大河の大海嘯
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  近藤 勇 山南 敬助 伊東 甲子太郎 土方 歳三
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近藤 勇  “香取△吾”が透けちゃうのが多少気になりますが、許容範囲でしょう。演技にもたどたどしさはありますが、朝の連続テ×ビ小説に比べれば上等の部類(苦笑)、これからに期待します。実際、回を重ねる毎に「あ、イイね」と思う面が増えてきているし。無骨で、融通が利かない不器用さっていうカンジが出てて、「成る程ね」と思うトコロもある。
 今のところは土方さんに食われている気がします。二人だけで会話する場面なんかだと特にね。少しでも早く、対等に渡り合えるようになって欲しい。頑張れ!
 拳骨を口に入れるっていう近藤さんの特技を再現できるってことが、配役の一因らしいですね。京都でも、花街のお姐さん相手に特技を披露してくれるのでしょうか?(いくら何でも武家相手に披露しないでしょうからねぇ)

 どっしりと構えて揺るがない、山や大地のイメージがあります。頭の回転は土方さんの方が上かもしれないけど、“人に任せる”ことができる器の大きさがあったんでしょう。“人任せ”っていうんじゃなくてね、「よし、思うとおりにやってみろ。失敗した時は俺が責任とってやる」みたいな懐の大きいタイプ。だからこそ、集団の長たりえたのだと思う。そういう人間的魅力がなかったら、トップなんか務まらない。特に土方さんなんて“近藤さんの副長”であり続けたわけでしょう?「この人の為に」って思わせるだけのものがあったからこそ、ですよね。bPってのには、技術や能力よりも資質が重要なのかもしれません。
2004/03/01
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山南 敬助  真面目な学者肌ってのは一致してるんですが、朴訥としたイメージがあって。世知辛い都会を生きている人ではなく、田舎の大らかさやおおどかさを持った人。武家以外ではあり得ないのだけれど、太陽や土の匂いがする感じ。
 新撰組という殺伐とした集団には決して馴染まず、また馴染めない存在。副長達との人間関係が悪くなったのではなくて、新撰組の激しさに付いて行けなかったんじゃないかと。副長とは役割分担をしてたんじゃないかなぁ。隊士の直属上司である副長が厳しい役を担当する方が上手く組織が回るでしょうからね。土方さんは“組織化”が得手だったとするなら、ここまで計算していても決しておかしくはないと思う。新撰組においては、総長が飴役で、副長が鞭役(笑)
 人の良い山南さんにとって、自分はウケの良い役で、土方さんにばかり憎まれ役を担当させるのは辛かったんじゃないかなァ。それに隊士達に“甘えられる”役であって、彼自身が“甘える”先がないでしょう?甘えられる…例えば愚痴を聞いてあげる、相談に乗ってあげるのって精神的負担としてはかなりのもの。真面目な人なら尚更ね。新撰組での愚痴だの相談だのって、おそらく生死にすら関わる訳だから途方もない負担だと思う。こういう負担は、副長にはなかったものでしょう?
 近藤さんや土方さんは自分の担当で手一杯な頃だし、後の人たちは“部下”だし。明里さんは組の事情なんて解らないし、彼を精神的に救ってくれる人は居なかったでしょうね。私の中では、脱走の原因はその辺り…という設定になっています!?(笑)

 山南“堺▽人”総長は神経質そうな都会派ですよね?実は堺氏に“伊東甲子太郎”を演じてもらっても良かったんじゃ?とすら思っているんですよね。この総長なら、副長を“九尾の狐”と呼んでも不思議じゃないなぁ。そんな発言が“うまく嵌まる”っていうか。ちょっと悪意のあるライバルって感じ…お互いに、相手に自分が持っていないものを見出していて、そのコンプレックスから張り合っている印象を受けます。いや、寧ろ嫉妬かな?
 しかし、何で“九尾の狐”なんだろう?普通、“奸賊”とかって表現するんじゃないかな。総長が副長をこう罵ったっていう、そもそもの出典って何なんですかね?山南さんが本当に言ったとは思えないんですよね。市販の出版物にすらこの記述があるんだけど、九尾の狐って妲妃でしょ?玉藻前でしょ?…♀、いわゆる傾国ですよね。新撰組にとって土方さんが傾国ならば、誑かされるのは近藤さん…最初に使った方って、近藤×土方派の方かしらん?(笑)

 そんな訳で、私のイメージとは全く違うキャラクターです。でも「アリだな」と思う。刺激を受けたなぁ・・・堺総長のキャラクターで、ちょっとネタが出来そう(笑)
2004/03/01
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伊東 甲子太郎  ああッ、名前の文字数が多いから、一人だけレイアウトがずれてるじゃないかッ!困るよ、カッシー(笑) いや、いずれ実弟殿の欄ができたとしたら、彼も同文字数か…?

 「僕はエリート、特別な存在なんだよ」臭がプンプンする伊東“谷原▲介”参謀ですねぇ。
 「えぇい、人の話を聞かんかい!」とツッコミを入れたくなりました。「この話はここまで」が口癖なのか!?(笑) 場違いなツッコミを誘ってくれるっていう点では“ナイスキャラ”の予感なんですが、ちょっと“憎まれ役”すぎないかなぁ?それとも、単に“我儘いっぱいなボンボン”風なだけ?でも、試衛館の面々に比べて随分と上品そう(笑)
 「…沖田×伊東。強引な受?」と思ったってことはナイショですv 伊東さん、総司にミョーに執着するんだもん。平助よりも総司の方が好みらしいですね(笑)

 正直、伊東さんは苦手なタイプです。ぶっちゃけ、嫌い(笑) いや、あくまでも私の伊東像によるものなんですけどね。
 土方さんの敵役だからっていうのもあるんでしょうが、“駆け引き”以外の、性格上の狡賢さが感じられてねぇ。清川さんにしたってそうなんですが、“人を騙して手駒に使う”っていう遣り口がどうもダメなんですよ。彼が新撰組に入らず、自分で仲間を集めて一から創めていたら嫌いにはならなかったと思う。むしろ好きなタイプだったかも。「人の褌で相撲を取る」っていうのに腹を立てちゃう性格なもんで(苦笑) 彼って尊皇派じゃないですか、新撰組に入る前から。それが敢えて佐幕集団に入るっていうのは、やっぱり“新撰組”を乗っ取りたかったからとしか思えないんですよ。人集めの大変さは人にやらせておいて、自分は美味しいトコだけ持っていこうっていうのが兎に角イヤ!(笑) ま、結果としては大して得ることは出来なかった訳ですけどね。
2004/03/13
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土方 歳三  「うわ、“トシさん”だぁ!!」
 年甲斐もなく、黄色い悲鳴を上げたくなりましたよ。
 惚れたぜ、土方“山本○史”副長!私の土方像を演じてくれる役者が出てくるとは思わなかった!
 “山本耕○”が透けてこないですね。やっぱり、その辺りが“本職”たる所以なのかな?文句なく、素直に「土方さんv」と思える(笑) このサイトを立ち上げた切欠が“山本副長”ですからねぇ。単なる副長好きで終わるハズだったのに。
 ルックスもどこか彼の人に似てませんか?私は雰囲気が似ていると思う。私にとって『新選組!』のベストオブ配役は彼ですね。そう感じるのは、私がトシさん好きの身贔屓だけではないと思う。彼に限らずですが、配役の妙っていうものをヒシヒシと感じます。それに加えて、役作りをしっかりと行なっているのだと思う。土方歳三という男を、彼はかなりの確度で理解しているんじゃないかなぁ。“土方役者”が栗塚氏から山本氏に替わりそうな感触。
 “童顔の色男”、が配役の一因だとか。彼の内に「土方歳三」を見出してくれた三谷●喜氏に大感謝!

 で、そもそも私のイメージする土方さんはっていうと、基本的に優しい気質だったろうと考えています。姪に対する気遣いとか、慈母の如しと表現された面とかっていう方が本質だろうと。
 勿論、厳しい人だったと思うし、気も強くて激しい性格ではあったと思う。でも“優しい”のって、相手を猫可愛がりすることじゃないでしょう?近藤さんとは違ったタイプの“親分肌”だったんじゃないかなぁ。親分っていうより、兄貴分かな。北上するにつれて「成長して変わった」んじゃなくて「元に戻った」のだと思う。
 “鬼副長を演じていた”わけではなかっただろうけど、鬼にならざるを得なかったでしょ、京都時代は。無頼の荒くれどもを束ねていかなくちゃならないんだものねぇ。理屈や道理が罷り通る集団ではなかったと思うの。忠義や仁義なんて期待してちゃダメなわけだし。そういった状況下で鬼になろうとして、器用なものだからそれに成功しちゃったんじゃないかな。
 北上するにつれて組としては落ち目の一途を辿ったように見えるけど、逆に隊士一人一人の質は上がっていったと思うのね。集団としての意識だって統一されていったハズだし、組織として掌握しやすくなった面はあるんじゃないかなぁ。そうなると、土方さんが鬼でなくても組織として成り立っていけるでしょ?鬼でいる必要がなくなったから、元に戻れたんじゃないかと。
 本質を守る為には「頭を下げるくらい、いくらでも下げてやる」って言える人だったと思うの。「但し、頭を下げてるだけだがな」ってオマケ付きでね。柔軟性のある強さというのかな、「何を守らなくてはならないのか」がハッキリしていて、その為には真っ直ぐなものを曲げることすら出来た人だと思う。だから、ぱっと見には腰が低くても卑屈さはなかったと思う。寧ろ、プライドはものすごく高かったでしょう。彼に真の意味で「頭を下げさせる」ことの出来る人って、ほんの一握りだったと思うな。例え相手が天皇や将軍であっても、それだけでは彼を手懐けることはできなかったでしょうね。
 清濁を併せ呑むことができる、そんな強さの持ち主だったんじゃないでしょうか。
2004/03/01
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