Intermission

 

 

 

 

会えなくて淋しいのは仕方ない。

仕方ないとはわかっていても気持ちは止められない。

 

交易に行くためビッキーにテレポートで飛ばしてもらおうと彼女の前にいて。

ぼんやり呪文を聞きながら会うには遠すぎる想い人の事を考えていたら。

 

「あっ!?」

 

次の瞬間には一人だけ変なところに飛ばされていた。

 

 

 

「えっと……ここは…?」

見た事もない立派な絨毯が延々と続く廊下に敷かれていて。

見上げれば座り込んでいる姿勢からでは余計にとても高く感じられる天井。

壁にはそれは高そうな絵画。

「………………もしかして」

 

嫌な予感的中。

 

「エンジュ。お前何やってんだ?こんなとこで」

「シード!」

先程抱いた嫌な予感は何処かへ押しやられて。

伸ばされた腕にしがみつくとそのまま抱き込まれた。

「………久しぶりだな、と言いたい所だが……」

「うん、ビッキ―がテレポート失敗して……」

「そうか。でも、あんなとこに座ってたらお前捕まるぞ?」

「うん………」

 

今更ながらに自分の立場を自覚。

 

「…………いつも戻るのに使ってる手鏡くらい持ってるだろ?」

 

その言葉が酷く痛くて。

見つからないうちに、と気遣ってくれるのは嬉しいけど。

 

「………わかってる……けど、一緒にいちゃ、だめ…?」

 

見上げたら、少し困ったような視線とぶつかった。

 

 

会いたくないわけじゃない。

会いたくてしょうがない。

でも会ってしまったらきっと自分は彼を帰したくなくなる。

 

「夕方には送る」

 

 

その言葉に満面の笑顔で答えた。

 

 

敵同士だってわかってるけど。

一緒にいる間くらい忘れていてもいいでしょう?

滅多に会えるあなたではないのだから、

もう少しだけ、一緒にいさせて?

 

 

○あとがき

だから何なんだ(汗)中途半端なことこの上ないですが。どうやらシードさんは2主が相手だと保護者に近いお兄さんになるようです。

 

 

 

 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル