壬生狼サスペンス劇場?
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 某日、古いビデオテープを整理しようと中身を少しずつ確認していた管理人。
「あ?浅葱のダンダラ羽織?」
 残しておいた覚えはなかったが、新撰組モノが残っていたのだ。
「うぉ、松方勇と東山総司のヤツだ!」
 新撰組関連サイトでも話題に上ることがないマイナー作品のような気がする(笑) 管理人にしても殆ど覚えてない作品なのだ。何故、ここまで記憶にないのだろう…。
 なけなしの記憶力を総動員し、必死になって思い出そうとするが、「東山総司って喀血がハデだったんだよ、確か」とか「主題歌が飛鳥さんだったんだよ、確か」とか、ドラマ内容とはあまり関係ないことしか思い出せない始末。
「…そう言えば、土方さんって誰が演ってたっけ?」
 土方贔屓として忘れてはならないハズのことが思い出せず、早送り・巻き戻しを繰り返す。出て来ーいッ、土方ーッ!
「…竹脇歳三か」
 恐ろしい程に記憶に残っていないのだ。土方さんは思い出せなかったくせに、三浦敬助さんは思い出したことに少なからずショックを受けた管理人(笑) そういえば、土方さんの影がミョーに薄い構成だったような気がする…。


 そんなエポックから数ヶ月を経て、ようやくチェック完了〜。
 2部構成になっており、1987年の秋にテレビ朝日系列で放送された作品のようです。管理人の持っているビデオは再放送を録画したもの…らしい。何でワザワザ再放送を待ってまで録画していたのかは思い出せませんでした(笑) 本放送時、どんな気持ちで観ていたのかも然り。既に土方さんファンになっていたのだけは確かです。

 ところで、なぜ当頁のタイトルが“壬生狼サスペンス劇場?”なのか?それは…サブタイトルを見ていただくと同意してくださる方も多いのではないでしょうか?私は見た瞬間に吹き出すかと思いましたよ。○曜サスペンス劇場のノリ以外の何物でもないんだもん…。



新選組T
沖田総司 愛と青春の時 恋に生き!剣に生き!幕末青春群像

原作 子母澤 寛
(『新選組始末記』より)
構成 結束 信二
脚本 高田 宏治
志村 正浩
音楽 羽田健太郎
主題歌 MY Mr.LONELY HEART
作詞
作曲
飛鳥 涼
編曲 瀬尾 一三
飛鳥 涼 (チャゲ&飛鳥)
近藤 勇 松方 弘樹
沖田 総司 東山 紀之
明里 松原 千明
おみつ 片平 なぎさ (特別出演)
おたみ 清水 美砂 (新人)
山南 敬助 三浦 浩一
桂 小五郎 江守 徹
土方 歳三 竹脇 無我
監督 舛田 利雄
※OPテロップで表示されたとおり
 土方さんの印象が薄いはずだよ…完全に脇役ですもん。どれくらい脇役かと言うと「出てこなくても話は進む」っていうくらいに脇役。
 松方勇なみに恰幅の良い竹脇歳三…ふっくらした土方さんっていうのはすごい違和感でした。でも近藤さんのことを「ユウさん」と呼んでいるのは好き〜(笑)

 土方さんが殆ど用無しな存在である一方、活躍しまくっているのが山南さん!N◎K大河ドラマ以上に目立っているかもしれません。この山南さんは沖田さんを愛しているに違いない…ってくらい構って構って構いまくるんです。明里さんよりも沖田さんを愛してるんじゃねぇ?ってくらい。
 腐女子のツボは、芹沢一派が「山南さんを裸にさせて飲酒を強要する」トコかなッ!(笑)

 内容は完全に「お茶の間時代劇」ですね。「沖田総司の淡い恋」がテーマみたいな。いやいや、当にサブタイトルどおりですよ。剣よりも恋が先に来てますからね〜。ストーリー性を求めるのは良くないかも。もし、これから観ようとする方がいらっしゃるのなら、深く考えずに観てください。某爺さま主役のお茶の間時代劇を観るスタンスが調度よろしいでしょう。因みに長州勢は完全にワルモノです。因みに容保公は権力者として描かれています。
 この作品、絶対に史実を絡めて考えてはいけません。ツッコミどころ満載過ぎです。それから、原作は有って無きが如しですね。

 このドラマの特異点は、沖田さんの初喀血が芹沢局長暗殺当夜だということでしょうか。しかし、昨今では池田屋喀血ですら時期的に早すぎると言われているというのに…東山総司、京都では全く使い物になってないハズですね(笑)
 そんな中、佐々木愛次郎ネタが出て来るのがちょっとマニア向け?沖田さんの恋愛事情を盛り上げる為に使われています。



新選組U
池田屋襲撃!祇園囃子が風に乗る!動乱の京都、散り行く男達の挽歌!!

原作 子母澤 寛
(『新選組始末記』より)
構成 結束 信二
脚本 高田 宏治
志村 正浩
音楽 羽田健太郎
主題歌 MY Mr.LONELY HEART
作詞
作曲
飛鳥 涼
編曲 瀬尾 一三
飛鳥 涼 (チャゲ&飛鳥)
近藤 勇 松方 弘樹
沖田 総司 東山 紀之
明里 松原 千明
おみつ 片平 なぎさ (特別出演)
おたみ 清水 美砂 (新人)
山南 敬助 三浦 浩一
伊東 俊輔 飛鳥 涼 (特別出演)
桂 小五郎 江守 徹
土方 歳三 竹脇 無我
監督 舛田 利雄
※OPテロップで表示されたとおり
 「そういや、松方弁慶と東山義経による源平モノもあったなぁ」と関係のないことを思い出した管理人です。

 第T部同様、活躍しまくるのは山南さん(笑) 土方さんは相変わらず脇役です。土方さんは某蔵内で冷酷さを発揮してくれるんですが、いかんせん役者が穏やかそうな人ですからね…。「はぁ?」ってカンジ。やってることは酷いんですが、鬼副長とはなーんか違うんですよね…。ハッキリ言ってしまうと、土方さんはあまり魅力的に描かれていません。

 池田屋以降、沖田さんは寝たっきりになります。山南さんは沖田さんを愛しているので(笑)、色々と便宜を図ってやります。少しは明里さんにもそんな気遣いをしてあげてください、と頼みたくなる程です。山南さんの脱走原因は、沖田さんの恋愛を橋渡しする為なんですよ!それなのに、沖田さんに介錯されてしまう山南さん…もしかして本望なのか?

 伏線と言うべき設定も、お茶の間時代劇特有のお約束に基づいているように思います。明里さんと倒幕派との繋がりとかね。この作品は間違いなくお茶の間時代劇です。鬼◇犯科帳ではなく、水戸▽門の世界です。

 カノジョとの色恋が絡むのは沖田さんと山南さんだけ。近藤さんと土方さんは一切なし。近藤さんと土方さんの信頼関係には寸毫も触れていません。これを観て新撰組に興味を持つようになる人はあまり居ないのではないかなぁ。

 ドラマの終盤、蛤御門の変に触れるんです。逃げて行く民衆の流れに逆らって、意気揚々と行軍していく新選組。行き先は蛤御門!…のハズなのに、どこぞの河原らしき草ッ原で長州藩と大砲・鉄砲を打ち合って斬り合います。「え?何で蛤御門なのにドンパチ・チャンバラやってんの?」と思っていると、ナレーションが一気に鳥羽伏見の戦いへ突入させます(笑) 「あ?鳥羽伏見の画なの?」…にしては、近藤さんや沖田さんが敵と切り結んでます。だから、お茶の間時代劇なんだってば…深く考えてはいかんのです。
 この戦闘シーンで近藤、沖田、土方の三人が各々ストップモーションで映され、テロップでその終焉が伝えられます。で、エンディングに突入。正直、「新選組もの」としては何のことやらさっぱりだと思います(苦笑)

 絶対にこの話は「山南・沖田、愛の劇場」です。「沖田を愛するが故に彼の恋愛を手助けする山南の大きな愛」を描いた作品だな(笑) あ、チャンバラシーンは多いですよ〜。

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