□引用1
http://www8.plala.or.jp/shinpeishi/ShinpeiToday/DimeWolfren.htm
ウオルフレンさんが考える、日本人の自信回復のカギは何でしょうか?
「具体的な忠告をしましょう。
アメリカの言うことに耳を貸さないことです。
特に経済について、何をすべきだとアメリカが言っても、彼らは自分の国益以外、一切関心がないのです」
お金に関して、いま国民感情は揺れている。 財政赤字660兆円に現実感がもてないまま、日本人は今、外国からお金だけをあてにされていることに、ウンザリしている。 湾岸戦争でも、国連の分担金でも、東芝や大和銀行の弁償金でも、莫大な支払いをしてきた。 そして今後、欧米でも北朝鮮でも、戦時賠償の新たな議論が起こりそうだ。 もう勘弁してよ、の国民感情がありますね。
「よろしい、それじゃお金について日本人に自信を回復してもらう事実をお話しましょう。
70年代の半ばからほぼ25年間、日本の輸出業者は莫大な額のドルを稼ぎだしました。
その大半は、日本に持って帰って、円に交換することができなかったのです。
それが国際経済の仕組みであり構造だった。
もし、そのドルを円に交換していたら、円はロケットのようにオゾン層を突き抜けて天井知らずの値段に跳ね上がっていたでしょう。
そうなれば輸出国家としての日本は成り立ちません。
25年間にわたって稼ぎ出したお金は、ほとんどドルで保有され、アメリカの銀行に置かれていました。
そして、過去六年間、アメリカ経済の拡大に湯水のごとく使われたのが、このジャパン・マネーでした。
どうです、少しは自信が湧いてきたでしょう。
アメリカの好景気を作ったのはオレたちだと、日本人は胸を張っていいのですよ」 (2001年2月)
□引用2
http://www.tkc.co.jp/senkei/0205/interview.htm
藤原: 最近の日本人はみんな自信を失っています。
それに輪をかけて経済学者やエコノミストは、日本人が自信をなくすようなことを連呼している。
ほとんど他国の謀略かと思えるほどですね。
自信がないと何をやってもダメです。
私は教え子に「実力はなくても仕方がないが、自信だけは失うな」と口をすっぱくして言っています。
自信さえあれば、あとは努力でなんとかなります。
――その自信の源が日本人としての誇りだと。
藤原: そうです。
ところが、いまの日本の風潮は社会がダメだ、文化がダメだ、伝統がダメだと、政治家や官僚、学者までが叫び続けている。
これが何もかもうまくいかない最大の原因です。
戦後GHQは、教育基本法を施行する際に、日本人が二度と米国に刃向かわないように日本の文化、伝統、誇りといったものを根こそぎにしました。
それが第一の目的だったわけです。
ところが、現在の状況を見て当事者のアメリカでさえ、あまりにうまくいきすぎて驚いているのではないでしょうか。
私の教え子にも愛国心を持っている者など一人もいません。
自国への誇りどころか、日本は恥ずかしい国だという教育をされてきたわけですから…。
――同じ敗戦国のドイツは戦後、教育基本法を変えませんでした。 そのために何人かドイツ人が殺されたという話も聞いています。
藤原: 拒否したんです。
様々な方面からの強烈な圧力にも屈しなかった。
それに比べて日本は無抵抗。
アメリカの差し出したものを「ははー」と押し頂き、誇りのかけらもありませんでした。
それがいまの日本にボディーブローのように効いてきているのです。
しかも、教育基本法施行以前に旧制中学・高校で教育を受けた「頼りになる世代」はみんな引退してしまった。
このままでは日本は大変なことになります。(2002年)