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「物質融合炉の実験台にされたのはわかったにゃ。それで、なんでまた雌猫と融合
なんてさせたにゃ」
「いやほら、萌えの定番と言えば猫耳と某BBSに書いてあったから」
「なんでそこで萌えに走るにゃ!それに元に戻す機能ぐらい完成させてから実験す
るにゃ!!」
「ぐえぇ、首を絞めるな」
猫娘にされたショックから辛うじて立ち直った恩は学から経緯を聞き出していた。
融合のさい服が消失してしまったらしく学の白衣を借りて着ているがブカブカでな
んともマニアックな感じがする。
「はぁ、とにかく早く元に戻す機能を作るにゃ・・・なに見てるにゃ?」
「・・・萌え」
「お〜ま〜え〜にゃ〜〜」
猫との融合のせいか少し鋭くなった爪を構えて学ににじり寄る。
「まあまあ冗談だ、これでも飲んで落ち付け」
冷や汗を垂らしながら学は恩の好物である豆乳を差し出した。しばらくじとーっ
と学の事を睨んでいた恩だがその手から豆乳を毟り取るように受け取るとストロ
を刺して啜り出した。
「ふん、こんにゃんで俺の機嫌がにゃおると思ったら・・・にゃ?いつもより美味いにゃ」
元から好物の豆乳だったがこれも融合の為か普段より数倍美味しく感じられた。
夢中で飲んでいると学が低く笑っているのが聞こえた。
「ふっふっふ、また引っ掛かったな恩。それはまたたび入りだ!」
「にゃ、にゃに?」
またたび入り豆乳。その効き目は凄まじかった。すぅっと全身から力が抜けたか
と思うとあっという間に立っていられなくなりその場にへたり込んでしまった。頭
が、身体中がフワフワと浮いているようで気持ちがいい。
「お、お前まだにゃんか企んで・・・」
「うむ、融合が成功したと言っても身体の構造まではどうなってるか予測がつかな
かったからな。調べさせてくれって言ってもお前素直に調べさせてくれないだろ?」
「当たり前にゃ、誰がそんにゃこと・・・」
「と、言う事で。よっと」
「う、うにゃ!?」
学はひょいっと恩を抱き上げると研究室の奥の簡易ベットが置いてある部屋に運
んでしまった。抵抗しようにも面白いように身体に力が入らない。
「やめるにゃ〜」
「なーに、恐がる事はない。お兄さんに全部任せなさい」
ポスッとベットに降ろされると必死の抵抗空しく白衣を脱がされてしまう。下着
も何も着けていなかった恩はそれだけでまた全裸になってしまった。
「性別に耳、尻尾が猫の物になってるな。ユーザーのニーズに応えた融合。完璧だ」
「こら〜!触るにゃー!」
暫く耳を調べていたかと思うと今度は控え目に膨れた胸をふにふにと触り始めた。
「うあっ、にゃっ、こら、なんでそこを調べる必要があるにゃ!」
「オッパイが目の前にあったらそりゃ触るだろう」
「にゃーー!」
そのままぺたぺたとお腹を触るとすいっとお尻の尻尾の部分へ手を伸ばす。しば
らく尻尾の付け根の部分を調べていたかと思うと不意になだらかなカーブにそって
手を動かす。
「にゃっ!?や、やめるにゃ!気持ち悪いにゃー!」
そうやって全身を弄っていると恩の身体に変化が現れる。薄っすらと汗ばみ肌が
ピンク色に染まっている。心なしか息も荒くなっている。
「むむ、これは・・・・・・そうか、人間は万年発情期みたいなもんだから猫と融合
した事でそれが顕著に表れたのか。なるほどなるほど」
「な、なに冷静に分析してるにゃ・・・はぁ・・・もういい加減やめるにゃ」
辛そうに身をよじっている恩をしばらく無言で見ていた学は何を思い付いたのか
部屋から出て行くとラベルの貼られていない小瓶を持って戻ってくる。
「ついでだから実験する機会がなかったこれも試してしまおう」
そう言うと学は小瓶から錠剤を一錠出すとゴクリと飲み込んだ。
「何飲んでるにゃ?」
「ふっ、これは精力増強剤『絶倫君EX』だ。これを飲んだが最後半日は意地でも
立ちっぱなしと言う素敵な薬だ」
学は小瓶をポケットにしまうといそいそと服を脱ぎ出した。
「お、お前まさか―」
「そのとーり。いざ!」
「にゃーー!それだけはイヤにゃーーー!!」
必死で押しのけようとする恩をよそに学は恩に覆い被さると腕を抑え付けて身体
に舌をはわす。
「んっ、にゃっ、こ、こら、ほんとにヤメるにゃ・・・んにゃっ」
「ええぃ、暴れるんじゃない」
「んにゃぁっ!」
もぞもぞともがく恩の乳首にカリっと歯を立てる。すると恩の身体が面白いよう
にビクンっと跳ねる。そのまま赤くなった部分をレロレロと舐める。
「あ・・・んにゃ・・・・・・変にゃ・・・いやにゃのに・・・気持ち良いにゃ」
次第に恩の身体がら力が抜けていく。学は抑えていた腕を開放すると胸と股間に
腕を持って行く。
「んぁ・・・そこだけは・・・いやにゃぁ」
「大丈夫大丈夫。ただの触診だから」
「そ、そういう問題じゃにゃい・・・にゃあぁ!」
ツプッと学の指が恩の中に潜り込む。浅く掻き混ぜながらクリトリスを刺激する
と恩の腰が自然と浮き簡易ベットのシーツをきゅっと掴む。
「むぅ、たぶん人間の女性のそれと同じなんだろうが何分俺も初めて触るからなあ」
「お前はどうしてそう・・・冷静なん―ふにゃっ!」
学の指が恩の中のざらついた部分に触れる。すると恩の声が1オクターブ高くな
り奥から愛液が溢れ出てくる。
「よし、絶倫君EXが効いてきたな。そろそろ・・・」
学は恩の足の間に割り込むと足を広げヒクつく恩の秘裂にペニスを当てがう。
「これ以上はもう・・・ほんとにイヤにゃぁ」
「ここで止めたら俺だって辛い。いくぞ・・・・・・っ!」
「んにゃああぁ!!」
絶倫君EXの効果なのかあり得ないほどギンギンにいきり立った学のペニスのカ
リの部分までが恩の秘裂に潜り込む。
「うぁっ、きつっ・・・せまい」
「んあっ、にゃっ・・・・・・ぬ、抜くにゃ」
何時の間にか学の腕を握っていた恩の指の爪がキリリと刺さる。学はグイグイと
腰の位置を調整すると1つ深い息をつきグッと腰を推し進めた。
「あっ、くっ、にゃあぁっ!」
「あたた、こら、爪を立てるな」
身体を満たす初めて感じる異物感。それとまたたびでヘロヘロになった身体と自
分の意思とは無関係の発情のせいで恩は軽いパニックに陥ってしまった。
「あ、あぅ・・・お願いにゃ・・・・・・抜くにゃぁ」
「ぐぅ、きつすぎ。も、もう限界」
初めてで、そして絞め付けのよすぎる恩にろくに動いてもいない学だが早くも限
界を向える。学のペニスにググっと力がこもり恩の身体をがっちりと抱きしめる。
「にゃっ!?だ、ダメにゃ・・・妊娠しちゃうにゃぁ!」
「うくっ!」
「にゃあぁっ!!」
ドクッドクッと音が聞こえてきそうなほどの精液が自分の中に流れ込んでくるの
がわかった。しばらくして恩は脱力した。
「はぁ、はぁ、安心しろ恩。今のお前は遺伝子的には人間と猫が混ざってる状態の
はずだから人間の精液じゃ妊娠しない・・・たぶん」
「核心もにゃいのに・・・どうどうと中で出すにゃバカぁ・・・」
「さて・・・」
「うにゃ?」
学は恩から上半身を離すと恩の腰を両手で固定する。
「あっ・・・にゃっ・・・まだ固いにゃ」
「さっき言っただろう。絶倫君EXを飲むと半日は意地でも立ちっぱなしだって」
腰を掴んだまま学は暫くグラインドさせ馴染んできた所でリズミカルに腰を振り
出した。
「ふぁっ、んっ、にゃっ、あぅっ、にゃあぁっ!」
激しい動きに泡立った愛液と精液が二人の結合部を白く粘っこく覆う。ポタポタ
と恩の胸に落ちる学の汗が酷くいやらしい。腰の動きに合わせじゅぷじゅぷと淫ら
な音が、学の荒い息使いと恩の嬌声が、そして簡易ベットのぎしぎしと軋む音が狭
い部屋に響く。
「んにゃ!?にゃっ・・・ふぁっ、な、なんかくるにゃっ」
「ぐぁっ、絞まる・・・・・・っ!」
ただでさえ絞まりのよい膣がさらに学をきゅうきゅうと絞め付ける。それでも学
は絞め付けに抵抗するように腰の動きを早め一気に絶頂まで駆け上っていく。恩の
身体が弓なりに仰け反り両手両足に力がこもる。
「うぅっ!」
「んにゃああぁぁぁぁっ!!!」
二度目の射精にもかかわらず大量の精液が恩の中に灼熱の弾丸として次々に撃ち
込まれていく。その感覚に恩もまた絶頂を向えた。
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「バカっ!変態っ!ホモっ!ケダモノにゃっ!」
「絶倫君EX・・・凄まじい効果だった」
二人は絶倫君EXの効果が切れるまで、約12時間近くも抱き合い続けていた。
途中、恩は何度も絶頂を感じ失神もした。最後の方は半分意識が無い状態だったが
恩の方から求める事さえあった。
「どうするにゃ!立てなくなっちゃったじゃにゃいか!」
「ぐあっ、腰から破滅の音が・・・」
学は腰を押さえながら簡易ベットの横にある引き出しからタオルを2枚取りだし
1枚を恩に手渡した。
「あ〜、こりゃダメだ。シーツどろどろ」
「うー、誰のせいにゃ!」
シーツを引き剥がして丸めて簡易ベットの脇に置くと学はそのままベットの上で
へたり込んでいる恩の横に崩れ落ちた。
「疲れた・・・・・・」
「にゃ?学?どうしたにゃ?」
「・・・・・・ぐー」
「寝てるにゃ」
精魂尽き果て眠り始めてしまった学を前に恩はがっくりと項垂れる。
「寝るにゃー!早く戻すにゃーーー!!」
力いっぱい揺すったり枕でぼすぼす叩いたりしてみても学は一向に起きる気配は
ない。そうしているうちに恩も眠くなったのか瞼が下がってくる。
「これは夢にゃ・・・起きたらきっと・・・・・・男に戻ってるにゃ・・・・・・・・・」
恩は心の底からそう思いながら学と同じく深い眠りについた。もちろん、起きて
も戻っているはずもなく、これから暫く学の家で生活しなければいけなくなる事も
恩は知るよしもなかった。