☆ミニスカのチラリズム☆






「チェック!!(王手)」

「あ゛―――!!」

「はっはっは。待ったなしだよ?鋼の」

昼休み中に遊びに来たエドワードは、ロイとチェスの勝負をしていた。

「くっそー…まじかよー…」

エドワードは悔しさに眉を寄せる。

ロイは『してやったり』といった顔をした。

それというのも、賭けをしていたからである。

エドワードが勝ったら、書庫の鍵を。

ロイが勝ったら、エドワードがミニスカを穿く…と。

「ミニスカなんて絶対穿かねぇ!!」

「今更何をいってるんだい。負けは負けだろう?」

拒絶するエドワードに、ロイは『さぁ』と用意済みの服一式を取り出す。

これは、青い軍服をミニスカ仕様にしたやつだ。

「嫌だったら、い・や・だ!!!」

「鋼の………」

尚も盛大に首を横に振り続けるエドワードに、ロイはじと目で最終手段を口にした。

「私に穿かせてもらうか、自分から穿くか。どちらがいい?」

「………………」

どちらにしても、ロイにとっては嬉しいことである。

「……自分でやる……」

哀れエドワードは渋々とロイの手からミニスカセットを受け取った。

「よろしい」

ロイは満面の笑みを浮かべると、満足そうにそう言った。

そんなロイをギッと睨みつけると、エドワードは隣室へと消えた。




******




しばらくして、隣室からエドワードが出てきた。

「………ぐはっ!!(出血多量)」

「…うわっ汚ね!!」

『超絶可愛い…!(萌)大変だ…直視できない!!』

ロイの頭の中は嵐が渦巻いている。というか、かなり危ない状態である。

「…大丈夫か?大佐…」

未だボタボタと大量の血を流す(垂らす?)ロイに、エドワードは首を傾げながら問いかけた。

……はっきり言って、殺人級の可愛さである。

「…だ…大丈夫だ…」

『窓を開けよう。風に当たれば落ち着くはず…』

そう考え、ヨロヨロと立ち上がるロイ。しかし、その考えは甘かった。

実は今日は上空の寒気のせいで外は強風が吹いていたのだ。

当然、窓を開ければ外のが風部屋に入り込むわけで…。

「うわっっ!!(ちらり)←擬音」

突然の風に、ひらりとめくられたミニスカ。

咄嗟のことだったので、少し反応が遅れたエドワードのショーツ(ミニスカだとトランクスは穿けないから)をロイはばちり見てしまった。

次の瞬間……。

ブハッ!!!!!(ロイ・マスタング、29歳。地位は大佐。本日2度目の鼻血である)

「もうやだ!!大佐なんか知らない!!!」

エドは半泣き状態でミニスカの裾を押さえながら、そのまま執務室を出て行ってしまった。

部屋に残されたのは、出血多量で血の海を泳いでいるロイ。

彼のダイイング・メッセージは、

『ミニスカのチラリズム、最高☆』だった。



おしまい。








あとがき…

酷くアホなネタですいません…;;;;;;;

しかも大佐がアホです。変です。へタレです〜〜;;;

かっこいい大佐が好きな方は要注意!な作品ですね!!(泣)

チラリズムは最高だと、大佐が改めて気づきました☆なお話しでございました☆

                                            斎燎 龍也



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