くたくたジャガーとの物語(暫定版)

 くたくたジャガーは子供の頃、紀子おばさん(父の姉)からもらったものです。紀子おばさんは当時同時にいとこの美奈子(おばさんの娘で私と同年齢)と博子(私の妹)にも与えました。しかしそれは私がいくつのときかはっきりとは覚えていません。そこで先日おばさんに聞いてみたところ、おばさんもはっきりした記憶はなかったのですが、「たしか5歳か6歳のときだったんじゃないかねぇ」と答えてくれました。そうだとすると1973年か74年のことになります。買った場所は近所のスーパーマーケットか川崎駅前の洋服屋さんではないかということです。どちらにしても店頭に置かれたワゴンに山積みになっていた気がするそうです。価格は千円もしなくて500円ぐらいだったかもと言っていました。おばさんは「けっこう人気があったんじゃないかなぁ、3ヵ月以上あちこちの店で売っていたような気がする」とも語っています。

 次にジャガーそのものについてですが、くたくたジャガーについての記憶をたどると私の心はいつもくたくたジャガーは確かお菓子会社かなんかのキャンペーン用に作られたものではなかったか?という疑問と確信の中間値を取ることになります。テレビで、くたくたジャガープレゼント!というコマーシャルを見たような気もするのです。そしてこれはたぶん間違いないと思うのですが、本物のくたくたジャガーは背中にファスナーがあって中に物を入れられるようになっていたはずです。申し遅れましたが、悟、美奈子、博子のなかよし(?)3人組が紀子おばさんからもらったジャガーにはファスナーがないので、本物のくたくたジャガー=企業の販売促進のために作られたキャラクターグッズだとしたら、私のジャガーは非純正品なんです。

 そして、上に述べました私のおぼろげな記憶が確かならば、くたくたジャガーをお作りになった会社はどうして(虎やライオンではなく)わざわざジャガーを選び、その上くたくたにしたのでしょう? お客様に賞品として差し上げるものなんですから、「元気はつらつ」の方がふさわしい気もするのですが。やはり...

これは謎です!ミステリーです!


 ぇぇー、これで研究課題発表をすっかり済ませた感があるので、話を元にもどします。
 ジャガーを見たときの最初の印象は覚えていませんが、ぬいぐるみのようにぽこぽこしたものを手にするのは初めてだったので、すぐに気に入ったはずです。私はぬいぐるみを一般的に好きですが、今まで手にした数は多くありませんし、自分で買ったことは一度もありません(ぬいぐるみ売り場がたまたまあったりすると思わず手を伸ばしてしまいますが(^^;)ほとんどジャガー一筋なのです(^_^)なにが私をさうさせたか?ということですが、まず第一に柔らかななんとも言えない感触が新鮮だったのではないでしょうか。それまで、男の子なもんでいわゆる「超合金もの」を始めとした固いおもちゃで遊ぶことが多かったはずです。
 あと色ですね。黄色・茶・こげ茶の絶妙なハーモニーがその感触にふさわしい暖かみを与えたのです。
 それからフォルムかなぁ...

 違いました。上の書き方を訂正させてください。だって、ジャガーの魅力はそんなふうに分解できるもんじゃない!すべてがぼくの心に一気に飛び込んで来たのだ!その手触りも、姿、形も、すべてが完全な調和を果たしていて、それだからこそ変わらぬ魅力を今も放っているのだ! 私が成長していないのではなく、くたくたジャガーが変わらないのだ! おお!なんと、すばらしいことか! くたくたジャガーという奇跡が存在する限り、私はこの宇宙を愛することを誓う!

 ううー、またとんじゃいましたね(^^; すんません。とにかくぅ、紀子おばさんからもらったくたくたジャガーはとてもかわいかったので、私は年がら年中いじくりまわして、一緒にいろんなことをしました。相撲を取ったり、プロレスごっこをしたり、ダンスのパートナーにしたり。夜も抱いて寝たので、そのうちお腹が破れてしまい、その度におばあさんに頼んで手術を施してもらいました(^_^)
 そういう幸せな日々が続いたのですが、ある日一大事が起こってしまいました。

 一体何が起こったのでしょう?

 それはですね......

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