H6.8.19/巨大神殿めぐり
今日はアブシンベルまで飛ぶということで、朝3:30に起きた。
昨夜のナイル川ディナークルーズで眠りについたのが夜中だったから
3時間30分ぐらいしか寝ていない。
目が開かなくて、3:40分ぐらいに起きて準備をしていたら、
4:00に荷物を外にださなければいけなくなり、ポーターがきても
「ちょっとまって」と言って、あわてて荷をまとめることになり
朝からねむいのにバタバタだった。4:30にロビーに集合して
出発した。空港に5:30頃につき、6:00にアブシンベルに向け
フライトした。アブシンベル空港は、見渡すかぎり砂漠だった。
バスに乗ってアブシンベル神殿に行った。神殿は、ラムセス2世の像が
大迫力でそびえていた。権力の大きさを示すため、壁にかかれた絵が
ゴージャスだった。この人の奥さんは200人、ハーレムに500人も
女性をはべらしていたらしい。
隣には、一番好きな奥さんの小神殿があった。この神殿は、砂の中に
うもれていたものが発掘されて、石を何千もというピース
に切ってここに運んでつなぎあわされてつくられているということだった。
それからとても感心したのは、この神殿に遠近法がとり入れられて
いることだった。実際より奥行きと高さを感じさせるため、
奥に行くほど部屋が狭くなり、上に行くほど壁の絵が小さくかかれて
いる。目に錯覚を与えるための古代の人の知恵に頭がいいなと思った。
空から見たアブシンベル神殿もよかった。
10:00に、アスワンへ向かった。最初にアスワンハイダムを見た。
日本のダムとは違い、めちゃくちゃ大きくて、海みたいだった。
次に、オリベスクが見学できる石きり場に行ったが、
大きい石が切りかけでそのままの状態にされていた。
少しでもひびがはいると失敗らしく、これもそれだということ
だった。1個の石からつくるわけなので、これを成功させるのは
至難の業だと思った。
それから昼食後、イシスホテルに船で渡った。このホテルは
川の中の島にたっていて、おとぎの国にでもきたのかとおもう程、
とてもいい環境の中にあった。
荷物を部屋に置いてアスワンの街に買い物にでかけた。
最初の店でアンクのペンダントトップを買った。
2番目の店は同行の夫婦がねぎりまくって買っている様子が
おもしろかった。
3番目のお店に向かう途中、ワゴン車から降りて街を歩いて見たい
という意見がみんなと一致して、歩いてみたが、バンコクの
下町に似ていて、おもしろかった。
歩いていると、現地の人に「さらばじゃ」とか「もうかりまっか」
とか言われたしまった。とても笑えた。
私はここでほしかったミュージックテープを買ったけど、
店の人にちょっと聴いてといわれ、ついに店先で一緒に踊らされ
てしまった。恥ずかしかったけど楽しいかった。
テープは3本1800円で、1本600円だけど、後からガイド
さんに1本190円と聞き、高く買わされたことがわかった。
でもおもしろかったのでまあいいかと気をとりなおした。
次に、川を帆船でクルージングした。
とても静かで野鳥の声だけ聞こえる。ジャングルみたいで
ワクワクした。向こうからイタリア人ばかり乗った船
がきた。歌を歌いながら、手拍子している。とても楽しそう
だった。私達も一緒に手拍子して、船が並んだ時は、
最高に盛り上がった。
風が止まると、船もとまってわずかな波にゆらゆら
しているだけになった。
私達の動きは全て、自然にまかされていた。
本当にゆったりとした時が流れている。
私はここが、とても気に入った。
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