った変化はないけど、これだけの量があの中には入っているのだ。ちょっと不思議な感じもする。
 小太郎も自分のお腹をじっと見ている。その瞳は好奇心に満ち、宝石のような輝きを放っている。
 やっぱ可愛いなぁ……、ってダメダメッ。実の弟になに考えてるんだ、私は!
 私はコックを閉じ、これ以上のエネマを中止した。
「もう、いいでしょ。お尻のノズルを抜きなさい」
「はーい。でも、僕もうちょっとくらい大丈夫だと思うよ」
「いいから!」
「……はーい」
 量的にはもう十分だろう。いや、それよりこれ以上続けたら、私の方がなんか変なことになってしまいそうだった。
 小太郎はお尻からツルリとノズルを抜き、私に返した。特に汚れも付いていなかった。
「なんか抜く時、ウンチ出したみたいだったよ」
「いちいち解説してくれなくていいから……。しばらくそこに座ってなさい。お腹を手で回すように揉んでてね」
 私はタンクを棚から外し、洗面所に持って行った。
 タンクの中のコーヒーは半分以上なくなっていた。私は残った褐色の液体を洗面台に流した。
 その時ふと、ホースの先にあるノズルに目が行ってしまった。
 ……これ、さっきまであの子の中に入ってたんだよな。
 私は指先で摘むと、それを自分の鼻先まで持って行った。
 匂いはない。少し下げて、……先端を口元に……寄せる。
 ………………な、なにをしようとしてるの、わたし!?
 私は慌てて蛇口をひねり、ノズルを急いで水につけた。
 ……あ、危なかった。私、もう少しで、小太郎のお尻に入っていたモノを……舐めるところだった。
 なんなんだろ……、これじゃ本当に変態だ。私は拳を握り、自分の頭をポカリと叩く。
 私はバカだ。あんな子供に、なんかもの凄いイヤらしいことを考えてしまっている。



 トイレに戻ると、小太郎はまだ自分のお腹をさすっていた。ただ、その顔はどこか切なげで、眉間には一筋のシワが寄っていた。
「お姉ちゃん、これ、いつまで続けるの?」
「んっと、だいたい10分から15分くらいなんだけど……、じゃあ、あの時計の針が12の所を指すまでね」
 私は壁に掛けられた時計を指さした。あと約7分ってところだろうか。
 しかし、それを聞くと小太郎の表情がさらに険しくなった。お腹をさする手の動きが止まる。
「えっと……、長いよ、それぇ……」
「ちゃんとお腹の中を綺麗にするにはそれくらい待たなきゃダメなんだけど。……小太郎、我慢できない?」
「……分からない。でも、なんか……もう出ちゃいそう」
 小太郎のお腹に、やっぱりカフェインの浣腸は刺激が強すぎたのだろうか。見ればおでこにもジワリと脂汗が滲み始めている。
「あ……あぁ……、お尻ヒクヒクする……。なんか中がキュルキュルって……」
「そっか、つらい……?」
 小太郎が首肯する。口を金魚みたいにパクパクさせ、息を荒くさせている。
 私は小太郎の髪を撫でる。小太郎の肩が小刻みに震え、力んだ指がお腹の皮膚を歪ませている。
「え?」
 私はさらにその下、小太郎の股間を見てしまった。小太郎のまだ生殖器官とはとてもいえない、小さなおちんちんを……。
 勃起、してる……?
 朝顔の蕾にも似た幼いペニスは、その頭を上に向け、小太郎の鼓動に合わせて前後に揺れていた。
 ドクンと、私の心臓も跳ねる。
 私の知る男性の逸物とは全然違う、愛らしい小動物さえ思い起こさせる代物だった。私は口内に溢れた唾液を飲み込む。ゴクリと大きな音を立てて喉が鳴る。
「は……ぁ、小太郎……」
 私は小太郎の前にしゃがみ込む。便座に腰掛けた小太郎より、目線は低くなる。私は小太郎の手に、自分の指を絡ませる。
「頑張れ、小太郎。……頑張れ」
 私は何を言っているのだろう。そんなこと本当に思っている? たんに小太郎のおちんちんを間近に見たいだけじゃないの?
 小太郎が私の指を握り替えしてくる。そして、どこか安堵したような溜め息をもらす。
「お姉ちゃん……、僕、頑張るよ……。だから、ずっと見ててね……」
「うん、お姉ちゃん、ずっとこうしてて上げる。小太郎、頑張って」
 小太郎のペニスが震えている。それは太陽の光を浴びずにそだった植物の様に白く、血管の筋が美しく編み目を描いている。
 ――舐めたい。
 強烈な性的衝動が私の脳を穿つ。だが、まだわずかに残っていた理性がその行為を思いとどまらせる。
 そんなこと、許されない。まだ何も分からないこの子に、そんなことをしていいワケがない。
「お姉ちゃん……、お、お願い……がある……のぉ」
「な、何?」
「だっこ、してぇ……」
 だっこ? つまり抱きしめて欲しいということなのだろうか。
 小太郎はせわしない呼吸を繰り返しながら、手を前に伸ばしている。そういえば、昔は小さな弟をよく抱いてあげてたっけ。
 私は中腰になって、小太郎と正面から向き合った。目線は同じ高さ、小太郎はまっすぐに私を見つめている。
 悪魔だって改心しそうな無垢の瞳。なんで私は、こんな子にここまで発情してしまっているのだろう……。
 私は小太郎の頭を抱き寄せた。小太郎も私の背中に腕を回し、胸に顔を埋めた。
「ふぅ……、うっ……うぅ、お、お姉ちゃん……」
 小太郎が私の胸の谷間でうめく。苦悶の微声が私の耳にも届いてくる。私は小太郎の丸い頭を撫で上げる。
 熱い息が上着に染み込み、ブラの下まで蒸らしていく。私の呼吸も荒くなっていく。乳首が勃起してしまう。
「こ、小太郎……、はぁ……は……ぁ……」
 理性が摩耗していくのを確かに感じる。身体の芯がキュンキュンいっている。このままだと、……実の弟に恋してしまう!

 ――そして、私の中で何かが切れた。

「小太郎……ちょっとだけ、楽にしてあげよっか……」
「え……?」
 私は小太郎の股間に手を伸ばした。
 指が若い肉茎に触れる。幼いながらも熱く、硬く、その存在を主張したペニスがそこにある。
 私はそっと指を回し、小太郎の分身を握りしめた。
「ああっ?! お、お姉……ちゃんっ……、な、何ぃ……」
「大丈夫、私にまかせて。苦しいの反対を、お姉ちゃんがしてあげる」
 私はゆっくりと、小太郎のペニスをさすり始めた。
「…………は……ぁ? ふああぁっ……、はぁ……はぁ……、う……きゅんっ!」
 小太郎の声が、弦を張り直したかの様に高くなる。いとけない少年のわななきが、私の胸に響いてくる。
「どう、気持ちいい? ……小太郎、いい?」
「はぁ……、あっ……あぁぁ…………、ふあっ…………あっ! うああぁっ!!」
 背中にかかる小太郎の腕の力が強くなる。小太郎は間違いなく快感を得ている。こんなに小さい子でも、おちんちんをしごけば感じてしまうものらしい。
 なんかすごい……。この子、私の指でよがってる……。
 小太郎の身体が硬直していく。私の下で足がピンと伸びきり、左右の親指どうしがクネクネと絡み合っている。
 小太郎は頭を揺すり、愉悦と辛苦を同時に耐えている。震えが少しずつ大きくなり、ときどきビクンと身体が跳ね上がる。
「ふああぁ……で、でぇ……出るぅ…………。出ちゃう……、出ちゃう…………」
 小太郎が私の胸ですすり泣く。私は時計を見る。長針は少しずつ進んでいるが、まだ3分も残っている。
「頑張って、あと少し……あと少しだから」
「だ、ダメぇ…………、でひゃう…………でひゃうぅっ!」
 小太郎が顔を上げる。私はその瞳に心を奪われる。
 小太郎の顔を真っ赤に染めて、泣いている。涙はだだ漏れて、口はヨダレでコテコテだ。
 発作的に、私は小太郎の唇に、自分の口を押し当てた。
 小太郎の甘い唾液をすすり上げる。小太郎の柔らかい舌を見つけ、自分の舌を絡ませる。
「はぶうぅ……、ふ……、ふわあぁ……」
 何が起きたか理解できないのか、小太郎はまるで溺れたように喘ぐ。
 私は小太郎の抱きしめていた腕を離し、小太郎のお尻に寄せていった。
 中指を、肛門に埋め込む。
「うぶうぅっ!? ふぐっ! うっ! うぎゅうぅっ!!」
 噴火寸前の火口に蓋をされ、小太郎は叫声を上げる。いよいよ足の指は丸まり、全身の痙攣が強くなる。
 私は小太郎を犯している。口をグチャグチャにかき回し、性器をなぶり、排泄孔を抉る。
 もうこの子は今なにがおきているかさえ、認識できていないだろう。一秒は十秒にも百秒にもなり、世界は大きく歪んでいるだろう。
 私も、同じだ。脳が煮えている。部屋が回っている。身体の芯が、灼けた鉄棒を入れられた様に熱くなっている。
 かわいい、小太郎かわいいっ! かわいい、かわいい、かわいいっ!!
 私は小太郎を吸い上げる。舌を歯でしごき、唾液を流す。指はその動きを速め、前も後ろのガクガクと揺れる。
 時計の秒針が回っていく。少しずつ、少しずつ……。
 ブビュッ!
 小太郎のお尻が広がり、汚汁が吹き出る。私の手がカフェインと汚物の混合液で汚される。爛れるほど熱い……!
「うぎゅううぅっ! うっ! うぅ……、うぐうぅっ! うっ! うあああぁっ!」
 小太郎は私から強引に口を離し、絶叫する。狭い個室に悲痛な叫び声が響き渡る。
「ダメなのおぉっ! もうダメっ! 気持ちいいけどダメぇっ! ダメっ、ダメえぇっ! ダメだよおぉっ!」
「そっか……、じゃあ、出しちゃおっか……? 出そうね……。もう、出しちゃおうね……?」
「うんっ、出すうぅっ! ぼく、うんち出すうぅっ! 出したいっ、出したいいぃっ!!」
「じゃあ、出そう……。指、抜くよ……、抜くよおぉっ!」
 ボビュウゥッ!
 その瞬間、小太郎のお尻が決壊した。コーヒーが溢れ、溶かれた軟便が一気に噴き出した。
 ボリュウウゥッ! ビュビュルウゥッ! ブリュリュリュリュリュリュウゥゥッ! ブビュウゥッ!ビュッ! ビュッ!
 ビュウゥッ! ベチョチョチョオッ! ブビュウゥッ! ブリリリリリイィッ! ブリイィッ! ブビッ! ブビイィッ!
「あぎいいいぃぃっ!!」
 小太郎は私の背中を限界まで強く握りしめ、ガクガクと震えながら汚穢をトイレにまき散らした。
 絶頂に、達していた。射精こそないものの、小太郎は確かにエクスタシーを感じていた。
 大便を下品に噴き出しながら……。
「あ……こ、小太郎……、こたろおぉっ……!!」
 ガクンを膝から力が抜け、私はトイレの床にへたりこんだ。
「あ……、あぁ……?」
 私もイった……。弟の排泄を見て、身体のどこにも触らず、法悦の極みに行き着いていた。
 目の前では、まだ噴出が続いている。ドボドボとまるで吸い込まれるように、ウンチが便器に落下していく。
「あぁ……、でる…………、でるぅ…………」
 小太郎は力無く便器に背もたれている。その目は虚ろで、トロトロにとろけている。
 ペニスがビクビクと跳ねている。かわいい……、かわいいおちんちん……。
 私は恍惚とした表情で、そんな光景を見続けていた。



「どっさりだ」
「どっさりね」
 どっさりだった。
 便器はたっぷりと小太郎の内容物で溢れていた。この小さな身体にこれだけのモノが入っていたかと思うと、人体の神秘ってヤツを感じ得ない。……すごいね、腸内洗浄。
 それにしてもやっぱり臭いがすごいのだ。愛する弟のモノでも、これはダメ。私は水洗レバーに手をかける。
「まって、お姉ちゃんっ!」
「な、なに?」
「もったいないよぉ……」
「もったいなくなんかねーよ」
 私は容赦なくレバーをひねった。螺旋状に水が流れ、汚物は全て遥か地の底に吸い込まれていった。

「それにしてもさ……」
「ん、どうしたの?」
「どうして、あんなに気持ちよかったのかな……」
「は……?」
「おちんちんとか、お口とかだよ。……とーっても気持ちよかったんだ。あれがなかったら絶対にあんな我慢できなかったもん。あれは何で?」
「え、あぁ……、あー……」
 ……困った。さて、何て説明すればいいものかなぁ。正直に話すわけにもいかないし、かといってダンマリを決め込もうにも……。
「ねー、何でー? お姉ちゃーん。ねえ、何でー、なーんーでー?」
「えーい、うるさいってばっ!!」
「お姉ちゃん、な・ん・で?」
 ………………。
 しょうがない、教えてやるか。
「お母さんには、絶対内緒だよ……」
 私は、小太郎のアゴを指で持ち上げ、キスをした。

 まったく、この子の頭も悪いけど、私だって相当なものだ。さすが姉弟、似たもの同士。
 さあ、これからが大変だ。なんたって、大人の世界は覚えることが多いんだからさ。
 覚悟しなさいね、小太郎♪

(了)

[投下 : 2chエロパロ板『強制女装少年エネマ調教 ネオネオ』 2004年03月06日(079〜089)]

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